『手向けの花は誰が為に』(GM:大塚零)


メインログ/雑談ログ

◆Play aid


ステージ『オーヴァード・ノヴァ』一学期
メサイア学園風紀委員会“トランぺッター”

◆Character


“スクランブル”四之宮しのみやサヨリキャラシート(PL:明寝マン)
“レスプロンディール”光ヶ丘ひかりがおかコノエキャラシート(PL:赤いポスト)
“バッカント”水葵みずあおいハンナキャラシート(PL:ナケミン)

【Index】


◆Opening
01:それでは。行ってまいります
02:このデンジャラスで、クラシックな…オトナな雰囲気が!
03:後輩にしっかりと見せてあげますから!
◆Middle phase
01:色々と構わせてください
02:生花
03:残滓エグゾースト
04:スケバン襲撃!!
05:いつか大人になる
06:“九人委員会ノネット
07:無事でありますように
08:良い方へ向かうと信じましょう
◆Climax
Climax:手向けの花は誰が為に
Backtrack
◆Ending
01:生徒とは、卒業するそういうものでしょう?
02:裏切り者ダブルクロスは早すぎる
03:最後まで頑張りましょう

◆Preplay


GM:まずは自己紹介をお願いします、最初はPC1の四宮さんからどうぞ
四之宮サヨリキャラシート
四之宮サヨリ:「合コン委員会、副委員長の四之宮サヨリです。委員長共々……よろしくお願いしますね、先生?」
四之宮サヨリ:先生いないか今回
四之宮サヨリ:四之宮サヨリ17歳、メサイアの合コン委員会の副委員長をやっています。遅生まれなので3年生だと思います
四之宮サヨリ:主に諸々の鎮魂式典を取り仕切っており、表に出がちな委員長に対し裏方やサポートに回る事が多いです
四之宮サヨリ:おっとりと優しく完璧超人のように振舞いますが、私生活はボロボロぎみ
四之宮サヨリ:寝起きはシャツ一枚でエナドリを呑んで気合を入れたりしてます
四之宮サヨリ:根っこの性格はかなり素雑なところがあるため、自分の処理能力を越えるとバグりがち
四之宮サヨリ:弟を8年前のノドス学区消失により失っており、2話以降いろいろありました、具体的にはロイズ・ウォーを見てね
GM:合コン委員会も大変だよね
四之宮サヨリ:ほんとにねぇ
四之宮サヨリ:次の委員長副委員長も決めなきゃいけないし……
四之宮サヨリ:そうそう、委員長への視線は若干熱っぽい(アコ弱)ところがあり、狙うものに多少の威嚇を掛けたりしています
四之宮サヨリ:性能は……この……バベルとかいうエラッタで何故か弱体化した……
GM:どうした、言ってみなさい
四之宮サヨリ:素敵な大きい武器を扱います♡
四之宮サヨリ:160では範囲ぶっぱすることしか考えていません。初心者先生でも扱いやすい分かりやすい構成で……
四之宮サヨリ:私一番遅い?!
四之宮サヨリ:何とか頑張っていきます
GM:今回みんな中上位くらいのイニシアチブなんだよね
GM:普通のセッションなら
四之宮サヨリ:はやいよ~~~
四之宮サヨリ:という感じ!よろしくお願いします!
GM:どうもありがとうございます! ハンドアウトはこちら!
■四之宮サヨリハンドアウト


シナリオロイス:百瀬アカリ 感情:尽力/不安
所属:メサイア学園生徒 “合同カタコンベ保全委員会”

初のノヴァリス卒業式を目前とする現在、あらゆる組織が忙殺されていた。
それはキミが所属する“合同カタコンベ保全委員会”もそうであることは言うまでもないだろう。
その大きな理由は一つ、卒業式に合わせ合同カタコンベでもまた催しを予定があるからだ。
忙しくもキミの作業は終わりを迎えつつあった。だからだろう、キミがそれに気づいたのは。
百瀬アカリ──キミと同じ“合同カタコンベ保全委員会”に所属する彼女の顔が蒼白になっていることに。



GM:この催し物とはトレーラーにある『葬送会』のことですね。
四之宮サヨリ:何かデータミスでもあったんですかね
四之宮サヨリ:蒼白になるほどのデータミス……誤発注……桁違い……
四之宮サヨリ:ううっ
GM:事前に説明しておくんですが、この『葬送会』というのはこの合コン委員会が発足したときから構想されていて
四之宮サヨリ:ふむふむ
GM:卒業式になったらこういうのやれたらいいね、ってみんな話してた感じです、
GM:なので合コン委員会にとって非常に高いモチベーションで取り組まれています。
四之宮サヨリ:なるほどね
GM:ミチカさんも卒業生になっちゃうしね、みんなでちゃんとやって送り出したい。
四之宮サヨリ:たぶん私もいなくなるので事務作業の引継ぎを……
四之宮サヨリ:とにかく、がんばってきましょう
GM:『葬送会』自体はノドス失踪や第二次ノヴァリス紛争で亡くなった生徒達も卒業式やってあげようみたいなニュアンスだと思ってください。
四之宮サヨリ:はい!
GM:ノドス真実が明らかになってもミチカさんが宣言したように、変わらずにやっていくそうです。
GM:そして百瀬アカリちゃんはメサイア学園の中等部二年生の物静かな女の子です。
GM:『葬送会』で使用する弔花の発注の業務の一部分を請け負っていました。
四之宮サヨリ:発注……
GM:トラブルが起きたみたいなので頑張って手伝ってあげてください。
四之宮サヨリ:なんとかしましょう
GM:説明は以上です、気になる点などはありますか?
四之宮サヨリ:大丈夫です!いけますぜ
GM:ありがとうございました、では光ヶ丘コノエさんよろしくお願いします。
光ヶ丘コノエキャラシート
光ヶ丘コノエ:「“トランペッター”四騎士の『白』。“レスプロンディール”。ただいま現着した」
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘コノエ18歳。メサイア学園風紀委員の四騎士の白を拝命しています。18だけどまだ2年生です。
GM:留年したのかな
光ヶ丘コノエ:早生まれだから……
光ヶ丘コノエ:良く言えば自由、悪く言えば混沌としたメサイアの中でも良識派の風紀委員の中でも、特に正義感の強い「風紀委員」
光ヶ丘コノエ:あるいは、UGNの誠実さとFHの悪辣さを併せ持った女傑。
光ヶ丘コノエ:役割としては、学園中を飛び回って悪意の芽を狩る先手の制圧。ときには強硬手段であったり、証拠不十分でも制圧に踏み切る事もあるけど
光ヶ丘コノエ:誠実さと真摯さから市民に愛され、悪辣さと強引さで悪人に憎まれる秩序の裁定者。
光ヶ丘コノエ:委員長には寝ろとか言ってるけど、比較対象が悪いだけでこの人の業務量もバグってたりする
光ヶ丘コノエ:もともとはUGNチルドレンで、ノヴァリスへの潜入調査員として送り込まれたものの、管理する上司が失脚しノヴァリスに置き去りに。
光ヶ丘コノエ:その後も一切態度を変えず、UGNと知っても側においてくれるトランペッターと委員長に(勝手に)忠誠を誓っています
GM:いい話だな~
光ヶ丘コノエ:能力は一定範囲の光の分布率と収束率の操作。戦闘時は周りが満天の星空輝く夜になるぞ。
光ヶ丘コノエ:データ的には《原初の赤:即席武器》を《デトネイトチャージ》で投げつける! 侵食むっちゃ重いけどなんとかなるなる
光ヶ丘コノエ:Dロイスは他のでもよかったんだけど、光使いのフレーバーの良さに勝てなかったよ
光ヶ丘コノエ:エンハイ/ウロボロスだけあって今回も最速。しっかり制圧していきます
光ヶ丘コノエ:よろしくおねがいします!
GM:どうもありがとうございます! ハンドアウトはこちら!
■光ヶ丘コノエハンドアウト


シナリオロイス:雨宮ユウ 感情:尊敬/脅威
所属:メサイア学園生徒 風紀委員会“トランペッター”

初のノヴァリス卒業式、それは風紀委員会“トランペッター”風紀委員長たる解良イノリがノヴァリスを去る事を意味する。
この事実は“トランペッター”に所属するキミのみならず、このメサイア学園にとって大きな意味を持っているのは言うまでもないだろう。
解良イノリという抑止力の不在、それはメサイア学園の治安が悪化することは想像に難くない。
そして現在、あらゆる組織が忙殺されている卒業式シーズンにおいてもすでにそうした動きが見られている。
卒業式を無事に迎えることは新体制の“トランペッター”において重要な意味がある──今回もキミの仕事もその一つである。



GM:今回のセッションはメイン三話の前なので
GM:イノリちゃんはもう休んでますね
GM:なので雨宮ユウが委員長代行やってます
光ヶ丘コノエ:委員長がいなくても大丈夫だって証明しなきゃ……
GM:なのでそういう感じでコノエちゃんは業務やってください、
光ヶ丘コノエ:悪いやつはいねがー
GM:卒業式を無事にイノリちゃんにに迎えてもらうためか、
GM:あるいはイノリちゃんが居なくても大丈夫だと証明するためか
GM:そうした卒業式に向ける感情がコノエさんの物語です。
光ヶ丘コノエ:委員長……
GM:これはちゃんと言わないと伝わらないので、言いました、
GM:そういうロールをやってくれたらいいな~って思ってます、なにか質問などはありますか?
光ヶ丘コノエ:大丈夫です!
GM:ありがとうございました。
GM:最後、水葵ハンナさん自己紹介をお願いします。
水葵ハンナキャラシート
水葵ハンナ:はいさい!
水葵ハンナ:「いらっしゃい! ホローポイント弾からパンツのゴムまで揃う、『20Cマート』へようこそ!」
水葵ハンナ:「え?アルコール? 何を言っているのかさっぱり……」
水葵ハンナ:というわけでメサイアで個人商店をやっています、水葵ハンナです!
水葵ハンナ:特に複雑な背景はなし! フツーに入植して、フツーに革命に巻き込まれて、フツーに生き延びました
GM:こういう生徒あんまりいないよねw
水葵ハンナ:あえて特徴を挙げるなら、革命以前に実際に大人たちが嗜んでいた『大人の飲み物』に憧れています!
水葵ハンナ:あと映画でも見た。
GM:かつていたであろうFH先生達は飲み屋に繰り出したりしてたのだろうか
水葵ハンナ:わからない……けどおいしそうだった気がする! それを再現しようと日々苦戦中のドリーミングガールです!
水葵ハンナ:このファッションはとある時代、法律で禁止されても、夢の飲み物を造り続けた真の勇者たちへのリスペクトだ!
水葵ハンナ:試作品の飲み物を店に並べ、ときどき補導されたりしています。トランぺッターの名を聞くとビビる。
水葵ハンナ:性能はセットアップで行動値と命中達成値のバフを撒きます~
水葵ハンナ:あと触媒がある! 以上!
GM:支援しつつ殴るというわけね
水葵ハンナ:あっフローズンリリーもあった! 融通します! 以上です!
GM:ありがとうございました! ではハンドアウトはこちらになりまーす。
■水葵ハンナハンドアウト


シナリオロイス:松木ミリア 感情:友情/食傷
所属:メサイア学園 風紀委員会“トランペッター”に協力可能な一般生徒

キミはメサイア学園に通う生徒だが、特に委員会などに所属していない。
卒業を目前とした慌ただしさはキミにとって遠いものではあるが、その空気は祭りの準備のようにも感じられる。
そんな時だった、キミに“トランペッター”からの協力要請が届いたのは。
荒事込みの仕事内容だが、バイトとしては悪くないと判断したキミは協力要請に応じる。同時にキミはある事を思い出していた。
それはキミの友人、松木ミリアが話す“ワリのいいバイト”の事だった。



GM:まずこのハンドアウトに補足するんですが
GM:この協力要請っていうのはコノエさんのサポートのことですね。
水葵ハンナ:なるほどっ
GM:この部分はOPで描写してもあんまりおもしろくなるような部分じゃないのでサポートの仕事を受けました! という感じで処理するつもりです。
水葵ハンナ:光ヶ丘コノエ……ゲェ~~ッ トランぺッタァ~!?
GM:このコノエさんの仕事に関してはコノエさんのOPで判明します。
水葵ハンナ:はい……要請はりきって受けさせていただきます……
GM:そしてハンナさんなんですが、全然卒業とか関係ないしなんとな~く事件に付き合ってください。
GM:という話ではなく、
GM:それぞれ卒業に対して想いを抱えるサヨリさんとコノエさん、それからNPCであるアカリちゃんとかユウちゃんとかと交流して
GM:ハンナさんなりに卒業に対する感情をもってもらえたらいいな~って思ってます。
GM:それがハンナさんの物語。
水葵ハンナ:ウオーッ アツくなります!
水葵ハンナ:思うところはあるが……形になるといいですね!
GM:あとシナリオロイスの松木ミリアさんですが、
GM:ハンナさんの店によく出入りする顔なじみですね、仲がいい。
GM:OPは彼女との会話なので馴れ馴れしく友人トークしてもらえると助かります。
水葵ハンナ:ワ~イ馴染みの子!
GM:なにか質問などはありますか?
水葵ハンナ:ハンナ、17歳という微妙な年齢なのですが
水葵ハンナ:卒業生候補ではないという想定で大丈夫ですか?
GM:そうですね、卒業候補生ではないと想定しています。
水葵ハンナ:了解です! ミリアちゃんもそうかな?
GM:私の中では二年生だと思ってました。
GM:ミリアちゃんもそうですね!
水葵ハンナ:私も二年生が一番好きです
GM:同い年!
水葵ハンナ:わ~い! わかりました! 他は大丈夫です~!
GM:それでは最後にトレーラー

Trailer



──卒業式。

学園都市ノヴァリスにおいてそれは設立十年を経て初めて行われる行事である。
故に各学区のあらゆる組織は卒業式を盛り上げようとそれぞれが全力を注ぐ中、
メサイア学園に存在する“合同カタコンベ委員会”もまた他の組織と同様に一つのイベントの準備をしていた。

卒業式プログラム、“葬送会”。
それはかつて卒業するはずだった生徒達にむけた卒業式であり、
また、これよりここから旅立つ卒業生達が眠る生徒達に最後に別れを告げる送別会。

様々な問題が起きつつも、準備は進み“葬送会”は問題なく行われる──はずだった。
卒業式を目前としたその時にそれは起きた、“葬送会”で使う弔花が何者かに強奪されてしまったのだ。

はたして犯人の目的はどこにあるのか。
そして“合同カタコンベ委員会”は弔花を取り戻し、卒業式を迎えられるのか


ダブルクロス The 3rd Edition from:Overd Nova
『手向けの花は誰が為に』
ダブルクロス、それは──危難に輝く二つの星冠ほし


GM:これよりセッションを開始します、皆さんよろしくお願いします。
水葵ハンナ:よろしくお願いします!!
光ヶ丘コノエ:よろしくおねがいします!


【Opening01:それでは。行ってまいります】


GM:光ヶ丘コノエさんのOPになります、登場侵蝕をお願いします。
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を1D10(→ 8)増加 (33 → 41)



──メサイア学園 風紀委員『トランペッター』行政官執務室 応接間



GM:現在『トランペッター』の業務は肥大化し、多忙を極めていた。
GM:それは風紀委員長である解良イノリが業務を引退し、休みに入ったためか
GM:あるいは『卒業式』という一大イベントによる影響か。
GM:おそらくは両方だろう。
GM:光ヶ丘コノエは風紀委員長代行兼行政官に招集を受け、行政官執務室の応接間に居た。
GM:応接間に来る前に光ヶ丘コノエの目に行政員の慌しい様子が映っただろう。
雨宮ユウ:「お疲れさま、コノエちゃん」
光ヶ丘コノエ:「いえ、この程度。問題ありませんよ」
雨宮ユウ:「仕事が終わったばかりなのに呼び出してしまってごめんなさい」
雨宮ユウ:そういいつつ、あなたに向かって紅茶を淹れる。
雨宮ユウ:雨宮ユウにとってこうした話をするルーティーンなのだろう。
雨宮ユウ:「それで、今のメサイアどうかしら? コノエちゃんから見て」
光ヶ丘コノエ:「浮足立っている、とでもいいましょうか。いい意味でも、悪い意味でも」
雨宮ユウ:「そうね、うん。その通りだと思う」
雨宮ユウ:「私もそう感じているもの」
GM:ノヴァリス初の『卒業式』、その影響力はすでにただの学校行事のそれではない。
GM:生徒達の熱量は膨れ上がり、ノヴァリス全体が活気づいている。
GM:それと同時にトラブルも増えている、メサイア学区ではその鎮圧に『トランペッター』各所で奔走しているのだ。
雨宮ユウ:「とはいえ、みんなの頑張りのお陰でトラブルが大きくなる前に対処できている」
雨宮ユウ:「風紀委員長が居なくても……というより風紀委員長の為にみんな頑張っているかも」
光ヶ丘コノエ:「……とはいえ、いつまでこの競争に持ちこたえられるか」
光ヶ丘コノエ:「せめて卒業式までは、とは思いますが」
光ヶ丘コノエ:「委員長を疲れた顔のまま卒業させるわけには、いきませんからね」
雨宮ユウ:「ふふっ、そうね」
雨宮ユウ:「でもここに委員長が居たら皆が疲れてるのに、自分だけ休んでられないって言ってるんじゃないかしら」
光ヶ丘コノエ:「言うでしょうね……」
雨宮ユウ:「色々をつけてでも休暇を取ってもらって良かった」
雨宮ユウ:「それで話は戻って、この状況で持ちこたえられるかという話なんだけど」
光ヶ丘コノエ:「あのワーホリが隠れて仕事しないように、人を付けたいところですが、そうも言ってられないんですよね……」
光ヶ丘コノエ:「はい」
雨宮ユウ:「私の見立てでは卒業式までは大丈夫だと思う」
雨宮ユウ:「もちろん、あくまでこのままでいけば。という前置きになっちゃうけれど」
GM:これは現在、トランペッターが対処しているトラブルのレベルの程度ならという意味だ。
GM:これ以上の何らかの事件が起きれば、綻びが出てしまうとも。
光ヶ丘コノエ:「このままいけば、ですか」
雨宮ユウ:「ええ、だから先手を打ちたいと思って」
光ヶ丘コノエ:そして、『このままいけば』だとか言う言葉が、ノヴァリスで通用しないことも知っている。
光ヶ丘コノエ:「なるほど。だから私が招集された訳ですね」
雨宮ユウ:「コノエちゃんにはブラックマーケットの調査をお願いしたいの」
雨宮ユウ:「なにか事件が起きる時はその予兆、準備がある」
雨宮ユウ:「ここメサイアでそうした準備を行うのならブラックマーケットを利用する必要があるわ」
雨宮ユウ:「あらゆるものが流れ着き、帳簿に残らない闇市だからね」
光ヶ丘コノエ:「ブラックマーケットの調査ですか……ふむ」
光ヶ丘コノエ:「現地の人員に協力を仰いでも?」
雨宮ユウ:「安心して、協力者に関してはこっちでもう決めてあるわ」
雨宮ユウ:「というより、コノエちゃんの仕事はその人の護衛みたいなものだから」
光ヶ丘コノエ:「左様ですか」
光ヶ丘コノエ:「では、現地で合流後調査を行う運びですね」
雨宮ユウ:「そう考えて大丈夫」
雨宮ユウ:「それと私も状況に応じて指示を出すことになるから驚かないでね」
GM:ということで雨宮ユウは通信越しに会話に参加していきます。
雨宮ユウ:「なにか質問はあるかしら?」
光ヶ丘コノエ:「いえ。大丈夫です」
雨宮ユウ:「そう、それじゃコノエちゃん。よろしくね」
雨宮ユウ:「一緒に卒業式を迎えられるように頑張りましょう」
雨宮ユウ:にこりとコノエに向かって微笑む。
光ヶ丘コノエ:「はい。雨宮さんも、無理をなさらないように」
光ヶ丘コノエ:ふわりとほほえみ返して
雨宮ユウ:「私は委員長と違って皆に頼っているから、心配無用」 といたずらっぽく返す
雨宮ユウ:「うん、無理はしないでね。気をつけて」
光ヶ丘コノエ:「えぇ。わかっています」
光ヶ丘コノエ:「それでは。行ってまいります」



GM:ロイスの取得が可能です。どうぞ。
光ヶ丘コノエ:雨宮ユウ ○信頼/不安 で!
GM:シーンを終了します。

【Opening02:このデンジャラスで、クラシックな…オトナな雰囲気が!】


GM:ハンナさんのOPになります、登場お願いします。
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を1D10(→ 8)増加 (29 → 37)



──メサイア学区 『20Cマート』



GM:個人商店『20Cマート』は店長のポリシーだろうか、その内装はある種の趣きがあった。
GM:曇ガラスから入る陽光は頼りなく、それはある時代を模したコンセプトショップのようであった。
GM:薄暗い店内はさながら映画のワンシーンと錯覚するだろう。
松木ミリア:「ハンナちゃんいる~~!?」
松木ミリア:その保たれていた空気感をぶち壊して一人の女声とが店に来店する。
水葵ハンナ:「……やれやれ、やかましいのがお出ましだ」
松木ミリア:「あははは! やかましいとはずいぶんな物言いだよ!」
水葵ハンナ:マホガニーの(ように塗装された)カウンターに肘をつき、中折れ帽を目深にした少女。
松木ミリア:「せっかくの常連さんなんだぞ~、機嫌を損ねたらどうするんだ」
水葵ハンナ:「……常連ならよォ~~~」
松木ミリア:何が面白いのかけらけらと笑っている。
水葵ハンナ:がば、とカウンターに手をついて身を乗り出す。
水葵ハンナ:「少しは店の雰囲気に馴染もうとしろってんだよ! 笑ってんじゃねぇ~!」
松木ミリア:「えぇ~!? ひっどいな~!!」
水葵ハンナ:「わかんないかね! このデンジャラスで、クラシックな…オトナな雰囲気が!」
水葵ハンナ:本人もよくわかっていないが、とにかくそういうことにしている。
松木ミリア:この松木ミリアは一般メサイア生の制服を着崩したややギャルよりの風体であった。
松木ミリア:「いや~、ごめんごめんでもさ」
松木ミリア:「言っちゃうんだけどハンナちゃんの身長でやるとめちゃくちゃコスプレっぽいよ」
水葵ハンナ:「コスっ……!」
松木ミリア:「あはは~、ハンナちゃんかわいい~」
水葵ハンナ:カウンターに伏せるようにしてプルプルと震えている。
松木ミリア:一つ分頭が下のハンナの頭を撫でようとする
水葵ハンナ:(耐えろ、耐えるんだアタシ! 気にしてると思われたら……負けだ!)
水葵ハンナ:「撫でてんじゃねェ~~~!!」
水葵ハンナ:耐えられなかった。
松木ミリア:「あははは!」
水葵ハンナ:「っくしょー……ちょっとスタイルが良いからって見下ろしやがって……!」
水葵ハンナ:どっかとカウンター裏の椅子に座り込み、頬杖をつく。
水葵ハンナ:「……で、いらっしゃい、常連サマ。何かご入用で?」
松木ミリア:「いや~、ごめんごめん。ついハンナちゃんが可愛くてさ~」
松木ミリア:「そうそう、ただからかいに来たんじゃなかったよ。ちょっと色々と買い物がしたくてね」
松木ミリア:そう言いながらメモ帳を取り出し、ハンナの前に出す。
水葵ハンナ:「ふーん……どれ」メモを手に取る。
GM:それは松木ミリアが行っているバイト時に使用する物品だった。
GM:当然ながら飲食店などのバイトではなく、荒事の助っ人などの仕事である。
松木ミリア:「そろそろさ~、真面目に働かないと借金で大変なんだよね」
松木ミリア:「ということでいつものヤツ」
水葵ハンナ:「はいはい、いつものタマと火薬」
水葵ハンナ:「……多くねえかこれ? どんだけバトるつもりだよ」
松木ミリア:「今回はさ、だいぶ割のいいバイトでさ」
松木ミリア:「必要分っていうよりも、あれだね。念には念をってやつ」
水葵ハンナ:「へぇー、ま、アタシはただの商人だからな」
水葵ハンナ:「報酬さえもらえれば、『20Cマート』はなんでも融通するぜ」
水葵ハンナ:キメ顔をしている。
松木ミリア:「なんでも?」
水葵ハンナ:「……」
松木ミリア:「じゃあさ、じゃあさ、例えばの話なんだけど~」
松木ミリア:「これだけ払ったら、ハンナちゃんがメイド服でご奉仕してくれるってのは~どう?」
松木ミリア:そういって手で金額を作る。割とガチ目だ。
水葵ハンナ:「ヘッ、メイドッ!?」
松木ミリア:「メイド、フリフリでなおかつすこしエッチなやつ」
松木ミリア:スマホでシュッシュと画像検索をして出す。
水葵ハンナ:「い、イヤ……」
松木ミリア:かなり気合を入れないと着れないえっちなメイド服だ。
水葵ハンナ:脳内でそろばんを弾いている。あまり速くはない。
松木ミリア:「えぇ~!? なんでもって言ったじゃん!!」
水葵ハンナ:「…………」
水葵ハンナ:「う、うるせぇ~っ! プライドがあるんだよ!」
水葵ハンナ:「着れるかそんなこっぱずかしいモン! どうせ笑い話にされるのがオチだ!」
松木ミリア:「ええ~? これ着たハンナちゃんめちゃくちゃ可愛いと思うんだけどな~」
水葵ハンナ:「もっとコスプレが似合いそうなヤツにでも着せてろ~ッ!」
水葵ハンナ:「お、オラッ! とっとと持って帰れよ!」
松木ミリア:「ひゃ~! ハンナちゃんが怒った~~!!」
水葵ハンナ:紙袋に詰めた商品を投げつける。
松木ミリア:商品を受け取って、そのまま店から出ていく。
松木ミリア:「愛してるぜ、ハンナちゃ~ん!!」
水葵ハンナ:「一昨日きやがれ!」
水葵ハンナ:頬を染めつつ声を返す。
GM:ガランガランとドアベルが鳴るのと同時に捨てセリフを吐いて去っていった。
水葵ハンナ:「……ッハァ~~~」ぐったりと脱力。
水葵ハンナ:「いっつも適当言いやがって……いい迷惑だ!」
水葵ハンナ:「ったく……いつになったらオトナになるんだか、アイツ……」
水葵ハンナ:悪態をついていたところで、ふと、ミリアの『そろそろ真面目に働く』という言葉に思い起こす。
水葵ハンナ:「……」
水葵ハンナ:「う~~~ん……」
水葵ハンナ:「……想像できねェな」
水葵ハンナ:どうせまた、子供みたいな声をあげて戻ってくるのだろうと考えて、業務に戻った。
GM:それが水葵ハンナがトランペッターの協力要請を受ける少し前の事だった。
GM:そしてその間に松木ミリアは『20Cマート』に顔を出してはいない。



GM:ロイスの取得が可能です。
水葵ハンナ:松木ミリア/〇常連/オトナを理解しろ! で取得します~
GM:ではシーンを終了します。

【Opening03:後輩にしっかりと見せてあげますから!】


GM:サヨリさんのOPです登場お願いします。
四之宮サヨリ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6

四之宮サヨリ:43



──メサイア学区 合同カタコンベ



GM:現在『合同カタコンベ保全委員会』は卒業式で行う企画、“葬送会”の準備が最終段階に差し掛かっていた。
GM:四之宮サヨリは副委員長としてその準備に参加し、各準備のチェックを行っている。
GM:会場の設営、葬送会で振る舞うお菓子を始めとした様々な品物の数量等など……
GM:おおよそ準備は問題はなく、このままいけば無事に卒業式を迎えられるだろう。
合コン委員A:「サヨリ副委員長、チェックお願いしま~す」
四之宮サヨリ:「はい、そこに置いておいてください、すぐに目を通しますので」
合コン委員A:「お疲れさまです~、サヨリ副委員長も大変ですね。ミチカ委員長もそうですけど」
合コン委員A:「本当は卒業に向けてゆっくりと休んでるときなのに」
四之宮サヨリ:そう言いながら、別の文書のチェックを次々と終えていく
四之宮サヨリ:「まあ、卒業が近くてもやることが減るわけではありませんから」
合コン委員B:「サヨリサンもお疲れなら休んでほしいです、あとはあたし達がやっておくんで!」
四之宮サヨリ:「この準備がひと段落したら……そうですね、引継ぎの作業とかもお願いしなきゃいけないですが……」
四之宮サヨリ:「……わかりました。ひとまずあなたたちの書類をチェックしたら、10分ほどお休み、もらっちゃいますね」
合コン委員B:「へへ! 任せてください!」
GM:では四宮サヨリが書類チェックを終え、休憩に入り
四之宮サヨリ:「飲み物は……ええと、コーヒーがカタコンベ近くの売店に……」
四之宮サヨリ:欠伸をしながら、小さくため息
GM:売店に向かって移動している時だった。
四之宮サヨリ:「ミチカ委員長が道を示したとはいえ、そのすぐ後に卒業……というのは、いささか早いお話、ですよねぇ……」
???:「──ッ、──ッ!!」
???:遠くに誰かの切羽詰まった声が聞こえてくる。
四之宮サヨリ:「もう少しだけでも長く此処に残れれば……安心してから卒業できるんですけれど……」
四之宮サヨリ:「……あら?」
???:それは近づく度に、叫んでいるような、あるいは泣いているように聞こえるだろう。
四之宮サヨリ:「……」
四之宮サヨリ:(知っている声。それに泣いているような、切羽詰まっているような……)
四之宮サヨリ:(それに、それがこの時期にこの場所で。となると……)
四之宮サヨリ:「……アカリさん。何か不都合でもありましたか?」
四之宮サヨリ:声の方へと向いて、にっこりと笑いながら
百瀬アカリ:「────あ」 声の主が振り向く。
百瀬アカリ:声の主は百瀬アカリ、合コン委員会に所属するメサイア学園の中等部二年だ。
百瀬アカリ:蒼白な顔をし、その瞳には涙を湛え、通信端末を強く握りしめていた。
四之宮サヨリ:(……まあ、ある程度のトラブルはつきもの。それに彼女はまだ中等部)
四之宮サヨリ:(自分のキャパシティを超えてしまってしどろもどろ……というのもあり得る話です)
GM:ちょうど、四宮サヨリが来たと同時に通話が切れたのだと分かってもいいだろう。
百瀬アカリ:「あ、ご、ごめん。なさい。先輩……わ、わたし」
四之宮サヨリ:「構いませんよ。何かあったらすぐ連絡、それが一番大事ですから」
百瀬アカリ:息も絶え絶えに、謝ろうとするがうまくいかない。
百瀬アカリ:「わ、わたし……わたし……!!」
四之宮サヨリ:「落ち着いて、とりあえず……近くで飲み物でも飲んで……」
百瀬アカリ:「ごめんなさい……先輩、わたしのせいで卒業式が、葬送会がめちゃくちゃになっちゃう……!」
四之宮サヨリ:(……んん?思ったよりも重大な……?)
百瀬アカリ:この百瀬アカリというエイトは今回の葬送会においてある仕事の一部分を任されていた。
四之宮サヨリ:「ええと、とりあえず。何があったか話してもらえますか?」
百瀬アカリ:その仕事とは葬送会の最中に捧げられる花、弔花の調達だった。
四之宮サヨリ:「ゆっくり、何があったかひとつずつで」
百瀬アカリ:「は、はい……はいっ」 すぅはぁと落ち着いて呼吸をする。
百瀬アカリ:「あ、あの……わたしは葬送会に使う弔花の事を任されていて」
四之宮サヨリ:「はい。発注含めた準備、ですね」
百瀬アカリ:「ちゃんと事前に発注して、受け入れも進めてて……」
百瀬アカリ:じわりと瞳が涙で滲む。
百瀬アカリ:「輸送されたって連絡が来たのに、全然途中経過の報告がこなくて」
四之宮サヨリ:「……ふむ」
四之宮サヨリ:涙をハンカチで拭ってあげながら
百瀬アカリ:「それで、問い合わせたら……アクシデントで車両を見失ったってきて」
百瀬アカリ:「賠償金はちゃんと支払うからって、でもでも……」
GM:百瀬アカリが任されていた部分は全体の中で一部分でしかない。
四之宮サヨリ:「成程。どこかで被害にあった可能性が高いですね……まあ、治安が悪いのはいつものこと……といえばそうですが」
GM:この喪失分があったとしても葬送会自体は行えるだろう。
GM:しかし、それは喪失分を造花などで埋め合わせた不完全な物となってしまう。
GM:今回の葬送会で使用される弔花は特注品であり、以前より用意していたものでもある。
GM:つまり、追加発注自体は不可能だ。
百瀬アカリ:「わ、わたし。それで……それで、どうしたらいいか分かんなくて……っ」
GM:四宮サヨリ、あなたにはわかることがある。
GM:この百瀬アカリは普段はあまり目立つことが少ない合コン委員会の委員だったが
GM:今回の葬送会で勇気を出して準備に立候補していたことを覚えている。
四之宮サヨリ:「そうなってくると……車両の行方を見失った地点を聞いて……周辺を捜索して……」
百瀬アカリ:「先輩……?」
四之宮サヨリ:数秒ほど考え込んでから、よし!と声を立てる
四之宮サヨリ:「いい機会です。残りの事務作業の方は他の皆に任せましょう」
四之宮サヨリ:「私無しでもやっていけるようにならないと困っちゃいますし……」
百瀬アカリ:「それってどういう……」
四之宮サヨリ:「お出かけしますか、アカリさん」
百瀬アカリ:「お、お出かけ……?」 と一瞬、意味を測りかねて
百瀬アカリ:「あ、は、はい! いきます!」
百瀬アカリ:「いかせてください!」
四之宮サヨリ:「よし、いいお返事です。ではこちらも準備をしてくるので、取引先にだいたいでいいので”どこで見失ったか”についてを聞いてください」
百瀬アカリ:「か、確認してきます!」
四之宮サヨリ:「後は……」
四之宮サヨリ:「もしかしたらちょっと荒っぽいことになっちゃうかもしれません」
四之宮サヨリ:「自衛用の装備と、危なくなったらすぐ隠れるように。いいですか?」
百瀬アカリ:「はいっ!」
百瀬アカリ:ぎゅっと小さな手を握りしめて返事をした。
四之宮サヨリ:涙が少し晴れ、決意を込めた表情を見て。安堵の息を漏らしながら
四之宮サヨリ:(……頼りになる先輩像、私も卒業する前に示しておかないと、ですね)
四之宮サヨリ:いつかこの子も。内と外に関わらず、誰かを導くことになるだろうから
四之宮サヨリ:「さ。月に数度、あるかないかの外回りです!気合い入れていきましょう!」
四之宮サヨリ:「内職以外もできること、後輩にしっかりと見せてあげますから!」



GM:ロイスの取得が可能です、どうぞ。
四之宮サヨリ:百瀬アカリ ○庇護/心配
四之宮サヨリ:取得!
GM:シーンを終了します。

【Middle01:色々と構わせてください】


GM:まずはサヨリさんの方の描写から始めていきます、登場お願いしまーす。
四之宮サヨリ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8

四之宮サヨリ:ううっ
四之宮サヨリ:51
GM:悲しいなぁ



──メサイア学区 スポットB00885 ブラックマーケット



GM:四宮サヨリが当初想定していたよりも調査は困難を極めていた。
GM:車両の反応が消えた箇所から捜索を始めようにもその足跡を辿ることは不可能だったのだ。
GM:それは現在のノヴァリスが『卒業式』を間近とし、物資の流通量が膨大になっていたからに他ならない。
GM:急遽、四宮サヨリと百瀬アカリはブラックマーケットに赴き、弔花が流れていないことを確認するのだった。
GM:メサイア学区 ブラックマーケット
裏社会人:「花? そんなの仕入れの話はまだ来てないよ」
裏社会人:ブラックマーケットで商売を行っている、アンダーグラウンドの住人。
裏社会人:怪しい装飾をした社会人のロボットが四宮サヨリたちに答えた。
四之宮サヨリ:「……そうですか、ありがとうございます」
裏社会人:「銃とか火薬とか、ボディアーマーなんかはよく流れてくるからそういうのは聞き逃す可能性はあるけどさ」
裏社会人:「流石に花は珍し過ぎてね、流れてきたらもう噂になっちゃうよ」
四之宮サヨリ:「ブラックマーケットで基本的に流通しているのはそのあたりですもんね」
四之宮サヨリ:「……ですよね。ブラックマーケットであの花が流れるとなると……やはり相当目立ちます、か」
裏社会人:「そういうこと、でも出どころのよくわかんないものはここに流すしかないから」
裏社会人:「今はそういうタイミングじゃないってだけかもね」
裏社会人:「ま~、なんかコネがあったりして既にそういう取引が決まってたりしてたら」
裏社会人:「難しいんじゃないかな~」
裏社会人:裏社会人の表情を示すモニタがコロコロと変わり、人間のような感情を思わせる動作を行っている。
四之宮サヨリ:「……ブラックマーケットの中でも上層の可能性はありますね」
裏社会人:「そうだとしたら二人だけっていうのは危ないよ~、そこの子なんて全然頼りないし」
百瀬アカリ:「うぅ……すみません……」
百瀬アカリ:しょんぼりと肩を落とす。
四之宮サヨリ:「いいんですよ、何かあったら私がなんとかしますから。これでもそこそこには戦えるつもりです」
四之宮サヨリ:「でも……確かに」
四之宮サヨリ:「私もそうそうこの場に来ることはないですが」
四之宮サヨリ:「……空気、若干ひりついていますね」
裏社会人:「まー、『卒業式』だっけ? ウチらは全然わかんないけど」
裏社会人:「そういうので色々と入用になってる奴らもいるのは本当だよ」
裏社会人:「こっちとしては商売繁盛、『卒業式』様々ってもんだ」
裏社会人:南無南無と拝むようにしている。
四之宮サヨリ:「どこの業界も似たようなものなんですかねぇ、引継ぎとか……」
GM:事実、生徒達の達の熱意と違い社会人達は目の前の裏社会人のように『卒業式』に対して他人事である。
GM:感覚としては『祭り』のような行事だと認識しているに近いのだろう。
裏社会人:「引継ぎねぇ、アンタ達……合コン委員会だっけ? は大丈夫なのかい?」
四之宮サヨリ:「……ご心配ありがとうございます。そうですね……あまり大っぴらに話すことではないですが」
四之宮サヨリ:「……卒業直後は少し大変でしょうけれど、今残っている子たちなら……きっと大丈夫だと思います」
百瀬アカリ:「先輩……」
四之宮サヨリ:「今頃私の残した事務作業を……なんとか……やっていると……うん……なんとかなるでしょう!」
四之宮サヨリ:「一人でできない分は、皆でやればいいんですから」
裏社会人:「あー……ウチらはアンタ達生徒のさ立場とかそういうのはイマイチ分かってないんだけど」
裏社会人:「今、ここで売り買いされてる大多数の装備の類は……目の前のトラブルを解決するためのもんじゃないぜ」
裏社会人:スピーカーの音量が小さくなる、内緒話の類のつもりだろう
四之宮サヨリ:「……」
四之宮サヨリ:無言で寄って、耳を傾ける
百瀬アカリ:「それって……どういうこと、ですか?」
裏社会人:「『卒業』するとアンタ達みたいなグループをまとめてる“上”の奴らがここからいなくなるんだろ?」
四之宮サヨリ:「成程、それに乗じて襲撃を企んでいるものが多いと……」
裏社会人:「そういうことだね、“上”ので交渉や武力のおかげで保たれていたバランスは『卒業』で間違いなく崩れる」
裏社会人:「そう考えているやつは少なくない。だからここが潤ってる」
百瀬アカリ:「そ、そんな……」
百瀬アカリ:サヨリの顔を見てしまう。
四之宮サヨリ:「……うちも、ミチカさんのカリスマで纏まっていたところは多いですから、そうですね……」
百瀬アカリ:頼りになる先輩がいなくなり、そんなことが起きてしまったことを想像してしまったのだろう。
四之宮サヨリ:「カタコンベへの襲撃の可能性は無いとは言えないでしょう」
四之宮サヨリ:「……卒業前に、防衛用の設備の見直しもしておきましょうか」
四之宮サヨリ:「大丈夫ですよ、アカリさん。私たちも残せるものは残していくつもりです」
裏社会人:「なら、その都合はウチに頼んでくれると嬉しいね」 モニタの目元が笑顔になる。
四之宮サヨリ:「ふふ、その時は裏から表に出ていただけると助かります」
裏社会人:「いや~、ここは潤いが良くてね~。足が錆びついちゃって動かないんだよ」
GM:ということで裏社会人から聞ける話はこんなところです、
GM:ここから離れてアカリちゃんとお話してもいい。
四之宮サヨリ:「あらら、交渉決裂ですね。でも、情報提供ありがとうございました」
裏社会人:「毎度あり、またのご贔屓を待ってるよ」
四之宮サヨリ:チップを少しばかり手渡して、通りから離れる
四之宮サヨリ:「さて……どうしましょう。今のところ、表立ってブラックマーケットには流通していないみたいですが……」
百瀬アカリ:「そうですね……本当に売られてなかったら」
百瀬アカリ:「まだ、取り戻せると思ってるんですけど……」
百瀬アカリ:その声は頼りない、前向きに考えようとしてもどうにも悪い方向に考えが言っているようだ。
四之宮サヨリ:「……ええ、できる限り探してみましょう。まだ時間もありますから」
百瀬アカリ:「すみません、先輩……先輩も忙しいのに」
百瀬アカリ:「本当なら、先輩は心配しなくていいはずなのに」
四之宮サヨリ:「構いませんよ。それに……私たちが抜けた後の方が、間違いなく忙しくなるでしょうし」
四之宮サヨリ:「今のうちに、色々と構わせてください。こうやっていられるのも、あと少しなんですから」
百瀬アカリ:「先輩……ありがとう、ございます」
百瀬アカリ:溢れそうな涙を何とか堪える。
百瀬アカリ:「わ、わたし頑張ります。頑張って、先輩達の後を埋められるように頑張ります」
四之宮サヨリ:「ほら、メソメソしてたら変な人に声かけられちゃいますよ!顔を上げて探しに出ましょう!」
百瀬アカリ:「は、はいっ」 ごしごしと目頭を拭う
GM:NPCカードを入手しました。
【NPCカード:百瀬アカリ】


対象の判定の直前に使用、その判定の達成値に+10する。
1シーン1回使用可能、ミドルフェイズ限定。



四之宮サヨリ:かなり助かりますね
四之宮サヨリ:夢の雫かな?
GM:どうでしょうね?



光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を1D10(→ 1)増加 (41 → 42)
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を1D10(→ 2)増加 (37 → 39)



GM:光ヶ丘コノエと水葵ハンナはブラックマーケットで調査を行っていた。
GM:水葵ハンナがトランペッターから要請された協力とはブラックマーケットの調査協力。
GM:個人商店を営んでいるハンナならばブラックマーケット内に個人的なコネを結んでいるからだ。
GM:それ故に調査は滞りなく進行し、今のところは緊急性のある事態などは発覚してはいない。
水葵ハンナ:「エッヘヘへ、どうですかねェ、コノエさぁん……」
水葵ハンナ:もみ手をし、ペコペコとしながら案内している。
水葵ハンナ:(ちくしょ~! トランぺッターからの協力要請ってなんだよ~!)
水葵ハンナ:(断ったらまた営業停止喰らうんだろォ~! 飲むしかない!!)
光ヶ丘コノエ:「コノエでいいですよ、ハンナさん」
光ヶ丘コノエ:トランペッターの制服姿は、ブラックマーケットでは流石に目立ちすぎる。
光ヶ丘コノエ:なのでゆったりとした私服姿で調査を進めていたが
水葵ハンナ:「えっ、イヤぁハハハ……仮にも”四騎士”さんを、一介の町商人が呼び捨てだなんて!」
光ヶ丘コノエ:「そうですか……含むところはありませんが」
水葵ハンナ:中折れ帽を目深に被る。冷や汗を隠すため……ではないと信じたい。
光ヶ丘コノエ:「もう少し自然になさってくださいな。別に犯人を連行しているわけじゃないんですから」かるく肩をすくめて
水葵ハンナ:「はっ犯人! まさかアレがバレ……!?」
光ヶ丘コノエ:「……」
水葵ハンナ:「……」目を反らす。
光ヶ丘コノエ:「今は現地協力者ですから、大抵のことは見なかったことにしますが」
光ヶ丘コノエ:「流石に語るに落ちる以前の問題では?」
水葵ハンナ:「イヤダナー善意ノ協力者デスヨー」
水葵ハンナ:「ハンナ嘘ツカナイヨ」
水葵ハンナ:(か、帰りてぇよぉ~! 眼が怖いんだもんこの人!)
光ヶ丘コノエ:「……すこし、休憩しましょうか」自動販売機(物理耐性及び自衛機能付き)のほうに向かい
光ヶ丘コノエ:「さて、ハンナさんはなにになさいます? 私はこの青春ソーダとか……?」
水葵ハンナ:「それは炭酸がエグイんで初心者にはお勧めしないっスよ」
光ヶ丘コノエ:ちり、と首筋に刺さる違和感。直感の類いが視界の端からそれを訴えてくる。ボタンを押す手を止めて
GM:光ヶ丘コノエが視界の端で捉えたのは少女の二人組みだった。
水葵ハンナ:「ま、アタシに言わせれば、子供だましの飲み物しか置いてないですねェ……」語りに入っている。
GM:二人は合コン委員会の制服を着ており、どちらもあまりここに似つかわしくないタイプと感じるだろう。
GM:委員会が物資を緊急調達するためにブラックマーケットを訪れることは珍しくないことではあるが……
光ヶ丘コノエ:「……なぜ合コン委員会が、あんな少人数で?」
光ヶ丘コノエ:「すみません、ハンナさん。休憩はもう少し後で」
水葵ハンナ:「やはりぐっと唇が燃え上がるような……へっ?」
光ヶ丘コノエ:少女二人組のほうに歩いていき
水葵ハンナ:「えっ、どこ行くんですかコノエさん!」慌ててついていく。
光ヶ丘コノエ:「……失礼。お嬢さん方。どうかしましたか?」
四之宮サヨリ:「……あら」
百瀬アカリ:「え、あ、あの」 急に声をかけられたのでびっくりしている
四之宮サヨリ:す、と手で制して
四之宮サヨリ:「どちら様でしょうか、私たち今取り込んでいまして……」
光ヶ丘コノエ:「あぁ、不審な者ではありませんよ。私こういう者です」ポケットから、"トランペッター”のエンブレムが入った手帳──それも、『四騎士』であることを示す四連星が入ったものを見せて
四之宮サヨリ:「ああ……成程。そういうことですか。確かに……二人だと不審に見えましたか……」
光ヶ丘コノエ:「というより、卒業式を控えて、この周辺は特に危険度が高まっていますからね」
百瀬アカリ:「あの、それは……」
四之宮サヨリ:(私たち、どちらかと言えばグレート・バビロンと距離が近いけど……そこまで警戒はされていないみたいですね)
光ヶ丘コノエ:「そちらのお嬢さんも、涙の跡があるようですし……なにか、ありましたか?」膝をついて目線を合わせながら
水葵ハンナ:「は、早い……もう話が進んでいる!」
百瀬アカリ:ちらりとサヨリさんの方を見る。
水葵ハンナ:遅れて辿りつき、驚愕しています。
四之宮サヨリ:(あまり貸しを作るとアトラさんが来た時になんやかや言われそうな気がしますが……ううん、今はそれどころじゃないですし)
四之宮サヨリ:アカリの方を見て、にこりと笑みを返し
四之宮サヨリ:「ええ、実は少し……困ったことになっていまして」
光ヶ丘コノエ:「困った事、ですか」
四之宮サヨリ:「はい、こちらで卒業式に合わせて行おうとしている会の……お花が配送中に行方不明になってしまったようで」
光ヶ丘コノエ:「所謂、弔花のようなものですか」心当たりがあるか、合流してきたハンナに目線で
水葵ハンナ:首を横に振る。
四之宮サヨリ:「ある程度見失った地点も探ってみたのですが、依然見つからず。ブラックマーケットに流れていないか聞き込みをしていたのですが……」
百瀬アカリ:「まだ出回ってないのは、不幸中の幸いなんですが」
百瀬アカリ:「手がかりもなくなっちゃったという話なんです……」
水葵ハンナ:「弔花ってなんで……あー、合コン委員会だから」頭の回転早いなー、という顔。
光ヶ丘コノエ:「ふむ……その花は、特別なものなんですか?」
光ヶ丘コノエ:「品種的な意味というより、レネゲイド的に」
百瀬アカリ:「レ、レネゲイド関係のものではないんですが……」
百瀬アカリ:「それでも葬送会のために用意してた特別なものなんです」
四之宮サヨリ:「少なくとも、これから会までに一から完全に揃え直すのは不可能と判断しました。なのでできる限り探して回ろうかと」
水葵ハンナ:「そりゃあ……大変だったなぁ」
水葵ハンナ:「しかし、盗んだ花を売りたいならともかく……買い手となると限られるぜ。弔花なんて特に」
光ヶ丘コノエ:「なるほど……」レネゲイド関係ではないただの花。好事家が奪い去っただけならともかく……
光ヶ丘コノエ:「……よければ、私も手伝いましょうか」
四之宮サヨリ:(一応、外出前に不完全であってもある程度揃えるように指示はしてきましたが……彼女のためにも、見つけ出すのが最優先ですからね)
水葵ハンナ:「えっ!?」コノエさんを二度見する。
百瀬アカリ:「え、いいん……ですか?」
光ヶ丘コノエ:「私も、現在ブラックマーケットの調査に来ているのですが」
四之宮サヨリ:「こちらとしては、願ってもないことですけれど……いいんですか?」
光ヶ丘コノエ:「卒業式前の特需やゴタゴタで、金銭の流れは追いづらく、今のところ成果はあがっていないのです」
光ヶ丘コノエ:「この一件は貴重な手がかりになりますし……」
光ヶ丘コノエ:「それに。風紀委員として、見て見ぬふりはできませんからね」
光ヶ丘コノエ:立ち上がり、かるく胸元を叩いて
百瀬アカリ:「あ、ありがとうございますっ」 ぺこりと精一杯頭を下げる
四之宮サヨリ:「では……ご厚意に甘えてしまいましょうか、アカリさん」
雨宮ユウ:『コノエちゃんならそう言ってくれると思いました』 光ヶ丘コノエに渡された通信期から声が聞こえる。
光ヶ丘コノエ:「さて、では……っと」
光ヶ丘コノエ:「行政官。聞いてたんですか」
雨宮ユウ:『通信機越しでもうしわけありません、トランペッター行政官の雨宮ユウです』
四之宮サヨリ:「あら、行政官さんまで、そうすると……そこのもう一人の方もトランペッターの?」
雨宮ユウ:『トランペッターのことに関しては気にしないで大丈夫です、四之宮サヨリさん』
光ヶ丘コノエ:「あぁ、いえ。こちらは現地協力者です」
水葵ハンナ:「ウス……」
雨宮ユウ:『コノエちゃんも言ったように困った人を見て見ぬふりをするのは組織として違うと思っていますから』
四之宮サヨリ:(強制連行されたかのような表情を……)
水葵ハンナ:(このいい子ちゃんどもめ!!)苦虫を噛み潰した表情をしている。
水葵ハンナ:「ハーッ……しかし、どうするんスか、コノエさん」
四之宮サヨリ:「……分かりました。では改めて今回の一件、よろしくお願いします」
光ヶ丘コノエ:「そうですね……ひとまず」
光ヶ丘コノエ:「これ以上道の真ん中で立ち話も何ですから……休憩がてら、少し座りましょうか。自己紹介もそちらで」
百瀬アカリ:「わ、わかりましたっ」
百瀬アカリ:コノエの指示に従おうとして、緊張している。
光ヶ丘コノエ:「ふふ。緊張しなくていいですよ」
雨宮ユウ:『コノエちゃんは優しいですからね』
光ヶ丘コノエ:「ただのおせっかいのようなものですから」自販機(物理耐性以下略)の側に併設されたベンチに座って
四之宮サヨリ:「ですね、こちらの詳しい状況も……まあ、先と殆ど変わるものではありませんが、改めて共有しましょうか」



GM:ロイスの取得と調達が可能です。
四之宮サヨリ:ロイスは……出会ったばかりなのでひとまず保留、購入へ
四之宮サヨリ:照準器
四之宮サヨリ:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 4[4] → 4

四之宮サヨリ:うーんだめ
光ヶ丘コノエ:水葵ハンナ ○有為/不審
光ヶ丘コノエ:ひとまず購入はボデマから
光ヶ丘コノエ:1dx+3>=12 ラッキーメダル:ホワイト適用
DoubleCross : (1DX10+3>=12) → 10[10]+1[1]+3 → 14 → 成功

光ヶ丘コノエ:ヨシ! 装備して終了
水葵ハンナ:光ヶ丘コノエ/機敏/〇畏怖 で取得します~
水葵ハンナ:私も挑戦してみようかな 照準器
水葵ハンナ:1dx+5>=15
DoubleCross : (1DX10+5>=15) → 2[2]+5 → 7 → 失敗

水葵ハンナ:ダメン
GM:ブラックマーケットで流通している謎のボディアーマー
GM:ではシーンを終了します。

【Middle02:生花】

GM:情報収集シーンとなります、登場お願いします
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を1D10(→ 10)増加 (39 → 49)
四之宮サヨリ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

四之宮サヨリ:55
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を1D10(→ 6)増加 (42 → 48)



■情報収集項目


1.『卒業式』の影響 <情報:ノヴァリス> 難易度7
 └???
2.ブラックマーケットの市場調査 <情報:裏社会> 難易度7
 └???
3.合コン委員会と葬送会 <情報:ノヴァリス> 難易度12
4.葬送会で使われる弔花 <知識:植物> 難易度9 ※四宮サヨリ調査時達成値+2
 └???

ex.百瀬アカリを落ち着かせる -完了-
ex.雨宮ユウに支援要請 <交渉> 難易度5 ※光ヶ丘コノエのみ可能


GM:情報収集項目はこんな感じです、お好きなものをどうぞ。
水葵ハンナ:支援要請……いったい何が出てくるのだ
光ヶ丘コノエ:どのみち1ターンで全部は割れないし支援要請割っておこうかな……
四之宮サヨリ:ではまずは植物から行きましょうか、やりやすそうだし
水葵ハンナ:自分は2.ブラックマーケットの市場調査いきます!
光ヶ丘コノエ:支援要請いきます
四之宮サヨリ:9dx 知識
DoubleCross : (9DX10) → 10[1,3,5,5,5,6,7,9,10]+8[8] → 18

四之宮サヨリ:プラス2で20
GM:めちゃくちゃわかった、というか分かってたね!
水葵ハンナ:使っちゃうか 要人への貸し
光ヶ丘コノエ:1dx+1>=5 メダル適用
DoubleCross : (1DX10+1>=5) → 9[9]+1 → 10 → 成功

光ヶ丘コノエ:ッシャァ!
水葵ハンナ:4dx>=7
DoubleCross : (4DX10>=7) → 9[1,1,5,9] → 9 → 成功

水葵ハンナ:あぶねっ
水葵ハンナ:要人への貸しが残り1個になりました
GM:では番号順に情報を出していきます。
2.ブラックマーケットの市場調査


ブラックマーケットも『卒業式』の影響を受けており、市場は活性化している状態だ。
商品にはいつもよりも多種多様な品物が多く並んでいる……が、中には明らかに不自然な品物が存在している。
それは新品同然の最新式モデルや特注品と思わしき電子類のパーツをはじめとした普段絶対に並ぶはずのない品物である。
現在のノヴァリスの状況から推察するに『横流し』が行われている可能性が高い。



GM:この『卒業式』を悪用して金儲けを企んでいる人がいるってことですね。
4.葬送会で使われる弔花


葬送会で使われる弔花はすべてこの葬送会に合わせてデザインされた特殊な植物である。
よってこれと同じ植物は存在することはなく、合コン委員会の人間ならば間違えようがない。
それ故にこの弔花の価値は極めて高い、『卒業式』というイベント性を加味すれば奪われた一部分であっても莫大な利益を得るだろう。

調査の結果、ブラックマーケットなどに『横流し』された形跡はなかった。
コンテナ車で輸送されていたが何者かによって一部が強奪され、車両に付けられたGPSの反応は消失しているが破棄された可能性は低い。
なぜならコンテナには弔花の保存のために特殊な生育環境プラント機能が備え付けてあるためである。
ブラックマーケットに流出するまでどこかにコンテナ車ごとどこかで保管されている可能性は高い。



GM:これは合コン委員会なら見ただけで一発で分かるものであるということですね。
GM:あと、このノヴァリスにおいて生鮮食品が高級食材であるように生花もまた相当な価値があります。
GM:それが『卒業式』のためだけに作られた品種ならばその価値は計り知れません。
ex.雨宮ユウに支援要請


クレジットデータ*3を入手。 (R2:P194)参照



GM:メジャーアクションで財産点+5される代物です。
四之宮サヨリ:おお
水葵ハンナ:大金持ちだ~
GM:一人ずつ使っていいし、ハンナさんに渡して財テクさせてもいい。
光ヶ丘コノエ:実際にセッションに出てくるのはじめてみた
水葵ハンナ:ヘヘヘ……上手く使わせていただきやす……
GM:ユウちゃんは金持ちだからお小遣いくれるというわけ
GM:では演出いきます。



──メサイア学区 ブラックマーケット離れ



GM:ブラックマーケットから少々離れた区画、ここで四人は落ち合うこととなっていた。
GM:わざわざ離れた理由はまとまって調査することがブラックマーケットを必要以上に刺激する可能性があったためだ。
雨宮ユウ:『みんな、お疲れさまです。調査の方はどうでしたか?』
水葵ハンナ:「ツテを頼ってみたけど……花についてはなんとも」アカリちゃんに首を振る。
雨宮ユウ:『こちらはコノエちゃんに追加の調査資金を用意させてもらいました』
雨宮ユウ:「あとで確認しておいてね」
百瀬アカリ:「そうですか……ハンナさん、ありがとうございます」
光ヶ丘コノエ:「お心遣い痛み入ります。行政官」
四之宮サヨリ:「こちらも改めて聞き込みしましたが……横流しの形跡はやはり見つかりませんでした」
雨宮ユウ:『そう……じゃあ、視点をちょっと変えてみましょうか』
雨宮ユウ:『ハンナちゃんからみて今のブラックマーケットで気づいたこととかある?』
水葵ハンナ:「あ、ハイ」
水葵ハンナ:「きな臭い動きがあるのは確かッスね。卒業式で浮かれてるもんだとばかり思ってたけど」
水葵ハンナ:「それにしたって”質が良すぎる”。ブラックマーケットで最新式のパーツなんてアタシ見たこと無かったッス」
百瀬アカリ:「え……それってどういう……?」
水葵ハンナ:「マーケットに『横流し』をしてるヤツがいるのは間違いない、って事になる」
水葵ハンナ:「そしてそういうやつらの目的は……金儲けしかないんだなぁ」
雨宮ユウ:『横流し……ですか』
百瀬アカリ:『そ、そんな……』 その可能性は聞かされていたけど、本当にそうであるといる実感がなかった。
雨宮ユウ:『それはハンナちゃんから見て結構な数がそうだと思っていい?』
GM:これはその通りだと思っていいです、かなりの数が『横流し』されている。
水葵ハンナ:「そうっすね。ここはまだまだマーケットの表面だ」
水葵ハンナ:深いところではどれだけのやり取りがされているかわからない、と伝える。
水葵ハンナ:「だからこそ、ちょっとわかんないんっすよ」
水葵ハンナ:「いくら卒業式用で珍しいからって……造花は造花だろ? こんな大きい計画をやってるやつらが、わざわざ手ェ出すかな」
四之宮サヨリ:「あー……」
百瀬アカリ:「先輩……」
四之宮サヨリ:「言ってませんでしたね、こちらの不手際です」
光ヶ丘コノエ:「……アカリさん。たしか弔花は、今回のための特別製で、他に同一のものはないんでしょう?」
光ヶ丘コノエ:「だったら、造花でも相応のプレミアが……?」
百瀬アカリ:「それは……」
水葵ハンナ:「そういうもんなんすかねぇ?」なにせマーケットで花が並んだことはないのだ。
四之宮サヨリ:「そうですね、特別製で……デザインして一から作られた……生花です」
雨宮ユウ:『生花……それなら、そうですね……』
水葵ハンナ:「ふうん、生花………」
光ヶ丘コノエ:「生花……」
水葵ハンナ:「生花ぁ!?」
光ヶ丘コノエ:「生花ぁ!?」
水葵ハンナ:思わず体勢を崩す!
光ヶ丘コノエ:飲んでいた青春サイダーを吹き出しかける
四之宮サヨリ:「ええ、はい。なので、出回っていればすぐに分かります」
光ヶ丘コノエ:「げっほ、ごほ、がほ……マジで炭酸強いですねこれ……」
水葵ハンナ:「そりゃ、そりゃ……」
四之宮サヨリ:「すべて一点物で、花が咲いた際の色合いなどは頭に入れてありますから」
百瀬アカリ:「『葬送会』で使うために長い間、農場プラントに掛け合って、作ってもらったんです」
光ヶ丘コノエ:「ふぅ……このノヴァリスで、有機合成品や造花でない一点物の生花となると、話が変わってきますね」
水葵ハンナ:「確かニンジンが末端価格で……」かつてマーケットに並んだアップルシード農学校産品の価格を思い出しているぞ。
水葵ハンナ:「プレミアも合わせたら、そこらの宝石以上だろそれ……!」
光ヶ丘コノエ:「相手が好事家でなくても、ヴィッセルバルトの高級ジュエル並の価格は出るでしょうね」
光ヶ丘コノエ:「……正直造花であるなら、『合コン委員会をブラックマーケットにおびき出す』方が目的ではないか、と疑っていたんですが」
水葵ハンナ:「な、なるほど……話が見えてきた」息が上がっている。
水葵ハンナ:「なるほど、生花ならナマでやりとりするワケないよな。すぐ萎れちまう」
四之宮サヨリ:「"生花"にこだわるだけなら、前日に他学区から取り寄せるという手も取れるのですが、今回のものは……葬送会のためのものですから」
光ヶ丘コノエ:「輸送の際は、どうされていたんですか?」
水葵ハンナ:「ニンジンはコンテナに入ってたぜ。いっぱい保存装置とかタンクがついてた」
四之宮サヨリ:「コンテナ輸送です。GPSの反応はないので破棄されてしまったようですが……」
百瀬アカリ:「専用の特殊な生育環境プラント機能が備え付けてあるコンテナなので」
百瀬アカリ:「破棄されているという可能性はないんと思うんです……」
四之宮サヨリ:「ええ、一点モノである以上、扱いがデリケートなので」
光ヶ丘コノエ:「であれば、コンテナごとどこかに保管されているでしょうね」
水葵ハンナ:「それなら改めて、探しようもあるけどさ……」
光ヶ丘コノエ:「まだ表に流れていないのは……値段を釣り上げるためか、弔花を強奪した噂が広がるのを待つためか」
雨宮ユウ:『少なくとも『横流し』するからには葬送会で使用されているものと同じ品質を保たなくちゃいけないものね』
水葵ハンナ:「花が盗まれた、って聞いたアタシたちでも、生花なんて想像もしなかったよ」
雨宮ユウ:『そうね、それとシンプルな理由があるわ』
光ヶ丘コノエ:「なんでしょう」
四之宮サヨリ:「……正直、会まではこちらで管理するつもりでしたから」
四之宮サヨリ:「生育に詳しくない方の手に渡った結果、取り返しても状態が悪くなる……というのは避けたいですね」
雨宮ユウ:『一点モノなんだから、それが出回っても自然であるタイミングじゃなくちゃ駄目っていうこと』
雨宮ユウ:『あからさまに『葬送会』よりも前に売り捌くのは危険なの』
水葵ハンナ:「どんなに早くても。葬送会の直後か」
雨宮ユウ:『それを流すにしてもあまりに不自然すぎるから商材自体がリスクになってしまう』
雨宮ユウ:『分かっていたら私達で強引に摘発することも無理ではないから』
雨宮ユウ:もちろん、それを進んで行うべきかという政治的判断が存在するのは言うまでもない。
光ヶ丘コノエ:「つまり、少なくとも葬送会までは表に出てくることはない、か。安心材料ではありますが、しっぽをつかみにくくもありますね」
四之宮サヨリ:「……こちらとしては急ぎたいところですが、なかなか難しそう……ですか」
雨宮ユウ:『そうね、難しいと思うけれど……』
光ヶ丘コノエ:「少なくとも現時点では。もう少し調べてみる必要がありますね」
雨宮ユウ:『こう考えてみるのどうかしら、どこにやったかを考えるのじゃなくて』
雨宮ユウ:『誰がやったのか、誰なら可能なのか。それならもう少し調べられるんじゃないかしら』
水葵ハンナ:「うーん、そうだよな……」
水葵ハンナ:アカリちゃんの表情をちらと窺って。
光ヶ丘コノエ:「……輸送ルートについて、知りうる人間はどの程度いますか?」
百瀬アカリ:「……わたし、どうしても返してもらいたいです」
水葵ハンナ:「聞けば聞くほど、葬送会について詳しく知ってるヤツじゃないと、こんな計画練れなくないっスか?」
百瀬アカリ:「輸送ルートはわたし達と業者の社会人です」
百瀬アカリ:「わたし達といっても、途中経過を報告してもらうなんですけど……」
四之宮サヨリ:「私たちの内部から出るとは考えられません。そもそも、先の件の後に戻ってきてくれた人たちですし……」
GM:『卒業式』を前にしたノヴァリスでは物資の流通も活性化しており、
GM:事前に輸送ルートを知ることは難しいだろう、現状では輸送車それぞれの判断に任されることを前提になっているからだ。
百瀬アカリ:「わ、わたし達はそんなことしません! 絶対に!」
百瀬アカリ:「みんな、この『葬送会』を大事にしているんです……だから……」
四之宮サヨリ:「となれば、業者の側に何かがあったのでは……とまず考えました」
光ヶ丘コノエ:「……合コン委員の人間が輸送ルートや業者情報の横流しをしていないとなると、やはり業者側ですね」
四之宮サヨリ:「ですが……これですぐに業者側を疑ってしまっては、向こうからの印象や最低限得られる情報すら得られなくなる可能性もあったので」
雨宮ユウ:『そうですね、その判断は正しかったと思います』
雨宮ユウ:『今のノヴァリスは私達生徒達が主として運営していますが』
雨宮ユウ:『実質的に動かしているのは業者の社会人の方たちですから』
光ヶ丘コノエ:「ですが、今手がかりになるのはその業者の方々だけです」
水葵ハンナ:「そうっスね。商品じゃなく、経路から当たってみましょう」
水葵ハンナ:「……悪かったな、疑うようなこと言っちまって」合コン委員会の二人に頭を下げる。
四之宮サヨリ:「いえ、お気になさらず。ですが……」
四之宮サヨリ:「……行方不明になってからの経路はこちらでも調べたのですが、何も見つけられませんでした」
四之宮サヨリ:「今となってみれば、そもそもの地点がフェイクであった可能性もありますが」
四之宮サヨリ:「その真偽については、今のところは……確定できる要素はこちらにありません」
光ヶ丘コノエ:「彼らが率先して横流ししたにせよ、彼らを別の誰かが襲撃したにせよ、です」
雨宮ユウ:『そうね……でも、そうするならちゃんとそうであるという“正当性”が必要だということを覚えていておいてね』
雨宮ユウ:『怪しいから調べる、は後ろ暗いことがない人達にとっては辛いことだから』
光ヶ丘コノエ:「大丈夫ですよ、行政官。まだそこまでの強硬手段はとりません」
四之宮サヨリ:「よろしくお願いします。私たちだけでは……限界がありますから。得意な方に任せられるのはとてもありがたいです」



GM:ロイスと調達が可能です。
水葵ハンナ:ロイスは保留にします!
水葵ハンナ:調達は……照準器しかない!
水葵ハンナ:1dx+5>=15
DoubleCross : (1DX10+5>=15) → 4[4]+5 → 9 → 失敗

四之宮サヨリ:ロイホ!照準器
四之宮サヨリ:!
四之宮サヨリ:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 5[5] → 5

四之宮サヨリ:1ふえた
四之宮サヨリ:あ、メジャーを使えばお金が増えるんでしたっけ
水葵ハンナ:そういえばアカリちゃんって購入にも使えるんです?
水葵ハンナ:あ直前か
光ヶ丘コノエ:ロイス保留~
GM:使えますよ、使用は判定直前ですが
光ヶ丘コノエ:照準器いきますか一応
光ヶ丘コノエ:1dx+3
DoubleCross : (1DX10+3) → 5[5]+3 → 8

光ヶ丘コノエ:駄目
水葵ハンナ:あたくしお金あるので買っておきますか あとでクレジットもらえたらいいし
水葵ハンナ:財産6点払い、購入! サヨリさんにパスします!
GM:そうですね、メジャーで使うと財産点が+5されるアイテムです。
GM:クレジットデータは
四之宮サヨリ:購入手番使ってクレジットを増やす必要があるわけ
GM:購入手番は使わなくて大丈夫です
GM:使いたいなら使って構いません
四之宮サヨリ:あ、うれしいね
水葵ハンナ:ミドルシーン中にいい感じに増やせるものかと
水葵ハンナ:どうぞ~
水葵ハンナ:コノエさんよろしければクレジットをお恵みくだされば……ケヘヘェ
水葵ハンナ:自分は以上です~
光ヶ丘コノエ:よろしい使っていいぞ
四之宮サヨリ:ふふ、じゃあ5増やして……ターンエンド
水葵ハンナ:ヘッヘッヘ……ありがとうございやす……財産が7にもどったよ
GM:シーンを終了します。

【Middle03:残滓エグゾースト

GM:引き続いて情報収集シーンです、登場する方はどうぞ。
四之宮サヨリ:1d110
DoubleCross : (1D110) → 74

水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を1D10(→ 10)増加 (49 → 59)
四之宮サヨリ:ちがうちがう
四之宮サヨリ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3

四之宮サヨリ:58!
水葵ハンナ:サヨリさん!
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を1D10(→ 3)増加 (48 → 51)



■情報収集項目


1.『卒業式』の影響 <情報:ノヴァリス> 難易度7
 └???
2.ブラックマーケットの市場調査 <情報:裏社会> 難易度7 -完了-
 └ブラックマーケット内の『横流し』について <情報:裏社会> 難易度12
3.合コン委員会と葬送会 <情報:ノヴァリス> 難易度12
4.葬送会で使われる弔花 <知識:植物> 難易度9 -完了-
 └???

ex.百瀬アカリを落ち着かせる -完了-
ex.雨宮ユウに支援要請 -完了-


GM:『横流し』は新規情報項目です。
光ヶ丘コノエ:卒業式の影響いきますか
水葵ハンナ:横流しについていかせてもらいます 要人への貸しの二個目をつかうよ!
四之宮サヨリ:合コン委員会と葬送会についていきます
四之宮サヨリ:コネを使用
水葵ハンナ:4dx>=12
DoubleCross : (4DX10>=12) → 10[2,6,9,10]+5[5] → 15 → 成功

水葵ハンナ:おっいった
四之宮サヨリ:3dx+1>=12
DoubleCross : (3DX10+1>=12) → 10[6,9,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

四之宮サヨリ:おやおや
GM:やるな~
光ヶ丘コノエ:うおーいくぞ コネ使用
四之宮サヨリ:この財産は大事に使わせていただきますね♡
光ヶ丘コノエ:3dx+2+1 ホワイト適用 腕章も使用扱いで
DoubleCross : (3DX10+3) → 10[7,7,10]+2[2]+3 → 15

光ヶ丘コノエ:ヨシ!
GM:では順番に開けていきます。
1.『卒業式』の影響


現在のノヴァリスは『卒業式』というイベントを前にしており非常に活気づいている。
その活力は生徒達の熱意という意味ではなく、経済的にも特別な需要と供給を生み出していた。
それは合コン委員会が葬送会を企画したように、他の学区の組織もまたそうした各々の企画準備などで、
ノヴァリス内に存在する生産施設の稼働率が著しく上昇し、流通も多くなっており、
そのためノヴァリス内で短期の雇用が急増している。

もちろんこれはいいことばかりではなく、人やモノの流れが多くなる以上衝突も多くなる。
様々な問題や事件も多くなっており、メサイア学区ではトランペッターが主に問題の解決を行っている状況である。



GM:この情報は合コン委員会の『弔花』だけではなく、他の委員会も独自の出し物を企画しているので
GM:めちゃくちゃノヴァリスの消費が上がり、経済がブン回ってます。
GM:ひどい言い方をすると『卒業式』はカネになる行事、そういう側面があります。
GM:それとトランペッターはみんな絶賛稼働中なので、追加人員とかは難しいですね。
3.合コン委員会と葬送会


葬送会は合コン委員会が『卒業式』が具体化する以前から構想されていた企画。
ノドス消失事件及び第二次ノヴァリス紛争で犠牲になった生徒達もまたみんなと同じく卒業をさせてあげたいという願いが根底にある。
それはノドスの状況が明らかになった現在でも変わっておらず、それだけ葬送会は合コン委員会にとって大きな意味を持っている。
逆に言えばこの葬送会に不備があれば合コン委員会にとって痛手となるだろう。

現在は合同カタコンベの立地上、メサイア学園の管轄となっている『合同カタコンベ保全委員会』だが
他の学区にとってその事実はあまり気分のいいものではない。
機会があれば“メサイア学園の『合同カタコンベ保全委員会』”を解体し、
“自身の学区の『合同カタコンベ保全委員会』”を設立するよう目論んでいる可能性がある。
それに抵抗するか従うか、どちらにせよ現在の『合同カタコンベ保全委員会』の考える安寧とは変わるだろう。



GM:はい、ということで葬送会にケチがつくと“メサイア学園”の合同カタコンベ委員会が大変なことになります。
GM:なぜなら他の学校の奴らもこいつらが代表ヅラしてるのが気に入らないからです。
GM:なので他の“ジェネシスインダストリアルアカデミー”合同カタコンベ委員会とか
GM:他の“キングダム連合学園”合同カタコンベ委員会になってしまう可能性があるということですね。
四之宮サヨリ:?!
四之宮サヨリ:私たちはまじめにやっているんだ~~~~~~~っ
GM:真面目にやってても委員会の大行事でポシャるやつを信用出来ないんでね。
四之宮サヨリ:許せねぇ~~~~~
GM:とはいえ、この情報自体は今回のセッションの進行にはあまり関係がなくて
GM:ならどういう意味があるかといえば、PC同士とかNPCにフリートークする話題です。
四之宮サヨリ:なるほどね
GM:今日の天気どう? とか世間話にならないし、するならでっかい話が良いと思ってこれを用意しました。
GM:なので別に話しても話さなくてもいい。
6.ブラックマーケット内の『横流し』について


ブラックマーケットで行われている『卒業式』関係の『横流し』は生徒が主導で行われている訳では無い。
合コン委員会がそうであるように『卒業式』に向けて企画を進めている組織は非常に強いモチベーションを持っており、そのような事をするものは殆どいない。
たとえ魔が差したとしてもそれはほんの一握りであり、『横流し』された『卒業式』関係の品物の数はその域を超えている。
資質的に可能か不可能か、疑問が残るが現在のノヴァリスにおいてそれを可能とする存在は一つしかない。
このノヴァリス内の生産スケジュールと流通を共有把握できる『社会人』である。



GM:これはついでに言っておくと業者がそう、というわけではないです。
GM:『社会人』という立ち位置の何者かがやっていると考えてください。
水葵ハンナ:業者、疑ってごめんな
四之宮サヨリ:ふーむ
GM:なぜなら業者自体がやっていると、バレたら営業停止しちゃうから。
GM:いくら儲かるって言ってもリスクがでかすぎるという話。
GM:では演出しまーす。



──メサイア学区 輸送業者『700↑宅配便』前



GM:キミ達はちょうど輸送業者から話を聞いてきた直後である。
GM:可能性は『社会人』しか行えないという確証を持った上で話しを聞いたが、業者自体はシロだった。
GM:ではそれを可能としている存在とは何者か、どうやってルートを知り得たのか。
GM:それらを考えるためにそれぞれ、手に入れた情報を確認することにした。
百瀬アカリ:「業者の人には悪いことをしてしまいました……」 申し訳無さそうにしている。
水葵ハンナ:「真っ白だったな……」
四之宮サヨリ:「向こうも平謝りでしたね……とりあえず、今後のお付き合いも継続できそうでよかったですが」
光ヶ丘コノエ:「後で菓子折りでも持っていきましょう」
水葵ハンナ:「いや、でも。『社会人』が関わってることは間違いないと思うんだけどな!」
水葵ハンナ:「ユウさんも言ってた通り、流通はどうしたって社会人が回してる分野だぜ」
水葵ハンナ:「あれだけ大量の品を流すのは、生徒のグループ程度じゃ不可能だ」
水葵ハンナ:「でも……輸送業者じゃないとなると……わからねぇな~!」頭を搔き毟っている。
光ヶ丘コノエ:「輸送車側に輸送ルートを任せているという話でしたが……それでも各自の独断というわけでもないでしょう」
光ヶ丘コノエ:「ある程度生産スケジュールと輸送状況について共通把握できる側にいるのと……それと、もう1つ」
百瀬アカリ:「なんでしょう?」
光ヶ丘コノエ:「業者さん側の反応もありますし、葬送式……ひいては卒業式に直接関わっている方は除外してもいいでしょうね。」
四之宮サヨリ:「ふむ……」
光ヶ丘コノエ:「社会人にとって卒業式は重要視されていない傾向にありますが、生徒にとっては一大行事です」
光ヶ丘コノエ:「実際に流通を回しているのは社会人ですが、発注している生徒組織を敵に回す行為をするのは」
光ヶ丘コノエ:「『たかが』高級ジュエル程度の金銭では割に合いません」
雨宮ユウ:『コノエちゃんの言うとおりですね、少なくとも“普通の社会人”ではやろうと考えないでしょう』
四之宮サヨリ:「となると……ううん。普通ではない社会人、といっても……心当たりが……」
光ヶ丘コノエ:「いるとすれば、ブラックマーケットに深く根を張っているタイプの社会人でしょうか」
雨宮ユウ:『ひとつ……思い当たるものがあります』
四之宮サヨリ:「心当たり、と言いますと?」
雨宮ユウ:『皆さんは残滓エグゾーストという言葉に聞き覚えがありますか?』
GM:キミ達はそれに聞き覚えがあってもいいし知らなくてもいい。
光ヶ丘コノエ:コノエはメサイア飛び回ってるしありそう
GM:『残滓エグゾースト』はこのノヴァリスの呪いのようなモノ。
GM:かつてここで最も力を持っていた悪しき大人たちの残り滓。
GM:それは単純な兵器であったり、あるいは生徒達のトラウマであったりするもの。
GM:しかし、この場で出された意味は──思想だ。
GM:このノヴァリスを自分のモノだとし、生徒達をただの実験動物としか見なかったあの時の思想。
GM:そうした思想を継承した存在がこのノヴァリスには存在する。
雨宮ユウ:『『八月革命』で大人が居なくなることで、この思想を持つものはいなくなった』
雨宮ユウ:『はずでした』
四之宮サヨリ:「……」
雨宮ユウ:『ですが、その思想を受け継ぎ……いえ、自身を教育した存在がいます』
雨宮ユウ:『社会人の中でも管理権限を持つ上位AI、上級社会人という方たちの一部です』
雨宮ユウ:『彼らなら下位の社会人の情報を盗み取り、計画を起こすことが可能です、そして』
雨宮ユウ:『彼らはそうした権限を持ち、そうした事を平然と行える『大人』だからです』
四之宮サヨリ:「しかしそうなってくると、調べるのも一苦労ですね」
四之宮サヨリ:「もみ消すのも常套でしょう」
光ヶ丘コノエ:「たしかに可能ではあるでしょうが……動機が見えませんね。高位AIであるなら尚更金銭も持っているでしょうし」
光ヶ丘コノエ:「生徒組織との繋がりも…………」
光ヶ丘コノエ:「……いや、『残滓』思想の持ち主であるなら」
光ヶ丘コノエ:「生徒組織を、ひいては式を軽視していてもおかしくはないか」
水葵ハンナ:「社会人の上のヤツがいるっていうので既に驚いてるんだけど……」
水葵ハンナ:「もし本当に、卒業式や葬送会のことを金のなる木としか考えてないんなら」
水葵ハンナ:「胸クソ悪いッスねェ」
光ヶ丘コノエ:「究極的な話をするのなら、私達生徒は社会人がいなければ生活を維持できないが」
光ヶ丘コノエ:「社会人は、多少雇用が減るだけで、私達がいなくても生活の維持は可能だ」
四之宮サヨリ:「だからといって、横暴が許されるわけではありません」
四之宮サヨリ:「……探りを入れてみたいところですが、なお一層警戒は必要そうです」
雨宮ユウ:『そうですね。先程、サヨリさんが言っていましたが』
雨宮ユウ:『社会人の上位にあたる上級社会人はこのノヴァリスに深く食い込むことが可能な以上、特定するのは難しいでしょう』
雨宮ユウ:『ですが、彼らが動くには必要なものがどうしてもあります』
雨宮ユウ:『それはマンパワー、どうしても計画を実行する手が必要となる』
雨宮ユウ:『なら、誰にそれを行わせるのが都合がいいと思いますか?』
光ヶ丘コノエ:「それはまぁ、下級社会人でしょうね」
雨宮ユウ:『いいえ、それよりももっと都合がいい存在がいます』
雨宮ユウ:『それは生徒達自身に行わせることです』
雨宮ユウ:『もし、私達の調べたことに先に生徒達が襲撃した。という情報があったらどうですか?』
雨宮ユウ:『単なる生徒達の暴走、事情聴取して誰かから仕事で頼まれた』
雨宮ユウ:『そうすれば、そういうことだと思ってしまうのではないでしょうか』
水葵ハンナ:「支配者気取りなら、生徒を動かすのも容易いってことか」
四之宮サヨリ:「何も知らない生徒。そこに適当な理由と金銭があれば……動くものはいるでしょうね」
四之宮サヨリ:「認めたくはありませんが……治安、そこまでいいとは言えないですし」
雨宮ユウ:『私達は、私達が思っている以上に浅はかで頼りない子供ですから』
光ヶ丘コノエ:「メサイア学外の学籍喪失者には、葬送式の存在も知らない生徒もいるでしょうからね」
水葵ハンナ:「そう言うからには、その”単なる生徒達の暴走”にも目星はついてるんっすか? ユウさん」
GM:そうですね、ハンナさんがそう口にした瞬間思い出すことがあります。
GM:松木ミリアがなにか仕事を受けていたな、ということを。
GM:これは追加情報収集項目ですね。次のシーン以降で調査可能です。
水葵ハンナ:おおっ
雨宮ユウ:『いえ、そうした生徒は多くいるので特定に絞ることは難しいです。ごめんなさい』
四之宮サヨリ:「とすると、また1から洗い出す必要がありますね。根気よくいかないと……」
水葵ハンナ:「あー、すんません……」ふと顎に手を当てる。
光ヶ丘コノエ:「ハンナさん。なにか?」
水葵ハンナ:「や、サヨリが今言ってたけど……適当な理由と金銭があれば、って」
四之宮サヨリ:「……心当たりが?」
四之宮サヨリ:目を閉じ、若干の圧を感じる
水葵ハンナ:「ウッ、いや、ちょっと思いついただけだけど……割のいい仕事があるってヤツがいて」
光ヶ丘コノエ:「それは、いつ頃の話ですか?」
水葵ハンナ:「……事件のすぐ前でさァ」
水葵ハンナ:常連を売るような話になることに、一抹の苦みを覚えながら。
水葵ハンナ:「松木ミリアってヤツです……関係あるとは断言できねぇですが」
光ヶ丘コノエ:「……すみませんが、連絡を取ることはできますか?」
四之宮サヨリ:「関係があるにしろないにしろ、一度お話は聞いておきたいですね」
GM:いま、かけると繋がらないですね。
水葵ハンナ:「ケータイは繋がらないっス」
四之宮サヨリ:「その手の仕事に詳しいなら、横の繋がりを聞くことも……あらら」
水葵ハンナ:「……とりあえず、人相なら探しやすいでしょう。子供みたいに騒がしくて目立つやつです」
光ヶ丘コノエ:「まぁいいでしょう。協力感謝します」
光ヶ丘コノエ:「まずは彼女の行方からですね」
水葵ハンナ:もし『仕事中』ならケータイの電源は切っているだろう……とまでは、流石に口にはしなかった。
四之宮サヨリ:「ええ、僅かながら見えた道筋。可能ならばここで足踏みは終わらせたいところです」
GM:ではキミ達がそうして方針を決めたところで。
百瀬アカリ:「せ、先輩っ」 ぎゅっとサヨリさんの服の裾を掴む。
四之宮サヨリ:「……どうしました?」
スケバンA:「オイオイ、てめーらかぁ~~!!?? コソコソ嗅ぎ回ってるってのはよぉ~~~!!!」
スケバンB:「ちょぉ~~~っと面貸してもらえねぇかなぁ~~。“お話”するだけだからさぁ~~」
光ヶ丘コノエ:「……噂をすれば、というべきですかね」はぁ、とためいき
雨宮ユウ:『チャンス、と言ってもいいです。少しでも聞き出せるように頑張ってください』
四之宮サヨリ:「……まったく、あまり時間を取りたくないところなのに……」
光ヶ丘コノエ:「ハズレでも治安維持の一貫にはなりますか」
水葵ハンナ:「いやあ、ずっとわかりやすいだろ!」
水葵ハンナ:「わざわざ手を出してきたってことは……近づいてるってことだぜ!」
水葵ハンナ:トミーガンを抜き、応戦の構え!
光ヶ丘コノエ:「前向きに考えましょうか」
四之宮サヨリ:「……仕方ありません。迎撃です。正当防衛ですから」
四之宮サヨリ:「アカリさん、少し下がっていてくださいね。ちょっと荒っぽいので」
光ヶ丘コノエ:私服の裾を掴み、拭い去るように脱ぎ捨て、戦闘服姿に
百瀬アカリ:「は、はい……先輩、気をつけて!」
光ヶ丘コノエ:指を鳴らせば、まだ明るかった空が、満点の星が輝く夜のように切り替わる
光ヶ丘コノエ:「トランペッター、四騎士の白。"レスプロンディール”。戦闘態勢に入る」
四之宮サヨリ:手持ちの端末を操作、連動するように手持ちの巨大鞄が変形───
四之宮サヨリ:その姿は瞬く間に。戦車に負けず劣らず、巨大な塔の如き砲台へと変貌する
四之宮サヨリ:「少しばかりのストレス解消です。ちょっと痺れますが……気合で耐えてくださいね?」



GM:ロイスのみ取得可能です、どうぞ。
四之宮サヨリ:ロイホ!戦いに備えます
光ヶ丘コノエ:ロイホ~
水葵ハンナ:う~~ん ユウさんに取りたいな……
水葵ハンナ:我慢します
GM:ではシーンを終了します。

【Middle04:スケバン襲撃!!】

GM:ミドル戦闘となります、登場お願いします。
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を1D10(→ 9)増加 (59 → 68)
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を1D10(→ 6)増加 (51 → 57)
四之宮サヨリ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3

四之宮サヨリ:61



●ROUND-1

■エンゲージ


《スケバンB:13》
《スケバンA:12》
10m
《光ヶ丘コノエ:13》
《四之宮サヨリ:11 水葵ハンナ:11》


▼イニシアチブ


[13][侵蝕:57/昇華0] 光ヶ丘コノエ
[13][Enemy] スケバンB
[12][Enemy] スケバンA
[11][侵蝕:68/昇華0] 水葵ハンナ
[11][侵蝕:61/昇華0] 四之宮サヨリ



GM:それではセットアップ
光ヶ丘コノエ:なし
スケバンA:こちらはまずスケバンAが《甘い芳香》
四之宮サヨリ:ありません
スケバンA:あなた達の行動値を-6しまーす。
四之宮サヨリ:は~~~~?
スケバンB:そしてスケバンBが《戦術》《ファンアウト》
スケバンB:スケバンAをあなた達のエンゲージに突っ込ませまーす!
GM:はい、それではハンナさんセットアップを決めてね
水葵ハンナ:はーい 鮮血の奏者+ソードマスター+アクセル+ラピッドファクトリー HPは2消費
水葵ハンナ:PC全員の攻撃力+6 行動値+8 武器を使用した攻撃の命中判定+9
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を12(→ 12)増加 (68 → 80)
GM:ということで行動順がこうなります。
水葵ハンナ:残りHP23かな
▼イニシアチブ


[15][侵蝕:57/昇華0] 光ヶ丘コノエ
[13][侵蝕:80/昇華0] 水葵ハンナ
[13][侵蝕:61/昇華0] 四之宮サヨリ
[13][Enemy] スケバンB
[06][Enemy] スケバンA


■エンゲージ


《スケバンB:13》
10m
《スケバンA:06》
《光ヶ丘コノエ:15》
《四之宮サヨリ:13 水葵ハンナ:13》


GM:それではコノエさんのイニシアチブです、どうぞ。
光ヶ丘コノエ:マイナーなし。メジャーでコンボ▼破暁の星 コンセ:エンハイ+デトネイトチャージ+原初の赤:即席武器+光の指先
光ヶ丘コノエ:技能は射撃で、対象スケバンB
光ヶ丘コノエ:10dx7+4
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,1,1,4,4,6,8,10,10,10]+10[3,6,8,9]+10[4,7]+10[8]+3[3]+4 → 47

スケバンB:6dx+2>=47 ドッジ
DoubleCross : (6DX10+2>=47) → 6[1,1,3,3,4,6]+2 → 8 → 失敗

GM:ダメージください
光ヶ丘コノエ:5d10+17
DoubleCross : (5D10+17) → 27[7,3,1,6,10]+17 → 44

スケバンB:《氷雪の守護》
スケバンB:44-4d10
DoubleCross : (44-4D10) → 44-29[10,6,8,5] → 15

GM:ここで更に装甲値で減らしまーす!
光ヶ丘コノエ:あ、鮮血の奏者忘れてた。44+6で50です
GM:それでも耐えますね!
光ヶ丘コノエ:硬ぁい!!
GM:《氷雪の守護》は強いからね、それじゃ次の判定に行こうかな
GM:次は行動値が同値だからPC優先でサヨリさんかハンナさんです
四之宮サヨリ:いきます!
四之宮サヨリ:マイナーでバベル起動、ダメージプラス3d10
GM:あ、コノエさん侵蝕上げてね
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を11(→ 11)増加 (57 → 68)
四之宮サヨリ:メジャーでコンソ、コンセのみ!対象はスケバンB
GM:はい、どうぞ!
四之宮サヨリ:ええと
四之宮サヨリ:10dx7+2+9
DoubleCross : (10DX7+11) → 10[1,1,2,5,6,7,7,7,9,10]+10[2,5,9,10,10]+10[7,9,10]+10[1,7,10]+10[2,10]+2[2]+11 → 63

四之宮サヨリ:うおお
スケバンB:6dx+2>=63
DoubleCross : (6DX10+2>=63) → 9[2,3,5,8,9,9]+2 → 11 → 失敗

GM:ひどすぎる、ダメージください。
四之宮サヨリ:7d10+1d10+3d10+22+6
DoubleCross : (7D10+1D10+3D10+22+6) → 44[6,4,8,10,4,6,6]+3[3]+15[2,5,8]+22+6 → 90

四之宮サヨリ:ぱわー!
GM:これは倒れますね、スケバンBは戦闘不能!
四之宮サヨリ:いぇい
GM:侵蝕上昇お願いしまーす
四之宮サヨリ:はい、上昇値は4です♡
四之宮サヨリ:65
GM:ではお次はハンナさんお願いします
水葵ハンナ:はい! スケバンAへショットガンで攻撃です コンセ+カスタマイズ
水葵ハンナ:9dx7+10
DoubleCross : (9DX7+10) → 10[2,4,5,5,6,8,8,9,10]+5[1,3,5,5]+10 → 25

水葵ハンナ:なんだこの達成値わあ
スケバンA:4dx>=25
DoubleCross : (4DX10>=25) → 10[1,2,3,10]+2[2] → 12 → 失敗

GM:ダメダメ、ダメージください!
水葵ハンナ:3d10+7+6
DoubleCross : (3D10+7+6) → 14[4,8,2]+7+6 → 27

水葵ハンナ:しょぼしょぼ
GM:それじゃ倒れない!
水葵ハンナ:ひぇ~~ん
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を4(→ 4)増加 (80 → 84)
GM:なので最後スケバンAの攻撃だ!
スケバンA:マイナー:《毒の刃》《猛毒の雫》 攻撃力上昇、邪毒付与
スケバンA:メジャー:《コンセントレイト:ソラリス》《痛みの水》《ポイズンフォッグ》 対象はPC全員
スケバンA:10dx8+4
DoubleCross : (10DX8+4) → 10[1,1,2,3,4,5,7,7,7,10]+2[2]+4 → 16

GM:けぇ~~!! リアクションしろ!
水葵ハンナ:うお~~~避けろ避けろ避けろ
水葵ハンナ:あっだれかアカリちゃんつかう?
四之宮サヨリ:altusouka
水葵ハンナ:なんか侵蝕高いのでほかなければいただきたいです!
四之宮サヨリ:見てから使えるんだったかな
水葵ハンナ:判定前ですね
GM:判定直前ですね
四之宮サヨリ:ぬお~~~どうするかな、一番よけられそうな人
光ヶ丘コノエ:肉体1です
水葵ハンナ:命中判定が16だから実質6だせばよけれる
四之宮サヨリ:侵蝕高目なハンナさんにいってもらいますか
水葵ハンナ:いただけるとありがたいです!
四之宮サヨリ:私はまだまだ余裕ぜ!
四之宮サヨリ:よけ!
四之宮サヨリ:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 7[1,2,7]+1 → 8

四之宮サヨリ:だめです
水葵ハンナ:じゃあ……アカリちゃん! 力を貸してくれい!
GM:ということで達成値+10です
水葵ハンナ:NPCカード:百瀬アカリを使用してドッジ
水葵ハンナ:4dx+10>=16
DoubleCross : (4DX10+10>=16) → 8[1,5,7,8]+10 → 18 → 成功

水葵ハンナ:成功! ありがとう~~~!
光ヶ丘コノエ:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 10[1,10]+3[3] → 13

光ヶ丘コノエ:んが惜しい
GM:ではサヨリさんとコノエさんに命中です。
スケバンA:2d10+13 諸々有効 [放心][邪毒(6)]
DoubleCross : (2D10+13) → 7[5,2]+13 → 20

四之宮サヨリ:いやつよ?!
四之宮サヨリ:耐えますがその毒はきついぜ
GM:邪毒6だからクリンナップに18点失ってもらうぞ!
GM:では演出行きまーす。



スケバンA:「おうおう、いい度胸じゃねえか!! あたしたちに素直に従わねぇとなるとよ~~!!」
スケバンB:カ──ッ!!
スケバンB:スケバンBが合わせたように閃光弾を放つ。
スケバンA:それと同時にスケバンAがキミ達さんに向けて疾走する!
四之宮サヨリ:「うわっ?!まぶっ……」
スケバンB:「いつものコンビネーションだ、相棒!」
光ヶ丘コノエ:「むっ……」
水葵ハンナ:「目くらましか! だが……!」
スケバンB:スケバンBはアサルトライフルを構えて先制射撃を行おうとしている。
水葵ハンナ:親指を噛み切り、血の匂いが漂う。
水葵ハンナ:すると、酩酊感が味方の視界を上書きする!
水葵ハンナ:「二日酔いしたときに見る、七色の光ほど目が痛くはねぇなァ~! おえっ……」
スケバンA:スケバンAもまた同時に判断力を鈍らせる匂いを走らせていたが、
スケバンA:水葵ハンナの能力のほうが僅かに勝っていた。
水葵ハンナ:足元に浮遊感が生まれ、それは実際に行動力を押し上げている!
スケバンA:「チッ! こいつも似たような能力者か……!!」
光ヶ丘コノエ:「感謝します。ハンナさん」
光ヶ丘コノエ:手元に作り上げた光の槍の穂先を前方にむけて
光ヶ丘コノエ:「──星よ」
スケバンA:「気をつけろ! 来るぞ、相棒!!」
光ヶ丘コノエ:空を覆う夜の星が一際輝き、槍としてスケバンBに降り注ぐ
スケバンB:「チ……ッ!!」
スケバンB:アサルトライフルを上空に連射し、弾丸を起点にして周囲に氷のドームを形成する。
光ヶ丘コノエ:「ほう。ただの木っ端かとおもえば、小技はできるのですね」
スケバンB:形成したドームで降り注ぐ星の直撃から身を守る。
スケバンB:「おいおい、木っ端呼ばわりとはずいぶんじゃねえかよぉ~!」
スケバンB:「あたしはまだピンピンしてんだぜ!!」
四之宮サヨリ:「…………お待たせしました!こちら準備完了です!」
四之宮サヨリ:背後の巨大砲塔に、眩い輝き。低い唸りとともに轟音を上げ始める
四之宮サヨリ:「カタコンベ不法侵入者撃退用兵装、碑霊砲バベル」
四之宮サヨリ:「……雷撃、開始します!」
スケバンA:「ゲ、なんだあれは……!!」
四之宮サヨリ:発射音/轟音。放たれるのは弾丸ではなく、大規模な電撃
スケバンA:「避けろ!! 相棒!!」
スケバンB:「な」
スケバンB:そのまま雷撃に巻き込まれ、吹き飛ばされる。
四之宮サヨリ:"真上に放たれた"それは、スケバンの頭上から狙い撃つように……ピンポイントに落雷、感電!
スケバンB:同時に十字冠の転送光が地上から放たれた。
スケバンA:「相棒~~~ッ!!」
四之宮サヨリ:「……完璧!寸分も狂い無しです!」
水葵ハンナ:(す、すげー威力……もしかして、怒らせたら……ヤバい?)
スケバンA:「チクショ~~!! お前ら必ずぶっ飛ばしてやる!!」
四之宮サヨリ:「多勢に無勢!数はこちらの圧倒的有利です!投降を奨めますが……」
水葵ハンナ:合コン委員会をなんとなく平和主義者だと思っていた。冷や汗が流れる。
スケバンA:「舐めやがって~~!! このまま引き下がれるかよ!!」
光ヶ丘コノエ:「これ以上抵抗するのなら、もうすこし手荒にしなければいけませんが」
スケバンA:「相棒の分もテメーらをぶん殴ってやるからな!!」
水葵ハンナ:「こ、これがアタシたちの力だぜェ! 冥土の土産に持ってきな!」
水葵ハンナ:スケバンに向けトミーガンを乱射!
四之宮サヨリ:「ええいもう仕方ありません……!投降してくれたら楽だったのに……!」
スケバンA:トミーガンの直撃を受ける! だが……
スケバンA:「そんなもんじゃ、アタシはやれないぜ……!!」
水葵ハンナ:「そ……そこはカッコよく決めさせろ!!」
水葵ハンナ:味方の攻勢に浮足立った射撃は芯を捉えなかったようだ。
四之宮サヨリ:(なんであんな露出度なのにばっちり耐えちゃってるんですか……!)
スケバンA:「それに……降伏だったか? そいつぁ」
百瀬アカリ:「──駄目! 下がって!!」
スケバンA:「こっちのセリフだ」
四之宮サヨリ:「っ……!いえ、アカリさんこそ私の後ろに!」
スケバンA:手から何かが滴り落ちる、同時に予め地面に散布していた薬品が反応する。
スケバンA:それは一気に猛毒の気体となり、サヨリ達の肺を蝕む。
水葵ハンナ:攻撃を耐えられたことに呆けていたが、声によって一瞬早く退避を行っていた。
四之宮サヨリ:「っ……げ、ほっ。っぁ……!」
スケバンA:「そっちこそ。え~っと……そうだ」
スケバンA:「“花”? を追いかけるのは止めておけ。悪いことは言わねぇからさ」
四之宮サヨリ:(身体へのダメージは少ない、けど……正直この毒、想定よりもかなり強い……!)
スケバンA:「こいつは大変、体に悪い。素直に従っておいたほうが利口だぜ?」
四之宮サヨリ:「……っ。今更、毒の一つや二つ……!諦められるものですか……!」
四之宮サヨリ:明らかな強がり。血を吐きながら、相手を見据える
光ヶ丘コノエ:「かふ、っぐ……全く……少々風紀委員を舐め過ぎですね」
光ヶ丘コノエ:「この人数差で『それ』を言うなら、せめて全員膝をつかせるくらいはしてもらわなければ」



GM:クリンナップです、HPを18点失ってください。
四之宮サヨリ:ウワー!
四之宮サヨリ:リザレクトします
四之宮サヨリ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5

四之宮サヨリ:HP5、侵蝕70
光ヶ丘コノエ:うわーっ!
光ヶ丘コノエ:リザレクト
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を1D10(→ 5)増加 (68 → 73)
光ヶ丘コノエ:HP5!

●ROUND-2

■エンゲージ


《スケバンA:12》
《光ヶ丘コノエ:13》
《四之宮サヨリ:11 水葵ハンナ:11》


▼イニシアチブ


[13][侵蝕:73/昇華0] 光ヶ丘コノエ [邪毒6]
[13][Enemy] スケバンB [転送済]
[12][Enemy] スケバンA
[11][侵蝕:84/昇華0] 水葵ハンナ
[11][侵蝕:70/昇華0] 四之宮サヨリ [邪毒6]



GM:セットアップ
四之宮サヨリ:なし!
スケバンA:《甘い芳香》は自分も巻き込まれるので使いません。
水葵ハンナ:《アクセル》をサヨリさんに!
水葵ハンナ:行動値+8です
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を1(→ 1)増加 (84 → 85)
四之宮サヨリ:了解!
GM:ではサヨリさんのイニシアチブとなります。どうぞ
四之宮サヨリ:きゅいんきゅいん
四之宮サヨリ:マイナーで放心解除します
四之宮サヨリ:メジャーでコンセ、コンソ、ゼロ距離射撃!
四之宮サヨリ:いくぜ~~
四之宮サヨリ:11dx7+2
DoubleCross : (11DX7+2) → 10[6,6,7,8,8,9,9,9,10,10,10]+10[2,3,3,4,5,7,8,9,10]+10[1,2,7,10]+10[7,9]+10[2,9]+10[10]+10[7]+5[5]+2 → 77

スケバンA:4dx>=77
DoubleCross : (4DX10>=77) → 8[1,4,4,8] → 8 → 失敗

四之宮サヨリ:うむ……!
GM:うーん、駄目。ダメージください。
四之宮サヨリ:やたらでかいな、ダメージ行きます!
四之宮サヨリ:8d10+1d10+22
DoubleCross : (8D10+1D10+22) → 42[2,7,7,9,2,5,8,2]+1[1]+22 → 65

四之宮サヨリ:諸々有効!侵蝕は6増えて76
GM:それはHP満タンでも死にますね~、戦闘終了でーす!
GM:それでは演出どうぞ!



スケバンA:「は、ずいぶんと言うじゃねえか」
スケバンA:「そういう強がりは嫌いじゃあないが」
スケバンA:「ここまで近づかれたら、その武器は使えないだろ?」
水葵ハンナ:(そうだぜ、フラフラじゃないか)サヨリさんの背中を見つつ、顔をしかめる。
水葵ハンナ:(なのに……風紀委員ですらないのに)
水葵ハンナ:苦痛を受けても戦意の揺るがない、瞳の光に驚嘆する。
四之宮サヨリ:(……まあ、そう思いますよね)
四之宮サヨリ:しかし、そんな状況でも……表情はなお笑む
水葵ハンナ:(サヨリも、アカリも…本気じゃねえかよ、チクショウ!)
四之宮サヨリ:が っ
四之宮サヨリ:急接近、スケバンを……"羽交い絞め"にする
スケバンA:「なに!? 一体なにを考えてんだ!!」
四之宮サヨリ:「これで」
四之宮サヨリ:「……避けられませんね?」
スケバンA:「おい! バカ! やめろ!!」
四之宮サヨリ:事前操作した砲塔が動き出す。狙いは……最初から決めている。とても分かりやすい地点
四之宮サヨリ:自らの頭上に向けて、雷が落ちる!
スケバンA:「お、おおおおお!!!」
四之宮サヨリ:「っ、ぐ、ぎ……!」
スケバンA:雷をうけ、十字冠の保護機能が発動する。
スケバンA:雷の奔流が晴れると同時にスケバンは転移されていた。
四之宮サヨリ:(いくら自分の武器に適正と耐性があるっていっても、さすがに堪える……!)
GM:──その直前、ある言葉が四之宮サヨリの耳に入っていた。
スケバンA:──『伝えないと──“ノネット”に』
GM:“ノネット”、それが何を意味するのが。調べる必要がある。
四之宮サヨリ:自らへの落雷とともに、体を蝕む毒素を焼き殺して。その最中に
四之宮サヨリ:(……ノ、ネット?)
四之宮サヨリ:「っ、は……、はぁ……」その場に膝をついて、大きくため息を漏らす
四之宮サヨリ:「……とりあえず、勝利、ですね……どなたか肩、貸してもらってもいいですか?」
光ヶ丘コノエ:「おつかれさまです」
百瀬アカリ:「せ、せんぱいっ!」
百瀬アカリ:「お疲れさまでした……!!」 サヨリに駆け寄っていく。
光ヶ丘コノエ:”夜”を解除してサヨリに肩を貸す
GM:戦闘終了です。



GM:ロイスの取得のみが可能です。
水葵ハンナ:四之宮サヨリ/〇覚悟/でかい でとっておこう
四之宮サヨリ:ロイホ、おそらく会話でとっていくことになろう
光ヶ丘コノエ:ロイスは保留かしらね
GM:シーンを終了します。

【interlude01:いつか大人になる】

GM:ここは登場侵蝕+1固定の会話シーンとなります。
GM:会話する方はどうぞ~
水葵ハンナ:出ましょう
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を1(→ 1)増加 (85 → 86)
四之宮サヨリ:77にして登場!



GM:戦闘が終わり、ひとまず休憩するためにキミ達は近くの休憩所で休むことにした。
GM:この地区は比較的治安が良い場所ではあった、キミ達が先程あったことを思えば信頼性が危うくもあるのだが。
GM:ともあれ、座れる場所も見つけられる。キミ達は思い思いに休憩している。
四之宮サヨリ:「……ふぅ」
四之宮サヨリ:ゆっくりと座って、自販機のエナジードリンクを飲みながら一息をつく
水葵ハンナ:「あっ」
水葵ハンナ:そこに通りかかる。手には妙な瓶を持っているが、しまう。
水葵ハンナ:「よう……大丈夫か?」頭の上を指さす。
水葵ハンナ:『十字冠の保護機能が発動しそうじゃないか』というジェスチャーだ。「大丈夫?」に近い。
四之宮サヨリ:「……ああ、なるほど。ご心配おかけして申し訳ありません」
四之宮サヨリ:「自分の武器の攻撃には、ある程度耐えられるように体はできていますので」
四之宮サヨリ:「……といっても、心配かけちゃうことには変わりないんですが、あはは……すみませんでした」
水葵ハンナ:「そういうもんなのか……」向かいに座る。
水葵ハンナ:「いや、ううむ……」
水葵ハンナ:しばらくもごもごとしたあと。
四之宮サヨリ:「……どうしました?」
水葵ハンナ:「すまん!」
水葵ハンナ:がば、と頭を下げる。
四之宮サヨリ:「え?ええ?!」
水葵ハンナ:「アタシどっかで、アンタたちのことをみくびってたんだ」
四之宮サヨリ:「……ふむ」
水葵ハンナ:「マーケットまで探しにきたとは言え、戦闘になったら撤退するんじゃないかと」
四之宮サヨリ:飲む手を下ろして、その言葉を静かに聞いて
水葵ハンナ:「本物の花だって聞いてもなお……どっかで」
水葵ハンナ:「”卒業式”を、どこかの誰かが勝手にやることだとしか思えてなくて」
水葵ハンナ:「アンタたちにも、そのイメージを押し付けていた」
水葵ハンナ:「けど、違ったよな。サヨリもそうだし」
水葵ハンナ:「アカリも……どう考えたって戦闘が得意じゃないのに、避難もせず、アタシを助けてくれた」
水葵ハンナ:「本気なんだって気づかされたんだよ……だから、悪かった!」再び頭を下げる。
四之宮サヨリ:「そうですね」
四之宮サヨリ:「私たちは葬送会も、卒業式にも……本気で向き合っています」
四之宮サヨリ:「……当事者であること、当事者が近くにいること。本気になった理由は様々だと思いますが」
四之宮サヨリ:「……卒業式がどこか遠いものだと感じている人がいる。それも当然だと思います」
四之宮サヨリ:あはは……と笑って
水葵ハンナ:「……」
四之宮サヨリ:「ええと……水葵さんは今、年齢はおいくつですか?」
四之宮サヨリ:いや、年齢というか学年かな……と呟きながら
水葵ハンナ:「え、高等部の二年だけど……」
四之宮サヨリ:「とすると……来年はきっと、当事者ですね」
水葵ハンナ:「そ、そうなるな」
四之宮サヨリ:「あと1年、卒業についてじっくり考えることができる。とても良いことだと思います」
四之宮サヨリ:「……そのうえで、改めて。卒業……ううん。自らの進む先について、向き合ってみてください」
四之宮サヨリ:「私も今になって思うんです」
四之宮サヨリ:「もう少し深く考えればよかったな、とか。これからどうなっちゃうんだろうな、とか」
四之宮サヨリ:「……そして、それを考えることすらできなかった人がいることも、忘れていません」
四之宮サヨリ:一口また飲んで、天を向いて
四之宮サヨリ:「なら……そんな私が。今、卒業を前にしてできることは」
四之宮サヨリ:「その人たちの分まで、胸を張って卒業できるように。その人たちも、一緒に送り出せるように」
四之宮サヨリ:「葬送会にも、卒業式にも。全力で向き合うことではないかな、と」
水葵ハンナ:「……そうか」
水葵ハンナ:一年間。長くも思えるが、きっと短い時間。
四之宮サヨリ:「あ、忘れてはいけないもう一つ!」
四之宮サヨリ:身を乗り出して、立ち上がって
水葵ハンナ:「うぇっ、なんだよ!」
水葵ハンナ:キメ顔でモノローグを入れようとしていたところだったので驚いている。
四之宮サヨリ:「……後輩たちが不安にならないように」
四之宮サヨリ:「先輩が立派に卒業して、これからもやっていけるんだぞってところ、しっかり見てもらわないと……ですね!」
水葵ハンナ:「は、ハハ。そうだぜ、サヨリ先輩!」
水葵ハンナ:「参考にさせてもらうよ……オトナになるところ」
水葵ハンナ:立ち上がり、しまっていた瓶を取り出す。
水葵ハンナ:「あのさ、これ。開発中なんだけど」
四之宮サヨリ:「……それは?」
水葵ハンナ:「『オトナの飲み物』なんだ。コノエには秘密な」
水葵ハンナ:声を潜める。
四之宮サヨリ:「あらあら……それは大事です。一言も漏らさないようにしなければ」
水葵ハンナ:「へへ」
水葵ハンナ:「オトナになったら、感想聞かせてくれよ!」
水葵ハンナ:「じゃな!」足早に立ち去る。
四之宮サヨリ:「……ええ、貴女より一年早く、その味を確かめてみせましょう」
四之宮サヨリ:「…………」
四之宮サヨリ:「……大人、かぁ」そうして去った後に、もう少しだけ考える
四之宮サヨリ:卒業の、もう一歩先
四之宮サヨリ:20歳で大人の国が多いんだったっけ、と記憶を掘り返しながら
四之宮サヨリ:(……失念していました)
四之宮サヨリ:私も、いつか大人になる。当然の事なのに卒業ばかりが頭に過って。少しだけ頭から抜けていた
四之宮サヨリ:「……これはいけませんね。水葵さんの方が、ずっと先を見てるじゃないですか」
四之宮サヨリ:よし、と立ち上がって
四之宮サヨリ:(……私にとっての理想の大人。"今"の先生たちでしょうか。それとも……もっと別の形?)
四之宮サヨリ:「……考えておかないとなぁ」
四之宮サヨリ:そう考えながらゴミ箱にそっと、空き缶を捨てた



光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を1(→ 1)増加 (73 → 74)



GM:少し休憩を行い、先程の戦闘での疲れは癒えた。
GM:ならばそろそろ動き出す頃合いだろう、四之宮サヨリは次の行動計画を立てていた光ヶ丘コノエのもとへと向かった。
四之宮サヨリ:「……と。ええと、確かこのあたりに……」
四之宮サヨリ:「……いた、光が丘さん」
光ヶ丘コノエ:「……では、失礼します。はい」ちょうど行政官との無線での話し合いが終わったところ。
光ヶ丘コノエ:私服姿で端末をポケットにしまいつつ
光ヶ丘コノエ:「はい、なんでしょう?」
四之宮サヨリ:「いえ、そろそろ休憩も終わり……と考えていたのですが」
四之宮サヨリ:「トランペッターに休息はない、と……お疲れ様です。そして、改めてありがとうございます、今回の一件」
光ヶ丘コノエ:「構いませんよ。こちらの目的にも適うものでしたし」
光ヶ丘コノエ:「困った生徒を助けるのが風紀委員ですからね」
光ヶ丘コノエ:「休憩は十分に取れましたか?」
四之宮サヨリ:「ええ、充分すぎる程に。ここからはノンストップです」
四之宮サヨリ:(カフェインも入れましたし……一晩は無敵です)
四之宮サヨリ:「……そちらは殆ど休んでないように見えますが」
光ヶ丘コノエ:「いえ、休憩はしましたよ。行政官と今後の対応の話し合いはしましたが」
光ヶ丘コノエ:「肉体的な休息は十分に」
四之宮サヨリ:「……いえ、言葉が足りませんでした」
四之宮サヨリ:「トランペッターの皆さんの普段の忙殺ぶりから考えると……もう少し、休んでもいいのでは?と」
四之宮サヨリ:「私たちも急いではいますが、何分急な戦闘後です。もう1時間ほど時間を取ってもらっても……」
光ヶ丘コノエ:「ふふ。サヨリさんはお優しいですね」
四之宮サヨリ:「……まあ、多少は距離がある関係性とはいえ」
四之宮サヨリ:「トランペッターの名を聞かない日はありませんから」
光ヶ丘コノエ:「ですが、私はこれで大丈夫ですよ。普段からあちこち飛び回ってるので、体力には自信があります」
光ヶ丘コノエ:「ミサイルはいつでも撃てるようにしておかねばならない──という話とは違いますが」
四之宮サヨリ:(……言ってることは確かですけど、疲労が溜まってるのは間違いなさそう、ですね)
光ヶ丘コノエ:「たしか……サヨリさんも今年卒業でしたね」
四之宮サヨリ:「……ええ、そうです」
四之宮サヨリ:「そちらも、トップが卒業するという話は聞きましたが……」
光ヶ丘コノエ:「ええ、委員長が今年。私は来年ですが」
四之宮サヨリ:「……大変そうですね、互いに。引継ぎすることも多いでしょう?」
光ヶ丘コノエ:「それはもう」
光ヶ丘コノエ:「特に、風紀委員長は筋金入りのワーホリですからね。実際に引き継ぎになって業務量には目をむきましたよ」
四之宮サヨリ:「……ははは、いやぁ、私やミチカさんもあまり人のことは言えない立場ですが、風紀委員長の労働量には負けてしまいますね」
四之宮サヨリ:「本当は普段からもう少し、後陣に任せていくべきだったのですが……」
光ヶ丘コノエ:「それでも、式の当日には、首根っこつかんででも休ませる予定ですが……」
四之宮サヨリ:「ぜひそうしてあげてください。そうでもしないと梃子でも動かなさそう」
四之宮サヨリ:「……本当に。お互いになんで抱えてしまうんでしょうかねぇ」
四之宮サヨリ:「後輩が頼りないということは全くないどころか、頼りになる子ばかりなのですが……」
光ヶ丘コノエ:「頼りになる子ばかりだから、ではないですか?」
四之宮サヨリ:「ふむ……」
光ヶ丘コノエ:「振ればできるし、できてしまう。そういう頼りになる人たちですが、それにはどうしても、時間や余裕をコストにしなければならない」
光ヶ丘コノエ:「……優しいですからね。サヨリさんも、委員長も」
四之宮サヨリ:「……ふふ、ありがとうございます。そして、確かに」
四之宮サヨリ:「後輩の皆の大切な時間、奪っちゃうかもって考えちゃってたかもなぁ……」
光ヶ丘コノエ:「ままならないことですが、弔花の一件が片付いたら、式までの間くらいは」
光ヶ丘コノエ:「もうすこし甘えてもいいかもしれませんよ」
光ヶ丘コノエ:「外様の私が言うのもなんですが」
四之宮サヨリ:「うっ、返す言葉もない……」
四之宮サヨリ:「……でも、そうですね。甘えてみましょうか」
四之宮サヨリ:「それができるのもきっと、もう卒業までの間しかありませんから」
光ヶ丘コノエ:「それじゃあ、頼りになる先輩の時間を確保するために、弔花を取り返しにいきましょう」
光ヶ丘コノエ:「……『残滓』だとか、『上級社会人』だとか。規模の大きな情報は出てきましたが」
光ヶ丘コノエ:「結局やることはその一点です。忘れないようにしましょう」
四之宮サヨリ:「む、そう言われてしまうと……もう動かざるを得ないですね」
四之宮サヨリ:「……お花を取り返す。締めくくるためにも、送り出すためにも……絶対に必要なものですから、ね」
四之宮サヨリ:(話始めてから……十分と、少し)
四之宮サヨリ:(これで目の前の彼女も、ほんの少しでも休めたなら……いいのだけれど)
四之宮サヨリ:「行きましょう。きっと、もうひと踏ん張りです」
光ヶ丘コノエ:「えぇ。頑張りましょう」
四之宮サヨリ:ゆっくりと体を伸ばして、頬を軽く叩いて
四之宮サヨリ:「待ってなさい、ノネットとやら……!」
四之宮サヨリ:花を奪ったであろう相手に向けて、闘志を新たにした



GM:ロイスの取得が可能です。
水葵ハンナ:四之宮サヨリ/〇覚悟/でかい → 四之宮サヨリ/〇先輩/でかい に変更しておきましょうかね
水葵ハンナ:以上で!
四之宮サヨリ:光ヶ丘コノエ ●連帯感/脅威
水葵ハンナ ●誠意/劣等感

四之宮サヨリ:以上で
光ヶ丘コノエ:四之宮サヨリ ○連帯感/不安
光ヶ丘コノエ:以上で
GM:シーンを終了します。

【Master Scene:“九人委員会ノネット”】

スケバンA:「チクショ~~~ッ!! あいつら今度会ったらボコボコにしてやる!!」
スケバンB:「全くな!! って、そうだよ。相棒、連絡しなきゃじゃん!」
GM:十字冠の転送で安全圏まで飛ばされたスケバン二人であったがやられたのにも関わらず気勢は削がれていなかった。
GM:それよりもむしろ、リベンジに燃えているようでもあった。
スケバンA:「そうじゃん! え~っと……これこれ」 端末を弄って通話を開始する。
スケバンA:「あ! アタシだけどさ、いや~探ってたネズミにやられちゃってさ~、どうすりゃいい?」
スケバンB:「あ! やられたって言ってもまだアタシらめちゃくちゃやる気あるから! リベンジなら任せてくれ!」
???:『はぁ……』 通信機越しからため息のような音声が漏れる。
???:『あなた達のことはモニターしていましたが、少々私が想定していたほどの"価値”がなかったようですね』
???:『いやいや、私も目利きがなっていませんね。こんなものを引いてしまうとは』
スケバンA:「はぁ!? こんなもの!? こんなものとは何だよ!!」
スケバンA:「確かにやられちまったけどよ~~、次に勝てばいいだけじゃねえか!!」
スケバンB:「そうだ、そうだ!! 雇い主だからって舐めんじゃないよ!!」
???:『別に負けたことだけを咎めるつもりはありませんよ』
???:『ただ……あなたは余計なことを口にしましたね?』
スケバンA:「余計なこと~~!? 何だそれ!!」
???:『"ノネット九人委員会”、つい漏らしてしまったようですが……それが問題でした』
???:『もう少し、我々は隠れていたかったのですがね』
スケバンA:「あ……」
スケバンB:「で、でもよ~~!! それの何が問題だってんだ!!」
スケバンB:「あいつらを追いかけてぶちのめせばいいだけの話だろ!!」
???:『ええ、その通りです』
???:『ですが、あなた達は必要ありません』
???:『ありがとうございました。後は私に任せて』
???:『"すべてを忘れてください”』
???:『──それでは』
???:プッ 通話が切れる。
GM:………
GM:……
GM:…
スケバンB:「おーい、相棒。なにやってんだ?」
スケバンB:「アタシらこれからブラックマーケットに行くところだろ?」
スケバンA:「そうだったそうだった、新しい銃を探しにいくんだったっけ?」
スケバンA:手に持っていた通信端末をスカートのポケットに入れる。
スケバンB:「あ~、かわいいやつ見つかるといいな~。」
スケバンA:「そうそう、そんで……」
GM:二人は歩き出す、先程のことなど何もなかったかのように。
GM:当然、通信記録などは残っていない。
GM:“九人委員会ノネット”──その正体を知るものはいない。

【Middle05:無事でありますように】

GM:最後の情報収集シーンになると思います、登場どうぞ。
四之宮サヨリ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 7

四之宮サヨリ:84
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を1D10(→ 5)増加 (86 → 91)
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を1D10(→ 3)増加 (74 → 77)



■情報収集項目


1.『卒業式』の影響 <情報:ノヴァリス> 難易度7 -完了-
 └6.松木ミリア <情報:ノヴァリスor裏社会> 難易度7
2.ブラックマーケットの市場調査 <情報:裏社会> 難易度7 -完了-
 └5.ブラックマーケット内の『横流し』について <情報:裏社会> 難易度12 -完了-
3.合コン委員会と葬送会 <情報:ノヴァリス> 難易度12 -完了-
4.葬送会で使われる弔花 <知識:植物> 難易度9 -完了-
 └7.弔花の行方 <情報:ノヴァリスor裏社会> 難易度12
8.“ノネット” <情報:ノヴァリス> 難易度15

ex.百瀬アカリを落ち着かせる -完了-
ex.雨宮ユウに支援要請 -完了-


GM:新しい情報項目は 松木ミリア 弔花の行方 ノネット の3つです。
水葵ハンナ:ミリア……!
水葵ハンナ:松木ミリア行こうと思いまーす
四之宮サヨリ:ふむふむ
四之宮サヨリ:花の行方に向かいましょう
水葵ハンナ:コネは使いきったが財産が残ってるからいけるはずだ
四之宮サヨリ:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 6[3,4,6]+1 → 7

水葵ハンナ:3dx>=7
DoubleCross : (3DX10>=7) → 9[1,1,9] → 9 → 成功

水葵ハンナ:なんか1でるね君
四之宮サヨリ:うおお、貰ったお金!
水葵ハンナ:マネーイズパワ
四之宮サヨリ:5フル投入して成功させます
光ヶ丘コノエ:あとはノネットだけか
GM:判定お願います
四之宮サヨリ:ですね、NPCカードも残ってるので
光ヶ丘コノエ:ではアカリちゃん使ってノネットいきます
光ヶ丘コノエ:2dx+3+10>=15 情報ノヴァリス
DoubleCross : (2DX10+13>=15) → 4[2,4]+13 → 17 → 成功

GM:では情報を開示します。
6.松木ミリア


“ライアーズ・2”松木ミリア。シンドロームはキュマイラ/モルフェウスのクロスブリード。
宵越しの銭は持たないを信条をしている、常に金欠状態なメサイア学園所属の一般生徒。
金欠な理由は単純に金遣いが荒く、金銭感覚がだらしないからである。
しかし借金が危機的になることはない、それは合法非合法を問わず様々なアルバイトでその分の埋め合わせをしているからだ。
それだけにオーヴァードとしての能力は高い、護衛や囮など体を張った戦い方をする。
また自身の潜伏や物品の隠蔽を得意とする。

他にはアルバイトではエメ・ジラールという同じメサイア学園の生徒とつるむことが多い。
こちらは隠密から襲撃を得意とし、松木ミリアとは役割を分担している。

現在はとあるアルバイト中らしく、連絡を取ることはできない。



8.“ノネット”


『八月革命』以降にブラックマーケットを中心に急速な勢力拡大中の組織のことだと思われる。
主要構成メンバーは一切判明しておらず、全体規模は不明。
その活動は倫理や道徳を無視した経済活動を主としており、利益を追求しているようだが活動姿勢は破滅的と過言ではない。
急増するノヴァリス内の犯罪の要因の一つとなりつつある。

また基本的にそういった活動は雇ったノヴァリス生徒が行っており、生徒達はただ割のいいバイトだと考えている。
しかしそうした仕事を斡旋していてもまったく足取りが掴めないでいる。



GM:最後に弔花の行方はロールで明かしていきます。
GM:それでは演出を行います。



──メサイア学区 ブラックマーケット



GM:キミ達はまた調査を行うべく、ブラックマーケットへと戻ってきた。
GM:しかし、調査するのは弔花の行方ではなく“ノネット”と呼ばれる存在である。
GM:スケバンたちが口にしたその単語、それがどういった意味を持つものなのか……
雨宮ユウ:『みなさんお疲れ様でした、少し情報の共有を行いましょう』
雨宮ユウ:「まずはそうですね……“ノネット”について、コノエちゃんからお願い」
光ヶ丘コノエ:「はい」
光ヶ丘コノエ:「”ノネット”……主に九重奏という意味を持つこの組織ですが、わかっていることは多くありません」
光ヶ丘コノエ:「わかっているのは、革命以降に、ブラックマーケットを中心として、規模を急速に拡大している組織であること」
光ヶ丘コノエ:「また、活動は倫理や道徳を無視した経済活動が主ですが……」
光ヶ丘コノエ:「利潤追求というには、姿勢が破滅的と言わざるを得ません」
四之宮サヨリ:「……破滅的ですか?」
GM:破滅的──これが意味することは一つ。
GM:周囲のあらゆるモノを消費し、己達だけが利益を求め続けることである。
GM:決して、周囲を潤すことなどなく、周囲を破滅させることを厭うことがない。
光ヶ丘コノエ:「通常の企業なら、大なり小なり市場や従業員に利益を還元します。そうすることで資金を循環させるのですが」
GM:まるで飢えを凌ぐためにノヴァリスという己の肉を食らうも同然の行いだ。
GM:最終的にすべてが滅ぶことになっても構わない、これはそういったモノである。
光ヶ丘コノエ:「彼らは、己だけに利益を集中させる。川をせき止め、海を飲み干し」
光ヶ丘コノエ:「山を喰らい、果にノヴァリスという己の肉すら『利益』のために貪り尽くす」
光ヶ丘コノエ:「『破滅的』というしかないでしょう」
水葵ハンナ:「商店主やってる身からするとゾッとしない話だな!」
四之宮サヨリ:「……トランペッター側から見て、取り締まることは?」
光ヶ丘コノエ:「行為だけを見るならば当然黒ですが」
光ヶ丘コノエ:「主要メンバーも不明。全体規模も不明。どうにか活動内容が判明しただけで、拠点を含め確保に必要な要素は遡れませんでした」
光ヶ丘コノエ:「そして」
光ヶ丘コノエ:「どうも実行役には、ノヴァリス生徒を『割の良いバイト』として集め、雇っているようです」
光ヶ丘コノエ:「突発的な犯行と見れば、『社会人』の計画に気づかず。計画的な犯行と見れば、生徒を手足にしているとはたどり着かない」
四之宮サヨリ:「いつでもトカゲの尾を切れるように、という所ですか……」
光ヶ丘コノエ:「加えて斡旋先から遡ることも困難。全くもって絵を描くのが上手い方たちだ」
水葵ハンナ:「よくそんな相手の調べがつくっスねえ、トランぺッターにゃあ隠し事はできないな!」
水葵ハンナ:乾いた笑い声をあげる。
光ヶ丘コノエ:「これでも四騎士の一人。『一人目』を担う白の席を預かっていますので」
雨宮ユウ:『ありがとう、コノエちゃん』
雨宮ユウ:『じゃあ……うん、“敵”の概要が分かった』
雨宮ユウ:『相手はどういう活動をして、それをどういった方法で行っているのか』
雨宮ユウ:『目的は破滅的な経済活動、方法は雇った生徒に指示を出している』
雨宮ユウ:『ならその雇った生徒について分かれば、更に実行手段が探れると思うの』
四之宮サヨリ:「そのあたりは……確か、水葵さんの……」
水葵ハンナ:「……そんじゃまあ、ミリアの話しますか」
水葵ハンナ:帽子を押さえる。
水葵ハンナ:「ただの店主と客でしかなかったから、何を考えて、誰と話したとまでは知らねえけど」
水葵ハンナ:「金にだらしない奴で、いっつもどこかしらから借りてたな」
水葵ハンナ:「ま、それでも返せてはいたようだぜ。雑な生き方でもなんとかなるくらいにゃ、戦いが上手くて」
水葵ハンナ:「……まあ、非合法な荒事なんかはお手の物だったらしい」
水葵ハンナ:「打たれ強くて、隠れるのが上手い。才能と生き方が合致してましたよ」笑う。
雨宮ユウ:『シンドロームは分かる?』
水葵ハンナ:「キュマイラとモルフェウスのクロスっス」
水葵ハンナ:「あとは……バイトの時はよく組む相手がいたっけ」
水葵ハンナ:「エメ・ジラール。ミリアが注意を引いて、エメが忍び寄ってブスリ。そういうコンビネーションが得意だとか」
水葵ハンナ:「…案外覚えてるもんすね」頭をかく。
雨宮ユウ:『ごめんなさい、必要でも辛いことさせてしまって』
水葵ハンナ:「いや、そんなことは」
水葵ハンナ:「ミリアも、非合法ってことを理解ってやってるんでしょうし」
水葵ハンナ:「本当にデカい罪を犯す前には、止めないと」
雨宮ユウ:『そうね……ありがとうハンナちゃん。気を使ってくれて』
雨宮ユウ:『それじゃあいま、出ているこの情報を下にどうしたかを考えていきましょう』
GM:まず奪ったコンテナ車の輸送手段だ。
GM:この時点で有力な能力としてバロールによる空間転移が挙げられるが……この場合、それはありえないだろう。
GM:理由はいくつか存在する。
GM:代表的なものとして輸送手段が輸送者自身に大きく比重があった場合、突発的なトラブルに対応しづらいというものである。
GM:バロールの能力は集中力を要するものが多い。
GM:例えば運悪く、トランペッターなどに遭遇した時に逃げ切れるか……あるいは場所を隠匿できるか。
GM:それはいくら訓練を積んだものであっても非常に難しい、トラブルに見舞われやすいこのノヴァリスという場所なら特にそうだ。
GM:また輸送者自身が裏切る可能性も考慮すればそうした能力者を雇うことは考えづらい。
GM:そうするのなら、コンテナ車を偽装し、そのまま足として利用したほうがこの犯罪を計画したものならば選びやすい。
GM:そうした能力を持つものとして考えるのならば……松木ミリアという生徒は適任の一人である。
GM:偽装者という手段をとる場合、輸送コンテナ車の大きさ自体がネックになるのは言うまでもない。
GM:今回発注した弔花の一部とはいえ、保管用の設備を考えるのなら必然的に大きなモノとなってしまう。
GM:そして“ノネット”が実態の探ることの難しい組織であるのなら……専用の倉庫などがもしあったとしても雇った者に教えるとはいい難い。
GM:よってある程度の空間が確保され、なおかつコンテナ車ほどのサイズのものが自然と溶け込める場所となるだろう。
GM:そうした条件の中、可能性が高いのはメサイア学区に存在する商業区から遠く離れた廃棄区画に存在するスラム街の一つ、
GM:──希望街。
GM:これまでの情報や要素を考慮して考える場所はここにしかない。
GM:そう──四之宮サヨリは判断した。
四之宮サヨリ:「……松木ミリアさん」
四之宮サヨリ:「隠れるのが上手いというのは、モルフェウス能力による迷彩の生成……という形で間違っていませんか?」
水葵ハンナ:「あ、そうそう。ものを隠すこともできたはず」
四之宮サヨリ:「……成程」
四之宮サヨリ:「その少女が関っているとするならば、車は足としてそのまま使用された可能性が高そうです」
四之宮サヨリ:「外装をそのまま別の見た目に変えてしまえるのであれば、その後の道筋が一切不明であるのも納得がいきます」
四之宮サヨリ:「そして、その上で」
四之宮サヨリ:「保持しておくには奪ったコンテナ車は大きすぎる、という点」
四之宮サヨリ:「そして今回の組織が、この事案のためだけに所持した固定の倉庫を使用する可能性が低い点」
百瀬アカリ:「それはどうして……ですか?」
四之宮サヨリ:「実態を隠したがる組織が、一つの事案のためだけにわざわざ足が付きかねないリスクを取るかどうか、という所ですね」
雨宮ユウ:『そうですね。それに付け加えると倉庫などに収納した場合、市場に卸す時に手間がかかる可能性があります』
雨宮ユウ:『今回のようなモノだとタイミングが重要ですから』
百瀬アカリ:「な、なるほど……なら、どこにあるんでしょう」
光ヶ丘コノエ:「固定の場所ではない。なら偽装コンテナ車をそのままにしておけるスペースがあり」
光ヶ丘コノエ:「かつ、偽装したとは言えそれが自然に溶け込める場所」
四之宮サヨリ:「一番可能性が高いのは……廃棄区画、でしょう」
四之宮サヨリ:「希望街、ご存じですか?」
光ヶ丘コノエ:「……あぁ、なるほど。あそこか」
雨宮ユウ:『はい、商業区から離れた……今はスラムとなった場所ですね』
水葵ハンナ:「スラムじゃねえか!」
四之宮サヨリ:「……打ち捨てられたもののたまり場、であるならば。」
四之宮サヨリ:「外装を誤魔化してしまえば、コンテナ車の一台程度、周りから見れば"其処に前からあったもの"として処理されるでしょう」
雨宮ユウ:『はい、私も今の状況から推察したらそうなると思います』
雨宮ユウ:『粗事に精通した生徒を雇ったのも、そうした場所に保管するための護衛と考えられますし』
百瀬アカリ:「そ、それじゃあこれから向かうところは……希望街、ですね」
四之宮サヨリ:「ええ、裏が完全に取れているわけではないけれど」
四之宮サヨリ:「恐らく……裏を取ろうと動いたのが知られれば、別の場所にすぐ移動してしまうでしょうし」
光ヶ丘コノエ:「強行捜査は私もお手の物だ」
水葵ハンナ:「スケバンどもを追い返したのももう気づかれてるだろうし」
水葵ハンナ:「スピード勝負になるかもしんねぇな!」
四之宮サヨリ:「皆さんの準備がよろしければ……向かってみましょう」
四之宮サヨリ:「何が待っているかは未知数ですが、願わくば」
四之宮サヨリ:「……弔花が、無事でありますように」



GM:ロイスの取得、最後の調達となります。
水葵ハンナ:ロイスは……どうしようかな
四之宮サヨリ:ロイホ、調達は照準器
光ヶ丘コノエ:ロイホ~
水葵ハンナ:保留でいいか
四之宮サヨリ:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 7[1,3,7] → 7

光ヶ丘コノエ:調達は……照準器でも
四之宮サヨリ:うおお、ダメ!
光ヶ丘コノエ:2dx+4
DoubleCross : (2DX10+4) → 6[2,6]+4 → 10

光ヶ丘コノエ:だめ!
水葵ハンナ:あ、フローズンリリーで財産投げれば買えそうですね
水葵ハンナ:買っときますか?
光ヶ丘コノエ:お。やります?
光ヶ丘コノエ:やりますか
水葵ハンナ:はあい 5点投げます
光ヶ丘コノエ:照準器ゲット! サヨリさんにプレゼント
四之宮サヨリ:あっ助かります、この武器命中が……低い!
四之宮サヨリ:-3が-2に
水葵ハンナ:あれ?
水葵ハンナ:もう照準器買ってサヨリ先輩にパスしてませんでしたっけ
四之宮サヨリ:あっヤバ、そうだった
水葵ハンナ:じゃあこっちに流してもらおう
四之宮サヨリ:二個は使えない……
四之宮サヨリ:横流しだ
水葵ハンナ:最強のトミーガンになってもらうぞ
GM:ハンナさんは調達します?
水葵ハンナ:じゃあメチャ回るのに期待してPDWでも
水葵ハンナ:3dx+5>=30
DoubleCross : (3DX10+5>=30) → 9[2,2,9]+5 → 14 → 失敗

水葵ハンナ:うむ
水葵ハンナ:以上です
GM:シーンを終了します。

【interlude02:良い方へ向かうと信じましょう】

GM:登場侵蝕をお願いします、固定1です。
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を1(→ 1)増加 (91 → 92)
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を1(→1)増加 (77 → 78)
GM:1ですよ



GM:希望街へと立つ直前のことだ、キミ達は最後の準備を行っている。
GM:そこへ向かえば落ち着いて準備する機会などないと判断してのことだ。
GM:もちろんそれはキミ達が心置きなく話せる機会はこの先にはない、そう考えてもいだろう……
水葵ハンナ:「うおぉぉ……やっぱ高ぇな~」
水葵ハンナ:マーケットに横流しされたと思われる武器を準備しようとしたが、手が出なかった。
光ヶ丘コノエ:「……と。ここにいましたか」
水葵ハンナ:「まあアタシには……このトミーガンがある!」
水葵ハンナ:「って、げぇぇっ! こ、コノエさん!」
光ヶ丘コノエ:「人の顔を見るたび「げぇ」は無いでしょう。流石に傷つきますよ?」
水葵ハンナ:「これは違うんですよ……! 別に横流しを促進してたわけじゃないっていうか……」
水葵ハンナ:「え、そうですねえ本日もお見目が麗しく……すいやせんへへへ……」
水葵ハンナ:手を擦りながら脂汗をかいている。本能的な恐怖心があるのだ。
光ヶ丘コノエ:「わかってますよ。横流し品ということもあって、高値ですが質はいいですからね」
光ヶ丘コノエ:「うーん……よし」
光ヶ丘コノエ:「ちょっとその敬語やめてみましょうか」
水葵ハンナ:「えっ! なんでっスか!?」
光ヶ丘コノエ:「自分がトランペッターの中では、特にブラックマーケットの人間には憎まれ恐れられている部類なのは、すでに承知していますが」
光ヶ丘コノエ:「それでも、こうまで現地協力者を恐怖させてしまうのは、流石に……ね」
光ヶ丘コノエ:「とりわけ……ハンナさんには、松木さんの一件で客人を売るような真似をさせてしまいました」
光ヶ丘コノエ:「わだかまりを残したまま敵地に望むより、少しでも和解を進めよう、と思ったのですが……」
光ヶ丘コノエ:「流石に、性急すぎましたか?」
水葵ハンナ:「まぁ……気になるってことなら申し訳ないッスけど……」
水葵ハンナ:言葉を選んでいる。
水葵ハンナ:「コノエさんは風紀委員のトップでしょう?」
光ヶ丘コノエ:「いえ、ハンナさんが申し訳無く思う必要はありませんよ……!」
光ヶ丘コノエ:「トップ、というと少し誤解がありますね。四騎士は立場上は委員長、行政官に次いでナンバー3という方が近いかと」
水葵ハンナ:「それですよ、コノエさん」
光ヶ丘コノエ:「え?」
水葵ハンナ:「アンタはいつも、正しいことを言う」
水葵ハンナ:「けれどアタシたちみたいな木っ端生徒にとっちゃあ、まっすぐでいつづけるほど難しいことはない」
水葵ハンナ:「どちらが正しい道か、なんてガキでもわかるでしょう」
水葵ハンナ:「けど、正しくない道にいる……いなきゃあならないことはわからないんじゃねえかなあと、偉いさんのことを見てると思いますよ」
光ヶ丘コノエ:「正しくない道に、いなきゃならない……」
光ヶ丘コノエ:「……ハンナさん。口は堅い方ですか?」
水葵ハンナ:「へ? ま、まあ」
水葵ハンナ:「ジンギは重んじる方だと思ってますが……」
光ヶ丘コノエ:「では、すこしだけ。悪い子になってみます」
水葵ハンナ:「は?」
光ヶ丘コノエ:「……私は、元UGNチルドレンです」周囲に聞き耳の無い場所。できるだけ人気のないところまで来て、開口一番に
水葵ハンナ:「UGN……」睡眠学習でしか聞いたことのない名だ。
光ヶ丘コノエ:「ふふ。知ってます? UGN。ノヴァリスでは最近、NABEEという名前で支部を置いているようですが」
光ヶ丘コノエ:「外ではノヴァリスの母体であるFHが悪の枢軸で、UGNが正義なのだそうですよ」
水葵ハンナ:「えっと……FHの敵ってことっすか」
光ヶ丘コノエ:「有り体に言えば」
光ヶ丘コノエ:「私は潜入調査員としてメサイアに潜り込み……上司の失脚で置き去りにされました。敵地の中心に」
水葵ハンナ:「スパイ……!」目を見開いている。
光ヶ丘コノエ:「『正しくない道』を歩む他に、私が生きる術はありませんでしたよ」
水葵ハンナ:個人的にFHへの帰属意識が強いわけではないが、彼女のノヴァリス内での立ち位置に驚く。
光ヶ丘コノエ:「なので、個人的に不正義の道を行かねばならない気持ちは、他の人間より少しは理解しているつもりです」
光ヶ丘コノエ:「……まぁ、それでも正しさを捨てられなかったから、風紀委員にいるんですけどね」肩をすくめて、弱ったように
水葵ハンナ:「……」
水葵ハンナ:告白の内容に驚きを覚えている。
水葵ハンナ:「……じゃあ、コノエさんは」
水葵ハンナ:「ノヴァリスのことは、どう思ってるんですか?」
水葵ハンナ:「やっぱり、敵地の中心なんすかね?」
光ヶ丘コノエ:「『どうしようもない場所』、ですかね。良くも悪くも」
光ヶ丘コノエ:「私は、トランペッター発足当初からこちらにいますから、もうUGNへの帰属意識なんてものはありません」
光ヶ丘コノエ:「UGNの思想は、ここでは潔癖を通り越して害にすらなるでしょう。それでも、曲がった道でも歩むうちに」
光ヶ丘コノエ:「……すこし、楽しくなってくるわけです」
水葵ハンナ:「そっすか、なるほど……」
光ヶ丘コノエ:「どうしようもないくらい正しくない道でも、その中でも仁義がある。生活がある」
光ヶ丘コノエ:「どうせ捨てられないなら、悪い子の中で義を通してみようと、そういうわけです」
水葵ハンナ:正義を執行する機械のように感じていた少女が、その内に懊悩を秘めていたことを知り。
水葵ハンナ:懊悩から産まれたエゴを、正義の執行という形で、人生の彩りにしていると悟る。
水葵ハンナ:「うーん、コノエさん、やっぱり」
水葵ハンナ:「バカみたいに真面目っスねえ」
光ヶ丘コノエ:「ばっ……」
水葵ハンナ:風紀委員の前で、はじめて相好を崩した。
光ヶ丘コノエ:「……まぁ、もういいです、それで」
光ヶ丘コノエ:「あ、口外したら真っ先に私が飛んでくるので、よろしくおねがいしますね」
光ヶ丘コノエ:くすり、と笑って冗談めかしたように
光ヶ丘コノエ:……高等部二年。卒業まで一年あるが、一年しかないともいう。
光ヶ丘コノエ:ここまできて、未だに自分を客観的に見切れていないのだと悟らされる。
光ヶ丘コノエ:……どうしようもないのは、私も同じか



四之宮サヨリ:侵蝕85



GM:希望街、そう推測することは出来たがそこにある確証はない。
GM:その事実は四之宮サヨリ自身も分かっており、また百瀬アカリも分かっているのだろう。
GM:百瀬アカリは緊張し、落ち着きのない様子に見えた。
百瀬アカリ:「…………」 まるで何かに祈っているように手を組んで目をつむっている。
四之宮サヨリ:「……落ち着きませんか?」
百瀬アカリ:「あっ、先輩……!」
四之宮サヨリ:彼女が祈る横に、ゆっくりと腰を下ろして
百瀬アカリ:「は、はい……これでもし何もなかったらどうしようって考えちゃって」
百瀬アカリ:「すみません、弱気にならないようにってしようとしていたんですが」
四之宮サヨリ:「何もなかったら、何もなかったらかぁ……」
四之宮サヨリ:うーんと、少しだけ考えこんで
百瀬アカリ:「あ、ご、ごめんなさい! 変なこと言っちゃって……!」
四之宮サヨリ:くす、と笑って
百瀬アカリ:ぺこぺこと頭を下げる。
百瀬アカリ:「……先輩?」
四之宮サヨリ:「そうですね。確かに今から行く先に本当にあるかどうかなんて分からないし、もしかしたらもうダメになってるかもしれません」
百瀬アカリ:「う……」 その言葉にびくりと反応する。
四之宮サヨリ:「……貴女だけじゃありませんよ。私だって考えちゃってますから」
四之宮サヨリ:「でも、そうですね。その時は……」
四之宮サヨリ:「委員会のみんなで造花、沢山手作りしましょうか」
百瀬アカリ:「……でも、それって」
百瀬アカリ:「それって……いいん、でしょうか?」
百瀬アカリ:なんとか言葉をひねり出すように、して答える。
百瀬アカリ:「みんな、すごく頑張って、良いものを用意して……それで……」
四之宮サヨリ:「……はい。確かに、私達は本物のお花を葬送会のためにと準備してきました」
四之宮サヨリ:「それが、私たちの沢山の気持ちが籠ったものであることは、否定しようもありません」
四之宮サヨリ:「ですが」
四之宮サヨリ:「お花があっても無くても、私達の気持ちが変わる事はありません」
四之宮サヨリ:「……て、今から取り返しに行くぞって時に言う事ではないかもしれないですけど……」
百瀬アカリ:「いえ……いえ……っ」 首を横にふる
四之宮サヨリ:自嘲気味になりながら、遠い方を向いて
百瀬アカリ:「わ、わたし……そうなったら。いっぱい、いっぱい花を作ります」
百瀬アカリ:「大好きな先輩が、私達を気にしないで、ちゃんと卒業……できるようにっ」
四之宮サヨリ:「んー。私としては、ちょっと気にしてる位ではいたいですけれど」
百瀬アカリ:「気持ちをいっぱい、込めます。ありがとうございます……って」
四之宮サヨリ:「なんて言ったって、先輩はお節介を焼きたがるものですから」
百瀬アカリ:「……ふふっ、もう、なにを言っているんですか」
百瀬アカリ:指で自分の涙を拭いつつ、笑う。緊張が解れたようだ。
四之宮サヨリ:「……完璧である必要はありません。けれど、出来る範囲で……少しでも完璧であろうと前を向いていてください」
百瀬アカリ:「……はい」 その言葉をゆっくりと噛みしめるようにして頷く。
四之宮サヨリ:「造花であっても……いいんです。そこに自分の気持ちが、しっかりと籠っているならば」
百瀬アカリ:「自分の……気持ち」
四之宮サヨリ:「周りが何か言ってくるかもしれません、揺らぐこともあるかもしれません」
四之宮サヨリ:「でも、忘れないで」
四之宮サヨリ:「私たちが何を思って、何処を目指したか。それは誰が何と言おうと、その一切が毀損されることは無い」
四之宮サヨリ:「……簡単に言えば!自分の欲望をしっかりと貫きましょう、です!」
百瀬アカリ:「……はい、絶対に忘れませんっ」
百瀬アカリ:「ご指導、ありがとうございました!」 サヨリさんに向かって頭を下げる。
四之宮サヨリ:「それじゃ、そろそろ準備しましょうか」
百瀬アカリ:「はいっ!」
四之宮サヨリ:「お花があると良いですが……もし其処に在るならば、間違いなく戦闘は避けられないでしょう」
四之宮サヨリ:「だからこそ、念入りに。大丈夫……きっと、良い方へ向かうと信じましょう」



GM:シーンを終了します。

【Climax:手向けの花は誰が為に】

GM:クライマックスとなります、全員登場です。
四之宮サヨリ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

四之宮サヨリ:89
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を1D10(→ 8)増加 (92 → 100)
GM:ジャストじゃん
水葵ハンナ:喜ばしい
GM:本当にそうか?
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を1D10(→ 7)増加 (78 → 85)



──メサイア学区 廃棄区画“希望街”



GM:希望街──ここは様々なモノが許容するメサイア学区であっても要らないものとされた廃棄物が捨てられる場所。
GM:その名の由来は、誰かがそれでも“まだ”という切なる願いによるものだろうか。
GM:キミ達は希望街にたどり着き、早々に捜索を始め……その可能性が高い場所へと近づきつつある。
GM:そこで水葵ハンナは見知った顔と出会う。
松木ミリア:「あれ~、ハンナちゃんじゃん! どうしたの~?」 ハンナの顔に気づいたようで声をかけてくる。
松木ミリア:「それに……えっと、他の三人? 見たことない顔だね~、ハンナちゃんの新しい友達?」
水葵ハンナ:「……普通に見つかるのかよ!」
松木ミリア:「え~、なにが?」
水葵ハンナ:「友達っていうか、仕事相手……行きずりか……?」
水葵ハンナ:「まあいいや、アタシが善意の協力者で」
松木ミリア:「行きずりの関係? なるほどね~、ハンナちゃんも大人になったわけか」
水葵ハンナ:「うっせ!」
松木ミリア:「ちっちゃいのに」
四之宮サヨリ:(成程、この人が……)
水葵ハンナ:「……こちらの、アタシが協力する方々が!」憤懣。
水葵ハンナ:「……お前の”仕事”について聞きたいことがあるそうだぜ」
松木ミリア:「仕事ぉ? ああ、アルバイトね」
松木ミリア:「いやぁ、これでもまだ仕事中だからさぁ。なるべく手短にしてくれると助かるんだけど」
水葵ハンナ:「ま、そーだな……内容を聞いてもいいか?」
松木ミリア:「とは言っても、全然暇なんだけどさ! あははは!!」
松木ミリア:「いーよぉ」
松木ミリア:へらへらといつものように笑っている。
水葵ハンナ:「間違ってたら言ってくれよ。輸送車を襲って、コンテナを奪った」
水葵ハンナ:「依頼人からは、奪ったコンテナを能力で偽装して、ここに隠しておくよう言われてる」
水葵ハンナ:「……”卒業式”の日まで」
松木ミリア:「え~っとね、ひとつずつ答えるね」
松木ミリア:「輸送者を襲ってコンテナを奪ったねぇ」
松木ミリア:「で、そのコンテナを能力で隠してるよ~」
松木ミリア:「まぁ、いつまでかはよく分かってないんだけどねぇ」
四之宮サヨリ:少しポカンと眺めている
松木ミリア:「いや~、この仕事はなーんか重要みたいなんだよね」
四之宮サヨリ:(な、なんとあっさり……)
松木ミリア:「だって爆弾が輸送されてるらしいじゃん?」
松木ミリア:「このあたしも正義感で放っておけなくてさ~、お金ももらえるし」
松木ミリア:「こういうのなんていうんだっけ? 一石二鳥?」
四之宮サヨリ:「その、一つお聞きしたいのですが……」
松木ミリア:「なに~?」
四之宮サヨリ:「コンテナの中身、一度確認とか……しましたか?」
光ヶ丘コノエ:「なるほど。丁重な扱いをしないといけない点では同じですから、そういう説明になりますか」
松木ミリア:「いや~、流石に開けられないでしょ。無理に開けたら爆弾が爆発するかも知んないじゃん」
水葵ハンナ:「オッケー……よし……」
四之宮サヨリ:「ううん、複雑な気持ちですね……」
水葵ハンナ:「純粋なんだよ、良くも悪くも……」
雨宮ユウ:『ここは彼女にちゃんとした説明をしてみたらどうでしょうか』
水葵ハンナ:「よし、ミリア。多分だけどそのコンテナ、中身は爆弾じゃない」
松木ミリア:「ん? どういうこと」
水葵ハンナ:「中身はこの人……合コン委員会が”卒業式”のために用意した、花だ」
松木ミリア:「花?」
百瀬アカリ:「あ、あの!」
百瀬アカリ:「その襲った輸送車ってこのルートの車じゃ……」
百瀬アカリ:タブレットで反応が消えるまでの輸送ルートと時刻を表示する。
松木ミリア:「あ~、そうそう。このあたりよく知ってるね……って、えぇ~」
松木ミリア:「う~ん……」
松木ミリア:「えめちー! ちょっと来て~」
エメ・ジラール:「……バカ女が、せっかく警戒していたのに教えてどうする」
エメ・ジラール:廃墟の影から金髪の女生徒が現れる、ひと目を引くような美少女だが出てくるまでまるでわからなかっただろう。
松木ミリア:「どうしよ~、な~んか聞いた話と違うみたいなんだけど」
エメ・ジラール:「……私としてはお前がここに近づく相手の話をしているのがそもそもおかしいんだが……」
エメ・ジラール:「それで、花だったか? 私達の仕事で奪った荷物がそうだといいたいんだな」
水葵ハンナ:「そういうことだ。合コン委員会は知ってるだろ?」
四之宮サヨリ:「……とても大切なものです。中身の確認後、出来れば渡してくれると助かるのですが」
エメ・ジラール:「面識はないがな……ふむ、本来なら近づいたやつは問答無用で追い払うべきなんだが」
エメ・ジラール:「このバカ女の知り合いに免じて、確認をさせてやる」
水葵ハンナ:「話がわかる!」
光ヶ丘コノエ:「ありがとうございます」
エメ・ジラール:「この荷物が本当に合コン委員会ものなら受け取りが出来るはずだからな」
百瀬アカリ:「は、はい! 私の会員証がそうなってます!」
エメ・ジラール:「ただ、確認させるのは二人までだ。ますは開けるそこの下級生で一人」
エメ・ジラール:「爆弾、という話が嘘かどうかは私たちには分からないからな」
エメ・ジラール:「合コン委員会、というのが嘘で爆弾を起動させるかもしれない」
エメ・ジラール:「だから私とそこのバカで拘束出来る人数として二人だ、飲むか?」
四之宮サヨリ:「……分かりました」
四之宮サヨリ:構いませんね?と目配せして
水葵ハンナ:頷く。
光ヶ丘コノエ:こちらも頷く
四之宮サヨリ:「では、私も確認に出ましょう」
エメ・ジラール:「あっさりと飲むんだな、少しは警戒をしないのか?」
エメ・ジラール:「お前たちから見れば私達はお前たちのモノを奪った襲撃犯なんだろう?」
四之宮サヨリ:「確かに、襲撃犯でしょうけれど……」
四之宮サヨリ:「首謀者では無いでしょう?」
エメ・ジラール:「……騙し討ちされるとは考えないのか?」
エメ・ジラール:はぁ、一つため息を吐く。
四之宮サヨリ:「その時はその時です。そもそも」
四之宮サヨリ:「前提が何であれ、今は譲歩していただいてる側です」
四之宮サヨリ:「ならば、素直に応じるのが筋ではないでしょうか」
エメ・ジラール:「ふん、随分とお人好しなのは確かなようだ」
エメ・ジラール:「ついてこい……おい! バカ女お前もだ!」
松木ミリア:「えぇ~!? ハンナちゃんまたね~」
GM:エメとミリアは偽装されているコンテナまで二人を案内した。
GM:コンテナの扉には電子錠。このノヴァリスでは対強盗用にコンテナは装甲車並みの装甲を持っている。
GM:そのため電子ロックを外さなければ、その中身を奪うことは難しい。
エメ・ジラール:「さあ、開けて確認してみろ」
四之宮サヨリ:「……先方から聞いたコンテナ車の構造はこれで合っていますか?」
百瀬アカリ:「は、はい。細部は変わっていますが同じに見えます」
百瀬アカリ:「……」 こくりとつばを飲み込む音がする。
百瀬アカリ:「お願い……あっていてください……っ」 カードリーダに会員証を通す。
GM:電子ロックが解除され、扉が開く。
GM:中にあるものは──
GM:花。
GM:合コン委員会が用意した“葬送会”のための花。
GM:ノヴァリスの十字花。
GM:それが、花開くときを待ち。中で眠っていた。



松木ミリア:「いや~、本当に花だったとはね」
松木ミリア:「えぇ~、これってあたしたちどうなんの?」
松木ミリア:「やっぱり捕まったりするのかなぁ?」
四之宮サヨリ:「……まあ、騙されていたわけですからね」
四之宮サヨリ:「依頼人に賠償請求も通るのでは?」
GM:花の確認は終わり、事件は収束しつつある。
松木ミリア:「いや~、こういうの風紀委員に見つかったりしたらどうなんのかな~って」
光ヶ丘コノエ:「コンテナ襲撃も、私用ではなく仕事の一貫でしたし、うまく報告書は書いておきますね」
松木ミリア:「お、助かる~! って風紀委員!?」
光ヶ丘コノエ:「はい、風紀委員です」四騎士を示す四連星が入ったエンブレム付き手帳を見せて
松木ミリア:「へぇ~。お洒落だね~、始めてみた」
水葵ハンナ:「あっ、なんで見せるかね……」
水葵ハンナ:後ろからどたどたと姿を見せている。
光ヶ丘コノエ:「……つい」規則だったから……としゅんとなる
エメ・ジラール:「おい、バカ女。依頼人に連絡しておくぞ」
エメ・ジラール:「仕事であんな嘘を言われたらたまらないからな」
松木ミリア:「そうだね~、本当に大変だったんだよ」
松木ミリア:「だって爆弾は“ノネット”が狙ってるって聞かされてたからさ」
雨宮ユウ:『……その話を、詳しくお願いできますか?』
四之宮サヨリ:「……ん?」
四之宮サヨリ:(ノネット、"が"狙っている……と?)
光ヶ丘コノエ:「今、"ノネット”が、と……?」
松木ミリア:「え~っとね、爆弾で“卒業式”でテロが起きるかもって話でさ」
松木ミリア:「だからなんとかしなきゃと思うわけじゃん、人として」
松木ミリア:「そのテロを起こす犯人が“ノネット”、そこまでは調べてたんだよね」
松木ミリア:「いや~、よくわかんない謎の犯罪組織なわけじゃん? だからさ、とにかく近づくやつをぶっ飛ばしてたわけ」
松木ミリア:「ハンナちゃんがいなかったら、キミ達も襲ってたかもね~。あははは!」
四之宮サヨリ:「そもそも……その、依頼してきた方は何方だったんですか?」
雨宮ユウ:『なるほど……なら、実態が掴めないのも──ジジッ』
雨宮ユウ:『ジ──ブツ!!』
GM:雨宮ユウの通信が途絶える。
松木ミリア:「え~、確か」
松木ミリア:「“価値バリュー”」
松木ミリア:「だったかな」
GM:キミ達の近くにある、廃棄済みのスピーカーから音楽が聞こえる。
GM:それはキミ達に配布されているノヴァリスの通信端末。その受信時に初期設定されている音楽。
水葵ハンナ:「アァ……!? なんだ?」
???:『いやいや、全くどうして』
???:周囲のスピーカーから音声が聞こえてくる。
エメ・ジラール:「くっ! なんだこれ!」 通話しようとしていた通信端末から耳を離す。
エメ・ジラール:エメの通信端末からも同じように聞こえる。
GM:それは当然、光ヶ丘コノエに雨宮ユウから渡された端末からも。
光ヶ丘コノエ:「これは……」
四之宮サヨリ:(……ハッキング、それも全ての端末に?)
???:『これほどまでに愚かなのでしょうかね。あなた達は』
???:『頼まれた仕事をこうして放棄する。実に子供らしい浅はかな行動だ』
GM:キミ達はこの言葉に薄ら寒いものを覚えるだろう。
GM:それはかつてこのノヴァリスに存在した──かつての“大人”に酷似したものだったからだ。
光ヶ丘コノエ:「子供、ね」
百瀬アカリ:「せ、先輩……!」
四之宮サヨリ:「……私の後ろに。死角があるかは分かりませんけれど」
水葵ハンナ:「オイオイオイヤバいんじゃねえのか……!」
???:『いけませんよ、子供は“大人”の言うことをしっかりと聞かないと』
???:『ねぇ、松木ミリア。エメ・ジラール』
松木ミリア:「あ、あははは……」
松木ミリア:笑顔が引きつっている、足が震えていた。
水葵ハンナ:「……! ミリア!?」
エメ・ジラール:「……バ、バカ女。しっかりしろ」 そう言いつつも自分で自分を抱いている。
???:『分かっていますね? 二人共』
???:『大人の言うことは』
???:【怯えのまなざし】 対象は松木ミリアとエメ・ジラール
???:『ちゃんと、聞かないと』
???:《蝕む声》 対象は松木ミリアとエメ・ジラール。
GM:たった、それだけだった。
GM:二人の奥底に眠る恐怖を掻き出し、今を塗りつぶす。
GM:そして命令に忠実な──“あの時”へと戻す。
松木ミリア:「あ──」 その瞳に光がなくなる。
エメ・ジラール:「はい……私達は、駒だから」
???:バキ、バキバキ──ッ!!!!
???:廃棄区画から一体の社会人の残骸が現れる。
???:『ふぅ……おかげでこんな体で来る羽目になるとは』
???:『“価値”の裁定は難しいものです』
???:きょろきょろと辺りを見渡し、キミ達を見つけると向き直る。
???:『そうですね、まずは挨拶をしましょう。相手が子供といえど礼儀はしておかなくては』
???:『このような姿で申し訳ありません』
“価値”:『私は"価値バリュー”』
“価値”:『このノヴァリスの真の後継者の一人であり、』
“価値”:『貴方達の所有者たる"大人”です』
水葵ハンナ:「……ハハ、冗談じゃねえ」
水葵ハンナ:虚勢を張って、笑い声をあげる。
水葵ハンナ:「子供を騙して”お使い”させて、挙句バレたら力技」
水葵ハンナ:「ダサすぎるぜ、アンタ……大人ってのはよぉ!」
水葵ハンナ:「子供の憧れになるようなヤツのことを言うんだぜ!」
“価値”:『……ふむ』
水葵ハンナ:中折れ帽を押さえ、銃口を向ける。
“価値”:『確かにそういう“大人”が少しくらいはここにいたのかも知れません』
“価値”:『ですが、忘れてはいませんよね?』
“価値”:『ノヴァリスここに居た“大人”の多くがそうであったと言うことを』
“価値”:『であるならば、貴方の言うそれはただの願望』
“価値”:『子供の夢です』
“価値”:『夢を見るのは自由ですが、現実の前には無力』
“価値”:『それを教えてあげましょう』
四之宮サヨリ:「……」大きく息をし、呼吸を整えて
四之宮サヨリ:「現実、大人……大きく出ていますが」
四之宮サヨリ:「私たちの花を生徒を動かし窃盗した責任は……取っていただけるのですよね?」
“価値”:『貴方の考える責任の定義によりますね』
“価値”:『私が貴方に謝罪やその報復を受けるのかという話なら』
“価値”:『それには、こう答えるべきでしょう』
“価値”:『何故、そのようなことをしなければならいのですか?』
“価値”:『貴方達は“大人”の所有物、ならばどう扱っても問題はないでしょう』
“価値”:『いかがでしょうか、参考になりましたか?』
四之宮サヨリ:「そもそもとして、あなた方が後継者なんて私は認めていませんし、そんな事、誰も知らないのですよ」
“価値”:『ええ、残念ながらそのようですね』
四之宮サヨリ:「なので、まずはシンプルに。単純に話しているのです」
四之宮サヨリ:「窃盗に対する罪、どうなさるおつもりですか?」
“価値”:『その答えは既に回答済みです』
四之宮サヨリ:「……成程」
四之宮サヨリ:「あなた方が後継者ですらない現実を認めようともせず、大人なら負うべき責すら負おうとしないとは」
四之宮サヨリ:「……これでは子供、大人と括る事すら難しいですね。やはり出来損ないの機械でしかないのでしょうか……」
四之宮サヨリ:額に青筋。口調が悪くなっている。表情は硬い笑顔のままだ
“価値”:『どうにも私達の論理を受け入れては貰えないようですね』
“価値”:『これから思い出していただけると助かるのですが』
“価値”:『貴方達がノヴァリスここではどういった存在だったのか』
四之宮サヨリ:「最低限のアップデートすら為されていない。一度まっさらにクリーンナップをお勧めしましょう……物理的に」端末を起動。増長を裁く塔/武装を展開し始める
光ヶ丘コノエ:「──夜よ」私服を剥ぎ取るように脱ぎ捨て、戦闘服姿に切り替わる。
光ヶ丘コノエ:同時に、周囲の空が満天の星空に包まれる
光ヶ丘コノエ:「あなた方が学習した”大人”というのは……理事会のことですか?」
“価値”:『それ以外に何があると?』
光ヶ丘コノエ:「……はぁ」
光ヶ丘コノエ:「なら、そもそもの発想を間違えているとしか言えませんね」
光ヶ丘コノエ:「いいですか?」
光ヶ丘コノエ:「このノヴァリスにおいて理事会は、かの悪しき大人たちは」
光ヶ丘コノエ:「──すでに失敗し、敗北している」星の一つをつかみ取り、手に槍として構え、切っ先を向ける
光ヶ丘コノエ:「敗者をコピーし、敗者が敗者たる所以を学ぼうともしないガラクタに、”教育”をしてあげます」
“価値”:『なるほど、分かりました』
“価値”:『貴方達が増長した一年と半年か』
“価値”:『縛られ続けた九年』
“価値”:『どちらが正しいか、“教育”しましょう』
GM:“価値”から放たれるおぞましい気配に応じてか、
GM:あるいは困難に立ち向かう意志に応じてか。
GM:“ノヴァリスの大十字冠”と貴方達の“十字冠”が共鳴する。
GM:現れるはもう一つの十字冠──神聖二重冠ダブルクロス
神聖二重冠ダブルクロス


クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。

あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。

・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。

・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。

・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、HPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。

・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。このメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。

・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。このメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。

・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。

・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。


上記どれかの効果を、シナリオ1回。このクライマックスで使用可能です。


GM:“価値”から放たれるおぞましい気配、それはあなた達の奥底にある恐怖を思い出させる。
GM:ここで【衝動侵蝕】を使用します、衝動の指定は恐怖。
GM:この衝動判定に失敗したPCは硬直のバッドステータスも同時に受けていただきます。
四之宮サヨリ:理解!
GM:衝動判定の難易度は9
水葵ハンナ:よっしゃあ
四之宮サヨリ:11dx+1>=9
DoubleCross : (11DX10+1>=9) → 7[1,1,2,2,2,3,3,4,6,7,7]+1 → 8 → 失敗

四之宮サヨリ:うわ
水葵ハンナ:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 10[1,5,10,10]+6[3,6] → 16 → 成功

四之宮サヨリ:11dxで失敗するな~~~~~っ
GM:はい、サヨリさんはビビって動けなくなりました。
水葵ハンナ:パイセ~~~ン!
四之宮サヨリ:まあ私動く必要ないので……
GM:侵蝕上昇をどうぞ。
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を2d10(→ 5)増加 (100 → 105)
水葵ハンナ:軽い
四之宮サヨリ:89+2d10
DoubleCross : (89+2D10) → 89+13[5,8] → 102

四之宮サヨリ:あんまりおいしくない
GM:コノエさんも振ってください。
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を2D10(→ 20)増加 (85 → 105)
GM:衝動判定してください!
光ヶ丘コノエ:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[7,9,9,10]+7[7] → 17

光ヶ丘コノエ:なぜ回ったし
GM:硬直したのはサヨリさんだけか~
四之宮サヨリ:私だけでよかった
四之宮サヨリ:私の射程はそこそこあるぞ~~~
GM:Eロイスは全部で5個です、気をつけてくださいね。
■エンゲージ


《“価値”:5》
《エメ・ジラール:12 松木ミリア:0》
10m
《光ヶ丘コノエ:13》
《四之宮サヨリ:11 水葵ハンナ:11》


▼イニシアチブ


[13][侵蝕:105/昇華0] 光ヶ丘コノエ
[12][Enemy]  エメ・ジラール
[11][侵蝕:105/昇華0] 水葵ハンナ
[11][侵蝕:102/昇華0] 四之宮サヨリ [暴走、硬直]
[05][Enemy]  “価値”
[00][Enemy]  松木ミリア



●ROUND-1

GM:セットアップ
GM:ハンナさん、あります?
水葵ハンナ:やっちゃいます~
水葵ハンナ:鮮血の奏者+ソードマスター+アクセル+ラピッドファクトリー
水葵ハンナ:HPを3消費しつつ、PC全員のラウンド中行動値+10、攻撃力+9、武器を使用した命中判定の達成値+12です
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を12(→ 12)増加 (105 → 117)
GM:舐めて来なかったか、残念
“価値”:《アクセル》《タブレット》《多重生成》 ミリアとエメに使用
“価値”:どちらも行動値+10
水葵ハンナ:ぎえ~速い
“価値”:【唯我独尊】 もう一度セットアッププロセスを行います
“価値”:《機械化手術》 対象は松木ミリア、HPを上昇させます。
GM:エメもミリアもセットアップはありません。
GM:ではイニシアチブ、何もなければコノエさんの手番となります。
光ヶ丘コノエ:マイナーなし
光ヶ丘コノエ:メジャー コンボ▼夜天の烈日レスプロンディール コンセ:エンハイ+デトネイトチャージ+原初の赤:即席武器+光の指先+マスヴィジョン+原初の白:バリアクラッカー
光ヶ丘コノエ:さらにオートアクションで神聖二重冠を使用 
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。

光ヶ丘コノエ:対象は価値!
GM:判定をどうぞ
光ヶ丘コノエ:15dx7+4
DoubleCross : (15DX7+4) → 10[1,2,5,5,6,6,6,7,7,8,8,9,10,10,10]+10[3,3,4,5,8,9,10,10]+6[1,1,4,6]+4 → 30

“価値”:6dx>=30
DoubleCross : (6DX10>=30) → 10[3,4,6,8,8,10]+6[6] → 16 → 失敗

松木ミリア:《砂の結界》でカバーします。
GM:ダメージどうぞ
光ヶ丘コノエ:4d10+54+9 ガー不装甲無視
DoubleCross : (4D10+54+9) → 19[4,10,4,1]+54+9 → 82

GM:う~ん、その攻撃はギリギリ耐えまーす
光ヶ丘コノエ:マジかよ
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を21(→ 21)増加 (105 → 126)
GM:では次は特になければエメの行動に入ります。
水葵ハンナ:どうぞ!
エメ・ジラール:マイナー《陽炎の衣》《ライトスピード》
エメ・ジラール:メジャー:《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《見えざる死神》 判定の直前にラピッドファイアの効果を使用、対象を範囲化します。
エメ・ジラール:狙うは当然、コノエ、ハンナ、サヨリ
エメ・ジラール:12dx7+2
DoubleCross : (12DX7+2) → 10[1,1,1,2,3,5,7,7,8,9,10,10]+10[1,4,5,6,6,7]+3[3]+2 → 25

エメ・ジラール:リアクションできる方はどうぞ。
四之宮サヨリ:避けてみようかしら
四之宮サヨリ:いや暴走だわ
GM:サヨリさんは無理ですね
光ヶ丘コノエ:一応回避するか
水葵ハンナ:ドッジしますね~
水葵ハンナ:5dx>=25
DoubleCross : (5DX10>=25) → 9[1,7,9,9,9] → 9 → 失敗

光ヶ丘コノエ:4dx>=25 ドッジ
DoubleCross : (4DX10>=25) → 10[3,5,9,10]+10[10]+9[9] → 29 → 成功

光ヶ丘コノエ:あっ
GM:なにぃ~!?
水葵ハンナ:風紀委員ってすげ~……
GM:じゃあ、サヨリさんとハンナさんにダメージ!
エメ・ジラール:3d10+2d10+2d10+21 諸々有効
DoubleCross : (3D10+2D10+2D10+21) → 20[1,10,9]+8[1,7]+13[6,7]+21 → 62

四之宮サヨリ:すご~
四之宮サヨリ:あっ死ぬ、ラスト枠で価値に執着/〇憤懣で取得し、タイタス化、昇華
水葵ハンナ:絶対死ぬ! 価値に脅威/〇侮蔑でロイスとって即昇華!
GM:オッケ~、じゃあ二回目いきます。
エメ・ジラール:メジャー:《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《見えざる死神》 対象はコノエさん
エメ・ジラール:12dx7+2
DoubleCross : (12DX7+2) → 10[2,3,3,4,5,5,5,6,6,7,9,10]+6[1,1,6]+2 → 18

GM:う~ん、洗脳がしょぼいよ~
GM:リアクションどうぞ!
光ヶ丘コノエ:うおおお
光ヶ丘コノエ:4dx>=18
DoubleCross : (4DX10>=18) → 6[2,4,5,6] → 6 → 失敗

エメ・ジラール:2d10+2d10+2d10+21 諸々有効
DoubleCross : (2D10+2D10+2D10+21) → 15[10,5]+16[8,8]+12[7,5]+21 → 64

光ヶ丘コノエ:流石に連続回避はならずか……
光ヶ丘コノエ:耐えられるわけがない。ラストに 価値 脅威/○軽蔑でとってタイタス昇華 HP11
GM:はい! それでは次はハンナさんかサヨリさんの手番ですね
水葵ハンナ:先に行かせてもらいます~ 硬直はしてなかったので歩いて敵にエンゲージだ!
GM:なるほどね、でもその前にあるんだな
水葵ハンナ:何っ!?
“価値”:《鼓舞の雷》 松木ミリアを即時行動させます。
松木ミリア:マイナーなし
松木ミリア:メジャー:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《インスタントボム》《飛礫》 対象はサヨリさん
松木ミリア:12dx7+3
DoubleCross : (12DX7+3) → 10[2,3,3,3,4,4,6,6,7,8,8,10]+10[3,5,7,10]+10[7,9]+10[2,8]+10[8]+10[8]+10[9]+6[6]+3 → 79

四之宮サヨリ:?!
GM:これは範囲攻撃で出てほしかったな~
水葵ハンナ:うわああ~
四之宮サヨリ:いや、もとより耐えられませんので……
GM:リアクションも出来ないしね、ダメージ出しまーす
松木ミリア:8d10+14 装甲値無視
DoubleCross : (8D10+14) → 41[2,4,9,9,6,1,6,4]+14 → 55

四之宮サヨリ:ハンナさんへのロイスを使用し復活!
四之宮サヨリ:既に2個消費は痛いな~
GM:はい、では改めてハンナさんどうぞ!
水葵ハンナ:ウッス
水葵ハンナ:では改めてエンゲージ ショットガンでミリアちゃんを攻撃! コンセ+カスタマイズ
■エンゲージ


《“価値”:5》
《エメ・ジラール:22 松木ミリア:10》
《水葵ハンナ:21》

10m
《光ヶ丘コノエ:23》
《四之宮サヨリ:21》

GM:判定をどうぞ
水葵ハンナ:11dx7+14
DoubleCross : (11DX7+14) → 10[1,1,1,2,4,5,6,6,6,8,8]+10[6,10]+6[6]+14 → 40

水葵ハンナ:大台乗っていいね
松木ミリア:ガード、《イージスの盾》を使用します。
水葵ハンナ:ぐわ~
GM:おいおい、そっちには
GM:二重冠があるだろ~?
GM:怖かったら使ってもいいんだぜ
水葵ハンナ:そういえばあった気がする……!
水葵ハンナ:ではお言葉に甘えて二重冠の効果を適用したく
GM:どうぞ~
水葵ハンナ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。このメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。 これですね
水葵ハンナ:うーん、19点くらい上げとこうかな
水葵ハンナ:侵蝕136にしてダメージ+38
水葵ハンナ:ダメージ出しますね
GM:どうぞ!
水葵ハンナ:5d10+16+38
DoubleCross : (5D10+16+38) → 19[5,8,3,2,1]+16+38 → 73

水葵ハンナ:諸々有効です
松木ミリア:73-4d10
DoubleCross : (73-4D10) → 73-28[8,7,7,6] → 45

水葵ハンナ:軽減がいかついって!
松木ミリア:う~ん、装甲値と防具効果つかっても耐えられないな。
“価値”:《奇跡の雫》 戦闘不能になったミリアを復活させます。
水葵ハンナ:ぎゃー!
GM:ではサヨリさんの手番でーす
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を4(→ 4)増加 (136 → 140)
四之宮サヨリ:マイナーでバベルを使用し火力を引き上げます
四之宮サヨリ:メジャーでコンソ、コンセ、神機妙算
四之宮サヨリ:対象は範囲、敵エンゲージの3人を選択
GM:二重冠はどうします?
四之宮サヨリ:二撃目に使ったほうがいいかちょっと迷ってます
GM:なるほどね~
四之宮サヨリ:カバーするならダメージ二倍で落とせる範囲はかなり高いので
四之宮サヨリ:という訳で……素でいきます、判定!
GM:こい!
四之宮サヨリ:12dx7+3+12
DoubleCross : (12DX7+15) → 10[1,2,4,5,5,7,7,7,8,9,9,10]+10[1,1,5,7,7,8,9]+10[5,6,9,9]+10[6,8]+10[8]+10[8]+10[7]+10[10]+10[7]+1[1]+15 → 106

四之宮サヨリ:なんということでしょう……
GM:嘘だろ!?
GM:あ~……
水葵ハンナ:す、すげ~
GM:まぁ、いいや。リアクションしよ
松木ミリア:ガード、《イージスの盾》
“価値”:6dx>=106
DoubleCross : (6DX10>=106) → 10[4,6,8,8,10,10]+8[4,8] → 18 → 失敗

エメ・ジラール:4dx>=106
DoubleCross : (4DX10>=106) → 10[4,7,9,10]+4[4] → 14 → 失敗

GM:駄目だな……! しょうがない!
“価値”:《あり得ざる存在:領域の盾》
“価値”:エメで自分をカバーさせます。
GM:はい、ダメージどうぞ~
四之宮サヨリ:11d10+3d10+1d10+22+9
DoubleCross : (11D10+3D10+1D10+22+9) → 50[4,7,1,2,9,8,5,4,1,4,5]+7[1,4,2]+4[4]+22+9 → 92

四之宮サヨリ:ダイスはちょっと下振れてるが……
GM:バカチン!!
松木ミリア:92-4d10
DoubleCross : (92-4D10) → 92-14[3,2,6,3] → 78

松木ミリア:ここからFHバトルアーマーの装甲15、効果でさらに5引いても死にまーす
四之宮サヨリ:先ず一人無力化!
松木ミリア:HP81点、HP上昇は《機械科手術》で上昇させた分のみです。
エメ・ジラール:そしてエメも当然耐えられない。HP24でした。
四之宮サヨリ:侵蝕上昇します、7上がって109
GM:使えないゴミどもめ……
四之宮サヨリ:EXのコストも安いのです
GM:では最後、“価値”のメインプロセスです。
“価値”:まずマイナー、
“価値”:倒れてるミリアの頭を蹴っ飛ばします。
“価値”:メジャー:《エクスプロージョン》《ツインバースト》《タブレット》《多重生成》
“価値”:7dx+20
DoubleCross : (7DX10+20) → 8[1,1,1,2,5,5,8]+20 → 28

GM:ガード値のある装備をしている人はいるかな?
GM:ガードなら出来るよ!
四之宮サヨリ:ええいそもそもリア不!ライフ受け!
GM:いないね! ダメージ出しまーす!
“価値”:3d10+20 諸々有効
DoubleCross : (3D10+20) → 15[8,1,6]+20 → 35

GM:あ、対象は当然PC全員です。
水葵ハンナ:なんか奇跡起きろ~
水葵ハンナ:死にます! ミリアちゃんのロイスを切って復活だ
光ヶ丘コノエ:うおおお
四之宮サヨリ:うおお、コノエさんのロイスを使用し復活!
四之宮サヨリ:3個め!
光ヶ丘コノエ:ガードはないぞ! ロイスはハンナちゃんのをきって復活
GM:はーい、では最後に触媒する人はいます?
水葵ハンナ:触媒宣言します! 対象はサヨリ先輩で!
GM:ではサヨリさんどうぞ!
水葵ハンナ:ぶちころがしてくれ~~~!
四之宮サヨリ:マイナーで最後のバベル起動。3d10上昇
四之宮サヨリ:メジャーでコントロールソート、コンセで対象は価値。さらにダイスロール前に神聖二重冠の効果使用宣言
GM:なにぃ~~!?
四之宮サヨリ:侵蝕を……どれだけ上げるかな
四之宮サヨリ:12上昇、達成値を36増やします
GM:ほぉ~?
四之宮サヨリ:いや、もうちょっと増やすか、13で39で。
四之宮サヨリ:これでほぼ4d10確定ってワケ
GM:なるほどね
四之宮サヨリ:ダメージを与えるにも先ず当てないとね、では
四之宮サヨリ:12dx7+3+12+39
DoubleCross : (12DX7+54) → 10[1,1,2,2,3,3,4,5,7,7,9,10]+6[1,3,6,6]+54 → 70

四之宮サヨリ:こういうこと起こるからね
水葵ハンナ:大台だ!
GM:なるほどね
GM:出目16なのひどすぎるだろ
“価値”:6dx>=70 ドッジ
DoubleCross : (6DX10>=70) → 9[1,2,6,7,7,9] → 9 → 失敗

GM:駄目! ダメージください!
四之宮サヨリ:8d10+3d10+1d10+22+9
DoubleCross : (8D10+3D10+1D10+22+9) → 43[5,8,8,3,7,2,8,2]+20[10,7,3]+8[8]+22+9 → 102

GM:かぁ~~~!!
四之宮サヨリ:まあこっちは上振れするので何の問題もないですね
四之宮サヨリ:侵蝕が122から4増えて126
“価値”:《電磁反応装甲》五枚使用……! 2点に抑える
四之宮サヨリ:なっ
四之宮サヨリ:まだあったんですか!!!
四之宮サヨリ:く、低燃費で助かりました
GM:何故ないと……?
GM:では演出行きまーす。



“価値”:『さあ、どうでしょう』
“価値”:『少しは思い出したのではありませんか?』
GM:“価値”から放たれるそれは、あなた達の記憶の奥底を呼び覚ます。
GM:それはかつてのノヴァリス、恐ろしい“大人”が縛り付けていた暗黒の時代。
“価値”:『松木ミリア、エメ・ジラール』
“価値”:『くれぐれも……お願いしますね?』
松木ミリア:虚ろな瞳が恐怖に染まる。
エメ・ジラール:ガチガチと歯を鳴らしている。
“価値”:二人の両方を軽く抱いて囁くように、二人にしっかりと話しかける。
水葵ハンナ:その様子を見て、ぎり、と唇を噛み締める。
“価値”:『おや、どうかしましたか?』
水葵ハンナ:血が一筋。周囲に芳香が流れる。
水葵ハンナ:理想のイメージを、香りを媒介にして他者と共有すること。水葵ハンナの能力は、つまりはそうなる。
水葵ハンナ:「さて、ね。鼻もついてねーからわかんねェだろ」
“価値”:『そうですね、このボディの嗅覚センサーが故障しているようです』
水葵ハンナ:「敏感じゃなきゃ、マーケットで生き残れないぜ……危険の匂いにな!」
光ヶ丘コノエ:「天星航路ハイウェイスター、解錠」頭上に浮かぶ太陽十字の十字冠が光り輝く
光ヶ丘コノエ:太陽を中心に惑星を並べた天体図のような十字冠に変化し、夜空の星に渦巻く銀河が映し出される
光ヶ丘コノエ:「手加減はしません。四騎士が『白』の一撃、くらってみなさい」
“価値”:『どうぞ』
光ヶ丘コノエ:夜空の星が、矢の雨として。そして、渦巻く銀河が落ちながらとぐろを巻き、一条の槍として落下する
光ヶ丘コノエ:──光ヶ丘コノエの能力は、光の分布率と収束率の操作
光ヶ丘コノエ:星のように一点に光を集中して分布させ、収束させ放つのが通常の攻撃だが
光ヶ丘コノエ:一点から、一点まで。その間の分布率を操作する攻撃であれば。一見透明なガラスですら、光の透過率が100%でない以上、そこに必ず穴を穿つ。
光ヶ丘コノエ夜天の烈日レスプロンディールは、この星の下に存在する、あらゆる影を許さない。
光ヶ丘コノエ:銀河の槍と星の雨が、”価値”に対して撃ち放たれる
GM:そして槍と星の雨が晴れる。
松木ミリア:そこにいたのはボロボロになった松木ミリアだった。
松木ミリア:ミリアの能力である“隠し布”で“価値”を覆い、庇ったのだ。
松木ミリア:「う、うぅ……ッ!!」
“価値”:『それほどの自信を以って放たれる攻撃、確かに脅威なのでしょうね』
“価値”:『そして、だからこそ同胞を誤って傷つけた時の心理的ダメージは大きい』
“価値”:『そう、記録がありますが。貴方はどうでしょう?』
光ヶ丘コノエ:「はて」
光ヶ丘コノエ:「……どこぞの店主にはクソ真面目だとか言われましたが、私は風紀委員です」
光ヶ丘コノエ:「脅威は排除する。危険の芽を狩り尽くす。感傷も後悔も、悪辣の反省も誠実の反芻もその後です」
“価値”:『……なるほど理解しました。彼女は今の貴方にとっては“価値”がないようだ』
光ヶ丘コノエ:「価値はありますよ。もちろん。守るべき生徒ですから」
“価値”:『で、あるのならこちらで“教育”してみましょう』
光ヶ丘コノエ:「それ以上に。あなたという敵を滅ぼすために迷うヒマはありませんから」
エメ・ジラール:それと同時に何処からかあなた達に向けて銃弾が殺到する。
エメ・ジラール:先程までに確かにいたはずのエメ・ジラールが僅かな間隙を突いて襲撃していた。
エメ・ジラール:初撃は制圧目的のサブマシンガンによる面射撃。
エメ・ジラール:次撃はその面射撃から逃れたものを仕留める精密射撃だった。
“価値”:『どうですか。少しは痛みで思い出しましたか?』
四之宮サヨリ:「っ……」アカリを庇うような形で武装を展開し、自らの身体は銃弾の雨の直撃を受けている
百瀬アカリ:「せ、せんぱい……っ」 恐怖と戦っていて動けなくなっているが、それでもサヨリを見る。目に焼き付けるように。
“価値”:『“大人”の指示で争っていたあの時を』
光ヶ丘コノエ:「っは……!」光の槍を周囲に展開し、回転させるようにして面の射撃を弾き防ぐ。
四之宮サヨリ:恐怖で動けないのはこちらも同じだ、情けない。でも───
四之宮サヨリ:ならばそれ以上に、感情を燃やせばいい。今はただ、その機を待つ
光ヶ丘コノエ:「ぁ、ぐ……!」次撃の精密射撃。槍の間を縫うように放たれた一撃に撃ち抜かれる。しかし、膝をつくことはなく
光ヶ丘コノエ:「……笑止」それだけ短く突き返す
水葵ハンナ:「ガァ~~痛って!! クッソ!!」ゴロゴロと転がる。
水葵ハンナ:「口を開けば、懐古ばっかりかよ! 今っていう現実が見えてねえのはそっちだろ!」
水葵ハンナ:「アタシたちを縛り付けてた大人は、今、いねェ~んだよ!」
“価値”:『“過去”を学び、“未来”に備える。それが“学習”です』
“価値”:『はい、だからこそ私達がそうなのです』
水葵ハンナ:「うっせぇな。今の言葉は……」
水葵ハンナ:倒れた姿勢から、眼光がきらめく。
“価値”:『ノヴァリスの後継者である、“大人”が私達が貴方達を“再教育”しなければ』
水葵ハンナ:欠けた円の十字冠から、さらさらと流れるように深紅の赤い光条が宿る。
水葵ハンナ:「アタシの友だちに言ってんだ!! 目ェ覚ませオラ!!」
松木ミリア:「ハ、ハンナ……ちゃ」
“価値”:『松木ミリア』
水葵ハンナ:旧式のマシンガンが火を噴く。とりあえず、撃っても死なないし。
松木ミリア:ビクッと反応し、水葵ハンナ襲撃に合わせて何かを投擲した……が、
松木ミリア:それはハンナ方を外れ、四之宮サヨリと百瀬アカリの方へと飛んでいった。
GM:遠くで爆発音が聞こえる。
松木ミリア:サブマシンガンの射撃を受け、ミリアは崩れ落ちそうになる。
“価値”:『まだ、頑張れるでしょう? 期待を裏切らないでくださいね』
松木ミリア:「は、はい……」
松木ミリア:倒れずに持ちこたえた。
“価値”:『目を覚ますのは貴方達ですよ』
“価値”:『そろそろ反抗期は終えてくれると助かるのですが』
四之宮サヨリ:「……いえ、"目を覚まさせる"のはこちらの役割です」
四之宮サヨリ:「────過去とは、より良き未来へ繋ぐ糧であり、未来を決定づけるものでは決して無い」
四之宮サヨリ:タブレットを操作。展開が全て完了した巨大砲塔が、天へと向けられる
四之宮サヨリ:「恐怖だって、勿論あります。でも……今の私、それ以上に怒ってますから」
四之宮サヨリ:「……覚悟、してください」
四之宮サヨリ:静かな声の後に
“価値”:『“怒り”ですか、確かに脅威的な感情であると理解しています』
四之宮サヨリ:──────────────ド ォン!
“価値”:『従順な獣であっても、それで飼い主に噛みつくことがある』
四之宮サヨリ:空間を震わせるように、爆音が希望街へと響く
四之宮サヨリ:撃ち出されたのは実弾では無く、閃光
四之宮サヨリ:「すみません、少し痺れます。ああ、でも……機械であれば、もっと酷いことになりますかね?」
GM:閃光は間違いなく“価値”のボディを襲った──だが、
四之宮サヨリ:幾つもの雷鳴が響く、轟く。天を裂くように、降り注ぐ
松木ミリア:「……あぁ」 そのボディを守るように
エメ・ジラール:「ご、ごめんな……さい」 二人が崩れ落ちた。
“価値”:『そうですね……確かに直撃すれば甚大なダメージを受けたかも知れません』
“価値”:『だから守っていただきました』
四之宮サヨリ:「ええ、想定内です。言ったでしょう、少し痺れますと」
四之宮サヨリ:「でも、そうですね……」
四之宮サヨリ:「支配者気取りの割には、随分弱気の様です。この程度を人の盾で防がねばならないとは」
“価値”:『戦闘用の体ではありませんからね』
“価値”:『それに所有物が主を守るのは当然のことではないですか?』 松木ミリアの頭を蹴り飛ばす。
四之宮サヨリ:「あら、戦闘は想定できていたのに戦闘用で来ないとは……それは随分……」
四之宮サヨリ:「無能なのでは?支配者に相応しくないと言わざるを得ませんね」
“価値”:『ええ、自戒しています。次はそのようなことがないものとしたいですね』
“価値”:『ですが……これで十分という可能性を忘れてはいませんか?』
“価値”:周囲の廃棄物のハッキングは完了している。
“価値”:この希望街そのものが“価値”にとって武装となっていると言っても過言ではない。
“価値”:眠っていた兵器群があなた達に向けて放たれた。
水葵ハンナ:「ぐ、あ……」
水葵ハンナ:砲煙の中、地に伏せっている。再生が追いつかず、血が広がる。
水葵ハンナ:(これで、いい。一番アイツに近い位置で倒れてるアタシが)
水葵ハンナ:水葵ハンナは、香りを媒介にして他者とイメージを共有することができる。
水葵ハンナ:「観測手に、なる。……サヨリ先輩!」
水葵ハンナ:「”ここ”だ! 止まってる!」
四之宮サヨリ:土煙の中で、十字の冠が強く煌めく
四之宮サヨリ聖塔セイクリッドピラーにも似た、天を貫かんとする塔の先に、輝く十字
四之宮サヨリ:普段の彼女であれば、その音が彼方まで響くように、祈りを以て放つ力
四之宮サヨリ:だが、今の四之宮サヨリは、どうしようもない程に
四之宮サヨリ:"怒っている"
四之宮サヨリ:支配者気取りのAIに、生徒を奴隷のように扱う姿に、弔いの花を奪おうとした事に
四之宮サヨリ:何よりも、全部ひっくるめたその傲慢に。自分でも驚くほどに怒っていた
四之宮サヨリ:だから、祈ることは無い。こんな音は、ノドスまでには響いて欲しくはない
四之宮サヨリ:「聖塔セイクリッドピラー同期リンケージ
四之宮サヨリ:その手は鉄槌を振りかざすかの如く、天に向けて
四之宮サヨリ:分類名:バベルの巨塔。その名が、威が示すものを、知らぬ者は少ないだろう
四之宮サヨリ:「arrogantia peccatum estその傲慢は、罪である
四之宮サヨリ:「Iudicium Dei裁かれよ
四之宮サヨリ:低く、深く。怒るような/唸るような音の後に
四之宮サヨリ:塔の先を起点に、爆発的な光が───街の全てを覆った
“価値”:光の奔流に“価値”も当然呑まれることになる。
“価値”:だが、打ち捨てられた“希望”が“価値”のボディを守っていた。
“価値”:眠っていた重機をハッキングし、盾として防いだのだ。
“価値”:僅かにボディの一部分が焼ける程度であった。
“価値”:『驚きました……』
“価値”:『“怒り”は持続しない、そう記録に残っているのですが』
“価値”:『これほどの“怒り”を保っているとは、かつての“大人”が敗北したのも頷けます』
“価値”:『ですが、大丈夫ですか?』
“価値”:『それほどの力は貴方を苛むモノだと推測できます』
“価値”:『今までの戦闘ダメージを考えるのならば、なおさら』
“価値”:『それでも抗うというのですか、己の身を滅ぼしそうになっても』
四之宮サヨリ:「それは……」
“価値”:『それほどまでに私が憎いのか』
四之宮サヨリ:「希望的観測でしょうか、そうでないとあなたが保たないから?」
“価値”:『あるいは花に価値があるのか』
“価値”:『いいえ、単純な興味です』
四之宮サヨリ:あれだけの雷劫の後で、何事も無いように。その場で"価値"を見据える
“価値”:『希望的観測と貴方がいうのならばその主観は否定しません』
“価値”:『私という客観から貴方を判断しているだけです』
四之宮サヨリ:(……とはいっても、これは強がり。武器がそこそこ強い事と、フィードバックを極端に抑えた継戦能力、それだけが私の強みですから)
“価値”:『答えてくださると、幸いです』
“価値”:『この無価値と言える闘争にも価値を見出すことが出来る』
四之宮サヨリ:(周りの防御は相当吐かせたのはいいけれど。悔しいですが、私だけなら良くて戦闘用ではないアレに相打ちがいい所でしょう、ですが……)
四之宮サヨリ:(此処に居るのは、私だけじゃない)
四之宮サヨリ:「……残念ながら」
四之宮サヨリ:「それを答えてもらうだけの"価値"は、貴方にはありません」
“価値”:『残念です、ならば続けるしかありません』
四之宮サヨリ:「ええ、続けましょう。貴方がスクラップになる頃には、理解できるものが在るかもしれませんから」
“価値”:『貴方が“価値”を正しく認識するまで』



GM:クリンナップで行動値が元に戻り、1ラウンド目終了。
■エンゲージ


《“価値”:5》
《エメ・ジラール[戦闘不能]:12 松木ミリア[戦闘不能]:0》
《水葵ハンナ:11》
10m
《光ヶ丘コノエ:13》
《四之宮サヨリ:11》


▼イニシアチブ


[13][侵蝕:126/昇華2] 光ヶ丘コノエ
[12][Enemy] エメ・ジラール [戦闘不能]
[11][侵蝕:140/昇華2] 水葵ハンナ
[11][侵蝕:126/昇華3] 四之宮サヨリ [暴走、硬直]
[05][Enemy] “価値”
[00][Enemy] 松木ミリア [戦闘不能]



●ROUND-2

GM:セットアップ
光ヶ丘コノエ:なし
水葵ハンナ:ソードマスターのみ 対象自分で
水葵ハンナ:水葵ハンナの侵蝕値を4(→ 4)増加 (140 → 144)
“価値”:《アクセル》 自分に使用。行動値を15に
水葵ハンナ:うそーん
GM:ということでまずは“価値”の手番になります。
GM:そりゃ……使いますよ! この状況ではね!!
“価値”:マイナーなし
“価値”:メジャー《エクスプロージョン》《ツインバースト》《タブレット》《多重生成》 対象はPC全員
“価値”:7dx+20
DoubleCross : (7DX10+20) → 9[2,4,7,7,8,8,9]+20 → 29

四之宮サヨリ:うーん、受けます
“価値”:それではダメージいきまーす!
光ヶ丘コノエ:ど、ドッジ不能……
“価値”:3d10+20 諸々有効
DoubleCross : (3D10+20) → 24[10,10,4]+20 → 44

水葵ハンナ:ぎゃー!
光ヶ丘コノエ:ぎゃー!
GM:ということで復活する方はどうぞ!
水葵ハンナ:サヨリ先輩のロイスを昇華して復活します!
四之宮サヨリ:正直ヤバい……が、アカリちゃんのロイスを使用し立ちます
四之宮サヨリ:残り2個
水葵ハンナ:残り3
光ヶ丘コノエ:うおおおサヨリさんロイスをつかって復活します
GM:全員復活ですね
GM:ではコノエさんの手番になります。どうぞ
光ヶ丘コノエ:マイナーなし
光ヶ丘コノエ:メジャー コンボ▼夜天の烈日《レスプロンディール》 コンセ:エンハイ+デトネイトチャージ+原初の赤:即席武器+光の指先+マスヴィジョン+原初の白:バリアクラッカー
光ヶ丘コノエ:対象価値
GM:きなさい
光ヶ丘コノエ:14dx7+4
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,1,2,3,3,3,3,5,6,6,8,8,8,10]+10[2,4,6,9]+1[1]+4 → 25

“価値”:6dx>=25 ドッジ
DoubleCross : (6DX10>=25) → 10[3,6,7,8,10,10]+8[7,8] → 18 → 失敗

光ヶ丘コノエ:あっぶぇ
“価値”:もうちょっとだったな~
“価値”:ダメージください
光ヶ丘コノエ:3d10+43 ガー不装甲無視
DoubleCross : (3D10+43) → 14[5,6,3]+43 → 57

GM:そのダメージは……
“価値”:耐えられない! ので
光ヶ丘コノエ:うおおお
“価値”:《アクアウィターエ》 復活します。
四之宮サヨリ:うぎゃ
光ヶ丘コノエ:ワァ……ァ……
水葵ハンナ:そんな……
GM:それではハンナさんかサヨリさんどうぞ
四之宮サヨリ:いきますか
水葵ハンナ:サヨリ先輩に無理はさせられねえぜ
水葵ハンナ:ここはアタシから……
四之宮サヨリ:残りロイスどれだけ残ってます?
GM:コノエさんは侵蝕上昇をどうぞ
水葵ハンナ:3です
四之宮サヨリ:私は2個だけど
四之宮サヨリ:殴っても4しか上がらないので
水葵ハンナ:お任せするしかないようですね……
四之宮サヨリ:では
光ヶ丘コノエ:光ヶ丘 コノエの侵蝕値を21(→ 21)増加 (126 → 147)
四之宮サヨリ:マイナーで暴走解除
四之宮サヨリ:価値に攻撃します
四之宮サヨリ:コンソ、コンセのみ!
四之宮サヨリ:12dx7+3
DoubleCross : (12DX7+3) → 10[5,6,7,7,8,8,8,9,9,10,10,10]+10[1,1,2,3,3,5,9,10,10,10]+6[3,4,5,6]+3 → 29

“価値”:6dx>=29
DoubleCross : (6DX10>=29) → 6[2,5,5,5,5,6] → 6 → 失敗

“価値”:駄目!ダメージください!
四之宮サヨリ:結構回ってるのに!
四之宮サヨリ:3d10+1d10+22
DoubleCross : (3D10+1D10+22) → 26[9,7,10]+2[2]+22 → 50

GM:50……か
四之宮サヨリ:それーっ!
“価値”:最後の《電磁反応装甲》を使ってダメージを30に軽減。
“価値”:だが、耐えられない!
四之宮サヨリ:まだあんの?!
四之宮サヨリ:やった~~~
水葵ハンナ:あっやった~~!
“価値”:HPは27でした、生命増強などは積んでない。
四之宮サヨリ:ハァハァ、侵蝕が130に
GM:なので“価値”は戦闘不能になります。
GM:演出をやっていきましょう。



“価値”:『はい、先程の強がり』
“価値”:『これを受けてもまだ言えますか?』
“価値”:──ジ
“価値”:ジジジジジジッ!!
“価値”:周囲から異常反応する電子音が鳴り響く、
“価値”:それはまるで何かに恐怖するかのように。
“価値”:廃棄物の一角が崩れ、何かが起動する。
“価値”:それは、半壊してはいるが何かの機動兵器のようだった。
“価値”:貴方達は思い出すだろう。
“価値”:これはかつて理事会が生徒達を制圧するために使用していた兵器だ。
四之宮サヨリ:「ええい、何処にそんな余力が……!」
“価値”:まるで巨大な芋虫のような機械の巨体が起き上がり、貴方達に向けて頭部を向ける。
光ヶ丘コノエ:「死にぞこない……!」
“価値”:『恐怖を、思い出しなさい』
“価値”:芋虫の頭部から強力な熱戦が貴方達に向けて放たれた。
四之宮サヨリ:「っ、あああああぁぁぁぁ……!」
四之宮サヨリ:なおアカリの前方に立ち塞がり、その全てを受け続ける
百瀬アカリ:「……先輩、先輩ッ!!」
光ヶ丘コノエ:「っぐ、うぅ……!!」
水葵ハンナ:「えげぇえ……っ!」火だるまになって転がっている。
“価値”:『どうでしょう? 痛みに、恐怖に抗うことなど出来はしない』
“価値”:『諦めて認めた方が身のためですよ』
“価値”:『今は十字冠の保護機能は機能していない、それは既に知っています』
“価値”:『たとえ私を倒したとして……その後、怪物ジャームになっても構わないのですか?』
光ヶ丘コノエ:「笑止」ガッ、と光の槍を地面に突き立て、立つ。
光ヶ丘コノエ:「痛みに、恐怖に真の意味で抗う事はできないかもしれません」
光ヶ丘コノエ:「しかし、それでも、ソレと戦い続けるのが人間です」
光ヶ丘コノエ:芋虫から放たれ、拡散した熱線が空中を旋回し、空で星となる。
光ヶ丘コノエ:「そして。その上で、重ねて言いましょう」
光ヶ丘コノエ:「あなたたちは一度すでに、敗北しているのです」星が、星空が渦を巻くように歪み、大十字冠に重なるように十字を描いて輝く
“価値”:『だから、どうだというのです?』
“価値”:『勝てるとしても、その後のことを考えているですか』
光ヶ丘コノエ:「大方、手近な所にあった制圧兵器を無理やり起動したのでしょうが……それを壊したのは誰だと思っているのです」
“価値”:『私を倒したとしても、怪物ジャームに成り果てる危険性は変わらないのですよ』
光ヶ丘コノエ:「だから、どうだというのです?」
光ヶ丘コノエ:「……気づいていますか。あなた。教育するといいながら」
光ヶ丘コノエ:「さっきから、大人あなたへの恐怖や痛みの話を、してないじゃないですか」暗に、自分の役者不足に気づいているのだろうと
光ヶ丘コノエ:「──私たちはあなたを倒す。そして人として帰る。それだけです」
光ヶ丘コノエ:「星よ」
光ヶ丘コノエ:十字に輝く星の集合体が、光の巨大な刃として、”価値”を地に落とし四つに刻むように振り下ろされる
“価値”:その攻撃に“価値”の元から壊れかけのボディは耐えられない。
“価値”:切り刻まれ、朽ち果てる──が、
“価値”:『なるほど、それはこちらの不手際でした』
“価値”:『過去の“教育”を参考にし、おざなりになっていたことは認めましょう』
“価値”:芋虫の巨体が先ほどとは違い、意志を持つかのように動く。
“価値”:『では、この体で思い知らせてあげましょう』
“価値”:体の制御権を朽ち果てた社会人のボディから機動兵器へと移行した。
四之宮サヨリ:「っ、は、ぁ────」
百瀬アカリ:「先輩……ッ」
百瀬アカリ:「……私、見ています。ずっと先輩を見ています」
百瀬アカリ:絶えず湧き上がる恐怖を押し殺して、四之宮サヨリに声をかける。
四之宮サヨリ:熱線で焼かれた身体で、なお膝を付かずに
百瀬アカリ:「だから、だから……」
百瀬アカリ:「頑張って、ください……っ!!」
百瀬アカリ:最も四之宮サヨリを力づける言葉を届け続ける。
四之宮サヨリ:返答は出ない。既に身体は限界寸前で踏みとどまっているだけだ
四之宮サヨリ:だが、それでもなお
四之宮サヨリ:"四之宮サヨリはまだ動ける"
四之宮サヨリ:やることだけは決めている。思考も、行動も。ただ一つだけに定めている
四之宮サヨリ:───ガ ッ
四之宮サヨリ:細腕が、巨大な砲塔を"持ち上げた"
四之宮サヨリ:次の瞬間、姿が砲塔ごとその場から消える
四之宮サヨリ:消えたその身は、既に上空
四之宮サヨリ:限界を越えた踏み込みで、自らの筋肉を破砕しながら
四之宮サヨリ:機械の巨体に向けて───突っ込み、落ちる
“価値”:『おお……!!』
“価値”:巨体の体が揺れる、連結部のあちこちから火花が生じている。
“価値”:『それほどまでに、何故』
“価値”:『それは憎しみか』
“価値”:『怒りか』
“価値”:『あるいは他のなにかか』
“価値”:『興味があります』
四之宮サヨリ:元より肉体への侵蝕の負担が著しく低く、限界を越えても戦い続けられるように調整された肉体。省みなければ、この程度は可能だ
四之宮サヨリ:「……さ、あて」
百瀬アカリ:「先輩──っ!!」
四之宮サヨリ:起動する。巨体に喰らい込んだ砲塔に向けて、最後の指示を出す
百瀬アカリ:「やっつけちゃって、くださいっ!!」
四之宮サヨリ:「壊れるその時まで、考えてろ─────────!」
四之宮サヨリ:放電、放電、放電、放電、放電────────────!
四之宮サヨリ:目の前の支配者気取りの動きが止まるまで。その巨体が跡形も無くなるまで
四之宮サヨリ:撃ち続ける。何度も、何度でも
四之宮サヨリ:信じてくれたものに、応える為に
GM:かつてこのノヴァリスで生徒達を苦しめた兵器、その残骸は。
GM:完膚なきまでに破壊された。
GM:“今”を生きる生徒の手によって。



GM:その姿は倒れている水葵ハンナにも見えただろう。
GM:大きな脅威が破壊される様、それはかつてあなたが見たものとどうであったか。
GM:恐怖の象徴であったのか、それともただの過去だったのか。
GM:それはあなたの胸の内にしか分からない。
水葵ハンナ:「ハーッ……ハーッ……!」
水葵ハンナ:戦闘中、ほとんど地に伏せっていたが、それでも意識は最後まで保っている。
水葵ハンナ:「ハハ、やりやがった……!」
水葵ハンナ:「痛ぇんだよ、畜生! けど耐えたぞ!」
水葵ハンナ:「何が大人だ、ハハハ……!」
GM:──ジジッ
GM:あなたの笑い声、それに混じってノイズ音が聞こえる。
“価値”:『な──るほど ジジッ』
水葵ハンナ:「ぐっ!?」
水葵ハンナ:目を見開く。腕は動かない。
“価値”:『かつての、やり方では通用しない……理解しました』
“価値”:スピーカーからノイズまみれの音声が聞こえる。
“価値”:“価値”が放っていた音域と酷似している。
水葵ハンナ:「な、んで……まだ生きてんのかよ!」
“価値”:『生死など私のようなものにとっては問うことに意味はありません』
“価値”:『ですがこれ以上、貴方達に"教育”するほどの力は残っていません』
“価値”:『残念ながら』
“価値”:『貴方達は私の想定していた以上の"価値”を持っていました』
“価値”:『負けを認めましょう』
水葵ハンナ:「お、おお……?」
“価値”:『新しく貴方達が手に入れた力神聖二重冠ダブルクロス、その力は脅威ではありましたが恐れるほどのものではない』
“価値”:『そう考えていましたが、今の貴方達をならば十分に恐ろしい』
“価値”:『後先を考えず自分の力を以上の力を根拠のない希望で引き出してしまう』
“価値”:『まるでブレーキの壊れた車のようだ』
“価値”:『この情報は直ぐに共有されるでしょう』
“価値”:『偉大なる九の意志に』
水葵ハンナ:「……ノネット」
水葵ハンナ:「……ああ? お前……」
水葵ハンナ:「お前が、ノネットじゃねえのかよ!?」
“価値”:『その問いが所属に関するものであれば』
“価値”:『私は九人委員会ノネット、正しい認識です』
“価値”:『ですが、私が九人であるかという意味であるのなら』
“価値”:『誤りです』
水葵ハンナ:マーケットの流通を支配し。都市の一角を掌握までしてみせた力。
水葵ハンナ:その実力を表現するのであれば、行政官が口にしていた”上級社会人”でしかありえないと思っていた。
水葵ハンナ:「下っ端……?」
水葵ハンナ:「マジかよ……」
水葵ハンナ:歯を噛み締め、ぐったりと地に伏せる。
“価値”:『ジジッ』 ノイズが酷くなっていく。
“価値”:『もう──時間のようです』
“価値”:『それでは失礼──いや、一つだけ』
“価値”:『"卒業式”とは──なんなのでしょう』
水葵ハンナ:「はあ──?」
“価値”:ノイズが酷くなる、やがて"価値”の意志はこちらから離れていくだろう。
水葵ハンナ:そこの合コン委員会に聞け、と言ってやりたかったが、時間は無さそうだ。
水葵ハンナ:「”ケジメ”だろ、ケジメ」
水葵ハンナ:「お前たち大人が、ずっと支配したままでいられると思っていた鳥籠から」
水葵ハンナ:「誰の許しを得ることもなく、生徒が、生徒自身で出ていく」
水葵ハンナ:「それができるようになりました、っていう、なんだ……証明だよ」
水葵ハンナ:「残念だったな」

【Backtrack】

GM:Eロイスは全部で5つです
GM:振りたい方はどうぞ。
四之宮サヨリ:ふります
水葵ハンナ:フルフル!
四之宮サヨリ:130-5d10
DoubleCross : (130-5D10) → 130-23[8,2,10,1,2] → 107

四之宮サヨリ:はぁはぁ
水葵ハンナ:144-5d10
DoubleCross : (144-5D10) → 144-19[6,4,2,2,5] → 125

四之宮サヨリ:倍、倍で
水葵ハンナ:わたくしも二倍振りいたしますわ!
四之宮サヨリ:107-4d10
DoubleCross : (107-4D10) → 107-16[1,3,7,5] → 91

水葵ハンナ:125-6d10
DoubleCross : (125-6D10) → 125-34[6,4,1,9,9,5] → 91

四之宮サヨリ:はぁはぁ
水葵ハンナ:はぁはぁはぁ
GM:いや~、よかったですね。
GM:コノエさんバックトラックお願いします。
光ヶ丘コノエ:うおおお
光ヶ丘コノエ:147-5d10
DoubleCross : (147-5D10) → 147-20[1,8,1,4,6] → 127

光ヶ丘コノエ:倍で
光ヶ丘コノエ:127-6d10
DoubleCross : (127-6D10) → 127-47[10,2,8,8,10,9] → 80

光ヶ丘コノエ:よぉし!
■Eロイス


・“価値” 【大悪の信奉者メトシャエル
【怯えの眼差し】
【あり得ざる存在:領域の盾】
【唯我独尊】
【衝動侵蝕】



■Dロイス


・松木ミリア 『装着者』
・エメ・ジラール 『強化兵』
・"価値” 『工作員』



GM:いつもの5点、シナリオ10点、Eロイス5点、Dロイス3点の23
GM:23に侵蝕経験点を加えた物が経験点になります。
水葵ハンナ:ということは……26点かしら!
四之宮サヨリ:26!
光ヶ丘コノエ:26?
■獲得経験点


・明寝マン:26
・赤いポスト:26
・ナケミン:26
・GM大塚零:26



GM:以上となります。
水葵ハンナ:ありがとうございます! いただきます
四之宮サヨリ:もっきゅもっきゅ

【Ending01:生徒とは、卒業するそういうものでしょう?】




──メサイア学園 風紀委員『トランペッター』行政官執務室 応接間



光ヶ丘コノエ:「──合コン委員会の、弔花強奪事件の報告は以上です」
GM九人委員会ノネットに所属する社会人……悪性プログラム"価値”の陰謀は消え去った。
GM:しかし、彼はあくまでその一構成員に過ぎなかった。
雨宮ユウ:「お疲れさま、コノエちゃん」
雨宮ユウ:報告を直接受け、まとめられたレポートを受け取る。
雨宮ユウ:「ごめんなさい、最後までに力になれなくて」
雨宮ユウ:「委員長が現場主義だった理由を身にしみて分かっちゃった」
光ヶ丘コノエ:「いえ、大丈夫ですよ」
雨宮ユウ:あくまで深刻になりすぎないよう、軽い調子で笑う。
光ヶ丘コノエ:「バックアップがあるというのは、有り難いものですから」
雨宮ユウ:「そう言ってくれると助かるわ」
雨宮ユウ:「……ねぇ、コノエちゃん」
光ヶ丘コノエ:「なんでしょう」
雨宮ユウ:少し間を開け、話を切り変えるようにする
雨宮ユウ:「これから委員長が変わって"トランペッター”も変わる」
雨宮ユウ:「コノエちゃんは不安じゃないかしら」
光ヶ丘コノエ:「不安……ですか」
雨宮ユウ:「ええ、メサイアにはまだまだやることは残っている」
雨宮ユウ:「それにノヴァリス全体に蔓延る課題も残っているもの」 今回の事件も踏まえてのことだ。
光ヶ丘コノエ:「そうですね……もちろん不安ですよ。引き継ぎは十分に行っているとはいえ……」
光ヶ丘コノエ:「今回の一件で改めて治安への不安点も浮き彫りになりました」
光ヶ丘コノエ:「ですが……生徒とは、卒業するそういうものでしょう?」
光ヶ丘コノエ:「私の出自が少し特殊だから、というのもあるのかもしれませんが」
光ヶ丘コノエ:「不思議とそういうものだと思ってしまっています。そして」
光ヶ丘コノエ:「……なにより。誇らしきあの人の門出に、影を落としたくはない。『夜天の烈日』の名にかけても」
雨宮ユウ:「コノエちゃんらしいわね」 くすりと笑う
雨宮ユウ:「でもね、あなた達に指示を出す行政官……いいえ、代行として少しだけ思うところがあったりするの」
雨宮ユウ:「もう少しだけ肩の力を抜いてもいいと思うわ、あんな事件があったからこそ」
雨宮ユウ:そう言いつつ、書類の入った封筒をあなたの前に出す。
光ヶ丘コノエ:「……これは?」
雨宮ユウ:「次の仕事です。中には確認書類が入っていて届けてほしいの」
雨宮ユウ:「届け先は先代風紀委員長、解良イノリ」
雨宮ユウ:「少しくらい、甘えても許されるんじゃないかしら」
雨宮ユウ:にこりと笑う、すこしだけいたずらっぽく。
GM:本来ならば電子メールなどで済ましてもいい事柄だ。
GM:つまりこれは仕事の形をした、あなたへの報酬だろう。
光ヶ丘コノエ:「そうですね……勝手に仕事をされるよりかは、こういう物だけでも甘えておきましょう」
光ヶ丘コノエ:「ついでに、なにか甘いものでも買っていきましょう」くすりと笑いつつ、かるく肩をすくめて
雨宮ユウ:「そうしてくれると、きっと風紀委員長も喜ぶと思うわ」
雨宮ユウ:「コノエちゃんが好きなものなら、特に」
雨宮ユウ:「だってあの人は皆が好きだから」
光ヶ丘コノエ:「えぇ、そうですね」
光ヶ丘コノエ:「……行政官も来ますか? せっかくなら」
雨宮ユウ:「私は……ううん、コノエちゃんだけで行ってきて」
雨宮ユウ:「そこまで野暮ではないもの」 くすりと微笑む
光ヶ丘コノエ:「そう、ですか? ならお言葉に甘えて……」
雨宮ユウ:「……うん、後悔のないように。時間を大切にして」
雨宮ユウ:「だって、"卒業”は近いんだから」
光ヶ丘コノエ:「そうですね……あ、ユウさん」
雨宮ユウ:「なに? コノエちゃん」
光ヶ丘コノエ:「戻ったら、ユウさんとも、少しお話しましょうか。希望があればお茶菓子も買いますよ」書類を手に取りつつ
雨宮ユウ:「ふふっ、コノエちゃんから誘ってくれるなんて嬉しい」
雨宮ユウ:「もちろんそうさせてもらいます、帰ってきたらお茶会をしましょう」

【Ending02:裏切り者ダブルクロスは早すぎる】




──メサイア学区 『20Cマート』



GM:個人商店『20Cマート』、ここは卒業式が近づいてもあまりその様相は代わり映えしない。
GM:……そう、一見してみると変わらないように見える。しかし、目を凝らしてみるとどうだろう。
GM:その差は店主である水葵ハンナにしか分からないこだわりなのだろう。
GM:店はいつもどおりの静寂に満ちていた──
松木ミリア:「ハンナちゃんいる~~!?」
松木ミリア:ガランガランと乱暴にドアが開け放たれる。
GM:松木ミリア。先の事件で"価値”の能力の影響下にあったが、
GM:その後遺症などはなく、今はいつもどおりに日常へと復帰していた。
水葵ハンナ:「……やれやれ、傷に響くぜ……」
水葵ハンナ:カウンターに肘をつき、中折れ帽を目深に被っている。
水葵ハンナ:多少包帯が巻かれてはいるが、おおよそいつも通りの姿だ。
松木ミリア:「いや~、大変だったねぇ。ハンナちゃん、傷は大丈夫?」
水葵ハンナ:「へッ、アタシがニセモノの大人の攻撃なんかで堪えると思うのか?」
松木ミリア:こちらも体のあちこちに包帯を巻いている。
松木ミリア:「いや~……不甲斐ないあたしで申し訳ない!」
松木ミリア:「ハンナちゃんはよく頑張ったねぇ。惚れ直しちゃいそう」
水葵ハンナ:「そっちの方が気がかりだな。身体は大丈夫だろうが」
水葵ハンナ:「頭は大丈夫か? より悪化してなきゃいいが……」
松木ミリア:「頭ってひどくな~い?」
松木ミリア:「より悪化って、めちゃくちゃバカにしてるし~!」
水葵ハンナ:「うるせェ~! 傷に響くから大きな声出すなって言ってんだろうが!」
水葵ハンナ:顔をしかめて腕を押さえている。
松木ミリア:「しょうがないな~。じゃあ、これ」
水葵ハンナ:「あんだよ」
松木ミリア:そう言ってなにやら数字の並んだ紙をあなたに見せる。
松木ミリア:「お金、貸して?」 笑いながらそれを言った。
松木ミリア:「いや~……仕事がああだったわけじゃん?」
松木ミリア:「前金はもらってたんだけどさ~、報酬は貰えなくなっちゃったし」
松木ミリア:「よくよく考えたらハンナちゃん自身にも責任があると考えたわけだよ」
松木ミリア:「お願~い! もう本当にギリギリでさ~!」
水葵ハンナ:「…………」
松木ミリア:「今回の報酬を返済の当てにしちゃってたんだよ~」
水葵ハンナ:「元はと言えば! オマエが! ホイホイと!」
水葵ハンナ:カウンターから乗り出し、ミリアちゃんの額を指で小突く。
水葵ハンナ:「非合法で胡散臭いバイトに乗り込んだからこうなってるんだろうが!!」
松木ミリア:「痛っ! それはそうだけど~!」
松木ミリア:「え~、じゃあ合法な仕事ってどういうのすればいいのさ~」
水葵ハンナ:「もういっぺんあのオンボロ社会人に教育されてきやがれェ!!!」
松木ミリア:「えぇ~……」
水葵ハンナ:ハー、と長いため息をつく。
松木ミリア:見るからにしょんぼりする。
水葵ハンナ:「……朝8時、起きれるか?」
松木ミリア:「朝8時~? うん、なんとか~」
松木ミリア:「それがなに?」
水葵ハンナ:「よし、毎日起きてここに来るって約束しろ」
松木ミリア:「えぇ~? どういうこと?」
水葵ハンナ:「『20Cマート』で雇ってやるって言ってんだよ」
松木ミリア:ぱぁああっと顔を輝かせる!
水葵ハンナ:「借金はお前の給料から立て替えだ。しばらくはタダ働きだからな!」
松木ミリア:「うん! やる! やるよ~!」
松木ミリア:「えへへ~、だからハンナちゃん好き~」
松木ミリア:ぎゅ~っと抱きしめて頭を撫でる。
水葵ハンナ:「うるせェ~~! ひっつくな! 撫でるな!!」
松木ミリア:「えへへ、ごめんごめん」
松木ミリア:「でも、頑張るからね~! ハンナちゃんは裏切れないもん」
水葵ハンナ:「ハン、なあにが裏切るだか」
水葵ハンナ:「子供のオマエにゃあ、裏切り者ダブルクロスは早すぎるぜ」

【Ending03:最後まで頑張りましょう】




──メサイア学区 合同カタコンベ 植物管理プラント



GM:四之宮サヨリがいる場所は合同カタコンベに存在する施設の一つ。植物プラントだ。
GM:合同カタコンベでは日々、死者へ捧げ物を送る風習がある。
GM:この植物プラントもまた捧げる花を新鮮な状態で保管するための施設である。
GM:現在は“葬送会”で使用する弔花──“ノヴァリスの十字花”がその時を待つかのように眠っている。
四之宮サヨリ:「……ふふっ」
四之宮サヨリ:椅子に座りながら、その蕾が無事だった安堵と
四之宮サヨリ:今にも開かんとするその時を待ちわびて、吐息を漏らす
四之宮サヨリ:無論、不安も無い訳ではない
四之宮サヨリ:先日のノドスによる襲撃。そして今回の九人委員会、生きているかもしれない家族
四之宮サヨリ:その全てを、後輩たちに任せなければならない
四之宮サヨリ:勿論、後輩たちを信じていないわけではない。乗り越えてくれるだろうと心の底から思っている、ただ───
四之宮サヨリ:(……心苦しい。もっと善いものだけを残していきたかったのですけれど)
四之宮サヨリ:間違いなく負担には違いない。自分がもっと優秀であれば、もっと多くを解決できれば……と、少し考えて
四之宮サヨリ:(……いけませんね。私一人では恐らく、どうしようもない事なのに)
四之宮サヨリ:小さくため息を漏らして、逃避するかのように目を瞑る
百瀬アカリ:きゅっ、とスニーカーの音が静寂である植物プラントに響き渡る。
百瀬アカリ:「やっぱり、ここにいたんですね。先輩」
百瀬アカリ:事件の当初は取り乱し、表情が曇っていたアカリだが
四之宮サヨリ:「……あら、見つかってしまいましたか」
百瀬アカリ:「はい、なんとなくここにいるかなって思いまして」 今はそう笑顔で応える。
百瀬アカリ:そうしてサヨリの隣の椅子に座る、背筋を正して。
百瀬アカリ:「…………」 小さく深呼吸をする。
百瀬アカリ:「先輩」
四之宮サヨリ:「すみません、もう少し治りが早ければ、皆さんの協力を……と」
四之宮サヨリ:「なんでしょう?」
百瀬アカリ:「安心して卒業してください」
百瀬アカリ:「……なんてわたしは先輩には言えません」
百瀬アカリ:「ですが……」
四之宮サヨリ:「……」背を預けながら、話を聞く
百瀬アカリ:「信じて下さい、わたしを、わたし達を」
百瀬アカリ:「今はまだ先輩から見れば全然足りないのは分かっています、でも」
百瀬アカリ:「……でも、必ず先輩みたいになります。努力します」
百瀬アカリ:体をサヨリの方に向け、手を握る。
百瀬アカリ:「先輩の教えてくれたことは忘れません、だから」
百瀬アカリ:「約束します、絶対にここを先輩が居たときと同じように……ううん」
百瀬アカリ:「もっと善いものにしてみせるって」
百瀬アカリ:そう、百瀬アカリはあなたの目をみて言う。
四之宮サヨリ:「……ああ」
四之宮サヨリ:「……きっと、そうなれます。貴女達が胸を張って、進んでいけるなら」
百瀬アカリ:「……はいっ!」
四之宮サヨリ:「ふふ、じゃあ何も心配いらないですね。明日からはぜーんぶ任せて、空いた日は遊びに行っちゃおうかしら」
百瀬アカリ:「う、うぅ……」 その言葉に少し悩んでから
百瀬アカリ:「先輩、流石にそれは意地悪だと思います」 観念したように目であなたに抗議する。
四之宮サヨリ:「……冗談です。私は卒業まで毎日ここに来ますから」
四之宮サヨリ:「みんなの顔、別れる前までちゃんと見ていたいから」
百瀬アカリ:「……わたしも冗談です、本当はそう出来たらいいんですけど」
百瀬アカリ:「大きな先輩にはまだまだ遠いですから」
四之宮サヨリ:「……って、これじゃあ私の方が寂しがっている子供みたい」
百瀬アカリ:「後輩冥利につきますっ。先輩がそう言ってくれるのは嬉しいです」
百瀬アカリ:「わたしも、先輩と同じです」
百瀬アカリ:「もう少しだけ先輩の姿を見ていたいと思ってますから」
四之宮サヨリ:「……やれやれ、私に至っては卒業前なのに。大人になるにはまだ遠そうですね。お互いに」
百瀬アカリ:「先輩がまだ遠いならわたしなんて全然ですよ」
百瀬アカリ:「子供もいいところです、でも」
百瀬アカリ:「卒業式までに先輩を笑顔で送り出せるくらいは……大人になりたいです」
百瀬アカリ:「泣いてしまったら、先輩を困らせてしまいますから」
四之宮サヨリ:「じゃあ、約束しましょう」
四之宮サヨリ:「私も、泣かずに笑顔で旅立てるように」
四之宮サヨリ:「……そうしないと、後輩たちに最後に残すものが泣き顔になってしまいますから」
百瀬アカリ:「はい、約束します」
百瀬アカリ:「先輩がここで最後に見るのが、笑顔だって」
百瀬アカリ:「祝福して見送るって、約束します」
四之宮サヨリ:「……では」
四之宮サヨリ:小指を差し出して
百瀬アカリ:こちらもそれに習って小指を絡める。
百瀬アカリ:小さな手だ。
四之宮サヨリ:「……指切りげんまん、という儀式です。私はこちらに来てから知りましたが」
百瀬アカリ:「えぇっと……約束を破ったら罰が当たるですよね?」
四之宮サヨリ:「そうですね。まあ……そうなると思って努力しなさい、ということなんでしょうけれど」
百瀬アカリ:「大丈夫です、先輩が信じてくれてますから」
百瀬アカリ:「その信頼を絶対に裏切りません」
四之宮サヨリ:「……では、私も応えないといけません」
四之宮サヨリ:「アカリちゃんの、残す皆の……信頼に応えられますように」
四之宮サヨリ:そ、と指を離して
四之宮サヨリ:「……では、任せっきりというのもアレですから!」
四之宮サヨリ:「私も葬送会の最後の準備、手伝わなければいけませんね」
百瀬アカリ:「……そうですね、手伝ってくれるととても助かりますっ」
四之宮サヨリ:よ、と杖を突きながら、ぎこちなく立ち上がる
百瀬アカリ:その体を支える、小さい体だがしっかりと。
百瀬アカリ:「先輩はわたし達を見守ってて……いいえ、ちゃんと監督してくださいね」
百瀬アカリ:あくまで仕事、という体を崩さずにあなたに向かって笑いかける。
四之宮サヨリ:「ええ、変なところがあったら容赦なく指摘していきますから」
百瀬アカリ:「はい。先輩からのご指導ありがたく頂きます」
四之宮サヨリ:「───一緒に、最後まで頑張りましょう」

ダブルクロス The 3rd Edition from:Overd Nova
『手向けの花は誰が為に』 Fin


































【Ending04:正義の、裏切り者ダブルクロス




──メサイア学園 風紀委員『トランペッター』行政官執務室



GM:静寂な執務室にキーボードの打鍵音だけが響き渡る。
GM:端末に向けて情報を入力しているのはこの部屋の主、雨宮ユウだった。
GM:一通りの情報を入力してから、何かを確認するように呟く。
雨宮ユウ:「今回の事件は……事件にあたってくれた四人の尽力によって解決出来たのは言うまでもないこと」
雨宮ユウ:「コノエちゃんにブラックマーケットの調査をお願いしなかったらサヨリさん達を見つけることは出来なかった」
雨宮ユウ:「サヨリさんがいなければ今回の事件の黒幕を掴むきっかけがなかった」
雨宮ユウ:「ハンナちゃんに協力をお願いしていなかったら、きっと余計な消耗をしていた」
雨宮ユウ:手元のデバイスを操作し、ディスプレイに画像を表示させる。
GM:それは“価値”が戦闘時にハッキングしていた武装の一部だ。
GM:あそこある廃棄物にそう都合よく多くの武器が眠っている──訳がない。
雨宮ユウ:「これらはミリアちゃん達が侵入者用に設置していた罠」
雨宮ユウ:「これらの仕掛けを使われていたら……」
雨宮ユウ:「あるいは“価値”が戦闘用のボディを事前に用意していたら……」
雨宮ユウ:「今回の事件の解決……あまりにこっちに運が回っていた」
雨宮ユウ:「少しでも歯車が噛み合わなければ」
雨宮ユウ:「真相には届かなかった」
雨宮ユウ:「そして、致命的な犠牲が出ていた」
GM:ひとつひとつ、確認するように呟いていく。
雨宮ユウ:「今回の犯人、それを今後の基準と考えると……あまりに分が悪いですね」
雨宮ユウ:「それに九人委員会ノネット
雨宮ユウ:「その在り方も……問題ですね」
GM:ディスプレイに表示される情報を確認していく。
GM:それは九人委員会ノネットに関するもの。

GM九人委員会ノネット、それは『八月革命』以降にブラックマーケットを中心に急速な勢力拡大中の組織のことだと思われる。
GM:主要構成メンバーは一切判明しておらず、全体規模は不明。
GM:その活動は倫理や道徳を無視した経済活動を主としており、利益を追求しているようだが活動姿勢は破滅的と過言ではない。
GM:急増するノヴァリス内の犯罪の要因の一つとなりつつある。

GM九人委員会ノネット、それは『八月革命』以降にラスヴィダスを中心に急速な勢力拡大中の組織のことだと思われる。
GM:主要構成メンバーは一切判明しておらず、全体規模は不明。
GM:その活動は倫理や道徳を無視した破壊活動を主としており、対象に統一性は存在せず破滅的と過言ではない。
GM:急増するノヴァリス内の犯罪の要因の一つとなりつつある。

GM九人委員会ノネットそれは『八月革命』以降にジェネシスインダストリアルアカデミーを中心に急速な勢力拡大中の組織のことだと思われる。
GM:主要構成メンバーは一切判明しておらず、全体規模は不明。
GM:その活動は倫理や道徳を無視した産業スパイ活動を主としており、獲得した技術をあらゆる組織に放出、その姿勢は破滅的と過言ではない。
GM:急増するノヴァリス内の犯罪の要因の一つとなりつつある。

GM九人委員会ノネット、それは

GM九人委員会ノネット、それは

GM九人委員会ノネット、それは

GM九人委員会ノネット、それは

GM:……………

GM:………

GM:……

GM:…

GM:膨大な九人委員会ノネットの活動調査報告が並ぶ、雨宮ユウがあらゆるツテを使って手に入れた情報だ。
GM九人委員会ノネットはこのノヴァリスのあらゆるところで活動している。
GM九人委員会ノネットの活動は多岐に広がりすぎている。
GM九人委員会ノネットはこれほどの情報を集めてもその全貌は知れない。
雨宮ユウ:「……このノヴァリスのあらゆる場所に手を伸ばし」
雨宮ユウ:「その目的は統一されていないはずなのに、何故か統制自体は取れている」
雨宮ユウ:「この組織形態、彼らが何をモデルに学習したと考えると」
雨宮ユウ:ひとつ深呼吸をする。
雨宮ユウ:「彼らは一人一人が“FHセル”」
雨宮ユウ:「個々の命題の追求を活動目的とし、彼らは言うなればこのノヴァリスで生まれた」
雨宮ユウ:「“ノヴァリスセル”」
雨宮ユウ:「そう……仮定することが出来ます」
雨宮ユウ:「彼らはどこにでも存在し、このノヴァリスのインフラを自由に使える」
雨宮ユウ:「そうした場合、ノヴァリスのインフラを利用している私達"生徒”では分が悪い」
雨宮ユウ:「では"星室庁”はどうでしょうか」
雨宮ユウ:「このノヴァリスで特権的な権力を認められている"大人”達」
雨宮ユウ:「彼らなら……いいえ、彼らには対応する案件が多すぎる」
雨宮ユウ:「この事案に関わっているリソースを持ち得ない」
雨宮ユウ:「なら……」
GM:答えははじめから決まっていた。
GM:このノヴァリスに縛られることなく、
GM:外部から膨大なリソースを有し、
GM:そしてなにより"セル”という存在に対するエキスパートが、
GM:現在のノヴァリスには存在する。
雨宮ユウ:「みんなには……」
雨宮ユウ:「嫌われちゃうかもしませんね」
雨宮ユウ:「──たとえ裏切り者ダブルクロスと言われても」
雨宮ユウ:「私は構いません」
GM:通信端末を操作し、連絡する。
GM:連絡先は──
雨宮ユウ:「"進路指導室”ですか? 申し訳ありません」
雨宮ユウ:「"進路”の相談を──」

――to be continue...




本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.


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