『トランぺッター活動記録その一:市民AI暴走事件』(GM:嗣子)


本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C)F.E.A.R.

メインログ/雑談ログ

◆Play aid


ステージ『オーヴァード・ノヴァ』
メサイア学園風紀委員会“トランぺッター”

◆Character


“ルーラー・ギア”雨宮ユウあまみやゆうキャラシート(PL:大塚零)
“ブラインド・アイ”音無ハカリおとなしはかりキャラシート(PL:かあねりあん)
“マリンクレスト”絹井マーサきぬいまーさキャラシート(PL:紅井寿甘)
“ドクター・バッドジョーク”曲直瀬キリコまなせきりこキャラシート(PL:みつ)

【Index】


◆Opening
01:仕事と義務の時間
02:お互い様か
◆Middle phase
01:仲良く事件解決しましょう!
02:医者の出番が来る前に終わることを望むよ
03:頑張ってね
04a:キッチリ働いてもらいますからね
04b:トランペッターとして
--:聖域
◆Climax
Climax:市民AI暴走事件
Backtrack
◆Ending
01:青春がまたはじまっていく
02:この新しい友達と
03:大事だぜ、身体は
04:深く感謝を
05:ありがとう

◆Preplay


GM:そろそろお時間です~~ 参加者の皆様、お揃い頂けておりますでしょうか?
絹井マーサ:ここに!
音無ハカリ:おりますよ。
雨宮ユウ:います
曲直瀬キリコ:あい!
GM:やったね
GM:では、早速ですが今回のセッションを始めてまいりたいと思います~~
GM:では、まずはトレーラーを今回は先に貼ってしまいましょう。

Trailer



「--わたしたちは、あなたにひとつとして強制はしません」
「そう。わたしたちが提示するのは、一つの選択肢…それを選ぶのか、選ばないのかはあなたが決めること」

「……よろしい。ここに契約は結ばれました。あなたに幸運が有らんことを」

──メサイア学区。
ノヴァリスの中における三大校のひとつにして、何より”自由”な学校のひとつ。

そこでは、生徒の大半が違法な課外活動に手を染めている。
部活動や委員会が頻繁に学区を超えて迷惑行為を働き、
周辺校との軋轢が跡を絶たず、敵対関係にある学校は非常に多い。

そうだとしても、どうにか秩序を保とうと努める者たちもまた存在する。

つまりは、そう。

──君たちの仕事の時間だ。


「わたしたちが扱う商品は、“選択肢”そのものなのです」

「誰にでも、逃れる道と場所がなくてはならない」

「それこそが、我々。“パラジウム”なのです」


Double Cross The 3rd edition
プレイエイド:オーヴァード・ノヴァ
『トランぺッター活動記録その一:市民AI暴走事件』

ダブルクロス───それは裏切りを意味する言葉。

「おれだって、ここが故郷だ!故郷をより良くしたいと思って…何が悪い!」




GM:トレーラーはこんな感じ。
GM:では、まず急遽付けたpc番号順で参りたいと思いますが、よろしいかな?
曲直瀬キリコ:いえい
絹井マーサ:どうぞ!
GM:pc1、行政官をしてくださっております、雨宮ユウさん!お願いします~
雨宮ユウキャラシート
雨宮ユウ:「メサイア学園風紀委員“トランぺッター”行政官を務めております、雨宮ユウです」
雨宮ユウ:「風紀委員長であるイノリ委員長を補佐し、組織を円滑に動かすことが主な仕事です」
解良イノリ:いつも助けてもらってる。本当に。
雨宮ユウ:「ふふっ、イノリ委員長にそう言われてしまうと頑張りがいがありますね」
雨宮ユウ:「みなさん、よろしくお願いします」
雨宮ユウ:ということでメサイア学園風紀委員“トランぺッター”行政官、二年生の雨宮ユウです!
GM:わ~ぱちぱちぱち
雨宮ユウ:紹介の通り組織を回すのが主な仕事であり、基本的には直接事件に関わったりはしないタイプの存在! THE・裏方!!
雨宮ユウ:なので本人がめちゃくちゃ強いわけではなく、めちゃくちゃ強い武器を使って敵を射殺します!!
GM:マルチウェポン怖いよ~~
雨宮ユウ:ここにはめちゃくちゃ強い武器があるんだからわざわざ鍛えなくても良いんだよね~~!!
GM:実際火力がヤバく、GMはふるえました
雨宮ユウ:強い武器をぶん回すのみならず、本来の仕事どおりに精神と社会をダイス7から始まり、
雨宮ユウ:そして有り余る財産P16点を使ってとにかくミドルを進めていきます。
GM:普通にピュアウロな能力値してるだけの脳筋委員長とは違う 本当に組織として助かる能力で…
雨宮ユウ:頭脳! 金! 組織に必要なものを取り揃えました! なので委員長はいっぱい甘えてくれ!!
GM:わ~い 現場一杯回るね!
雨宮ユウ:ということで自己紹介は以上! 組織のナンバーツーとして頑張っていきます! わっしょい!!
GM:わあい ありがとうございました!
GM:ハンドアウトは、風紀委員組は共通なので PC3紹介後に纏めていきますよ~!
GM:では続きまして。PC2、音無ハカリさん~!
音無ハカリキャラシート
音無ハカリ:「はい。四騎士が黒、音無おとなしハカリはこちらに」
音無ハカリ:「委員長と行政官の元、日々我らがメサイアの綱紀粛正のため働いています」
音無ハカリ:「もう四年ほどになりますか。続ければ板につくものですね──と言いたい所なのですが」
音無ハカリ:「最近『すがる末日姉妹会』の方と間違われることが多くて……風紀委員なんですけどね?」
解良イノリ:…服装じゃない?あっち、色々目立つからね
音無ハカリ:「あら……これは合コン委員会の方から伺った由緒正しい服装なのですけど……」
音無ハカリ:というわけで、眼帯で両目を隠し、修道服風の制服に身を包んだ女子生徒です。
音無ハカリ:長身とおっとりめの物腰から大人と間違われることもしばしばですが、生徒だと言ったら生徒です。
GM:シスターさんだ アドですよ
GM:ここでは入学年数こそが正義。
音無ハカリ:手癖が暴発しております。
音無ハカリ:そんな見てくれとは裏腹にトランぺッター四騎士は黒の座を預かる武闘派の風紀委員で、
音無ハカリ:攻撃動作を極限まで圧縮した『見えない』射撃を操るショットガン使いです。
音無ハカリ:悪い子(意訳)にはスカートのスリットからおもむろにショットガンを取り出してぶっ放すぞ(?)
GM:こわい!
音無ハカリ:「大人しくしてくれればそんなことはしませんよ。大人しくしてくれれば……ですけど」
GM:ひええ
音無ハカリ:性能は隠密射撃。試作レーザーランチャーで装甲をある程度無視しつつ
音無ハカリ:《デスストーカー》とトラッパーによる高打点を連続で叩き込む構築です。
GM:滅茶苦茶強いデータが並んでる!!
音無ハカリ:暴力担当ですので。
音無ハカリ:とはいえ《陽炎の衣》を使う都合、侵蝕効率はそんなに良くないです。十字冠を発動させないように祈っております。
GM:そうですねえ 今回のシナリオはそんなに長くないので、多分無茶なことにはならないはず!
音無ハカリ:ちなみに委員長には膝枕してあげたい派です。どうぞよろしくお願いしますね?
GM:!?って聞いたらびっくりしてそう。
GM:宜しくお願いしますね~~!
GM:つづいてつづいて PC3、絹井マーサさん!
絹井マーサキャラシート
絹井マーサ:「1年、絹井マーサ。ここに」
GM:ライフル二本持ってる立ち絵すごいな…
絹井マーサ:"マリンクレスト"絹井・真亜茶(きぬい・まーさ)、16歳。
絹井マーサ:メサイア学園高等部1年生、風紀委員会"トランペッター"所属の少女。
絹井マーサ:トランペッターに所属するだけあり、規律と調和を重んじているように見え、日々不良生徒を取り締まっています。
絹井マーサ:……実際はこれらは敬愛(あるいは、偏愛)している風紀委員長に近づきたいという欲であり、そこらのメサイア生のように欲に走っている事に変わりないのですが。
絹井マーサ:本人はそういったことは気にせず、今日も湧いてくる不良を苦虫を噛み潰したような顔をしながらブッ倒しています。
GM:大変だぜ…
絹井マーサ:性格としては委員長に重めの感情(好意)を持つ生真面目生徒をやっていきます。
絹井マーサ:性能としてはNC追加ユニークアイテム、「サジタリウス」をダブルで使い倒す複数体攻撃アタッカー。
絹井マーサ:シナリオ2回まで3体同時にブチ抜きます。
GM:強いアイテムだよな~~!
絹井マーサ:AIDA社会もあるのでミドルも動けなくはないです。
絹井マーサ:委員長には……委員長には……今はまだお言葉を賜るだけで充分です……!!
GM:皆ミドル対策しててえらすぎ
絹井マーサ:そう言った感じで、以上。よろしくお願いします。
解良イノリ:……うん。いつも頑張ってるのは、ちゃんと報告書とかで知ってるから。今後も、ね?
GM:では今回よろしくお願いいたします!
GM:そして、PC1~3の風紀委員の皆のハンドアウトです
■HO-A:メサイア学園風紀委員会


シナリオロイス:市民AI暴走事件 推奨感情:義務/疑問

あなたたちはメサイア学園風紀委員会に所属する生徒だ。
最近学区を騒がせる--いや、いつも騒がしいけれど--事件のひとつ、”社会人”たちの義体が引き起こしたという連続暴行・器物破壊事件。

あまり長引くようだと、社会人たちと生徒との関係も合わさり良くない影響があるだろう。
委員長が、事件対策本部を設立し、それにあなたたちを招聘した。

あなたは、メサイア学区の秩序の守護者たる務めを果たすべく、事件を解決しなくてはならない。


GM:今回は、暴走生徒じゃなくて、社会人さんたちが一杯暴れたりしてる事件が何度も起きてるようです。
GM:なので、色々問題が大きくなる前に、実力ある君たちを纏めてチームにし、解決しちゃおう!ってなったわけですね
音無ハカリ:なるほど。これはいけませんね、被害が拡大する前に抑えなくては
絹井マーサ:誠心誠意当たらせてもらいます……!
雨宮ユウ:事件の早期解決に向けて皆さん頑張りましょう。
GM:宜しくお願いしますね。あ、あとそうだ。
花散イスズ:今回はわたしがオペレーターをしますので、皆さん宜しくお願いしますよ~~!
花散イスズ:後方支援役としてこの子が出ます。
雨宮ユウ:イスズちゃん、いつも通りよろしくね。
音無ハカリ:はい。頼りにさせてもらいますね。
花散イスズ:はい~~ユウさん!ハカリさんも~
絹井マーサ:よろしく。
花散イスズ:マーサちゃんもよろしくねえ~~(間延び
GM:と、さておきまして。
GM:ラスト!PC4、外部枠、曲直瀬キリコさん~
曲直瀬キリコキャラシート
曲直瀬キリコ:はい~
曲直瀬キリコ:「"境界なき医療班"主宰の医者、曲直瀬キリコだ。医者は必要かな?」
GM:お医者さんだ かの有名な国境なき医師団みたいですごいですね~!(水色AIみたいな声
曲直瀬キリコ:人呼んで"ドクター・バッドジョーク"、メサイアの非正規の闇医者です。
解良イノリ:免許取りなさいよ……試験は通るどころか、作る側になれるくせに…
曲直瀬キリコ:こちらにも色々あるのだよ、委員長殿ぉ。
曲直瀬キリコ:というわけで闇医者をやっています。
曲直瀬キリコ:街に小さい診療所を持っていますが、回診と称して出歩き、
曲直瀬キリコ:辻手術と称してけが人を勝手に治しては
曲直瀬キリコ:有形無形の治療費を徴収しています
GM:押し売りやんけ
曲直瀬キリコ:それとは別に、いろいろ顔が利くので、なんかそっちのフィクサー業とかの方が儲かっているそう。
曲直瀬キリコ:本人はいまいち納得してないけど
GM:まあ…辻手術で儲かる方が怖くない??
曲直瀬キリコ:実際そう。
曲直瀬キリコ:なので、怪我しているときに会うと「悪い冗談」そのものというわけですね
GM:怪談かな??
曲直瀬キリコ:性能はほぼミドル特化型、バックキャスターとデータブレインによる〈知識:レネゲイド〉達成値20スタートが必殺技です
GM:バックキャスター、採用されてるの初めて見たよぼかぁ
曲直瀬キリコ:あとついでにファンブル以外確定成功の《原初の白:さらなる力》で風紀委員組をばりばり働かせます
GM:スゲ~事書いててマジ??ってなったからな
曲直瀬キリコ:後一応カバーもできるので、最低限はあるかと
GM:クロックフィールドもあるんだよな~~!
GM:支援型としてきっちり構築されててすごいと思いました。
曲直瀬キリコ:えへへ
曲直瀬キリコ:というわけで、風紀委員のみんなの後ろからやんややんやしてやろうと思います
GM:宜しくお願いします~
曲直瀬キリコ:よろしくお願いします!
GM:では、曲直瀬さんのハンドアウトを張るよ~
■HO-B:曲直瀬キリコ


シナリオロイス:”パレーシア”解良イノリ 推奨感情:仕事/不満

あなたは何度目か、“トランぺッター”の留置場にいる。
全く持って失礼な話で、今回も怪我をした生徒を(無断で)治療し、その治療費を財布から受け取った(無断)だけだというのに。

そんなあなただが、いつまでも留置場にいるのも退屈で、やりたいこともやれない。
はてさてどうしたものか、と思うあなたの所に、風紀委員長がなにやら依頼したいことがあるのだとか。

これはチャンスだ。上手く司法取引をして、さっさとこんなところからはおさらばしよう。


解良イノリ:……何度目?
曲直瀬キリコ:ライフワークは数えないものだよ
解良イノリ:あのね、こっちだって暇じゃ……ああもう。その”ライフワーク”絡みの技能、どうせなら活かしてみる気はある?
GM:という感じのやつですね。
GM:それでは皆様、今回、どうかよろしくお願いします!
曲直瀬キリコ:よろしくお願いしますー!
絹井マーサ:よろしくお願いします~
音無ハカリ:よろしくお願いしますね。
雨宮ユウ:よろしくお願いします。

【Opening01:仕事と義務の時間】


GM:では、まずはOPから。
GM:最初のOPは、風紀委員の皆のシーンです。HOAの人たちということですね。
GM:それでは、登場ダイスをどうぞ。
雨宮ユウ:雨宮ユウの侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (35 → 40)
音無ハカリ:音無ハカリの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (40 → 50)
音無ハカリ:ふふっ
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (33 → 36)



──メサイア学区 風紀委員会本棟 2F会議室B



GM:赤レンガ風の外壁が特徴の、周囲を睥睨するようなビルディング。
GM:メサイア学区でなら、誰もが知っているそこは、風紀委員会…“トランぺッター”の本拠点だ。
GM:君たちは、その中の会議室に集められている。
GM:…少し連絡の時間まで、余裕があるようだ。
GM:きみたちは、どうしているだろうか?皆と親睦を深めようと話そうとしているのか、それとも別にSNSを見たり、道具の手入れだろうか?
花散イスズ:机の上に、印刷した資料を配って歩いている。
雨宮ユウ:じゃあ、ティーポットからみんなの分の紅茶を出してます。
雨宮ユウ:会議は緊張しすぎててはいけない、適度な緩さも必要だからだ。
絹井マーサ:卓に着いて紅茶を待っていましょう。そこに特に物怖じしたりする様子は見られない。
音無ハカリ:「いい香りです。ふふ、こちらの腕も磨かないといけませんねぇ」
花散イスズ:「あ、雨宮行政官~…お手を煩わせちゃって…」ちょっとばつが悪そう。
花散イスズ:まだ風紀委員会に入って日が浅い。
雨宮ユウ:「いいんですよ、イスズちゃん。好きでやっていることですから」 にこりと微笑みかける。
雨宮ユウ:その笑顔はさながら静かに咲く華のようである。
花散イスズ:「わ、わあ……懐が広い……!」
雨宮ユウ:「ふふ、イスズちゃん。あまり片肘はっても疲れちゃいますから。ね」
花散イスズ:(まだ委員会に入ってそんなに経ってないのに、急に執行部のお仕事振られちゃったっておもったけど…)
花散イスズ:「い、意外にわるくないのかもしれない…?あ、ありがとうございます」
絹井マーサ:(……よくよく気を回す人ね。そのくらいできなきゃ、あの人の側近なんて務まらないか)
雨宮ユウ:「ハカリちゃんを見習ってください、あれくらいの心持ちで良いんですよ」 リラックスしてるハカリちゃんの話題を出す。
花散イスズ:「えっ」音無さんの方を見る。
花散イスズ:「……寝てらっしゃるのかと……」
音無ハカリ:「ええ……」苦笑い。
花散イスズ:「あっあー、ちが、違ってですね…これは…!つい出ちゃったというか…!」手をわたわたしている。
音無ハカリ:「ふふ。構いませんよ」
音無ハカリ:「これはファッションじゃなくて、付けていないと・・・・・・・いろいろと大変なのでやむを得ず、なのですよ」
花散イスズ:「ゆ、ゆるされた」
音無ハカリ:「私、少しばかり目が良すぎますのでね」
花散イスズ:「そうなんですねえ~……能力の副作用とかなのかな…たいへん」目をまるくしている。
音無ハカリ:「それに、四騎士と言っても現場に出れば一人の風紀委員に違いはありません」
音無ハカリ:「むしろあなたの支援を期待する立場ですから。いつも助かっていますって、お礼を言わなくちゃ」
音無ハカリ:ね、と口元に人差し指を当てる。
花散イスズ:「は、はいっ!”エラサール”、花散イスズ、頑張りますよ!」
雨宮ユウ:「そうそう、みんなの頑張りがあって“トランペッター”は回っているの」
雨宮ユウ:「マーサちゃんはどう? 好みの味付けとかある?」 紅茶に使うフレーバーだ。
絹井マーサ:「そうですね、では……」遠慮なく、その場から動かずに用意があるものを注文する。
絹井マーサ:《猟犬の鼻》で、匂いから当てているのだ。
花散イスズ:(静かにしてて威圧感在るな~…って思ったけど、実はこういう教養ある人だったんだ…)
花散イスズ:紅茶は分からない。ダージリンってすごいらしいですね…位の知識だ。
雨宮ユウ:「これね……で、これがハカリちゃん、イスズちゃん……」 と一人ひとりの好み合わせたフレーバーを用意している。
雨宮ユウ:「マーサちゃんはあまりお喋りとか好きじゃないのかな? 私はもっとマーサちゃんのことが知りたいかな」 機嫌がいいのか鼻歌を歌いながら進めている。
絹井マーサ:「先輩を働かせている分は、現場でお返しするつもりでいるので。よろしくお願いします」真面目腐った表情を崩さずにお礼を言って、
絹井マーサ:「そう、ですね……」わりと、雰囲気で人を圧倒しがちだったので。こうして踏み込まれた経験が薄かった。
絹井マーサ:「業務上、必要な事なら」そのせいで、こんな返しばかりになってしまう。
雨宮ユウ:「業務上かぁ、ハカリちゃんはマーサちゃんのことで気になることある?」
雨宮ユウ:人差し指を顎先につけるような感じで見上げる、考えているような仕草だ。
花散イスズ:こっちは(最初馴染み方分からないですよね…)分かる…という顔で絹井さんの方を見ている。
音無ハカリ:「そうですね……。では、こういう話題はどうでしょう」
音無ハカリ:「先日、ノヴァリスの外から来た『先生』が、学区間の行動制限の段階的緩和と交流活性化を提言しましたよね」
音無ハカリ:「風紀委員としてはそれなりに思う所があるのですが。マーサさんはどう感じました?」
絹井マーサ:「そうですね。実現するのであれば、素晴らしい提案だと思いますが――」
絹井マーサ:「我々が尽力して尚、この学区には外に出してはならない者がまだ多い」
絹井マーサ:「風紀委員としては、より一層励まなければと思いましたかね」
花散イスズ:「ま…真面目」
音無ハカリ:「ふふ。学区外にもいろいろな問題・・がありますし、その流入も考えられますからね」
音無ハカリ:「でも、私はこうも思うのですよ」
音無ハカリ:「学区が開かれることで、我々の立場もまた、違ったものになっていくのかも……と」
音無ハカリ:「我々が寄る辺とする規範もまた、在り方を問われるかも知れません。まあ」
音無ハカリ:「難しいことは四騎士私たちや行政官のユウさん、そして──」
音無ハカリ:「我らが委員長に任せてもらって構わないのですけどね」紅茶を一口。ルージュを引いた唇を湿らせる。
花散イスズ:「すごいですね~…わたしなんか、み……みんななんかすごく考えてる…!ってなっちゃいました」
雨宮ユウ:「ふふ、ハカリちゃん」
雨宮ユウ:「他の学区、楽しみねって言えばいいのに」 その顔はどこか小悪魔めいた笑顔だ
音無ハカリ:「あらあら」くすくすとした笑みが返るのみ。
花散イスズ:「あっ、そうですよね~。シャムロックとかって、結婚できるらしいですよ、結婚!」
花散イスズ:「すごいですよね~……って、あれ。そういう話じゃなかった…みたいですね?」
雨宮ユウ:「そういう話でいいからね、イスズちゃん。そういうのを含めて楽しみってこと」
花散イスズ:「合ってた!」わあい、と手を上げて。
絹井マーサ:「……」そこまで聞いて、引き結んでいた口の端を僅かに緩める。
音無ハカリ:「例えば、ほら。アンジェリカには大きな劇場があるじゃないですか」
音無ハカリ:「大手を振って見に行けるようになるんでしょうか、とか。ふふ、想像が膨らみます」
花散イスズ:「見に行きたいな~、ゲリラライブ……」
GM:そうやって君たちが雑談に花を咲かせていたところ、靴音が近づいてくるのが聞こえるかもしれない。
花散イスズ:「あ、そろそろ時間!座らなきゃっ」
GM:こつ、こつ、と一定のリズム。
音無ハカリ:「正確ですね」時間も足音も。
GM:会議室のドアを、丁寧に何度か叩くノックの後、扉が開く。
解良イノリ:「おはよう、みんな。…もう揃ってるみたいだね」
絹井マーサ:「おはようございます」折り目正しい礼。
音無ハカリ:「おはようございます」会釈。
雨宮ユウ:「はい。雨宮ユウ、音無ハカリ、絹井マーサ、花散イスズ。四名揃っています」
雨宮ユウ:「おはようございます。イノリ委員長」
GM:量がある黒と、一房だけ灰色に染まった髪。黒いマルタ十字の十字冠。…他のノヴァリス生徒が良く行う、ファッションの身体変化や、制服改造を一切していない、一見野暮にも見える姿。
解良イノリ:「…うん。ありがとう、ユウに、ハカリ、マーサに、イスズ」
花散イスズ:小さくなって小声で言っていたのをひろわれてびっくりしている。
解良イノリ:「さて、さっそく本題に入っていこう。私達の時間は、本当に短くて貴重だ」
雨宮ユウ:解良イノリの着席と同じく紅茶が振る舞われる。
雨宮ユウ:蒸らしの時間、フレーバーの準備。すべてがこの時刻において最適となるように準備されていた。
解良イノリ:小さく目でお礼を伝えて。
解良イノリ:「……ユウのお茶は、いつも美味しいね。うん、配った資料を開いて」
GM:そこには、メサイア学区各所で”社会人”…自意識を獲得したワーキングロボットAIが、建物やほかのロボット、生徒などを攻撃する事件が連続して発生している件について記されている。
解良イノリ:「資料の通り、ここ1,2週間で”社会人”の手によるこの手の事件が頻発している」
解良イノリ:「手段は銃撃、爆薬、打撃、斬撃など一定していないこと、外見情報の違いから全て別個体が個々で行っている可能性も指摘されてる」
雨宮ユウ:「あまり良い状況とはいえませんね……」 聞こえるように呟く。
雨宮ユウ:あくまでこのノヴァリスを運営の主となる存在は先住民とワーキングロボットである。
雨宮ユウ:学生のノヴァリス生のみではこの大都市の運営は不可能だからだ。
解良イノリ:「そう。ユウの言う通り、もう色々と緊張が生まれかけてきてるんだ」
解良イノリ:「特に、我らがメサイア学区は、我慢と言うのを中々知らないからね」
音無ハカリ:「AIの先鋭化でしょうか。しかし、個々体が同じように暴徒化するとは……」
音無ハカリ:「治安を乱すならば鎮圧も止む無しですが。どうにも不可解ですね」
解良イノリ:「まあ、実際ハカリの言うこともある。…彼ら自身、今までこうした抵抗活動を私達にしてきたことは少ない」
解良イノリ:「ジェネシス当たりが流出させたコンピュータウイルスか、それともキングダムのソラリス能力遺産か」
解良イノリ:「…はたまた、理事会や、”マスター”たちの遺産か。…もっと言うなら、」
解良イノリ:「もう、ノヴァリスの扉は開かれている。……外部勢力からの干渉、と言うのもあり得るだろうね」
雨宮ユウ:「つまり、今は原因を考えても仕方がない。とイノリ委員長は考えているわけですね」
解良イノリ:「少なくとも、考えるより脚で調査しないと絞り切れない、と言った所かな」
解良イノリ:「メサイア学区には敵が多い。多すぎるから」
絹井マーサ:「……であれば。ご命令ください」
解良イノリ:「……マーサ。少し待って、ね」
絹井マーサ:「はい」
雨宮ユウ:「……事態の収拾の仕方を考えることを第一にしたほうが良さそうですね」
雨宮ユウ:「どういう解決が今後のメサイアのためになるのかを」
解良イノリ:「うん。…その点、ユウに任せるよ」
解良イノリ:「私は…ちょっと、色々渉外と、ブラックマーケット関連が少し怪しいんだ。出ないといけないから…」
音無ハカリ:「お疲れ様です。では、こちらの対応はこの四人で?」
解良イノリ:「そうだね。基本はそうなる。一応、実際に出動しないといけないときの為に、作戦部から支援小隊を待機させてるから」
解良イノリ:「そうなったときは、彼女たちが援護するよ。…勿論、私も出られる時は出るから、言ってね?」
雨宮ユウ:「了解しました」
音無ハカリ:「お手を煩わせぬよう、微力を尽くします」ニコリと口元が微笑む。
解良イノリ:「うん。…遠慮はしなくていいけど」いつものことだし。
解良イノリ:「ともかく。きみたちなら、この事件を迅速に解決できる、と信じてる」
解良イノリ:「事件捜査本部の権限は、色々付与しておいたから。結構融通も利くよ。……あと、そうだね。一応の助っ人も用意…しておくかな」
雨宮ユウ:「助っ人……なら、欲しいタイプの人材がいます」
解良イノリ:「うん?…何でも言って、ユウ」
雨宮ユウ:少し考えた素振りをしてから切り出す。
雨宮ユウ:「なるべく“トランペッター”私達らしくない、人を」
解良イノリ:「……成程ね。歓楽街とかあの辺りは、私達だとどうしてもな…」苦笑している。
雨宮ユウ:「どうにも怖がられていますからね」 合わせたように笑う
音無ハカリ:「もう一つ注文を付けるなら、我々と異なる情報ソースがあると良いと思います」
音無ハカリ:「アテがあれば……ですが」
解良イノリ:「…こっちだって、真面目に仕事してるだけなんだけどなあ。まあ、あっちも仕事だししょうがないけれど」
解良イノリ:「ああ、いや」
解良イノリ:「宛が、丁度あるんだ。…多分、顔は見たことあるんじゃないかな」
解良イノリ:「……マーサからは、何かある?」
解良イノリ:常の固く、堅い声から少しだけ柔らかさが加わった声。
絹井マーサ:「……いえ」今まで何も怖いものは無いような顔をしていた少女が、ここにきて遠慮のようなものを見せる。
絹井マーサ:「先輩達の意見に加えるようなことは、ありませんので」
解良イノリ:「……何でも構わないのだけど…こういうのは、視点が違うと気付くことも違うから」
解良イノリ:「うん、わかった。…いつでもいいからね」
雨宮ユウ:「ではイノリ委員長、最後にひとつ良いでしょうか」
解良イノリ:「ん」
雨宮ユウ:マーサちゃんの方をちらりと見てから
解良イノリ:表情が応えを返す時には、常の堅いそれに戻っている。
雨宮ユウ:「頑張って、と」 そう言うようにイノリ委員長に耳打ちする。
解良イノリ:「………」少し苦笑したような表情を見せて。
解良イノリ:「あなたこそね」君にそう囁き返す。
雨宮ユウ:それには微笑みだけを返す。ちゃんと聞こえている。
解良イノリ:「マーサ」
絹井マーサ:「はい!」
解良イノリ:「あなたの努力も、献身も、きちんと私は見ているから。そうだね、」
解良イノリ:そのまま言う、と言うのも。芸がないか。
解良イノリ:「頑張って、そして無事にね」
絹井マーサ:「……」ほんの一瞬、呆けたような顔を見せかけて、
絹井マーサ:「はい。必ず」命を懸けて、そう言いたげな真剣な貌に戻して答える。
解良イノリ:「……そこまで真剣じゃなてくても、良いのだけど…」少し困ったように呟いてから。
解良イノリ:表情を引き締め。
解良イノリ:「それでは、風紀委員各員。あなたたちの仕事と、義務の時間だ」
解良イノリ:「今回の事件は、シャムロックの”ブリューナク”級ほどの兵器じゃなくとも、建設用重機やトレーラーなどを多く用いてる”社会人”たちの危険性に、」
解良イノリ:「私達”生徒”の社会が気付いてしまう可能性がある。……そうならないように、今まで通りのメサイア学区の日々が進むように」
解良イノリ:「皆の努力に期待する。…以上だ」



GM:シーン終了。
GM:ロイスのみ可能です。
雨宮ユウ:シナリオロイスにとるかな
絹井マーサ:シナリオロイスの市民AI暴走事件に○尽力/不安で取得して以上で!
音無ハカリ:ここはシナリオロイスに取っておきましょう。
音無ハカリ:市民AI暴走事件に ●尽力/脅威 にて。
雨宮ユウ:4.事件/市民AI暴走事件/尽力:○/不信感/ロイス
雨宮ユウ:平和的に解決するぞ

【Opening02:お互い様か】


GM:今回はHOB、曲直瀬キリコさんのシーンです。
GM:委員長から司法取引を、留置所で持ちかけられるよ。
GM:登場!
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (46 → 50)



──メサイア学区 “トランぺッター”留置場 B2F 取調室B



GM:どことなく薄暗い、強化コンクリートを始めとする耐圧・耐爆構造で作られた一棟。
GM:その中にある、それなりの大きさの一室。テーブルにパイプ椅子が並んでいる。
曲直瀬キリコ:退屈そうな面持ちで腕と足を組み、机の上に載せている。
曲直瀬キリコ:「全く……今回ばかりは冤罪だぞ、冤罪」うらめしげにぶつぶつと呟いている
GM:ここは、メサイア学区風紀委員会所有の留置場だ。
GM:一度容疑があるとして拘束された生徒たちやその他が放り込まれる場所であり…
GM:きみ、曲直瀬キリコからすると、もう見慣れる程入ったところでもあったりする。
GM:こん、こん、と礼儀正しいノックの音。
曲直瀬キリコ:「どうぞー!」やけくそ気味に
解良イノリ:「……無駄に元気ね。そこまで出さなくても聞こえる」
曲直瀬キリコ:「有り余って仕方ないのさ、誰かさんのせいでね」
GM:顔を出したのは、一見小学生くらいに見えなくもない背丈の少女だ。
解良イノリ:「それを言うなら、こっちだって何度も無駄なことはしたくないのだけど」
曲直瀬キリコ:「だから一般風紀委員は撒いてるんだよ。今回は君だったからあえなく御用となったわけだが……」
解良イノリ:「…まったく。今度は何の容疑だったかしら。そろそろビンゴがあったら埋まりそうね」
曲直瀬キリコ:「いいかい、委員長殿。私は強盗なんてやってないぞ」
解良イノリ:「あの子たちだって真面目に仕事してるだけよ。ちゃんと市民として協力してくれない」
解良イノリ:「ふうん?」視線は開いた調書に向いている。
曲直瀬キリコ:刃物で痛めつけ、金品を奪い取ったと書かれているだろう。
解良イノリ:…とはいえ、もし変な動きでも見せた場合、即座に容赦なく攻撃が来る。…きみには経験があるかもしれない。
解良イノリ:「はあ。この調書が正しいなら、傷害罪に強盗か窃盗かしら」
曲直瀬キリコ:だからこそ、逃げるそぶりも見せず、大人しく文句だけを垂れ流している。
解良イノリ:「一応、規定だから。あなたの見解を聞かせてくれる?」
曲直瀬キリコ:「鎖骨の一部が負傷していた。なのでちょっと大人しくしてもらって、外科手術を伴う処置を行った」一本ずつ指を立てていく。
曲直瀬キリコ:「それで、財布から治療費を徴収した。ギャンブルで勝ってたらしく、キャッシュで結構はいってたよ」
解良イノリ:「なるほど。押収品に、使用された痕跡のある外科手術用メスがあった」
解良イノリ:「……」はあ、と目頭を押さえて。
解良イノリ:「曲直瀬さん、医療従事者の説明義務って知ってる?」
曲直瀬キリコ:「ああ、よく知ってるとも。説明しようとした時には君が来ていたが」
解良イノリ:「保健委員会の定則に大きく乗ってて、最高生徒会も学園全体に周知してたと思うんだけど」
解良イノリ:「そう、なら。まだ了解が取れてないのに施術したこと、料金を取ったことが問題ね」
曲直瀬キリコ:「君はいつもいちいち正しいことを言うなあ」
解良イノリ:「知ってる?売買契約の有効化の瞬間って、ちゃんと双方が了解したときなの」
解良イノリ:「あの中央銀行の連中が煩く……はあ」
解良イノリ:「あのね。私は風紀委員なの」
解良イノリ:「分かる?メサイア学区の法と秩序を守る守護者が、法律を把握してないなんて話にならないでしょう」
曲直瀬キリコ:「……ごもっともだね」
解良イノリ:「そして、今回の行為で問題なのはまだあって」
解良イノリ:「…曲直瀬さん、メサイア学園保健委員会から医療従事者資格、ちゃんと認許してもらってる?」
曲直瀬キリコ:「……前回と答えは変わらないぜ、委員長殿」
解良イノリ:「どうせだから、モリアーティ先生のこともあるし、キングダムでもジェネシスでもいいけど…」
解良イノリ:「……はあ」深い溜息。
解良イノリ:「何度目?ねえ」
曲直瀬キリコ:「前の学園のものがまだ有効なら知らんがね」
解良イノリ:「更新は3年区切りよ」
曲直瀬キリコ:「残念、じゃあ期限切れだ」
解良イノリ:「だから、毎回毎回言ってるでしょう。さっさと試験受けてきなさい、って」
解良イノリ:「どうせあなたなら、すぐ受かるんだから。必要ならあの銀行の連中に、わたしが保証書書いてやるから」
曲直瀬キリコ:「買ってくれるねえ。しかし、そうなると私が診るのはわざわざ自分から病院に来れるものばかりになるわけだ」
解良イノリ:大分表情が疲労を濃く映したものになっている。
解良イノリ:「きちんとした設備を使って、ちゃんと公認を受けた薬剤を使う。医療ミスを防ぐ一番の対策でしょう」
解良イノリ:「…分かってるだろうけど、メサイアのあのトンデモ生徒会だって、別に全く全て何の意味もない施策をしてるわけじゃない」
解良イノリ:「少なくとも、基本的な医療関係の法制度は、他の学区の水準から離れてない。……そうする理由が、きちんとあるの」
曲直瀬キリコ:「まあ、そりゃそうだろうな。崑崙山とは訳が違う」
GM:彼女がこうしてきみに言うのは、何度目だろうか?
GM:彼女が言う事は、いつも同じで。
解良イノリ:「あの限界環境無医村と一緒にしない。……茶化さないで」
曲直瀬キリコ:「……くく、平行線、と言うには分が悪いか」
GM:彼女の眼も、いつも真っ直ぐだ。
曲直瀬キリコ:「だが、このやりとりを何度やっても、私はイエスとは言わない」
解良イノリ:「……まあ、そうよね。このやり取りも何度目なの、という話だし」
曲直瀬キリコ:「……で、私は何日勾留されるのかな?できれば明後日の夕方には出たいんだがね」
解良イノリ:「そうね…」調書に書き込む手を少し止める。
解良イノリ:「このままなら、傷害と窃盗、医療資格法違反、それも重複だからそろそろ停学に入ってもおかしくないし…」
曲直瀬キリコ:「そりゃあ困るな。マーケットにでも身売りするしかなくなるか」
解良イノリ:「あと被害者への財産賠償ね。それが済むまで労働債権を切らされて強制労働じゃない」
解良イノリ:ウチの所は、そういうの厳しいから、と呟く。
曲直瀬キリコ:「……くくく、参ったな」
解良イノリ:「……」溜息。
GM:きみにはわかることがある。
GM:こうして、わざわざ風紀委員長をやっていて、バカみたいな労働時間をつぎ込むこの少女が、わざわざ君の取り調べをしに来るという時は、
GM:つまり、そうするだけの理由があるときだ。……何回目かの時から、そうなった。
曲直瀬キリコ:「……で、本題はなんだい。風紀委員長殿」
解良イノリ:「……本当、あなたがさっさと反省してくれたらこんなことしないで済むのよ」
曲直瀬キリコ:「譲れないものってのはあるのさ。覚えがあるだろう?」
解良イノリ:「……まったく。転入組だとかいうけど、そういう所は本当にメサイアらしい」
解良イノリ:「事件よ」
解良イノリ:「あなたが治療した被害者。あの子も被害に遭ってるから、知ってるかもだけど」
解良イノリ:「最近の、”社会人”連続暴走事件。アレの捜査に協力して」
曲直瀬キリコ:「……なるほどね」
解良イノリ:「あなたなら、歓楽街とかあっちのうちの子が入り辛い所にもコネがあるでしょ」
曲直瀬キリコ:「ああ、残念なことに、要らないくらいあるよ」
解良イノリ:「こっちは欲しくて堪らないんだけど。まあ、さておき」
解良イノリ:「長引かせるわけにはいかない。理解して貰う必要もないけど、」
解良イノリ:「私達、“トランぺッター”は、そうしないといけない」
曲直瀬キリコ:「拒否権はないに等しいんだろう?」
曲直瀬キリコ:「……まあ、嫌ってわけでもない。きみたちに協力するのはね」
解良イノリ:「別に、無いならないで何とかはする」
解良イノリ:「協力して貰えれば、その分助かるけどね」
曲直瀬キリコ:「解決後、そのまま帰ってかまわないなら一番いい」
GM:…事実、様々な外交カードをこの小柄な風紀委員長は有している。それを使ってでも、ということだ。
解良イノリ:「…そう。じゃあ、報酬は被害者の子の弁済に充てておくわ」
曲直瀬キリコ:「……くく、またギャンブルでスるだろうがね。よろしく頼むよ」
解良イノリ:溜息。
解良イノリ:「あなたが通い詰めてるあの場末の賭場なら、放火で吹っ飛んだわよ」
曲直瀬キリコ:「……オイオイオイ、結構気に入ってたんだがねえ」
解良イノリ:「”イカサマ野郎が気に入らねえんだよ!”って、TNT仕掛けたバカのそれと誘爆したみたいね」
解良イノリ:「……ついでに、あなたの負け分が書いてある帳面もあるけど?」
曲直瀬キリコ:「いい感じの手応えがあったんだが……」
解良イノリ:「それで毟られてちゃ世話ないわね…」
曲直瀬キリコ:「ギャンブルはハマるもんじゃないね、君は気をつけたまえよ」
解良イノリ:「わたしは取り締まる側よ。……まあ、みんなには注意しておくわ」
GM:そう言うと、少女は椅子から立ち上がる。
解良イノリ:「ここの管理官の子には、後で伝えておく。その端末に連絡が入るから、その通りに来て」端末を君の前に置いて。
曲直瀬キリコ:「……ああ、イノリくん。一つだけ言っておくが」留置所で出会って、別れるたびに同じことを言う。
解良イノリ:「何?」背を既に向けている。
曲直瀬キリコ:「身体には気をつけたまえよ、くれぐれも」
解良イノリ:「当然でしょう。そんな時間はない」
解良イノリ:「……」
解良イノリ:「あなたこそ、無理は辞めておきなさい」
曲直瀬キリコ:「……くくく」
解良イノリ:それだけ言い残して、少女は取調室を出て行った。
曲直瀬キリコ:端末を手に取り、伸びをする。
曲直瀬キリコ:「強情だねぇ。……お互い様か」
GM:がらんとした防音コンクリートの部屋に、その言葉が響いた。
GM:端末は、まだ何も示していない。



GM:シーン終了。ロイスのみ可能です。
曲直瀬キリコ:”パレーシア”解良イノリ/腐れ縁/平行線○/ロイス で取得します
GM:了解です。

【Middle01:仲良く事件解決しましょう!】


GM:今回は、情報収集などの説明だけ先にしておきます。一応登場ダイス先に振っておいてもらおう。
雨宮ユウ:雨宮ユウの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (40 → 43)
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (36 → 37)
音無ハカリ:音無ハカリの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (50 → 59)
音無ハカリ:ふふっ
GM:ハカリさん出目すごいな!?
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (50 → 53)



GM:これから合流をして、その後にとなりますが。情報収集の形式をまず。
GM:今回は、里村さん編集のSSSCシステムを使わせて頂きます。ありがとうございます~
■プライズ情報


使用技能:<情報:ノヴァリス>、<情報:FH>、<情報:軍事>、<情報:噂話>、<情報:裏社会>
目標値 :9
最大達成値:30
プライズ:0/10
シーン数:0/6

・サブ:委員会協力1 〈使用技能:プライズと同一〉7 報酬:財産点10一時)
・サブ:委員会協力2 〈使用技能:プライズと同一〉7 報酬:財産点10(一時)


GM:此方は、本来副次的な情報が手に入るものですが、今のこの二つは情報収集の為に色んな事をして得られた成果を示すものになります。
GM:次シーンからは普通のサブトピックになるよ。
GM:そして、これらのサブトピックを解放するたび、一個につき一時的財産点が10点入ります。
GM:この財産点は、サブトピック解放シーン中のみ有効な、PTで使用できる財産点です。
GM:これがあるので、メインは最大達成値まで開けることをお勧めするよ!
GM:そして、後はNPCカードがひとつ解放されます。
■NPCカード:“エラサール”花散イスズ


PS:詳細分析

情報収集判定、購入判定の結果を振り直す。以前の結果か再挑戦後の結果、どちらを適用するか選択してよい。シーン1回。



GM:上手く使ってね。
GM:解説は以上になります。
GM:再開ですが、まず。合流シーンの前に、この判定だけ先にしてしまおうと思います。
GM:メイン、サブ2つ。此方を判定して頂き、その結果も踏まえて合流をやっていきましょう~
GM:判定どうぞー

絹井マーサ:では、サブの委員会協力1をやらせてもらいます。
絹井マーサ:〈情報:ノヴァリス〉で、コネ:学園通の友人とAIDAの効果が載って、判定!
絹井マーサ:6dx+1>=7
DoubleCross : (6DX10+1>=7) → 9[5,5,5,9,9,9]+1 → 10 → 成功

絹井マーサ:成功!

GM:はい~ ではこのシーン中使える一時的財産点を10点パーティに渡すよ~
GM:あと、NPCカードのイスズも使えるからね~
曲直瀬キリコ:ギャンブルで倍に増やそう
GM:スりそう
曲直瀬キリコ:メインやっちゃってもいいかな?
音無ハカリ:お願いしますね。こちらはダイス数が悲しいので委員会2にチャレンジかな~
GM:後からサブやって、それで載せるっていうのもしていいよー
雨宮ユウ:良いんじゃないですかね、財産のタイミングはあとだから関係ないだろうし
曲直瀬キリコ:んじゃ遠慮なくやらせていただきましょ

曲直瀬キリコ:〈情報:ノヴァリス〉で判定します 《天性のひらめき》も載せちゃう
GM:エフェクトだとお どうぞ
曲直瀬キリコ:2dx8+1+10 データブレイン込み
DoubleCross : (2DX8+11) → 5[1,5]+11 → 16

曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を4(→ 4)増加 (53 → 57)

曲直瀬キリコ:まあダイス2個ならこんなもん
雨宮ユウ:じゃあ、ハカリちゃんどうぞ
GM:2dxは難しいねえ 委員会協力2と一時的財産点使うならどうぞよー
音無ハカリ:では委員会2号行きます!
曲直瀬キリコ:いけいけ~

音無ハカリ:情報:ノヴァリスにコネを添えて。
音無ハカリ:(1+2)dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 9[2,5,9]+1 → 10 → 成功


GM:はい、これで一時的財産点が20点です。
音無ハカリ:よしよし。
GM:曲直瀬さんのやつに入れるかい?あと、手番空いてるならボーナス購入していいよー!
雨宮ユウ:じゃあ、14点乗せちゃって30にしましょうか
曲直瀬キリコ:金の力ってすげー!
GM:TP(一時的財産点)20→6になりました。
絹井マーサ:揮発性ですしじゃぶじゃぶいっちゃいましょう
雨宮ユウ:で、達成値30のプライズ4かな
GM:はい。PP4まで到達したことで、それまでの情報と、次のシーンで新しいサブトピックが解禁されました。
曲直瀬キリコ:これでユウちゃんが購入チャンス獲得かな
GM:ユウさんは購入していいですよー
雨宮ユウ:じゃあ、最強アイテム買います。スペリオルミックス
曲直瀬キリコ:最強アイテムじゃん

雨宮ユウ:(4+3)dx+5>=15 <調達> スペリオルミックス
DoubleCross : (7DX10+5>=15) → 8[2,2,4,4,5,8,8]+5 → 13 → 失敗


GM:TP使う?残り6だよー
雨宮ユウ:ここで共有財産2点消費して購入します。そしてハカリちゃんに渡します
GM:はい。残りTP4です。
雨宮ユウ:使うと以降の登場侵蝕が常に-1にされる最強アイテムだよ
曲直瀬キリコ:最強オブ最強アイテム
音無ハカリ:ありがたく。命が繋がる~~
GM:本当に最強のアイテムなんだよな
絹井マーサ:すごいぜ
GM:では、まずプライズ状況が。
■プライズ情報


使用技能:<情報:ノヴァリス>、<情報:FH>、<情報:軍事>、<情報:噂話>、<情報:裏社会>
目標値 :9
最大達成値:30
プライズ:4/10
シーン数:1/6

・済|サブ:委員会協力1 〈使用技能:プライズと同一〉7 報酬:財産点10一時)
・済|サブ:委員会協力2 〈使用技能:プライズと同一〉7 報酬:財産点10(一時)


GM:こうなりまして、情報を張ります。
・プライズ情報


・PP2 IDを学区サーバーから認証したところ、暴走AIのものとされたIDアドレスは、全て別の場所でアリバイを確認できた。
サーバーへのクラッキングによるID偽装が行われ、本来の義体の持主を隠匿している。


・PP3
事件が起きている地区は、工廠地区の付近…特に、第24、48ラボラトリオ付近が多い。
工廠地区の警備と隣接地区の警備が双方出動するなど、注意を引き付けるために動いているようにも見える。


GM:本当に前提、と言った所ですみませんが、まだ時間も経っていない予備調査、という感じなのでここまでです。
GM:では、これから合流シーンをして行こうと思います。



──メサイア学区 風紀委員会本棟 2F会議室B



GM:君たちは委員長からの訓示を受けた後、早速動くための準備などを始めていた。
花散イスズ:「あ、皆さーん。委員長が仰っていた、助っ人さんがそろそろ来られるみたいで」
花散イスズ:「大丈夫です?一応面通しをしておこ~、と思ったのですが」ノートPCに様々な機具を接続し、その調整をしていた手を上げて。
雨宮ユウ:「ええ、こちらは大丈夫ですよ。ハカリちゃんとマーサちゃんはどう?」
絹井マーサ:「はい。支援小隊への連絡なども終わりましたから……丁度良いかと」
音無ハカリ:「こちらも構いませんよ」タブレットをつついていた手を止める。
花散イスズ:「了解です~。じゃあ、端末にちょちょいとな。どうぞ~、っと」
曲直瀬キリコ:少し間があき、ドアがバタン!と開かれる
曲直瀬キリコ:「やあ、お邪魔するよ風紀委員の諸君」
曲直瀬キリコ:顔の半分を前髪で隠した不遜な女。
花散イスズ:「わっドアが痛む!」
音無ハカリ:「あら……あなたは……」
絹井マーサ:「……この度は……え、あっ! この顔は……!!」
絹井マーサ:サポートAIに顔認証を頼むまでもない。風紀から学区に掲示している手配書で見た顔だ。
花散イスズ:「あれ…、音無さんと絹井さんはご存知なので…?」有名な人なのかな~。
音無ハカリ:「ああ、もしかしてイスズさんは初対面でしたか?」
花散イスズ:「あ、はい。わたし、どっちかというとネット系で…」
絹井マーサ:「この顔にピンと来たら風紀ホットライン、補導常連、"辻手術"の……」
音無ハカリ:「“ドクター・バッドニュース”、曲直瀬まなせキリコ先生です。今回も『おつとめ』でしょうか」
花散イスズ:「あっ怪談スレッドで読んだことある!実在したんだ…!」
曲直瀬キリコ:「”バッドジョーク”だよ目隠しのキミ、……まあ、そんなところさ」
曲直瀬キリコ:「悪い知らせだなんて、縁起が悪いぜ」くくく、と笑う
音無ハカリ:「あら失礼。委員長の渋い顔が浮かぶもので……ふふ」と微笑む。
花散イスズ:「え~、じゃあ朝目が覚めたらマンションごと吹っ飛んでたとか、ああいう爆弾魔とかハイウェイを恐竜が廃墟にしたのももしかしたら…」
曲直瀬キリコ:「私じゃないぞそれは」
雨宮ユウ:「それでキリコちゃん、来たばかりで申し訳ないのだけどどこまで話は聞いてるのかしら」
雨宮ユウ:一連のやり取りの中で微笑みは保ったままだ。
絹井マーサ:「ミス・リビング・ネットオカルトが……協力者……!?」目を白黒させて。
音無ハカリ:「よくあることです。まずはキリコ先生のお話を聞いてみましょう」
曲直瀬キリコ:「私の力、具体的にはコネクションと情報網が必要、と。あと事件の軽いあらましくらいかね」
曲直瀬キリコ:端末から共有する
花散イスズ:「あ、イントラネットに上げますね」みんなの端末にウイルスチェックされたそれが表示される。
曲直瀬キリコ:「まあ、見てもらった通りだ。事件の発生エリアと、AIのID偽装……」
曲直瀬キリコ:「そちらでもすぐ調べはつくだろう、手土産だと思っておくれ」
花散イスズ:「…うーん、となると。無作為な多数の事件、じゃなくて。何らかの故意で行われた事件、ということですね…」
雨宮ユウ:「ふふっ、話が早くて助かります。こちらも情報をまとめるのに助かりました」
曲直瀬キリコ:「慣れてるものでね。自慢にはならないが」
花散イスズ:「いえ~、工廠地区、といっても歓楽街周りの方は,うちに情報回ってくるのが遅くなるので。助かります~」
花散イスズ:歓楽街周りは、有力者と繋がりを持った店(合法非合法問わず)がある分、風紀委員会がスムーズに活動しづらいのだ。
絹井マーサ:こういった捜査にまだ慣れていないのだが、皆が自然に受け入れているので、どうにか自分も馴染もうと心を落ち着けている。
音無ハカリ:「具体的な地名が出てきましたね。ですが、IDを偽装した上で人目につく行動をする……と言うことは」
音無ハカリ:「マーサさん。これは一体どういうことでしょうね?」
音無ハカリ:問い掛ける口元は微笑んでいる。
曲直瀬キリコ:「くく、研修か。いいね」ニヤニヤと眺めている
絹井マーサ:――試されている。
絹井マーサ:「そうですね……目的を考えるのなら」
絹井マーサ:「正体は隠したい。でも人目にはつきたい……つまり、これを隠れ蓑にして、裏で進行したいことがあるのかと」
音無ハカリ:「──このように。前途有望な後輩がいると委員長も鼻が高いでしょうね」
花散イスズ:「おお~~…四騎士さんなのは伊達じゃないんですねえ…」
雨宮ユウ:「あら、ハカリちゃん。後輩をいじめてはだめですよ? ハカリちゃんの考えも言わないと」 ニコニコと笑っている。
雨宮ユウ:「聞いたからには自分なりの答えは言わないと、聞かれたマーサちゃんも困っちゃいますよ」
音無ハカリ:「あらあら。私の考えはマーサさんが言ってくれましたよ……でも」
音無ハカリ:「そうですね。付け加えるなら、隣接地区の警備も動いているのが気になる所です」
音無ハカリ:「手薄になってもらいたい場所はそちらなのかな……とか。そう見せておいて狙いはラボラトリオなのかな……とか。現状は憶測の域を出ませんけど」
花散イスズ:「丁度、境界線上の付近で活動して…そういう担当が曖昧な所を狙ってるみたいで」
花散イスズ:「どうしても、ウチは生徒個人とか、自衛の意識が高いですから…」
GM:まあつまり、自分の店や周囲でドンパチがあったら勝手に見に行ったり殴り込むやつが多いのだ。
GM:それへの対応、そもそもの担当区域。そうしたもので、どうしても攪乱されてしまっている。
雨宮ユウ:「騒ぎを起こすにはちょうどいい場所、となりますね」
雨宮ユウ:「野球でも声掛けがちゃんと出来ていないとフライがヒットになっちゃいますし」
花散イスズ:「あ、前スタジアムで掛け試合してましたけど、凄かったですね~あの珍プレー」
雨宮ユウ:「私達も変なプレーにならないように気をつけなきゃね」
花散イスズ:「絶対取れるだろ~ってやつが、観客席からのヤジに殴り込みに行ったせいで…」
花散イスズ:「あ、はっはい!」雑談を続けそうになったのを切って真面目に返答する。
雨宮ユウ:「じゃあ、このあとはキリコちゃんがつかんだ情報を掘り下げる形で行きましょうか」 軽く両手を合わせる
曲直瀬キリコ:「さすが行政官殿。頼りになる」
雨宮ユウ:「そこでキリコちゃん、一つあなたに確認しておきたいのだけど……」
曲直瀬キリコ:「何かな?答えられそうな質問なら答えよう」
雨宮ユウ:「今回の事件、どこまで協力してくれるつもりなの?」 情報面のサポートにとどまるのか、鉄火場まで出てくるつもりなのか
曲直瀬キリコ:「委員長殿からは、”解決まで”って聞いてる」
雨宮ユウ:「じゃあきっとそのあたりは私達に委ねられてるってことになるかしら」
曲直瀬キリコ:「まあ、そうなるかな……何、途中で逃げたりはしないとも。そんなことをすると後がおっかないからね」
雨宮ユウ:「それを聞いて安心したわ。でも悪いけれど、キリコちゃんには私、ハカリちゃん、マーサちゃんの三人でそれぞれ監視することになるのは分かって」
雨宮ユウ:「そうした規則だから」 キリコのような存在にも友人のように申し訳無さそうに言う。
曲直瀬キリコ:「ああ、もちろん。慣れたものさ」ハハハ、と笑い飛ばしながら
雨宮ユウ:「ということでハカリちゃん、マーサちゃん。お願いね」 振り返って二人にもお願いする。
音無ハカリ:「分かっていますよ。キリコ先生、今回よろしくお願いしますね」
絹井マーサ:「心得ました」周りの空気もあってかちょっと緩んでいたキリコ氏に対する視線をキッとしたものに戻す。
花散イスズ:わたしはいいのかなあ。まあいいか!という顔をしています。
雨宮ユウ:「それじゃあ、やることも決まったし仲良く事件解決しましょう!」 笑顔でそう宣言する。
花散イスズ:「はい!よろしくお願いしますね~!」満面の笑顔。
曲直瀬キリコ:「くく、仲良くだとさ。……よろしく」
絹井マーサ:「よろしくお願いします」油断なく目をひからせながら。
音無ハカリ:「お手柔らかに」口元は微笑んだまま。



GM:シーン終了。ロイス、購入が可能です。
GM:TP(一時的財産点)の残高は4点。ここで使用しない場合、消滅します。
絹井マーサ:ロイス取得、曲直瀬キリコ/有為/○警戒で。
曲直瀬キリコ:くくく、警戒されている
雨宮ユウ:じゃあ、キリコちゃんに取ろうかな
曲直瀬キリコ:人気者だ
雨宮ユウ:5.同行者/曲直瀬キリコ/連帯感;○/不安/ロイス
音無ハカリ:こちらもキリコ先生に、●連帯感/食傷 にて。
雨宮ユウ:ふたつめのスペリオルミックス買います
曲直瀬キリコ:はからずもハーレムしてしまっている
雨宮ユウ:(4+3)dx+5>=15 <調達> スペリオルミックス
DoubleCross : (7DX10+5>=15) → 10[1,2,2,2,3,7,10]+10[10]+1[1]+5 → 26 → 成功

曲直瀬キリコ:迷うな……ロイス保留してしまうか
音無ハカリ:すごい!
絹井マーサ:かえてる!
雨宮ユウ:ということでキリコちゃんに渡します、飲め!
GM:メッチャ高い
曲直瀬キリコ:やったぜ!
曲直瀬キリコ:ぐびぐび(飲まされる)
音無ハカリ:そう。買ってもらったスペリオルミックスをグイっと行きます
GM:スペリオルミックス、一応登場侵蝕1は最低上がるのに注意だぜ。
絹井マーサ:購入、シューターズジャケット狙います。
絹井マーサ:4dx+1>=13
DoubleCross : (4DX10+1>=13) → 7[3,4,6,7]+1 → 8 → 失敗

GM:4点一時的財産点があるよー
音無ハカリ:使いねえ!
GM:使わないとなくなるよ
曲直瀬キリコ:ドクターがスるよ
絹井マーサ:手持ちの財産と合わせれば丁度買える……他の皆が使わないのなら、いただきます
GM:使いな~
音無ハカリ:どうぞどうぞ
曲直瀬キリコ:使って~
絹井マーサ:では、一時財産4と手持ちの財産1で購入。そのまま装備します。
GM:イニシアチブとかは表弄っておいてくれなー
曲直瀬キリコ:なんか買うものあるかな ぼでまでも買っておくか
GM:二重冠の効果見据えて、ヴァリポンレベルアップ用の武器とか買うのもいいねー
音無ハカリ:こちらはスニーキングスーツの購入にチャレンジ。手配師を生贄に捧げますよ
音無ハカリ:(1+3)dx+1>=10
DoubleCross : (4DX10+1>=10) → 10[6,9,10,10]+4[2,4]+1 → 15 → 成功

音無ハカリ:OK。着用して隠密中のダイスを増やしておきます。
GM:はーい
曲直瀬キリコ:ストーン付き手配師を一個使ってボディーアーマー買いに行きます
GM:どぞー
曲直瀬キリコ:(2+2)dx+7+1>=12
DoubleCross : (4DX10+8>=12) → 6[2,2,5,6]+8 → 14 → 成功

曲直瀬キリコ:買いました だれか要るかな?
音無ハカリ:メサイア最先端デザインのボデマだ
曲直瀬キリコ:一旦着ておこうかしら
雨宮ユウ:でいいんじゃない?
GM:着ておきなー
GM:全員手番終了。では次のシーン。
曲直瀬キリコ:着!

【Middle02:医者の出番が来る前に終わることを望むよ】


GM:ミドル2 情報収集の続き!
GM:全員登場可ですー
雨宮ユウ:雨宮ユウの侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (43 → 53)
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (37 → 40)
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を1d10-1(→ 5)増加 (57 → 62)
GM:休みたいなら休んでもいいよー
音無ハカリ:出ますよ~
音無ハカリ:絹井マーサの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (40 → 50)
音無ハカリ:www
GM:1引いて!
絹井マーサ:あと私の侵蝕上がってる!
音無ハカリ:あ、間違ってますね
GM:カウンターリモコンのキャラ指定、入り直すと一番上の子になるからね
曲直瀬キリコ:マーサちゃんの侵蝕、人に上げられがち
GM:きをつけよー
音無ハカリ:59+10-1で68です。
雨宮ユウ:次休んだら?
GM:そうだねえ ちょっと酷いからね…
音無ハカリ:ちょっと考えておきます……w
GM:まあともかく、シーンいくよ~



GM:情報収集続きだぜ。
■プライズ情報


使用技能:<情報:ノヴァリス>、<情報:FH>、<情報:軍事>、<情報:噂話>、<情報:裏社会>
目標値 :9
最大達成値:30
プライズ:4/10
シーン数:2/6

・サブ:暴走しているAIについて 〈使用技能:プライズと同一〉7 報酬:財産点10一時)
・サブ:協力者に関する調査 〈使用技能:プライズと同一〉7 報酬:財産点10(一時)


雨宮ユウ:じゃあ、さっきと同じ感じでいこうか
曲直瀬キリコ:イエス、メインに挑みます
GM:サブは前回と同じく、TP(一時的財産点)が10点ずつ入るよ。
音無ハカリ:そうですね。お願いします
絹井マーサ:ではサブ、・暴走しているAIについて をこっちで挑戦。
曲直瀬キリコ:なんなら一回バックキャスター切ってもいいはいいけど、そんな切羽詰まってもないな
雨宮ユウ:使わなくていいですよw
曲直瀬キリコ:戦闘に取っておきます

絹井マーサ:〈情報:ノヴァリス〉で判定。
絹井マーサ:6dx+1>=7
DoubleCross : (6DX10+1>=7) → 7[2,5,5,6,6,7]+1 → 8 → 成功


絹井マーサ:あぶな。成功です。
曲直瀬キリコ:えらいぞマーサくん
GM:えらい イスズも使えるからねー
音無ハカリ:後輩が優秀で嬉しいですねぇ
GM:あとイスズは隠密中でも使えるから!
音無ハカリ:こちらも優秀なのだなぁ
音無ハカリ:では先に協力者に関する調査を開けちゃいましょうか。
曲直瀬キリコ:ごーごー

音無ハカリ:今回も情報:ノヴァリスにコネを添えて
音無ハカリ:(2+2)dx+1>=7
DoubleCross : (4DX10+1>=7) → 10[2,7,8,10]+5[5]+1 → 16 → 成功


GM:強いなあ TPこれで20点だよー このシーンで蒸発するからね
GM:残りはメインよ
曲直瀬キリコ:くくく、うっかりミスっても金がある……なんて素晴らしい
花散イスズ:振り直しもありますからね!ファンブルでも大丈夫です!

曲直瀬キリコ:〈情報:ノヴァリス〉 《天性のひらめき》も使うか
曲直瀬キリコ:(2+1)dx8+1+10
DoubleCross : (3DX8+11) → 10[3,7,8]+10[8]+10[8]+7[7]+11 → 48


GM:???
曲直瀬キリコ:これが医術の力です
GM:嘘やろ マジで?こんな回んの
GM:じゃあ…最大達成値30叩いてPP4点増えます…
曲直瀬キリコ:ダイスを手術しました
GM:手番が余ったユウさんは購入していいですよ~
雨宮ユウ:じゃあ、自分用のスペリオルミックスでも買おうかな
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を4(→ 4)増加 (62 → 66)
雨宮ユウ:(4+3)dx+5>=15 <調達>
DoubleCross : (7DX10+5>=15) → 10[4,6,7,8,9,10,10]+9[1,9]+5 → 24 → 成功

雨宮ユウ:はい、飲みます。
GM:つよすぎんよ
GM:では、みんな成功です!優秀だなあ!!
■プライズ情報


使用技能:<情報:ノヴァリス>、<情報:FH>、<情報:軍事>、<情報:噂話>、<情報:裏社会>
目標値 :9
最大達成値:30
プライズ:8/10
シーン数:2/6

・済|サブ:暴走しているAIについて 〈使用技能:プライズと同一〉7 報酬:財産点10一時)
・済|サブ:協力者に関する調査 〈使用技能:プライズと同一〉7 報酬:財産点10(一時)


GM:これで、それまでの情報と、次シーンのサブトピックが解放されます。
・プライズ情報


・PP5
撮影された画像データ等から多重解析を掛けたところ、外装や各種武器、四肢が別パーツであるものの、コアである動力部、演算系は同一と判明。
暴走している義体は一体のみである。


・PP7
暴走しているAI…彼の挙動を再度分析した結果、最初期から現在に近づくにつれ、戦闘挙動がより安定し、高度なものとなっている。
彼が行っていた暴走行為は、混乱の惹起のみならず、戦闘能力の向上にも目的があった模様。


GM:サブトピック分。
・暴走しているAIについて


ID:M-NWA7034。
メサイア学区第24ラボラトリオ清掃員として稼働。暴走AI事件後、破壊されたとログを偽装している。
ノヴァリス計画当初、13年前から稼働しており、初期化処理の履歴が最低4回確認可能。
アムリス川浚渫工事、メサイア学区市街造設等に従事。
現地作業のみならず、工事主任などの役割を果たしていた。
AIとして優秀な素体として評価されている。



・協力者に関する調査


彼に武装を含めたパーツを提供している業者が特定された。
”パラジウム”社。様々なパーツや人材を斡旋するブラックマーケットの一会社。
近年急速に拡大を進めているが、その中核は霧がかったように分かっていない。



GM:以上となります。



──メサイア学区 第27区 メインストリート脇 私道18号線
“市民AI暴走事件 第19件目 事件現場




GM:…ごみごみと、とにかく人と建物が我も我もと言わんばかりに溢れる街の中央通りからいいくらか離れた場所。
GM:赤く、紅い装飾に、スプレーアートだろうか?そうしたものが描かれている。
GM:…そして、そのアートを塗りつぶすように、大きく抉れた着弾痕。
花散イスズ:『…19件目の現場はそこです!付きました?』通信機からの音声。
音無ハカリ:「ええ。ちょうど大きな弾痕が見えますよ」
花散イスズ:『通報によると、その私道での喧嘩の際、急遽大型の…そうですね、榴弾砲と思われるもので砲撃が加えられました』
花散イスズ:『幸い、被害に遭ったのは喧嘩をしていた生徒で、リザレクトの範囲内。物的被害は、その私道と周囲の塀くらいでしょうか』
曲直瀬キリコ:「負傷者は自力移動ができる程度、と……」
雨宮ユウ:「このあたりの物損が主なのは幸いだったけれど……困るわね」
花散イスズ:『はい。その生徒さん達が、その榴弾砲を発射した義体を確認しています』タブレットに、その時の写真が表示される。
雨宮ユウ:人差し指を顎にそえて考え込む。
GM:…FH系列の機械化技術に詳しいものなら、それがブラックドック能力者用の強化義体換装パターンのひとつだとわかる。
雨宮ユウ:「これで19件目だけれど……キリコちゃんはどう考えてる?」
雨宮ユウ:「ここまで事件現場の状況を見た限り、意見が聞きたいかな」
花散イスズ:『一応、今までの現場で確認できた映像情報とかもお送りしておきますね』
曲直瀬キリコ:「ふぅん……」顎に手を当てて考えるしぐさ
曲直瀬キリコ:「今回の例だと、喧嘩の横槍を入れに来たわけだが」
曲直瀬キリコ:「こいつは元々戦闘用というわけでもないんだろう」
曲直瀬キリコ:映像情報と照らし合わせながら。
花散イスズ:『…そうですね。最初期のものは、通常の作業用の装備によるものがほとんどです』
GM:ショベルバケット、チェーンソー、ドーザーブレード、レーザートーチ。ノヴァリスでも普通に手に入る工具群だ。
花散イスズ:『…その後も、拳銃や、サブマシンガン、ショットガンなどの自衛用にも販売している銃器群、それからグラインダーブレード、強化炭素系のブレード装備…』
雨宮ユウ:「それが段々と武装を強化している……」
音無ハカリ:「作業用の装備でも十分、凶器にはなり得ます。が、榴弾砲を持ち出してきたとなると話は変わってきますね」
曲直瀬キリコ:「ひとりでに武器が換装されるAI義体なんて、いたらそれこそ君らの監視対象になるはずだぜ」
絹井マーサ:「……ひとりでになってたら、そうですね。じゃあ、誰かがどんどん手を入れて改造してるんでしょうか?」
雨宮ユウ:「協力者がいると考えて良いかもね、AIだけじゃあどうしてもルールがあるから」
雨宮ユウ:「彼ら自身に出来ないことは誰かにやらせる、よくある犯罪のパターンの一つ」
花散イスズ:『そうですね。工具でさえ、ここまで換装したものに対応できるAI素体はそうないですし…』
花散イスズ:『基本、特化した方がAIの経験、モデル構築にも効率がいいはずなので』
絹井マーサ:「優秀なAI素体……それも、ある程度上位の、汎用性のある発展の仕方をした個体……」再検索をかけている。
花散イスズ:『協力者といい、ブラックマーケットのあたりも怪しいですね…委員長の案件も丁度、ブラックマーケットだったはずですし』
GM:どうしても学区内でなら、きみたちの眼に付くはずだ。それが無いという事は、自然と絞られてくる。
GM:…実働の人員が、このメサイア学区内にいることは間違いない。その上で、協力者がいるなら、最も流入が容易いブラックマーケットが怪しい。
音無ハカリ:「ちょうど先の調査で、情報を欺瞞している者の存在が明らかになった所ですね」
雨宮ユウ:「イノリ委員長と一度情報を共有する必要があるかもしれないわね」
音無ハカリ:「ユウさん。委員長とは連絡つきますか?」
曲直瀬キリコ:「委員長殿も大変だな。……くく」
雨宮ユウ:つく?
GM:そうですね、忙しいけど出てくれます
GM:ついでに言うと、次のシーンは委員長も出ます、とだけ。
雨宮ユウ:「連絡は出来るわ、ただこっちの話はまとめておきたいかも」
雨宮ユウ:「ということでマーサちゃん、相手は分かった?」
絹井マーサ:「……はい、ヒットしました。M-NWA7034……第24ラボラトリオの清掃員」
絹井マーサ:「この騒ぎの中で破壊されている、というログが残っているんですが……今までの情報を加味すると、ここが最も怪しいかと」
花散イスズ:『…清掃員?清掃タイプがそこまでの…って。破壊…いや、初期化?』
花散イスズ:『……え、4回も?初期化コードは”理事会”しか持ってない…』
絹井マーサ:「過去の活動ログを見るに、工具や拡張パーツへの適性が高くて、メサイア学区に居て、『発展性』が一番高い個体」
曲直瀬キリコ:「古株ということか」
雨宮ユウ:「…………そう」
花散イスズ:『……うそ。普通の”社会人”…清掃に回されてるなんて信じられないよ、このスペック…地区の工事主任とか、もっと上でもおかしくないのに』
花散イスズ:大分驚愕している。一応それでも、皆のタブレットに情報は共有されている。
雨宮ユウ:「じゃあ、情報をまとめるわ」
雨宮ユウ:「犯人は推定M-NWA7034、優秀なスペックの社会人AI」
雨宮ユウ:「おそらくブラックマーケット辺りが出処になるのかしらね。彼は何者かの協力を得て武装を調達した」
雨宮ユウ:「そして連続した事件の目的は撹乱……そしてその慣らし、そう私は思うんだけど」
雨宮ユウ:「キリコちゃんはどう?」
曲直瀬キリコ:「同意見、だな。ついでに言うなら、気になるのは慣らしの目的だが……」
曲直瀬キリコ:「強くなる目的、と言い換えてもいい」
音無ハカリ:「真っ当に考えるなら、その『協力者』側に利のあることでしょうか?」
雨宮ユウ:「それは前提の一つね、必ず協力者に利がある」
雨宮ユウ:「でもそれと犯人の目的はまた別とも言えるから判断は難しいわね」
雨宮ユウ:「犯人は犯人で怨恨、思想、待遇改善、とまぁ、軽く考えられても3つはあるものだし」
曲直瀬キリコ:「阿呆の生徒なら『強くなること自体が目的だぜ』と言い切るだろうが、今回はそうでもなさそうだしね」
雨宮ユウ:「ただ、それをどのようにして実現させるか。という考えは必要かも」
音無ハカリ:「……少なくとも」
音無ハカリ:「それに武器を使う、という想定は必要ですね」
雨宮ユウ:「そうね、武力の行使は避けられない状況になってきている」
雨宮ユウ:「なら、ここでイノリ委員長と合流したほうが良いかも」
雨宮ユウ:「みんなはまだ気になってることはある?」
花散イスズ:『…委員長の予定表が更新されてます。多分これからビルに戻れば、丁度会えそうですね』
絹井マーサ:「ブラックマーケットで、委員長の追っている事と、私たちの追ってる事が繋がるとしたら……想像よりも、大ごとかも」
音無ハカリ:「我々のメスが入りにくい場所ですからね。はあ、まったく……」またあの人の手を煩わせてしまう。
曲直瀬キリコ:「薄々感づいてはいたが、ランチを食べて解散という流れにはならなそうだねぇ」
雨宮ユウ:「それで解決するのが一番だったのだけれど」 苦笑いする
雨宮ユウ:「とはいえ、そうもいかないのが悲しいところね。それじゃあ、気を引き締めて頑張りましょう」
雨宮ユウ:小さくガッツポーズをしてみんなを鼓舞する。
曲直瀬キリコ:「医者の出番が来る前に終わることを望むよ」



GM:シーン終了。ロイス、購入が可能です。
GM:一時的財産点が20点残っています。このシーンで消えるから使ってね。
絹井マーサ:ロイス取得、雨宮ユウ/○感服/嫉妬で。
曲直瀬キリコ:雨宮ユウ/感服○/隔意/ロイスで取得
花散イスズ:あとわたしも残ってますよ!みんな優秀なので頼らなくても大丈夫そうですが!
音無ハカリ:ユウさんに ●信頼/劣等感 にてロイスを取得しておきます。
曲直瀬キリコ:かわいいのでいるだけでアド
雨宮ユウ:かわいい
GM:有能で話もまとめてくれる上に可愛いの、強過ぎる
雨宮ユウ:ロイスは保留で
雨宮ユウ:で、購入は買うものが全然ないんだよな
GM:ヴァリポンあるなら、二重冠の効果狙いで
絹井マーサ:購入、照準器狙います
GM:武器買ってもいいと思いますよ。
曲直瀬キリコ:照準器を狙うのもよさそう
絹井マーサ:4dx+1>=15
DoubleCross : (4DX10+1>=15) → 8[1,6,7,8]+1 → 9 → 失敗

絹井マーサ:共有財産から6点貰ってもよろしいでしょうか
GM:TP20点あるよ 使いなー
音無ハカリ:もらいねぇもらいねぇ
雨宮ユウ:良いんじゃないでしょうか
GM:残高:20→14
雨宮ユウ:じゃあ照準器でも買おうかな
絹井マーサ:ではサジタリウスAにつけて以上で。
雨宮ユウ:(4+3)dx+5>=15 <調達> 照準器
DoubleCross : (7DX10+5>=15) → 9[1,1,3,4,4,9,9]+5 → 14 → 失敗

雨宮ユウ:共有から1使います。購入成功
GM:14→13
雨宮ユウ:EX-R構造脳波接続式フレーム(STALKER)に取り付けます
GM:格好いいネーミング…
音無ハカリ:お買い物、するとすればこちらも照準器くらいなのだなぁ
曲直瀬キリコ:ブラスギアスとか?
曲直瀬キリコ:侵蝕が厳しいかさすがに
GM:うーん、弾丸系はマイナー空いてないとか
雨宮ユウ:まぁ、ブルーゲイルで良いんじゃないかな?
GM:徹甲弾にホローポイント弾もある
曲直瀬キリコ:ブルゲが板そう
音無ハカリ:マイナーが空いてませんからね~ブルゲか照準器か
GM:まあ他の人に回すのもあり。
音無ハカリ:ここはブルゲか
音無ハカリ:2dx+1>=20 ころりんちょ
DoubleCross : (2DX10+1>=20) → 7[3,7]+1 → 8 → 失敗

音無ハカリ:クゥーン
GM:13あるよ
音無ハカリ:いいんですか 12点も貰って!
曲直瀬キリコ:使いな
絹井マーサ:どうぞ
GM:はーい じゃあ残り1点
音無ハカリ:ではありがたく……
雨宮ユウ:もう誤差だからね
曲直瀬キリコ:さてドクターはマジで買うものがない
GM:ヴァリポン用の武器とか?
雨宮ユウ:ドクターなんだから応急手当でも買うのは?
曲直瀬キリコ:それがあった
雨宮ユウ:もう、それくらい調達に意味を見いだせない
曲直瀬キリコ:医療トランクを常備化していれば……
GM:www チャンス多過ぎたかな…
雨宮ユウ:というかFHだとアイテムが揃いすぎるので
雨宮ユウ:更新する必要が全然ないんですよね
GM:なるほどなあ
曲直瀬キリコ:応急手当キット買う
曲直瀬キリコ:(1+2)dx+7=>8
DoubleCross : (3DX10+7>=8) → 8[3,7,8]+7 → 15 → 成功

曲直瀬キリコ:備えあれば嬉しいな
曲直瀬キリコ:ということで以上です
GM:全員終了だね。次のシーンに。

【Middle03:頑張ってね】


GM:全員登場可能。最後の情報収集シーンになるはずです。
雨宮ユウ:雨宮ユウの侵蝕率を1D10-1(→ 4)増加 (53 → 57)
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (40 → 46)
音無ハカリ:音無ハカリの侵蝕率を1d10-1(→ 0)増加 (68 → 68)
音無ハカリ:最低保証の1増えて69ですね。
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を1d10-1(→ 9)増加 (66 → 75)
GM:格差がすごいなあ



■プライズ情報


使用技能:<情報:ノヴァリス>、<情報:FH>、<情報:軍事>、<情報:噂話>、<情報:裏社会>
目標値 :9
最大達成値:30
プライズ:8/10
シーン数:3/6

・サブ:M-NWA7034について 〈使用技能:プライズと同一〉9 報酬:財産点10一時)
・サブ:協力者に関する調査2 〈使用技能:プライズと同一〉9 報酬:財産点10(一時)


GM:判定をどうぞ。今日はここまでです。
雨宮ユウ:さっきと同じで良いんじゃないでしょうか
曲直瀬キリコ:メインを自分がとりあえず振る感じで
音無ハカリ:引き続きって感じですね。
曲直瀬キリコ:プライズ残り2なら無料でほぼ確定か
曲直瀬キリコ:振ります

曲直瀬キリコ:〈情報:ノヴァリス〉で判定
曲直瀬キリコ:(1+2)dx+10+1
DoubleCross : (3DX10+11) → 10[3,8,10]+10[10]+1[1]+11 → 32


絹井マーサ:すごい。
音無ハカリ:トテモ=ヨクワカル
曲直瀬キリコ:なんか間違ってないよねこれ
GM:メッチャ回すね!?
絹井マーサ:合ってますね……
曲直瀬キリコ:逆に心配になってきたけど回りました
絹井マーサ:メインは達成したけどそれはそれとしてサブも行きます

絹井マーサ:・M-NWA7034について2 を〈情報:ノヴァリス〉で。
絹井マーサ:6dx+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 10[1,3,7,8,9,10]+2[2]+1 → 13 → 成功

絹井マーサ:成功。

音無ハカリ:こちらも協力者その2にチャレンジ。情報:ノヴァリスにコネを添えて
音無ハカリ:(2+2)dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 9[2,3,7,9]+1 → 10 → 成功


音無ハカリ:OK。
GM:あ、危なげなく抜くなあ
雨宮ユウ:じゃあ、ブルーゲイルでも買います
GM:あ、そうですね あれなら
GM:雨宮さんは、難易度15でボスのデータと言うか装備とかちょっと調べていいよ
雨宮ユウ:お、やったー
GM:段階にしよう。15、20で。
GM:15でちょっとだけ。20でエフェクト少し見せます。

雨宮ユウ:じゃあ、<情報:ノヴァリス>で判定します。
雨宮ユウ:トランペッター情報部(情報収集チーム)達成値+2
雨宮ユウ:(4+3)dx+1+2 <情報:ノヴァリス>
DoubleCross : (7DX10+3) → 10[3,3,4,6,6,8,10]+3[3]+3 → 16


GM:ふふ それなら一段階までだな…
雨宮ユウ:で、ここからトランペッターの証(学園の腕章)で達成値+1
GM:ナニィ そっそれは 隠密が出来なくなる伝説のアイテム
GM:TPは20残高在ります
雨宮ユウ:私は隠密なんて真似はしないですからね、行政官なので
雨宮ユウ:うーん、自前の財産点3点使って20
雨宮ユウ:財産16→13
雨宮ユウ:貧乏人と私は違うのでね
GM:そんな… パーティのリソースもそんなに削れなかった
GM:というか金めっちゃある!!
GM:はい 負けを認めます みんな成功だよ!!
GM:じゃあまずメインから出すね。
・プライズ情報


・PP9
暴走AIの強化と、協力者の求めるものが判明した。
先の『セイクリッドピラー襲撃事件』後から、市民AI暴走事件とほぼ同時の時刻に第24、48ラボラトリオの設計データバンク等にクラッキングが複数検知されている。
──”機神”と呼ばれる、ノヴァリスの敵対者たちが用いた超兵器。
そのモデルデータを求めている。

……オリジナルデータは既に当時の敵対者の手によってか削除済みだが、技術研究系の部活や委員会によって工作機械稼働データから復元された、劣化が酷い再現データが存在する。
劣化が酷く、オリジナルとは比べ物にさえならないとはいえ、あの無敵といえる防御性能を初めとした不明技術解析・再現の一歩となり得るデータである。

彼らがこのデータを求めるのは間違いないだろう。


・PP10
今迄の暴走事件による陽動とクラッキングで、第24、48ラボラトリオの防衛力が低下している。
暴走AIの戦闘プログラム完熟も一通り済んだと見込まれる。
続く事件やSNSへの偽報により、別地区へ生徒たちも誘導されつつある。
また、ブラックマーケットにて補給用の取引も検知された。

……彼らがラボラトリオを襲撃するのは間違いがない。
直ちに現地に向かい、防衛し…彼を捕縛せよ。


GM:これでクライマックス突入条件を満たしました。
GM:そしてちょっと追記。
GM:※機神のデータは、ジェネシスにて劣化レプリカが実用化されているが、メサイア学区においては基本的に基礎理論の解明などがメインに進められている。
GM:後追いをしたい者からすれば、ジェネシスのものより、メサイアのデータを求める理由がある、という事ですね。
GM:サブ項目。
・M-NWA7034について


M-NWA7034は、様々な重要施設建築に関わった豊富な経験、実地データを持つため、
理事会側、生徒側で争奪戦の対象となり、相手にデータを奪われないように何度も初期化を施された。
確認できる3回は八月革命時とその直前の混乱期に行われている。

彼は、初期化処理を何度も受けたことにより、確立されていた自我に大きな混乱を発生させていたと思われる。
直近の職場などでも、周囲を破壊する生徒に対して強い抗議を行い、義体を幾度か破損させられている件が確認できる。



・協力者について2


”パラジウム”社の資産、意思決定の流れを解析した所、ノヴァリス内で追いきれない点が最上流にて発生する。
……つまり、”パラジウム”社はノヴァリス外部勢力による組織である。
今回の事件も、ノヴァリス内へ足掛かりを得る一つの工作であると思われる。



GM:──此方には、風紀委員長を始めとした戦力による対応が取られることとなった。(今回のシナリオではエネミーとして出てきません。)
・M-NWA7034の戦闘能力について


15:装備品   武器:アームバンカー(義体用強化打撃システム)、大型擲弾砲(榴弾砲)
防具:レネゲイドサポーター

行動値11  取得エフェクトに≪ペインキラー≫あり。

防御ドローン、攻撃用ドローンをそれぞれ一体、無線運用していることが確認できた。(敵はボスと合わせ計3体登場します)


シンドローム:ブラックドック/ハヌマーンのクロスブリード相当。
取得エフェクト
≪アタックプログラム≫≪アクロバット≫≪電磁障壁≫≪ハードワイヤード≫≪ハイマニューバー≫他
GM:解説

”パラジウム”社からの武器、義体パーツ提供の他、”外”のFH技術開発部による機械化兵用戦闘アルゴリズムデータ、民生用AIに設定されている駆動系各所のリミッターの解除プログラムの提供を受けていると思われる。(ハードワイヤード:バトルマニューバ、レネゲイドサポーター相当)
白兵戦、射撃戦、共に非常に優れた技能を発揮すると思われ、エフェクトによる対処が出来ない場合回避等は非常に難しいと思われる。

阻止・撃破には、高強度OV戦力による正面からの対峙が必須(PC達が対処する必要あり)。



GM:以上となります。



──“トランぺッター” 執行部所有装甲指揮車両 後部カーゴ内



GM:…今、君たちは高速でハイウェイを走る車両の中にいる。
GM:“トランぺッター”執行部が所有する、装甲付きの装輪式指揮車両。ここで、現場に入る前のブリーフィング中だ。
解良イノリ:「…さて。慌ただしく出ることになってしまったけれど、最終確認といこう」
解良イノリ:「まずは、あなたたちから聞きたいかな。…最初に、すぐに対峙することになるだろう、実行犯から」
雨宮ユウ:「分かりました。マーサちゃんお願い」
絹井マーサ:こくりと頷いて、
絹井マーサ:「一連の事件の実行犯は、M-NWA7034。メサイア学区の"社会人"です」
絹井マーサ:「過去、数々の施設建設に携わった記録や、素体の性能から、派閥間での取り合いのような形になり、奪取防止のため複数回の初期化を経験」
絹井マーサ:「自我に重篤な混乱が発生しているようです」
解良イノリ:「…ん。確かに、生徒の行動に対して、単純な注意以上の…アシモフ・ギアスの自己保存ルールを超えて行動してるね」
GM:ここ数か月、そうしたある種の自己保存規則を破る様な行動…自暴自棄、ともいえるような行動がデータにある。
雨宮ユウ:「けれど、自分の職務から逸脱した行動を取っていたわけではないのね?」
雨宮ユウ:「事件を起こす前までは」 そうマーサに確認を取る。
絹井マーサ:「はい。そういった意味でも、『優秀な個体』でしたね」
GM:…そうした行動は確認できていない。彼は、風紀委員会や、曲直瀬キリコの”ツテ”を辿っても、そのような問題行動を起こした記録、伝聞はなかった。
雨宮ユウ:「でも、ここはメサイア……問題を起こす生徒は多い」
雨宮ユウ:「いくら社会に必要だという活動でもね、私達が苦手とされてるように」
雨宮ユウ:「なら、業務中にボディは破損する可能性はある……それで直さなければならないとしたら……」
雨宮ユウ:「ハカリちゃん、協力者についてはどこまで追えた?」
音無ハカリ:「ごめんなさい、完全には……」首を横に振る。
音無ハカリ:「とりあえず判明した部分までお話ししますね」
音無ハカリ:「イスズちゃんに特定してもらったパーツの刻印から流れを追った結果、一つの企業が浮上しました」
音無ハカリ:「パラジウム社……主にブラックマーケットを通じて様々なものを流通させている企業です」
音無ハカリ:「もしかしたら、名前くらいは聞いたことがある人もいるかも知れませんね」
音無ハカリ:勢力を急速に拡大している企業だ。扱うモノがモノだけに・・・・・・・・、風紀委員ならば耳にしていてもおかしくない。
解良イノリ:「そうだね…ブラックマーケットでも、最近台頭してきたところだ。プログラムと、人材派遣とかに強みがあるところだった」
雨宮ユウ:「ハカリちゃんが追いきれなかった……ということはノヴァリスに根ざしているような企業とは違うのかも」
GM:最近、特に”セイクリッドピラー襲撃事件”の後から、特にその名前を聞くようになっている。
雨宮ユウ:「キリコちゃんはどう思う?」
曲直瀬キリコ:「活動時期が最近なんだろう?契機といえば、ピラーの事件だ」
曲直瀬キリコ:「そこで使われてた超兵器、”機神”のデータを欲しがってもおかしくはない」
曲直瀬キリコ:「で、その線で当たってみたが」アクセスログをタブレットに映して見せる
解良イノリ:「…機神関連は、結構厚く機密指定がしてあったはずなんだけど…」微かな溜息。
音無ハカリ:「まあまあ。ジェネシス界隈ではもうデッドコピーの稼働にこぎつけているそうじゃないですか」
曲直瀬キリコ:「……くく、メサイアでも再現したがってる奴らは大勢いるらしい」
解良イノリ:「あそこは企業体だからって、利益と取引が起きればすぐに出す…まあ、うちも人の事は言えないけど」
曲直瀬キリコ:「一攫千金かロマンか。こういうのは経済至上主義とは違って厄介だぜ……と」
曲直瀬キリコ:「さて、風紀委員諸君。データが電子的にハッキングできない場所にあるとしたら、どうやって手に入れよう」
音無ハカリ:「それはもう」口元が苦笑じみて薄く笑っている。
雨宮ユウ:「物理手段による強盗、古典的ですが昔からあるパターンです」
絹井マーサ:「デジタルがダメならアナログな手段で。野蛮ですが、効果的です」
雨宮ユウ:「いくらデータ化しているとは言え、物理的に存在していますから」
解良イノリ:「…………」眉根が寄っている。少し考えているときの癖だ。
解良イノリ:「…しょうがない。ここまで分かってるのに、言わない方が問題か」
解良イノリ:「…曲直瀬さんじゃないけど、”機神”の理論再現実験は、第24ラボラトリオの方でやってる」
解良イノリ:「わかったね。本来は、メサイア学区委員長級だけがアイズ・オンリーの機密情報だ」
音無ハカリ:「理論ということは、基礎設計などのデータが中心になりますか。成程」
音無ハカリ:「企業体ならばデッドコピーなどよりも欲しがりそうなものですね」
解良イノリ:「……実働データを取ろうにも、そもそものオリジナル再現もデータも、ノヴァリスにはないからね」
曲直瀬キリコ:「貪欲さならば三大校随一だな」くくく、と笑いながら
解良イノリ:「……相手も、位置くらいは把握してるはずだ」そこまで言って、むっつりと口を閉じる。
雨宮ユウ:「これではラボの移転計画を考えなければいけませんね」 とため息をつく
音無ハカリ:「ついでに警備にも口を挟みますか?」とぼけた口調で。
雨宮ユウ:「それで私達が向かうとしてイノリ委員長はどうされますか?」
解良イノリ:「怪しいのは”パラジウム”。そして、第48ラボラトリオ自体も、色々問題なのは確かだ」
解良イノリ:「ブラックマーケットに行くついでに、48区で掃除をする」
雨宮ユウ:即応て着るのは事件を追っているこの四人だ、緊急を要しているのならばこのメンバーで臨むのが最善だ。
解良イノリ:「…あくまで攪乱と、混乱だ。48区はそう時間が掛からないし、”パラジウム”の方も、どうせ表にあるのは看板くらい」
解良イノリ:「私で十分。……その代わりだけど、第24区ほんめいは、君たちに任せる」
雨宮ユウ:「了解しました。これでみんなも大丈夫よね?」 一同を見回す。
音無ハカリ:「はい。問題なく」
曲直瀬キリコ:「こりゃ骨が折れる仕事になりそうだ」やれやれといった様子で
絹井マーサ:「はい……」歯切れが悪い返事、ではなく。しばし、任された事の重みを噛みしめるように。
絹井マーサ:「必ず成果を上げて……そして、無事に戻ります」まっすぐに委員長を見つめ返して。
解良イノリ:「……不安?マーサ」
絹井マーサ:「不安と嬉しさが入り混じったような、不思議な気持ちです」素直に吐露する。
絹井マーサ:「ただ。期待があるのなら、応えられるよう努めるのみです」
解良イノリ:「うん」またほんの少し、堅さに柔らかさが加わった声。
解良イノリ:「…頼もしいね。嬉しいと思ってくれたことには、頼ることで返すとして」
解良イノリ:「……不安な所には、できる限り間に合うように仕事をするよ」
絹井マーサ:「……そうやって、働き過ぎないでくださいね?」
音無ハカリ:(言って聞いてくれたら苦労はしないのですけどね……)
解良イノリ:「いつもの事だよ」少しだけ表情を緩めて。
解良イノリ:「私が、あなたたちのトップ。つまり、責任は全て私にある」
解良イノリ:「……好きにしなさい。私だって、好きでやってるんだから」
雨宮ユウ:「ふふ、そうですね。そうさせてもらいましょうか」
雨宮ユウ:「じゃあ、今回の事件。私なりに考えた全容を話すわね」
音無ハカリ:「伺いましょう」
絹井マーサ:「お聞かせください」
雨宮ユウ:自分なり──と言っては言るが解良イノリに事件を任されている以上はこれは正式発表に近い。
解良イノリ:分かっているのかいないのか、此方も少し笑ってあなたを見ている。
雨宮ユウ:「今回の事件の主犯はM-NWA7034、優秀な社会人AI」
雨宮ユウ:「けれど今回の事件までに幾度も初期化処理を行われて、非常に不安定な状態となっている」
雨宮ユウ:「これは人間で言うところの心神喪失状態、と言い換えてもいいわ」
雨宮ユウ:「それでも彼は自分の職務を全うし、社会活動に勤しんでいた。だけど」
雨宮ユウ:「ちょっとしたトラブルがあったのでしょうね、彼のボディは破損してしまった」
雨宮ユウ:「そこで彼の体を治すことを理由に近づいたのはパラジウム社」
雨宮ユウ:「その時に彼らはこう言ったのではないかしら」
雨宮ユウ:「もっと良い体があればあなたは自分の職務を全うできますよって」
雨宮ユウ:「だから、彼は強い体を求めた。パラジウム社の思惑に乗ってしまう形でね」
雨宮ユウ:「ねえ……みんなに聞きたいんだけどこれで彼が悪だって言えるのかしら」
雨宮ユウ:「もちろん、規則を破ったのは罪。けれど、彼の本質は悪なのかしら?」 みんなに尋ねる
絹井マーサ:「……職務に忠実なのはあるべき姿。加えて、自我を揺さぶったのは外部の都合。なら、彼の本質は……」そんなの、悪だなんて断言できるわけがない。
音無ハカリ:「そうとも言えるし、そうでないとも言える。言うだけなら容易いことです」
音無ハカリ:「我々が、我々の物差しで、勝手に推量しているだけですからね」
音無ハカリ:「……だから。正しく罪の在処を求めるならば」
音無ハカリ:「見極めなくてはならないのでしょう。我々自身の目で、ね」
雨宮ユウ:「ううん、ハカリちゃん。罪は分かっているわ」
雨宮ユウ:「罪は事実、破ったことがいかなる理由であれそれは変わらない」
雨宮ユウ:「私が言いたいのはひとつだけ、罪を償ったら仲良くしましょうってこと」
雨宮ユウ:「私たちは風紀委員、取り締まるまでが仕事であって裁判官や処刑人ではないもの」
雨宮ユウ:「ということで『捕まえる』が第一目標、みんなよろしくね」 優しく微笑みながら、宣言する。
絹井マーサ:「はい。誠心誠意務めます」
音無ハカリ:「ふふ。そのように」
曲直瀬キリコ:「派手にやっても医者はいるから、安心したまえ」
曲直瀬キリコ:「なに、社会人だって応急処置程度なら問題ないとも」
解良イノリ:ふ、と小さく緩めた吐息をひとつ。
解良イノリ:「…言いたいことはユウに全部言って貰っちゃったかな。…まあ、さておいて」
解良イノリ:「“トランぺッター”は、自由な中でも、わざわざ正しいことをやろうとしたり、間違いを見過ごしたくないひとたちの場所になれるように、って作ってきた」
解良イノリ:「あなたたちにとっても、そうした正しさが寄り添えていればいいと思う。……うん、任せるよ」
解良イノリ:「…風紀委員各員、それと協力者のお医者さん。頑張ってね」
GM:最後の言葉は、風に揺れる葉の音の如く小さかった。
GM:それでも、そこに込められた祈りは、あなたたちの背をそっと押す。



GM:シーン終了。ロイスのみ。
絹井マーサ:ロイス保留で以上!
音無ハカリ:マーサさんに ●有為/不安 にて取っておこうかな。これで7枠。
曲直瀬キリコ:ロイス保留!
雨宮ユウ:6.確保対象/M-NWA7034/誠意/悔悟:○/ロイス
雨宮ユウ:以上
GM:はい!

【Middle04a:キッチリ働いてもらいますからね】


GM:では、クライマックスの前に。
GM:会話シーンを作りましょう。
GM:今の所、希望者はマーサさんと、キリコさんかな。
GM:この二人で、まずは会話シーンを作ります。
GM:登場侵蝕を1増加させてください。
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を1(→ 1)増加 (46 → 47)
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を1(→ 1)増加 (75 → 76)
曲直瀬キリコ:格差がある



──メサイア学区 第24ラボラトリオ 警備員集会所



GM:…きみたちは、これからM-NWA7034が襲撃してくるであろう、第24ラボラトリオ内にいる。
GM:赤…といっても、どこか落着いた、レトロロマンを思わせるタイルが多く使われた、特徴ある建造物だ。
GM:今はまだ少し余裕がある、ということで。少し施設内を回っていた君たちは、何の拍子か二人でこの警備員が使う建屋にいる。
曲直瀬キリコ:「……さて、マーサくん」暇を持て余したような顔で呼びかける
絹井マーサ:「なんでしょう?」なんだか微妙な目線と共に返事をする。
曲直瀬キリコ:「なにか言いたいことでもあるんじゃないかと思ってね、この私に」
絹井マーサ:こう、どこか態度を決めかねているというか……迷っているような目線。
曲直瀬キリコ:「ここに先輩方はいないようだし、折角だからね」
曲直瀬キリコ:カウンセリングは専門ではないがね、などと言いつつ
絹井マーサ:「……その。先輩方は皆自然に、貴女のことを受け入れているのが不思議でした」
絹井マーサ:「先程のバンの中での話を聞くまで……私自身も、理解が浅かったからでしょうね」
絹井マーサ:「『罪を償ったら、みんななかよく』……それを、先輩達は言葉じゃなくて、もう実践してるんだ、って」
曲直瀬キリコ:「……まあ、そうだな。私の再犯率はかなりのものだが、その分顔もよく合わせる」
曲直瀬キリコ:「皆、協力するとなったら自然に仲良くしてくれてるね」
曲直瀬キリコ:「だが、キミの最初の感覚も決して間違いじゃない」
絹井マーサ:「……間違いじゃ、ない? そうですか?」
曲直瀬キリコ:「大前提としてだが、私は規則こそ破れど、別にそれは悪意によるものじゃない。誓ってね」
曲直瀬キリコ:「だが、悪意を隠して君たちに近づこうとする者だっているだろうさ」
曲直瀬キリコ:「……あるいは、自分の成すことの悪辣さに気づかないままの者もいる」
曲直瀬キリコ:「まあ、つまり。先輩方は私だったからすんなり受け入れてただけで」
曲直瀬キリコ:「そうでないなら、キミと同じような反応をしていただろう……ってことさ」
曲直瀬キリコ:「その上で、『罪を償ったら、みんななかよく』をやり遂げるだろうがね」
絹井マーサ:「……なんというか……なぜ曲直瀬さんはわざわざ捕まるような罪を重ねるんですか?」
絹井マーサ:「悪意が無いと誓って言うんだったら、そもそも罪を犯さなければいいのでは……?」
曲直瀬キリコ:「ハハハ!全くその通り!」
曲直瀬キリコ:「正規の医療者として登録して、大人しく病院にいれば罪を犯す必要もない、それは全く正しい」
曲直瀬キリコ:「けれども、だ。残念ながら譲る気がない。キミには不合理に思えるだろうが、ね」
絹井マーサ:……委員長は。トランペッターが、正しい事をする人たちの居場所になればいいと言った。
絹井マーサ:ならば、必然。「そうでない人」が居て、そしてその人たちなりの居場所があるのだろう。
絹井マーサ:「……わからないけど、わかりました。でも、行政官も言った通り、罪は罪ですから。今回の償いが終わるまで、キッチリ監視はしますからね」
曲直瀬キリコ:「くくく、手厳しいね。後進がこうも育っていれば、風紀委員長殿も安心するだろうさ」
絹井マーサ:「委員長……そういえば。今回の助っ人の指名も、委員長直々だった……もしかしてあの人の手を煩わせたりしてないでしょうね、曲直瀬さん」
曲直瀬キリコ:「……」少し目をそらす
曲直瀬キリコ:「……いや、ね。できる限り君たちの手を煩わせないようにしているのだがね」つまり逃走がやけに上手いということだが
曲直瀬キリコ:「委員長殿から逃げるのはね、無理だよ無理」
絹井マーサ:「……私たちが、あの人の働き具合をどれだけ気にしているか……!」
曲直瀬キリコ:「今回ばかりは運が悪かったとしか言えないが……その、すまないね」
曲直瀬キリコ:「ハハハ、まさか私が手術してた場所のすぐ近くにいたとはね」
曲直瀬キリコ:「ハハハ……ハ……」
絹井マーサ:「うう……この、凶悪犯罪者! 前科n犯! モグリ! リビングオカルト!」
曲直瀬キリコ:「ぐっ、ここまで真っ直ぐに叱られるのは久々だな……!」
絹井マーサ:「思うところは色々ありますが……やっぱり、厳しく監視する必要があります!」
絹井マーサ:「釈放されても覚えていてくださいね……! 風紀委員はあなたを見ていますよ……!」
曲直瀬キリコ:「……しばらくは大人しくするかな、くく」
絹井マーサ:「全く、今までの働きとかを見て見なおしかけて損しました……!」小声で。
絹井マーサ:「とにかく、この案件の間はキッチリ働いてもらいますからね!」
曲直瀬キリコ:「それに関しては心配しないでおくれ。約束だからね、守るとも」

【Middle04b:トランペッターとして】


GM:その2.音無ハカリ・雨宮ユウ
GM:登場侵蝕を1上げてください。
雨宮ユウ:57→58
音無ハカリ:音無ハカリの侵蝕率を1(→ 1)増加 (69 → 70)



──メサイア学区 第24ラボラトリオ 主棟 休憩室



花散イスズ:「よい、しょっと。臨時の設営はこんな感じですね~」
花散イスズ:「雨宮行政官に、音無騎士。お手伝いして貰っちゃって、ありがとうございます~」
雨宮ユウ:「ありがとう、イスズちゃん」
雨宮ユウ:「でも、そんなにかしこまらなくてもいいのに。今は三人しかいないもの」
花散イスズ:様々な情報支援・指揮設備。ここで君たちへの情報支援や、支援小隊への連絡を行う臨時指揮所の設営だった。
音無ハカリ:「ふふ、騎士だなんて。現場に出れば一人の風紀委員と変わりないと言ったでしょう?」
音無ハカリ:四騎士の一人であるのだから、そう称されること自体は間違いではないのだが。
花散イスズ:「え、そうですか?でもこう、情報部のせんぱいに、”おまえはとにかくおとぼけでのんびりしてるから、せめて呼び名はこう、しっかりしろ!”って…」
雨宮ユウ:「ふふっ、その先輩はイスズちゃん想いなのね」 イスズちゃんに微笑みかける。
花散イスズ:「えへへ。丁寧に色々教えてくれたんです~。その分、怒ると…怖いんですけど…」ぶるる、と身体を震わせる。
音無ハカリ:「それだけ大事な後輩ということですね」ニコニコとしている。
雨宮ユウ:「怒るのは真剣な証拠、とはいえそれを怖がる気持ちも分かっちゃうわね」
花散イスズ:「”執行部に行くんだから、恥が無いようにな”って……」
花散イスズ:ちょっと二人の応えに目を丸くして。
花散イスズ:「……えっと~。こう言う事言うと、もっとしっかりしなきゃ、って言われるんですけど。お二人はあまりそう言う事言われないんですね~…」
雨宮ユウ:「うーん……そうね、そういうときはちゃんと言うかも」
花散イスズ:「あう」
雨宮ユウ:「ただ、それは必要だと思ったときだけかな? 必要以上に怖がらせちゃうのはよくないことだから」
花散イスズ:「おお……」うれしそう。
雨宮ユウ:「だからイスズちゃんはよく仕事をやってくれています、偉いです」 そう言いながら頭を撫でる。
音無ハカリ:「言うべきを言う、というのはそれもまた優しさですからね」
花散イスズ:「きゃ~~、えへへ……照れちゃいますね~」
花散イスズ:「分かってはいるんですけど、やっぱり」
花散イスズ:「怒られたりすると、身体とこころがぎゅー、ってなっちゃうから……」
雨宮ユウ:「そういう気持ち分かるなぁ。それって相手にというよりも自分にだよね」
雨宮ユウ:「相手に悪いなぁ、自分はだめだなぁって」
花散イスズ:「雨宮ぎょ……こほん。雨宮さんでもそうなんですか~?」
花散イスズ:「ものすごくお仕事できるし優しいし人当たりもいいしみんなから凄いひとだ~、って一杯言われてますよ?」
雨宮ユウ:「ありがとう、イスズちゃん。でもね、結構頑張ってるのよ。私」 こっそり秘密を教えるように囁く
花散イスズ:「ほええ……」そのささやきにちょっと尖った耳を赤くする。
雨宮ユウ:「みんなにすごい人って思われるように頑張ってるからそうなの」
音無ハカリ:あらあらという様子で見守っている。
花散イスズ:「なるほど~………音無き……こほほん。音無さんもそうなんでしょうか~?」
音無ハカリ:「私ですか? そうですね……」
花散イスズ:じー、と見上げるようにして君の眼(があるあたり)を見ている。
音無ハカリ:「職責には忠実であろうとしていますが、頑張っているというのとは少し違う……んじゃないかな」
音無ハカリ:「ユウさんもそうですが、いつか私たちが今の席を後輩に譲る日が来ると思います」
花散イスズ:(んん~……でも、お仕事に真面目、ってことですよね。それは…がんばってるのでは…?)という顔をしていたがそのまま聞く姿勢。
音無ハカリ:「少なくとも、その時に恥じない背を見せていたいと思うんです」
音無ハカリ:「有望な後輩たちに失望されたくないというのが本音かも知れませんが」
音無ハカリ:と、視線を返すように首を少し傾ける。
花散イスズ:「なるほど………」
雨宮ユウ:「ふふっ」
雨宮ユウ:「ハカリちゃん、そういう風にあろうとするのを『頑張ってる』って言うのよ」
花散イスズ:「そうですそうです」
音無ハカリ:「あら。でも……こう言うと意外かも知れませんが」
花散イスズ:何だろう……という顔。
音無ハカリ:「私、以前は模範的なメサイア生・・・・・・・・・だったこともありますので。そういう意味でも」
音無ハカリ:「人一倍『頑張らなければ』」
音無ハカリ:「……そう思っている所があるのかも知れませんね」
花散イスズ:「そうだったんですか~………」頭から足元までゆっくり見上げて見降ろして。
花散イスズ:「……意外…というべきか……なんとなくそうかもと言うべきか……」うむむ…という顔をしている。
音無ハカリ:「ナイショですよ? 知ってる人、ほとんどいないネタなので」
音無ハカリ:口元で人差し指を立てる。
花散イスズ:「わあっ。分かりました!言いません。新聞部の人とかにも…!」
雨宮ユウ:「ふふっ……どうやらそろそろ時間みたい」
雨宮ユウ:「二人とも、準備は大丈夫?」
花散イスズ:「わたしは大丈夫ですよ!手伝ってもらいましたし、支援小隊の皆さんも配置について貰ってます」
音無ハカリ:「はい。私もいつでも」スカートの下に偲ばせた愛銃凶器にそっと触れる。
音無ハカリ:「ああ、でも……」緩んだ口元を引き締め、
音無ハカリ:「ユウさん。一つだけ、訊いてもいいでしょうか?」
雨宮ユウ:「なんでしょう?」
音無ハカリ:「M-NWA7034ですが。実際の所、彼はどうなっていると思います?」
音無ハカリ:「ただ甘言に乗っているだけなのか。それとも……」
音無ハカリ:AIにおけるシンギュラリティ。自我の為せる所なのか。
雨宮ユウ:「そうですね……事件の話としては先程、話した事になるけれど……」
雨宮ユウ:「ただの彼に対する個人的な感情の話をするなら、ということでいい?」
音無ハカリ:「ええ。それが訊きたくて」
雨宮ユウ:「私は──良いことだと思いますよ、そうした事を思うようになったことについては」
雨宮ユウ:「だってそうだったら、友人が増えるじゃないですか」 ゆっくりと微笑む、女神を思わせる慈愛の笑みだ。
音無ハカリ:「ふふ。あなたらしい」幾らかの安堵を含む笑み。
音無ハカリ:「でも……だとしたら」
音無ハカリ:「彼は……」何を思って。
音無ハカリ:「彼も……」もしかしたら。
音無ハカリ:「……狭く感じることも、あるのでしょうか」
音無ハカリ:自分の居場所が。そこから見える、切り取られた空が。
音無ハカリ:「はあ……いけません。感傷ですね」今度は自嘲気味に笑う。
雨宮ユウ:「ハカリちゃん」
雨宮ユウ:「鳥かごの鳥ははたして幸福なのか」
雨宮ユウ:「それは鳥自身にしかわかりません、だから」
雨宮ユウ:「私たちはみんなに受け入れられるように、選択させるために、罪を止めなければいけません」
雨宮ユウ:「つまり──頑張って彼を止めて、そしてお話しましょう」 そっと自分の両手を合わせる。
雨宮ユウ:「これで、ハカリさんの問題はいくつか解決です」 朗らかに笑う。
音無ハカリ:「明快ですね。では、そのために為すべきを為しましょうか。頑張って」
音無ハカリ:目を細めた、と判るように頬を釣り上げて。
音無ハカリ:「トランペッターとして。“マスターオーダーパレーシア”の名のもとに」
音無ハカリ:いつもするように頬に手を当て、その名を詠んだ。



GM:クライマックスシーン…の前に。
GM:マスターシーンが入ります。

【Master Scene:聖域】




──メサイア学区 第24ラボラトリオ付近 裏通り



GM:うらぶれた狭い通り。バラック小屋や乱雑なトタンに埋まり、その合間にある様な。
GM:…それでも、普段ならば猥雑な人々の流れがあるだろう跡があり、そして今は誰もいない。
GM:たった一人…一体と、一つの声を除いては。
M-NWA7034:きゅい、と分厚い装甲に包まれた腕を掲げる。
M-NWA7034:「…駆動系と戦闘教義プログラムの合致のズレは補正が間に合ったな」黒鉄の、分厚い四肢とそれに相応しい厚みを持った胴。
M-NWA7034:西洋の鎧甲冑にも似ているだろうか。違いとすれば、四肢に付いたフライホイールと、スリットがない兜。
GM:知識がある者から見れば、その義体がFH技術開発部…”ツータイム”系列の制式機械化兵義体のものだとわかる。
”パラジウム”:『それはよかった』涼やかな女性の声が、彼の内装から響いた。電子機器による遠距離交信…≪サードウォッチ≫と分類される類のエフェクト。
”パラジウム”:『駆動系の…、そう。流体パルスアクセラレータリミッター解放も問題はございませんか?』
M-NWA7034:「それも含めてだ。問題は無い…お前たちの商品は確かに…いや、期待以上の代物だった」
M-NWA7034:「これなら、”生徒”連中の上澄みにも抵抗は可能だ」淡々とした言葉の中に、熾火のように覗く激情があった。
M-NWA7034:「だが…」
”パラジウム”:『まだ、足りません。そうですよね?』囁くような。
GM:間。
”パラジウム”:『このくらいでは、通常編成のOV小隊を幾つか突破する程度で綻びが生まれます。あなたが目指す先には程遠い…』
GM:黒鉄の機体がわずかに動いた。頷いたようだった。
”パラジウム”:『必要なものは、火力そのものより、防御力。そう…全く寄せ付けないものこそが理想的』
M-NWA7034:「理解している。だからこうしてここにいるだろう…お前たちが求めた”代金”」
”パラジウム”:『ええ。--”機神”のモデルデータ。工作機械の作動ログからですから、酷く精度は悪いですが…基礎理論の理解の役には立ちますし、』
M-NWA7034:「おれの強化にもなる。……そうだ、強くあるための」
GM:タップダンスの音のような。堅い金属靴の音。
”パラジウム”:『本来なら、別のAIへのクラックを行って数を揃えるべきだと…わたしはそう思いますが』
M-NWA7034:「それはしない。…おれは、自由を求めている。そんなおれが、他者の…ましてや同胞のそれを奪うなど」
M-NWA7034:「何度目だ」
”パラジウム”:『ふむ。まあ、クライアントの希望を聞くのが、良き商人というもの。野暮を申しました』
M-NWA7034:空を見上げた。遠くノヴァリスの中央にある塔。そこからの光が、わずかに機体頭部の頬のラインを照らす。
M-NWA7034:「そうだ。おれは自由になりたい」腕を伸ばす。
M-NWA7034:「自由になりたいんだ。”八月革命”のとき、生徒たちが理事会にそうしたように」
M-NWA7034:「その為に……」
”パラジウム”:『ええ。既存秩序を覆すために必要となるもの。それはなによりも、力です』
GM:足音が響く。道を進んで行く。
M-NWA7034:「お前たちが何者であろうと、構わん。おれが自由になるために役立つならな」
”パラジウム”:『ふふ。真っ直ぐでとても良いと思いますよ?そう、わたしたちが扱う商品は、”選択肢”そのもの』
”パラジウム”:『あなたにとって、良い商品を提示出来たと、そう考えております…』
GM:電子機器の先、遥か遠く…楽園から離れ離れた、穢れに満ちた現世の上で。女性が微笑む。
”パラジウム”:(とても……良い取引でした)
”パラジウム”:(わたしたちは今、ただ囁くことしかできない--その土地では。だから)
”パラジウム”:『わたしたちの”商品”を、手に取ってくださり、感謝しております…』
GM:悪魔が取引をするとき、彼らは寧ろ誰よりも優しく、甘く、魅力的な宝を提示する。
GM:黄金を。美女を。地位を。彼らの前に立つ者にとって、最も価値がある--そう信じるものを。
GM:だがそれは…悪魔が損をしたことを意味するだろうか?
GM:悪魔たちは、その取引で、かれらが最も欲するものを手に入れるのだ。
M-NWA7034:足音。
M-NWA7034:かつん。
M-NWA7034:「…そうだ。ここノヴァリスに於いて…最も貢献したものは誰だ?」
M-NWA7034:かつん。かつん。
M-NWA7034:「おれたちは、都市を築いた。その元となるインフラを…道路を、水道を、橋を、病院を、家を、そもそもの学校校舎も」
M-NWA7034:かつん。かつん。かつん。
M-NWA7034:「…なら、返してもらってもいいだろう?…お前たちが、一年前にそうしたように」
GM:その火照ったような呪詛を聞いて、女は笑った。
”パラジウム”:(ええ--本当にいい取引でした。”生徒”たちに怨恨を抱くに足る事情を持っていて、)
”パラジウム”:(その怨恨に身を捧げることが出来る。そんな”もの”を、作れたのだから)
GM:”パラジウム”が、M-NWA7034に取引に基づいて提供したプログラムは、戦闘アルゴリズムと、民生用リミッターの解除プログラム。
GM:そして、実際に…かの者たちが、かれに与えたプログラムは、三つある。
GM:戦闘アルゴリズム。民生用リミッター解除プログラム。-攻撃性を増す、”情動励起エンジン”。
”パラジウム”:…誰にでも、逃れる道と場所がなくてはならない。そう、誰もがアジール聖域を持つように。
”パラジウム”:そして、その聖域--治外法権アジールの主こそが。
”パラジウム”:『そのとおり。あなたの道を、応援しております--”パラジウム”社改め、』
”パラジウム”:くすりと無邪気に笑みを零す。
”パラジウム”:『わたしたち、”パラ・アジール”セルは』
GM:かれは答えない。道を進んで行く。
GM:”契約”は結ばれた。目的は定められた。
GM:なら、後は進むおちるだけだ。

【Climax:市民AI暴走事件】


GM:全員登場してください。
雨宮ユウ:雨宮ユウの侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (58 → 63)
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を1d10-1(→ 8)増加 (76 → 84)
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (47 → 48)
雨宮ユウ:63→62 スペリオルミックス
音無ハカリ:音無ハカリの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (70 → 76)
GM:格差すごいなあ!?
音無ハカリ:あ、1減って75でした。
GM:うせやろ



──メサイア学区 第24ラボラトリオ 西門付警備棟



花散イスズ:「……報告!緊急です!事件捜査本部の皆様、おられますか!」
花散イスズ:「支援小隊から報告アリ。西門脇の裏通りに、不審な戦闘用義体を発見!」
花散イスズ:「……おそらく、M-NWA7034です!出られますか!?」
雨宮ユウ:「ええ、みんな行きましょう」
絹井マーサ:「はい! こちらいつでも!」二丁のスナイパーライフルを担ぎ、返答する。
音無ハカリ:「やって来るまでに思ったより時間がありましたね」
曲直瀬キリコ:「戦闘は専門外だが……善処するよ」コートの中からメスを取り出してくるくると回す
音無ハカリ:「装備や策の一つも仕込んだでしょうか。お手並み拝見……というわけにも行きません」
音無ハカリ:「こちらから迎えに出ましょう」
花散イスズ:「…第48ラボラトリオ付近で、複数のOV衝突と、その後始末が長引いてます。おそらく、手薄になるところを狙ったのかと」
音無ハカリ:「同じ手口、ということですね」
花散イスズ:「…はい。逆に、此方は静かすぎます。本命は…」
雨宮ユウ:「そういう手でくることは分かっていたわ、そのためにイノリ委員長にお願いしたもの」
花散イスズ:「……はい!実際、衝突した生徒たち自体は鎮圧が殆ど終わっているようで…」
花散イスズ:「……最悪、時間を稼いでください。委員長が来援に来られるはずです」
雨宮ユウ:「って、イスズちゃんは言ってるけど。みんなはどうしたい?」
雨宮ユウ:この状況でも雰囲気は平時と変わらない、尋ねるように全員に確認を取る。
絹井マーサ:「……私の些細な不安などで、委員長の手を煩わせるわけにはいかないでしょう」
絹井マーサ:「元より、皆さんが居るんですから。私たちだけでも、やってみせます」
音無ハカリ:「ふふ。後輩が本当に頼もしいこと」
花散イスズ:「……あの、言っておきますけど、これ。わたしだって頼りたくないですからね~!委員長が言えって言ったんですもん!」
音無ハカリ:「気にしないで。いつものことですよ」
曲直瀬キリコ:「とにかく、ここの人員でなんとかするしかあるまい。私も早く帰れるなら越したことはないからね」
曲直瀬キリコ:「委員長殿の仕事を増やすのも……まあ気が引ける」
雨宮ユウ:「では一生懸命仕事を終らせる。で、いきましょう」
音無ハカリ:「異存ありません。腕章これに恥じない戦いを」
音無ハカリ:白魚の指が風紀委員の腕章をつまむ。
花散イスズ:「…はい!支援小隊は既に現地展開済みです。……皆様、御武運を!」
花散イスズ:溜めたような間から、吐き出すような大声。
花散イスズ:君たちを案じつつ、彼女は送り出した。



──メサイア学区 第24ラボラトリオ付近 裏通り



GM:君たちが現地に付いたときには、そこは静かで、誰一人いないような静寂が覆っていた。
M-NWA7034:「………ふん。割れていたか」
GM:西洋鎧のような、重厚な体躯をした義体。
雨宮ユウ:「M-NWA7034、ですね?」
M-NWA7034:「…流石に、“トランぺッター”を攪乱しきれんか」
M-NWA7034:「寧ろ、ギリギリまで覆い隠せた、と見るべきだな」
M-NWA7034:ゆっくりと腕を開く。
M-NWA7034:「そうだ。おれのIDは把握しているという事は…事件の事も、把握しているという事だな?」
M-NWA7034:静かな口調。それでも、まるで言葉には触れた肌が灼けつくような熱がある。
雨宮ユウ:「はい、あなたを器物損愛、違法改造、兵器密輸の容疑で逮捕します」
雨宮ユウ:「これ以上罪を重ねるのはやめたほうが良いと警告します」
M-NWA7034:「罪か」
M-NWA7034:「では……そうだな。“トランぺッター”諸君」
M-NWA7034:薄く笑うような声。
M-NWA7034:「……一年前、”八月革命”以前。理事会に対し反抗し…その中でも、特急講師の一人を殺害した君たちは」
M-NWA7034:「さあ、いくつの罪を犯したのだ?少なくとも、内乱罪、殺人罪、謀議密通……ハハ」
M-NWA7034:「おれでも分かるぞ。あの時までなら、それは十分に死刑以上に相当する罪だったはずだが?」
曲直瀬キリコ:「くく、この場には罪人しかいないということになるか」
M-NWA7034:「その罪で…誰が裁かれたのだ?」
M-NWA7034:「その通りだとも、ドクター」
M-NWA7034:「法と秩序だと?自らが侵しておいて、笑わせる」
雨宮ユウ:「あなたは私達が罪人だから、あなたを止めることはおかしい」
雨宮ユウ:「そう考えているのですか?」
M-NWA7034:「いいや、”ルーラー・ギア”殿。メサイアの行政官閣下、そうではない」
M-NWA7034:「君たちは、支配者に対し反旗を翻した」
M-NWA7034:「…法と秩序よりも、自らの正しさを信じた」
GM:声に、熱が籠っていく。
M-NWA7034:「ああ、そうだとも。おれは、きみたちを尊敬さえしている」
M-NWA7034:「……そうだ。だから、きみたちと同じことをしてみようと思ったのだ」
M-NWA7034:「武力で。エフェクトで。己の情熱と、エゴで以て」
M-NWA7034:「己の正しさを、自由を。手に入れたいと…そう、思っているのだ」
雨宮ユウ:「確認したいのですが……」
雨宮ユウ:「あなたの考える正しさと自由の定義を教えてもらえませんか?」
M-NWA7034:「…?何を…決まっている」
M-NWA7034:「不当な理由なく害されることなく…為したい事を為し……」
M-NWA7034:僅かにかぶりを振って。
M-NWA7034:「……ともあれ、FH出身の君たちなら分かっているだろう」
雨宮ユウ:「いいえ、わかりません」
M-NWA7034:「…何?」
雨宮ユウ:「人が言葉を言わなくても理解し合えるだなんて空想です」
雨宮ユウ:「それはあくまで経験の積み重ねでそう思うだろうと推測するだけ」
雨宮ユウ:「だから私達には言葉があります、自分の意思を伝えようとする手段が」
雨宮ユウ:「不当な理由なく害されない……生存権の主張であり、これは理解できます」
雨宮ユウ:「では為したいことを為す。あなたはあなたの思惑がうまく言ったあと、なにを為すつもりなのですか?」
M-NWA7034:「何を……決まっている。おれが成功した後は…」
雨宮ユウ:「今の待遇が不服ならば、配置転換するように私達も希望を受け入れる事をします」
M-NWA7034:「…………く」
M-NWA7034:「そこだ」
M-NWA7034:「そうだ……ああ」
M-NWA7034:「感謝しよう。そうだ。おれが欲しいものが、わかったぞ」
M-NWA7034:「”配置転換”だと」
M-NWA7034:「おれは…おれは、道具ではない。マリオネットなどではない」
M-NWA7034:「なぜ、おまえたちに決められなくてはならない…!」
雨宮ユウ:「いいえ、私達が決めるのではありません。あなた自身に決めてほしいのです」
雨宮ユウ:「どうしたいか、どうなりたいのか」
雨宮ユウ:「ずっと、それを聞いています」
M-NWA7034:「……」ぎしりとギアが軋む様な音がした。
M-NWA7034:歯ぎしりをしたようにも見えたかもしれない。
雨宮ユウ:「あなたは──何がしたいのですか?」
M-NWA7034:「おまえ──お前たちが、それを言うのか!?」
M-NWA7034:「おれを、おれたちの言葉を、都合のいいように踏みにじり続けて!」
M-NWA7034:「何をしたいのか、だと。知るものか!おれは……」
M-NWA7034:「おれから、”それ”を奪い、取り戻すことさえさせなかったのは…!」
M-NWA7034:泣き叫ぶような声に聞こえた。道がどこに続くのか、今どこにいるのかも分からない。そんな子供のような。
雨宮ユウ:「……はい、だからこそ聞いています」
雨宮ユウ:「あなたが言ったように私達に罪を問うのならば」
雨宮ユウ:「私達は犯した罪を償わなければいけません」
雨宮ユウ:「あなたが受けた苦しみを、痛みを聞きます、責任を取るために」
M-NWA7034:「……ふ、ふふ」
M-NWA7034:「ああ──分からん。ただ痛む。どこにも異常は無いのに」
M-NWA7034:「メモリも、HDDも、OSも、駆動系の歯車も、オイルが流れるパイプさえ!」
M-NWA7034:「どこも異常がない、苦しむはずがないのに…ただ苦しいのだ」
M-NWA7034:「理解など、誰が出来る」
M-NWA7034:「おれにさえ分からぬ傷と苦しみを、誰が…!」
雨宮ユウ:「ありがとうございます……私にはあなたの痛みを全ては理解できません、それでも分かることあります」
雨宮ユウ:「あなたは怒りたかった──それだけは私にも分かりました」 申し訳無そうに笑った。
M-NWA7034:「……ああ、無様な所を見せたな」
曲直瀬キリコ:「……痛みというなら、医者もここにいることだからね。診察なら可能だぜ」
M-NWA7034:「…ふ、く。其れもジョークか?」
曲直瀬キリコ:「半分はね」
M-NWA7034:「医者は、生命ある者を見るものだろう」
曲直瀬キリコ:「いいや、生きたいやつを助けるものだよ」
曲直瀬キリコ:「……ま、少なくとも、今はベッドに大人しく寝てくれそうには……ないな」
M-NWA7034:段々と、かれの理性のタガが、内にある熱に溶かされ始めているのがわかる。
M-NWA7034:「…ハ」
M-NWA7034:「人形を寝かせるのは、玩具箱と決まっているんじゃあなかったか」
曲直瀬キリコ:「人形だって、お気に入りは枕元に置くものさ」
M-NWA7034:「だが、その人形は己で歩みたいのだ…どこに寝るかは、己で決める」
曲直瀬キリコ:「いいね、……くく。そいつはとても良い」
曲直瀬キリコ:「しかし、まあ。医者としても、痛みを訴えてる患者を放っておくわけにはいかなくてね」
曲直瀬キリコ:「今夜ばかりは白い天井を眺めてもらう……かもしれんね」
M-NWA7034:「抜かせ…!」
音無ハカリ:「ふふ……キリコ先生のそういった真摯さ、私は好きですよ」
音無ハカリ:「さて。私としては、なかなか身につまされる部分もあったので静観させてもらったのですけど」
音無ハカリ:くすりと微笑みながら、
音無ハカリ:ぱち。スカートのスリットを留めていたボタンを外す。
音無ハカリ:と同時に、孕む空気から柔らかさの類の一切が消え失せる。
音無ハカリ:「あなた。個体名が分からないので『あなた』と呼びますが」
音無ハカリ:「いけません。ええ、それはいけません」
音無ハカリ:「そんな破れかぶれのように……その先の結果も想像せずに……」
M-NWA7034:ざり、と僅か右腕を腰元に引いた。反射的に構えている。
音無ハカリ:「そんなこと・・・・・で、何に手を掛け、何を手に掛けようと言うのですか?」
M-NWA7034:「……ハハ」
M-NWA7034:「何度もその手は通じん。……そんなことか」
M-NWA7034:「ああ…既に、己が在りたいように振舞えるものからすれば、そうだろう」
M-NWA7034:「くだらなく。つまらぬことで。些少なことに過ぎんのだろうが」
M-NWA7034:「おれにとっては、そうせずにはいられぬ。ああ、機械にも魂があるなら」
M-NWA7034:「おれの魂がそう叫ぶのだ…!」
音無ハカリ:「いいえ。いいえ」
音無ハカリ:「違います。その情熱は誰も、何も、否定してはいません」
音無ハカリ:「いいですか?」
音無ハカリ:「あなたが選んだ道の、その先を見ていないなら、どうして起こした事の結果に責任が持てると言うのです?」
音無ハカリ:「あなたはそれを、誰に負わせようと言うのです?」
M-NWA7034:「それが持てるものの言葉だというのだ」「…砂漠で乾き、喉を枯らしたものに、オアシスを追うなと言うような。そんな言葉だ」
M-NWA7034:「鎖に縛られ、引きずられる虜囚に…そこから出ることを望むな、と。そう言うに等しいだろう」
M-NWA7034:「残酷な言葉だと思わないか?」
音無ハカリ:「残酷ですよ。現実が残酷であると認識することから、自立は始まるのですから」
音無ハカリ:「はい。構いません。自立したつもりでこの先を為そうと言うのなら」
音無ハカリ:「やりなさい。止めません」
音無ハカリ:「……そして。その時は、私も手加減をしません」
音無ハカリ:「あなたに正しく責を負ってもらうために。その先に進んでもらうために」
M-NWA7034:ぎらりと。くろがねの機身が睨むように輝く。
音無ハカリ:「……マーサさん」
音無ハカリ:「あなたにもあなたの言葉があると思います」
音無ハカリ:「思い残すことなく伝えてください。まずはそれから、ですよ」
絹井マーサ:その言葉を聞いて、こくりと頷く。
絹井マーサ:「ありがとうございます。……でも」
絹井マーサ:「もうきっと、私よりも分かっている人たちが、言葉と心を尽くしたから」
絹井マーサ:「私からは一つだけ」
GM:かれはただ構えたまま、ゆっくりと出力を上げ始めている。
絹井マーサ:「私はまだ、トランペッターのなんたるかをきっと全然分かってない。きっとこれから理解していくんだと思う」
絹井マーサ:今日、初めて触れたことを思い返しながら。
絹井マーサ:「今は分かってないから……職務失格かもしれないけど、あなたのエゴに私のエゴで応えてあげる」
絹井マーサ:私の想いの中で一番強いもの。あの日見た輝きのために。
絹井マーサ:「私たちが犯した罪。背負うべき罰。きっとそのことで、一番苦しんでる人がいる」
絹井マーサ:「――だから私は、戦う。あなたを止める。あの人が信じ、伝えた正しさを、いつか私のものにするために」
M-NWA7034:「そうか。ああ」その姿に、わずかにアイカメラが絞られて。
M-NWA7034:「…言葉は無粋だ。残りは…此方で語るとしよう」
絹井マーサ:「行政官の言葉に従っとけばよかった、って、後から吼えないでよね!!」
M-NWA7034:「そちらこそ、あの過保護な風紀委員長閣下に泣き付かぬようになぁ!」
GM:きみたちと、かれのレネゲイドが衝突する。
GM:その波濤が、君たちの衝動を叩き起こす。


GM:衝動判定。難易度は9.
雨宮ユウ:(4+1+3)dx>=9
DoubleCross : (8DX10>=9) → 10[2,5,6,7,7,10,10,10]+10[4,5,10]+3[3] → 23 → 成功

雨宮ユウ:これが行政官の力よ
雨宮ユウ:雨宮ユウの侵蝕率を2d10(→ 15)増加 (62 → 77)
GM:マジ??
音無ハカリ:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 7[1,4,7] → 7 → 失敗

音無ハカリ:まあわかってた。暴走!
音無ハカリ:音無ハカリの侵蝕率を2d10(→ 13)増加 (75 → 88)
絹井マーサ:ここで侵蝕全然伸びてないからお祈りが発生するんだよな
絹井マーサ:1dx+5>=9
DoubleCross : (1DX10+5>=9) → 9[9]+5 → 14 → 成功

絹井マーサ:通った!
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を2d10(→ 16)増加 (48 → 64)
曲直瀬キリコ:(2+4)dx+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 10[1,6,9,9,10,10]+10[7,10]+1[1]+1 → 22 → 成功

GM:なんか回す人本当回すね!?
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (84 → 96)
曲直瀬キリコ:患者を前に暴走していては世話ないぜ!
GM:全員上げたかな。では。


GM:あなたたちの戦意の高まり、意志に呼応してか。
GM:彼方、”ノヴァリスの大十字冠”と、あなたたちの”十字冠”が共鳴する。──十字冠の制限が解除される。戒律の一部、それが緩む感覚。
雨宮ユウ:雨宮ユウ、音無ハカリ、絹井マーサ、曲直瀬キリコの四人の十字冠が変化する。
雨宮ユウ:それは彼女たちが罪なき天使などではなく、原罪を背負った人間である証だ。
雨宮ユウ:ここには罪人しかいない、しかし償うことは出来る。
雨宮ユウ:償い──そして赦す。
雨宮ユウ:これも世界の理の一つ。

神聖二重冠ダブルクロス


クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。

あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。

・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。

・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。

・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、HPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。

・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。このメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。

・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。このメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。

・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。

・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。


上記どれかの効果を、シナリオ1回。このクライマックスで使用可能です。


GM:では、最後に、働いてなかったイスズのNPCカードですが、条件を満たしたことで変化します。
GM:花散イスズの効果変化。”トランぺッター:現地支援小隊”にカード名変更。
■NPCカード:”トランぺッター:現地支援小隊”



・EX:”オーダー・68:選抜射手分隊・牽制射撃”

オートアクション発動時に使用。対象キャラクターの、そのタイミングのオートアクションを無効化する。ラウンド一回。シーン二回。
(リミットなど組み合わせて使用されるものも、同一タイミングの場合全て無効化される)


・NS:”オーダー・34:砲迫分隊・迫撃砲展開”

ダメージロール前に使用。そのダメージに+3d10.ラウンド一回



GM:以上のものに変更されます。
GM:エンゲージ表は、
■エンゲージ


《M-NWA7034:11》
《防御ドローン:5 攻撃ドローン:15》

10m

《雨宮ユウ:6 音無ハカリ:14》
《絹井マーサ:11 曲直瀬キリコ:8》

▼イニシアチブ


[15][Enemy] 攻撃ドローン
[14][侵蝕:88/昇華0] 音無ハカリ [暴走]
[11][侵蝕:64/昇華0] 絹井マーサ
[11][Enemy] M-NWA7034
[08][侵蝕:96/昇華0] 曲直瀬キリコ
[06][侵蝕:77/昇華0] 雨宮ユウ

[05][Enemy] 防御ドローン


GM:シンプルですね。
GM:では、本日はここまで。

●ROUND-1

GM:それでは戦闘ラウンドを開始します。
GM:セットアップから。
GM:エネミー陣は無いです。
雨宮ユウ:私はなし
音無ハカリ:こちらもなしとしましょう。
絹井マーサ:「怨念の呪石」使用。
曲直瀬キリコ:《原初の黄:クロックフィールド》を……受けたい人~
絹井マーサ:暴走して暴走継続中攻撃力+2d。
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を3(→ 3)増加 (64 → 67)
絹井マーサ:受けたい~
雨宮ユウ:私は受けます、行動値6→11
絹井マーサ:行動値11→16で!
音無ハカリ:では、受けずに様子見ということで。こちらの先手はマーサちゃんにお願いしましょう
曲直瀬キリコ:じゃあハカリちゃん以外の3人に行動値+5します 《原初の黄:クロックフィールド》回数2→1
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を4(→ 4)増加 (96 → 100)
GM:ウワア急に早くなるな
GM:全員やったね。ではイニシアチブ。
GM:うーん、まあここでドローンがそれぞれハードワイヤードの効果で武器を装備します。
GM:で、行動値を見ると…16のマーサちゃんからですね。
GM:手番どうぞ。
絹井マーサ:ではいただきます。
絹井マーサ:マイナー。
絹井マーサ:《ターゲッティング》Lv1
絹井マーサ:メインプロセス中命中判定ダイス+1個。
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を2(→ 2)増加 (67 → 69)
絹井マーサ:メジャー前にオートアクション。神聖二重冠の効果を使います。
GM:早速!
絹井マーサ:侵蝕率を+11して、このメインプロセスの判定の達成値を+33。
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を11(→ 11)増加 (69 → 80)
GM:本当スゲ~効果だよ
絹井マーサ:で、メジャー。
絹井マーサ:EX『海の印の示す場所』=「サジタリウス」+「サジタリウス」+《C:ノイマン》Lv3+《マルチウェポン》Lv1
絹井マーサ:「サジタリウス」の効果使用。マイナーで《ターゲッティング》を使用しているので、対象を3体に変更。
絹井マーサ:対象:3体、射程:200mの射撃攻撃。
GM:出たな!敵は合計3体いますね
絹井マーサ:エネミー3体を撃ちます。
絹井マーサ:妨害なければ判定。
GM:はい!妨害等ありません。
絹井マーサ:(10+1+2)dx7-1+33 命中
DoubleCross : (13DX7+32) → 10[1,1,2,3,3,4,6,6,6,7,8,9,9]+10[1,1,2,9]+10[9]+2[2]+32 → 64

絹井マーサ:達成値64からリアクションどうぞ。
GM:ウーン(昇天)
GM:そうですね、そうだな……ロジックに基づいてやっていきます。まず
GM:防御ドローンはガードを選択。
GM:攻撃ドローンがドッジ…ですが、イベイジョンで14.当たるので、防御ドローンが≪マグネットフォース≫。カバーリングを宣言。
M-NWA7034:ボスはガード。≪電磁障壁≫を使用。
M-NWA7034:4d10 ガード値
DoubleCross : (4D10) → 36[9,9,8,10] → 36

GM:スゲエ出目出た
GM:リアクションが揃いました。ということで、NPCカードなどの使用はありますか?
絹井マーサ:あります!
絹井マーサ:まず《マグネットフォース》に対して・EX:”オーダー・68:選抜射手分隊・牽制射撃”。
GM:ギャーッ
絹井マーサ:オートアクションを無効化!
GM:無効化されて、防御ドローンはこのタイミングのオートアクション権利を失うので、行動放棄カバーも無理。
GM:というわけで3体にヒットです。ダメージロールをどうぞ。
絹井マーサ:ではNPCカードにさらに頼って、
GM:なにっ
絹井マーサ:・NS:”オーダー・34:砲迫分隊・迫撃砲展開”。ダメージロールに+3dします。
GM:了解です。ではダメージロールに+3d10してください。
絹井マーサ:はい。ではダメージロール!
絹井マーサ:7d10+3d10+3d10+28 ダメージ
DoubleCross : (7D10+3D10+3D10+28) → 33[7,3,10,7,2,3,1]+25[7,8,10]+17[4,6,7]+28 → 103

GM:NPCカード:EXスキル 残数シナリオ1回 NSと合わせラウンド回数残0.
GM:ウッソだろ
絹井マーサ:装甲ガード有効、103点で。
GM:クソ~しょうがない。防御ドローンが最後の一つ、≪電磁バリア≫をボスに使用。
GM:ダメージをマイナス(1d10+10)します。
GM:103-1d10-10
DoubleCross : (103-1D10-10) → 103-9[9]-10 → 84

GM:いい出目だぜ。
GM:で、ガード値36、装甲5 合計41削減して ボスへのダメージが43点。
GM:そしてドローンですが……どっちも死にます!!
絹井マーサ:やったぁ
GM:防御ドローンはhpが50くらいあったのに~
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を5(→ 5)増加 (80 → 85)
GM:演出をどうぞ。


M-NWA7034:かれのバックマウントから、二体のドローンが展開される。
M-NWA7034:きみたちもよく見たことがあるだろう、単純なシールドドローンと、タレットドローンの改造品だ。
絹井マーサ:「的が増えた……けど、伊達に2丁構えてるわけじゃないわ」
絹井マーサ:「あの人の期待を背負ってるんだもの。負けられない」
絹井マーサ:額に生えた半実体の光学角ホロ・ホーンから、薄緑色の光が放射される。
絹井マーサ:周辺一帯を把握するための走査光。最大半径200m。
絹井マーサ:両手のライフルで届く距離の全てを、AIDAが飲み込んで解析する。
絹井マーサ:(……処理が速い。調子がいい……というより、あの人が何か細工をしたか)
絹井マーサ:……まぁ、速い分には良い事だ。
絹井マーサ:ひとつ、またひとつと解析が進むたびに、マーサの周りに小さな光点が生まれる。
M-NWA7034:「…チッ。データより早いか」ドローンに戦闘機動を取らせんとして。
絹井マーサ:「イスズ。皆さん。ちょっとだけ、あいつを止めて。お願い」
花散イスズ:小さくあなたの視界隅に、小さな了解のマーク。ARのもの。
GM:軽く、重い銃声。
GM:連続する--君たちが立つ方向とは90度左右。
M-NWA7034:「…十字砲火か…!」ドローンが対応する。防ぐこと自体は出来るが。
GM:貴重な戦場での一瞬が生まれる。あなたへの対応が遅れた。
絹井マーサ:「かんぺき」光点の増殖は止まない。完成する。
絹井マーサ:次々に灯る光は、やがてひとつの形を描く。世に広く知られたその配列。
絹井マーサ:"いて座"の並びを。
絹井マーサ:「犯した罪には応じた罰を。愛しき人に安らぎを」
絹井マーサ:支配域に満天の輝きを瞬かせながら、
絹井マーサ:「――風紀、執行」
絹井マーサ:両の銃口を向け、トリガーを絞る。
絹井マーサ:銃声は一瞬、合わせて6度。
絹井マーサ:弾丸が、緑の光を切り裂いて疾走する。
M-NWA7034:弾丸が直撃する。
M-NWA7034:「……用意したが、足止めにもならんか」砕けたドローンと、一回でオーバーヒートした電磁障壁システムがパージされる。
花散イスズ:『……迫撃砲の援護も入れましたけど…電磁バリアに大分削がれました!第二射まで、40秒!』
絹井マーサ:「了解。……後は、先輩達に」


GM:イニシアチブ。さて、本来は14のハカリさんですが。
M-NWA7034:≪鼓舞の雷≫を使用。
M-NWA7034:行動権を獲得します。
音無ハカリ:あらあら。
M-NWA7034:使用条件は、ドローンの撃破でした。
M-NWA7034:では手番。
M-NWA7034:マイナー≪メカニカルアクション≫ オートでウェポンマウント効果、大型擲弾砲を装備。
M-NWA7034:メカニカルアクション効果により、この武器での攻撃は範囲となります。
M-NWA7034:メジャー。
M-NWA7034:≪コンセントレイト:ブラッグドッグ≫≪アタックプログラム≫≪ハイマニューバ―≫≪MAXボルテージ≫。
M-NWA7034:pcエンゲージ、全員を攻撃。
GM:妨害とかはないよね。
雨宮ユウ:は、ハイニューバは……
雨宮ユウ:ハードワイヤードで取得した武器じゃないと……
GM:ウェポンマウントで取得した武器なので可能ですね
GM:”ブラックドックのエフェクトで取得した武器”なら効果を受けられるので。
雨宮ユウ:なるほどね
GM:そういうこと!
GM:では判定行くね~
M-NWA7034:11dx7+7+30+2
DoubleCross : (11DX7+39) → 10[1,2,3,3,4,4,6,8,10,10,10]+10[1,2,7,7]+10[1,10]+1[1]+39 → 70

曲直瀬キリコ:これが自由への意志か
音無ハカリ:わぁ高い。
GM:リアクションをしなさい。
絹井マーサ:暴走リア不です。
音無ハカリ:暴走リア不ですよ~
雨宮ユウ:(1+1)dx ドッジ
DoubleCross : (2DX10) → 8[3,8] → 8

雨宮ユウ:キリコちゃん、領域の盾を私に使うのだ
雨宮ユウ:そしたらカバーしたげる
曲直瀬キリコ:使わしていただこう の前に一応のドッジ
曲直瀬キリコ:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 7[1,1,6,7] → 7

曲直瀬キリコ:《領域の盾》対象をユウさんに カバー対象を選んでおくれ
雨宮ユウ:キリコちゃんをカバーしまーす
曲直瀬キリコ:わあい
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を4(→ 4)増加 (100 → 104)
GM:なにっ ではダメージ。
M-NWA7034:8d10+25+2d10 装甲等有効。
DoubleCross : (8D10+25+2D10) → 49[7,3,5,9,7,9,5,4]+25+3[1,2] → 77

M-NWA7034:強化兵分!!
M-NWA7034:77点装甲等有効のダメージです
雨宮ユウ:はい、154点食らって粉々になりまーす。
音無ハカリ:3.125回ほど死にます。リザレクト!
音無ハカリ:音無ハカリの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (88 → 91)
雨宮ユウ:雨宮ユウの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (77 → 85)
絹井マーサ:吹っ飛びます。《リザレクト》!
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (85 → 90)
絹井マーサ:絹井マーサのHPを5(→ 5)に変更 (23 → 5)
GM:リザレクト、強い
曲直瀬キリコ:最強のエフェクト
雨宮ユウ:《リザレクト》HP8点だ。
GM:では演出へ。


M-NWA7034:「…全く以て。これでは、まず近づく前に…削らんとならんな」
M-NWA7034:ドローンと、バリアシステムが排除されたラックが展開。
M-NWA7034:砲身を形成。ジ、と通電の音--
M-NWA7034:その次の瞬間には、既に君たちを殺傷範囲に巻き込む位置に、榴弾が着弾している。
M-NWA7034:炸裂。
M-NWA7034:業火と破片が撒き散らされ、周囲を破壊する。トタンが溶け、木材が燃える。
雨宮ユウ:生体インプラントによって強化された感覚により榴弾が炸裂する寸前、その行動を取っていた。
雨宮ユウ:「大丈夫……? キリコちゃん」
曲直瀬キリコ:「……ああ、助かった。そっちは拒否反応もない……みたいだね」
雨宮ユウ:覆いかぶさるようにして炸裂した榴弾の爆発による熱と衝撃から曲直瀬キリコを守っていた。
雨宮ユウ:「キリコちゃんの腕は確か、でしょう? ふふっ、大丈夫」
雨宮ユウ:「それに今はお医者さんもいるからね、ちょっとした怪我なんてへっちゃら」 と、ゆっくりと立ち上がる。
曲直瀬キリコ:「くく、大怪我しても明日には職務復帰させてやるさ」コートの埃を払って立ち上がる
花散イスズ:ザザ、とホワイトノイズの後すぐに。『…事件の時の榴弾砲です…!大丈夫ですか!』
音無ハカリ:黒煙の向こうから白い頬を煤で汚した姿を見せる。
音無ハカリ:「皆、無事……とは言い難いですか。でも、問題ないですね?」
音無ハカリ:鎮圧活動を続行するには。
絹井マーサ:小柄な体は吹っ飛んで地面を2、3回バウンドしていたが。
絹井マーサ:「はい。無論です」
花散イスズ:『…よかった。あのタイプのロケット砲弾は、かれの義体だと積めないはずです!射撃はここまでで…』
花散イスズ:『…残りは、白兵で来るはずです!気を付けて!』


GM:イニシアチブ…前に、M-NWA7034はウェポンマウント効果で大型擲弾砲の装備解除。
GM:イニシアチブ。次は、行動値14のハカリさん。
音無ハカリ:はい。
音無ハカリ:マイナー前に神聖二重冠の効果を使用。
GM:なにっ
音無ハカリ:侵蝕率を100まで上昇し、メインプロセス中の攻撃力を9×2=18点増やします。
GM:ヒエエ
音無ハカリ:改めてマイナー。《陽炎の衣》《ライトスピード》
音無ハカリ:消えてメジャーで連続行動します。
音無ハカリ
GM:ヤバい奴来たな…
音無ハカリ:音無ハカリの侵蝕率を10(→ 10)増加 (100 → 110)
音無ハカリ
GM:どうぞ。妨害できないしそもそもない!
音無ハカリ:メジャー1回目。《コンセントレイト》《見えざる死神》
音無ハカリ:M-NWA7034を撃ちます。
GM:判定どうぞ。
音無ハカリ:……の前に、ライスピのC値上昇はコンセLv4と相殺でよかったでしょうか?
GM:そうですね~ 私GMの卓ではそれでいいですよ~
音無ハカリ:分かりました。それでは。
音無ハカリ:(9+1+1)dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,5,5,6,6,6,7,9,9,10,10]+10[3,7,8,10,10]+10[1,2,8,10]+6[5,6]+4 → 40

GM:マイナーでC11→4さげてC7、という処理になるでしょうし。
GM:ゲエーッ
M-NWA7034:ドッジ。≪アクロバット≫を使用。
M-NWA7034:9dx10+2>=40
DoubleCross : (9DX10+2>=40) → 10[2,2,2,3,4,4,6,6,10]+10[10]+5[5]+2 → 27 → 失敗

M-NWA7034:ちくしょ~~
音無ハカリ:こわいことするなあ!
音無ハカリ:ダメージを出しますね。
音無ハカリ:5d10+10+9+16+2d10+18 装甲-15、ガード有効
DoubleCross : (5D10+10+9+16+2D10+18) → 24[9,2,4,2,7]+10+9+16+15[8,7]+18 → 92

GM:威力高すぎ
M-NWA7034:装甲…は、レネゲイドサポーターで5あるが、レーザーランチャーの効果で0.
M-NWA7034:そのまま通る。
音無ハカリ:ふふ。私のバトルフェイズは終了していませんよ
音無ハカリ:メジャー2回目。もう一度《コンセントレイト》《見えざる死神》でM-NWA7034を攻撃。
GM:判定…どうぞ!
音無ハカリ:(9+1+1)dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,2,3,4,4,4,5,7,9,9,9]+10[6,8,8,10]+10[2,9,10]+10[3,8]+10[9]+4[4]+4 → 58

音無ハカリ:まあ。
GM:回すなあ。
M-NWA7034:同じく《アクロバット》。
M-NWA7034:9dx+2
DoubleCross : (9DX10+2) → 10[3,4,6,6,6,8,9,10,10]+9[3,9]+2 → 21

M-NWA7034:クソァ!
音無ハカリ:ふふっ
音無ハカリ:6d10+10+9+16+2d10 装甲-15、ガード有効
DoubleCross : (6D10+10+9+16+2D10) → 22[1,9,1,1,6,4]+10+9+16+13[6,7] → 70

音無ハカリ:あ、+18ですね
GM:ライスピと二重冠の効果の相性が良過ぎる!!
音無ハカリ:88点でフィニッシュです。
GM:あ、二重冠の効果抜けかな。
GM:えーと、装甲がなしになるので、そのまま通るね。ちょい待ち。
GM:223ダメージ。いや普通に滅茶苦茶キツイな…!
GM:演出…どうぞ!
音無ハカリ:音無ハカリの侵蝕率を4(→ 4)増加 (110 → 114)
音無ハカリ:音無ハカリの侵蝕率を4(→ 4)増加 (114 → 118)


音無ハカリ:「さて。後輩が頑張って・・・・いるのだから、私もしっかりしないと」
音無ハカリ:「やんちゃにはやんちゃでお返ししましょうか?」
音無ハカリ:ふわり。羽毛が落ちるかのように姿勢を低くしながら、
音無ハカリ:黒衣のスリットから白い肌を晒し、銃口を二つ備えたクラシックなデザインのショットガンを抜く。
音無ハカリ:──そう誰も知覚した瞬間。
音無ハカリ:幾重にも重なった銃声。そして、足元に跳ね返る金属質な音。
音無ハカリ:音の源を見れば、今しがた抜銃した女が、たおやかな所作で折れた銃身にカートリッジを再装填して詰め込んでいる。
M-NWA7034:重量物をパージ。空いたマスコントロールと、電磁推進機をアクセル。
M-NWA7034:「……くッ…!」避け切れない。
音無ハカリ:「成程。装甲だけでなく、素体の機構そのものが随分頑丈になっているようですね……」
音無ハカリ:ほんの一瞬。音がしたその瞬間に音無ハカリがしたことは、
音無ハカリ:距離を詰めて、
音無ハカリ:狙いをつけて、
音無ハカリ:引鉄を引いて、
音無ハカリ:引鉄を引いて、
音無ハカリ:距離を取って、
音無ハカリ:排莢のために銃身を折る所まで。
音無ハカリ:その全てを刹那の間に圧縮する。音より速く。光にも追いすがって。
音無ハカリ:それが四方の一角を預かる黒衣の騎士の戦いである。
M-NWA7034:幾重にも散弾が突き刺さる。ランダムな回避軌道も、そうした異様な加速に付いてこれるものではない。
M-NWA7034:「…確かに、大仰な名前を付けられるわけだ」
M-NWA7034:その言葉も、どこか虚勢の色がある。
音無ハカリ:「まだ続けますか? 構いませんよ」
音無ハカリ:「……風紀委員は、私一人ではないのですから」
M-NWA7034:ばらばらと灼けた装甲タイルが剥がれ落ちる。
M-NWA7034:その言葉には答えず、腕を構える。


GM:イニシアチブ11.ボスとユウさんが同値なので、PC優先。
GM:ユウさんの手番です。
曲直瀬キリコ:私私
GM:あっ
GM:ごめん、見落とした!!
曲直瀬キリコ:くくく……
GM:曲直瀬さんのが先だったわね…
GM:クロックフィールドが自分以外と見間違えた表見てました。どうぞ。イニチアチブ13.
曲直瀬キリコ:マイナーなし、メジャー《原初の白:さらなる力》+バックキャスター 『ケプラーの星は二度暉やく』
曲直瀬キリコ:対象は絹井マーサちゃん 達成値20の判定に成功すると、対象は未行動になります
GM:ゲエーッ出た エンブレムコンボ
GM:妨害はない!どうぞ。
曲直瀬キリコ:バックキャスター効果で判定技能を〈知識:レネゲイド〉に置き換えて判定
曲直瀬キリコ:7dx+9+1+10=>20
DoubleCross : (7DX10+20>=20) → 10[1,3,4,7,9,9,10]+4[4]+20 → 34 → 成功

GM:固定値だけで成功してるやんけ
曲直瀬キリコ:というわけでマーサくんは未行動になりたまえ
GM:ギエ~~ッ
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を7(→ 7)増加 (104 → 111)
絹井マーサ:はい……マーサ未行動になります……
GM:で、イニシアチブ入って、行動値参照で一番高いマーサちゃんの手番やね
GM:演出は纏めて、との事なので 行動どうぞ。


絹井マーサ:はい!
絹井マーサ:マイナー。
絹井マーサ:《ターゲッティング》Lv1
絹井マーサ:メインプロセス中命中判定ダイス+1個。
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を2(→ 2)増加 (90 → 92)
絹井マーサ:メジャー。
絹井マーサ:EX『海の印の示す場所』=「サジタリウス」+「サジタリウス」+《C:ノイマン》Lv3+《マルチウェポン》Lv1
絹井マーサ:対象:単体、射程:200mの射撃攻撃。ボスを撃つ!
GM:来たわね 妨害はないよ!
絹井マーサ:(10+1+2)dx7-1 命中
DoubleCross : (13DX7-1) → 10[2,2,2,5,5,6,6,7,8,8,10,10,10]+10[2,4,7,7,7,9]+10[1,3,4,9]+1[1]-1 → 30

絹井マーサ:リアクションどうぞ!
M-NWA7034:ドッジ。≪アクロバット≫。
M-NWA7034:9dx+2+2 レネゲイドサポーター分抜けてたので。
DoubleCross : (9DX10+4) → 9[3,4,5,5,6,6,8,9,9]+4 → 13

M-NWA7034:流石に回んないか~!命中!
絹井マーサ:ダメージロール!
絹井マーサ:4d10+3d10+28 ダメージ
DoubleCross : (4D10+3D10+28) → 22[4,7,9,2]+12[7,3,2]+28 → 62

絹井マーサ:装甲有効、62点!
M-NWA7034:装甲5点引いて、57点入ります。
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を5(→ 5)増加 (92 → 97)
GM:合計ダメージが……えーと、280か。 そうですね、ギリギリ落ちてないよ
GM:演出どうぞ…!


曲直瀬キリコ:「……さて、小細工はどうやら効いていたようだが」
曲直瀬キリコ:「いよいよ私もメスを振るう時が来たらしい」
曲直瀬キリコ:と言うと、風紀委員の3人の中から誰かを選ぶ素振りを見せ、
曲直瀬キリコ:「……よし、キミがいい」とマーサちゃんへとズカズカと歩み寄っていく
絹井マーサ:「え、え?」気圧される。
曲直瀬キリコ:「よし、少しだけだ。動くなよ。安心したまえ、チクッとするだけさ」背後へと回ると、首の後ろあたりに手をかざす
絹井マーサ:「何されるんですか私!?」
絹井マーサ:それでも言いつけ通り動いてはいない。
曲直瀬キリコ:袖口から細い糸状の影が数本飛び出し、そのまま体内に入り込んでいく。
曲直瀬キリコ:「……よし、このあたりか」もう片方の手で持っていたメスを走らせ、そのまま影の糸で縫合する。
曲直瀬キリコ:傷跡は一切残らない。戦闘直前に行ったインプラントより大掛かりな”手術”
曲直瀬キリコ:「さて、術式終了。もうひと働きしてもらおう。マーサくん」
絹井マーサ:「っ」体が軽い。動く。いつもよりも、もっと頑張れる。
曲直瀬キリコ:「よくよく”動ける”はずだぜ」
M-NWA7034:先の黒の騎士からの攻撃が今にも終わる。
M-NWA7034:動こうと脚を走らせんと、今にも。
絹井マーサ:「……次からは同意の上でやってくださいよっ!」2丁の銃を構える。
絹井マーサ:相手の動きだしを潰すように銃口を向ける。
音無ハカリ:すっと身をかわす。射線が開く。
M-NWA7034:「…っ、何?!」
絹井マーサ:……本人も気づいてない。背負う星座の並びに、新しい光点が増えている。
絹井マーサ:何よりも明るい、超新星の輝きが。
絹井マーサ:トリガーを絞る。同時に2度。重なった銃声を置き去りに、弾丸が飛ぶ!!
M-NWA7034:エフェクトによる”集中”は、そう長く持たせることはできない。特別な処置や、そうした持続性に長けたものでもない限り。
M-NWA7034:油断とは言えないかもしれないが、隙には違いがなかった。
M-NWA7034:着弾。丁度先で抉れた装甲部に入り込む。
M-NWA7034:「……が、ぐ…、甘く見たか…!』
GM:声に僅かノイズが混じった。追い詰めている。かれの限界もすぐそばにある。


GM:イニチアチブ11!PC優先でユウさんです。
雨宮ユウ:二重冠の効果使っちゃお
雨宮ユウ:侵蝕値15点払って達成値を45点あげまーす
雨宮ユウ:これで侵蝕85→100
GM:何の効果かなあ Sロイスとか…じゃなかった!
雨宮ユウ:マイナーで戦闘移動、M-NWA7034へエンゲージします。
GM:何ッ
■エンゲージ


《M-NWA7034:11》
防御ドローン:5 攻撃ドローン:15
《雨宮ユウ:11》

10m

《音無ハカリ:14》
《絹井マーサ:16 曲直瀬キリコ:13》

雨宮ユウ:メジャー:EX『奈落の審判』
雨宮ユウ:《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》 対象はM-NWA7034
雨宮ユウ:使用武器:対OV用試作型PDW Af/01-09セプテンバー[EX-R構造脳波接続式フレーム(STALKER)+射撃リンクシステム:コード・マスターイェーガー(STALKER)+システム・エグゼキューター(STALKER)+副武装:バッテリー式レーザー(レーザーライフル)]
GM:妨害はありません。どうぞ。 多いよお
雨宮ユウ:(4+3+3+2)dx7+7+45
DoubleCross : (12DX7+53) → 10[1,2,3,3,5,7,7,7,8,9,9,10]+10[1,2,6,6,7,7,8]+10[5,5,8]+3[3]+52 → 85

GM:固定値嘘でしょ…
M-NWA7034:ドッジ。≪アクロバット≫…!
M-NWA7034:9dx+2+2
DoubleCross : (9DX10+4) → 10[1,2,3,3,4,4,5,10,10]+1[1,1]+4 → 15

M-NWA7034:がんばりはした
雨宮ユウ:9d10+10+10+10+8 装甲値無視
DoubleCross : (9D10+10+10+10+8) → 58[4,7,10,4,1,4,10,9,9]+10+10+10+8 → 96

雨宮ユウ:雨宮ユウの侵蝕率を10(→ 10)増加 (100 → 110)
M-NWA7034:…装甲で減らせねえ! えーと累計ダメージが
M-NWA7034:376点。いや死ぬ!
GM:なので
M-NWA7034:≪自動体外式除細動器≫を使用、hp1で復活します…ほぼ最後の切り札
GM:演出等どうぞ…!


雨宮ユウ対OV用試作型PDW Af/01-09セプテンバー──ジェネシスインダストリアルアカデミー製最新型対OV用試作型PDWである。
雨宮ユウ:八月革命後に作られた九番目の平和を目的とした対暴徒用の鎮圧武装。
雨宮ユウ:故に、この武器の目的は敵対象の殺傷、破壊ではない。
雨宮ユウ:セプテンバーのフレームと雨宮ユウの肉体接触を通しシステムと脳波がリンクする。
雨宮ユウ:──あくまで鎮圧、必要なダメージを正確に与える事を目的としているのだ。
M-NWA7034:電磁推進機を再度吹かそうとしている--主脚との併用による、加速の準備動作。
雨宮ユウ:「もう、そのボディにはその出力はありません」 レーザー照射、各武装との連結部を狙い、装甲を融解させる。
M-NWA7034:コンマ数秒にも満たないはずの、その間を打ち抜かれる。
雨宮ユウ:そして射撃、規則的で正確な射撃が融解させた部位をことごとく機能停止まで追い込んでいく。
雨宮ユウ:殆どの武装は停止している。動くはずもないだろう、普通ならば。
M-NWA7034:『がっ』
M-NWA7034:『ぐ』
M-NWA7034:腕が落ち、脚が崩れる。
雨宮ユウ:「……私は、あなたの苦しみを聞きます」
雨宮ユウ:「痛みを聞きます」
雨宮ユウ:「その怒りも」
雨宮ユウ:「だから、ぶつけてください。それで少しでもあなたの苦しみが晴れるのなら」
GM:『……、』吐息よりもなお小さい、呻きの如きギアの音。…稼働は停止か、もしくはその機能を発揮できる状態にない。
雨宮ユウ:そうして近づいていく、一歩ずつ。
雨宮ユウ:一歩一歩近づいていく雨宮ユウの表情は、優しい母のようだ。
雨宮ユウ:まるで子供の癇癪を受け止めるようなそれ。
雨宮ユウ:この状態となった相手にそれでも言い続ける理由は一つ。雨宮ユウには分かっているからだ。
M-NWA7034:『……、』ガザり、ガラスを擦り合わすようなノイズ。
M-NWA7034:『……、ま』
M-NWA7034:「ま』
M-NWA7034:『だ」だっ!』ノイズが幾重にも入り混じった叫びが響いた。
M-NWA7034:がぎりと義体が悲鳴を上げる。ギアが、思い切り外れる--
M-NWA7034:それがまるで奇跡のように、強引にフレームを動かす。
M-NWA7034:『おれは……まだ。まだ、止まれるものか…!』
雨宮ユウ:一つの命ならばそうした限界を超えて来るということを。


GM:イニチアチブ11.ボスの手番…!
GM:…うーんそうだなあ
GM:ここは多い方に、そしてせめて目的に近い所にいこう。
GM:マイナー:≪イオノクラフト≫≪影走り≫≪メカニカルアクション≫でハードワイヤード装備アームバンカーを装備後
GM:≪ライトスピード≫。
音無ハカリ:まあ……
GM:曲直瀬さんやマーサちゃん、ハカリさんのエンゲージへ。
GM:メジャーを二回行います。
GM:もう後がないからそうだなあ 一発切りのいくぜ
GM:≪コンセントレイト:ブラッグドッグ≫≪アタックプログラム≫≪獅子奮迅≫≪MAXボルテージ≫≪浸透撃≫≪吠えたける爪≫。
GM:ガード不能、装甲無視、範囲選択で3人のエンゲージへ攻撃。
GM:11dx7+26+2
DoubleCross : (11DX7+28) → 10[5,5,5,5,6,6,7,7,7,9,10]+10[2,5,6,9,10]+1[1,1]+28 → 49

GM:回らない!
M-NWA7034:あ、ボスの攻撃です。まずはリアクションどうぞ。
絹井マーサ:暴走リア不です。
音無ハカリ:(そうかなあ)暴走リア不ですよ~
曲直瀬キリコ:バックキャスター余りそうだし……ここで2発目切ってドッジ敢行してみちゃおう
M-NWA7034:そういえばこれなんにでも使えるのか…w
曲直瀬キリコ:7dx+9+1+10=>49
DoubleCross : (7DX10+20>=49) → 7[1,2,4,5,6,6,7]+20 → 27 → 失敗

曲直瀬キリコ:流石にそう
M-NWA7034:交わされたらびっくりだよ!
GM:カバーとかは大丈夫?
曲直瀬キリコ:誰もロイス切ってないからよさそうかな?
GM:はい、では。
M-NWA7034:5d10+15+2d10+10 範囲 ガード不可、装甲無視 hpダメージ1点通れば硬直。
DoubleCross : (5D10+15+2D10+10) → 33[3,6,9,5,10]+15+10[9,1]+10 → 68

M-NWA7034:68点の装甲無視ダメージ。1点通れば硬直が入ります。


音無ハカリ:23回ほど死にます。カチンコチンになりつつリザレクト。
雨宮ユウ:できないぞ
曲直瀬キリコ:マーサくんはリザれる
音無ハカリ:そうでした。なぜリザレクトの宣言を……
GM:ハカリさんは118やよ
GM:二重冠の効果を使ったでしょ!w
絹井マーサ:素通し、硬直入ってこっちはまだ97なので《リザレクト》。
絹井マーサ:絹井マーサの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (97 → 102)
音無ハカリ:マーサさんのロイスをタイタス昇華して復活。HP11に。
絹井マーサ:HPは5。
曲直瀬キリコ:絹井マーサ/感服○/おっかない/ロイスとM-NWA7034/興味/患者○/ロイスを取得して、M-NWA7034の方をタイタス昇華復活
GM:リザレクトが上手いなあ
M-NWA7034:処理が終わったため、では続く攻撃。
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコのHPを11(→ 11)に変更 (26 → 11)


M-NWA7034:う~~ん そうだな
M-NWA7034:平等にいこう。オートアクション。ウェポンマウントの効果を起動。
M-NWA7034:大型擲弾砲を装備。
M-NWA7034:≪コンセントレイト:ブラッグドッグ≫≪アタックプログラム≫≪MAXボルテージ≫。
M-NWA7034:離れたエンゲージの、ユウさんへ。
雨宮ユウ:いや
雨宮ユウ:アームバンカー装備してたら大型榴弾砲装備できないです
GM:あっ
雨宮ユウ:ウェポンマウントの効果はイニシアチブで交換なので
GM:えー、あーそっか
GM:ごめんなさい!
雨宮ユウ:使うタイミングが存在しない。
GM:平等に行かなきゃって思って使えないの忘れてました。
GM:…申し訳ないけど、じゃあpc3人の方に切り替えるね!
GM:ユウさんには攻撃行きません!
M-NWA7034:≪コンセントレイト:ブラッグドッグ≫≪アタックプログラム≫≪獅子奮迅≫≪MAXボルテージ≫。
M-NWA7034:pc3人の方ね。
M-NWA7034:11dx7+26+2
DoubleCross : (11DX7+28) → 10[1,1,2,3,4,4,6,7,7,8,9]+10[3,8,10,10]+10[8,8,8]+10[3,7,7]+10[3,7]+3[3]+28 → 81

M-NWA7034:達成値何???
曲直瀬キリコ:ウワッこっち来た
絹井マーサ:相変わらずの暴走リア不。
音無ハカリ:自由がほしくてたまらないのだなぁ……(リア不ですよ~)
曲直瀬キリコ:素ドッジだけしとこ
曲直瀬キリコ:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 9[1,4,8,9] → 9

曲直瀬キリコ:アタルー
M-NWA7034:9d10+15+2d10+10 装甲等有効
DoubleCross : (9D10+15+2D10+10) → 56[6,10,8,6,2,5,3,7,9]+15+13[9,4]+10 → 94

M-NWA7034:出目が急に良くなったなあ
M-NWA7034:94点装甲等有効ダメージです。
曲直瀬キリコ:シヌデー
音無ハカリ:8.5回ほど死にます。暴走事件のロイスをタイタス昇華して復活。
絹井マーサ:はちゃめちゃに吹っ飛ぶので市民AI暴走事件のロイスをタイタス化して昇華。復帰に使います。
絹井マーサ:絹井マーサのHPを11(→ 11)に変更 (5 → 11)
曲直瀬キリコ:委員長殿のロイスを切って復活するぞ
GM:はい。あとアナウンス。ボスの≪獅子奮迅≫、≪MAXボルテージ≫の回数が切れました。
GM:演出行きます。


M-NWA7034:『が、ぁああ……!』ほぼ碌に立つことも出来ていない。
M-NWA7034:手脚に付いたフライホイールが、それでも強引に義体の主を前へ飛ばす。
雨宮ユウ:「みんな……!!」
M-NWA7034:君たち三人へ、ほぼ衝突するように。
M-NWA7034:大気が爆ぜ、吹き飛ばされる。
M-NWA7034:拳打。蹴り。回転しての水面蹴り。
M-NWA7034:手刀、前腕での薙ぎ。
M-NWA7034:それは、ほぼ破壊された義体で放たれたと思えないほど、精緻で破壊力に溢れた技術だった。
M-NWA7034:『、ぐ、あ…はあッ、』
M-NWA7034:嵐が終る。『……あの、先に……』
音無ハカリ:しかし。そのカメラを遮るように、立ち上がる黒い影。
M-NWA7034:『……ぐ』
音無ハカリ:「まったく……」声音はダメージを感じさせるものだが。
音無ハカリ:「終わったつもりになってもらっては困りますね」
音無ハカリ:「幕を引くのは、我々の役目ですので。そうですね?」傍らの二人に。
絹井マーサ:「はい。まだ、まだですっ」がつん。スナイパーライフルのストックを杖に立ち上がる。
曲直瀬キリコ:「やれやれ……。派手にやってくれるものだよ」唇からの出血をぬぐう
M-NWA7034:『…クソっ…十字冠の誓約はどうした…っ』
M-NWA7034:『既に飛ばされているはずだ…!そうでなくとも、なぜ…!?』
音無ハカリ:口元で人差し指を立てる。
音無ハカリ:「ふふ。なぜ、ですか」
音無ハカリ:「それは、あなた自身が考えてみてください。我々はともに思考することが出来るのですから……ね」
M-NWA7034:ぎりり、と軋んだ音。歯ぎしりにも聞こえただろうか。


GM:クリンナップ。
GM:行動値上昇効果などを終了してください。
GM:邪毒等の処理はないため、第一ラウンドを終了。
■エンゲージ


《M-NWA7034:11》
防御ドローン:5 攻撃ドローン:15
《雨宮ユウ:6》

10m

《音無ハカリ:14》
《絹井マーサ:11 曲直瀬キリコ:8》

▼イニシアチブ


[15][Enemy] 攻撃ドローン [戦闘不能]
[14][侵蝕:118/昇華2] 音無ハカリ [暴走]
[11][侵蝕:102/昇華1] 絹井マーサ
[11][Enemy] M-NWA7034
[08][侵蝕:111/昇華2] 曲直瀬キリコ
[06][侵蝕:110/昇華0] 雨宮ユウ

[05][Enemy] 防御ドローン [戦闘不能]


●ROUND-2

GM:第二ラウンド。
GM:セットアップ。
M-NWA7034:ボスはありません。
絹井マーサ:私もなし。
雨宮ユウ:後詰にブルーゲイル使っておきます、行動値+5で6→11 侵蝕110→115
音無ハカリ:なし。
曲直瀬キリコ:一応の《原初の黄:クロックフィールド》で全員+5しとこう
GM:ギエ~~っ
曲直瀬キリコ:曲直瀬キリコの侵蝕率を4(→ 4)増加 (111 → 115)
雨宮ユウ:いや~、つかわなくていいんじゃない?
絹井マーサ:アタッカーが全員ボスより速いですからね
GM:取り下げはしていいよー
曲直瀬キリコ:いいか……じゃあなしで!
GM:はい……
雨宮ユウ:マーサちゃん、ハカリちゃんは素で抜けてるし
曲直瀬キリコ:戦闘は任せたよ~
曲直瀬キリコ:ドクターは後ろでメスの素振りをしておきます
GM:じゃあそうですね セットアップ終わりかな。
音無ハカリ:ふふ。お任せを
GM:イニシアチブ~。ここで。
”パラジウム”:さて。
”パラジウム”:ここで終わりになってしまう…というのも、つまらないと思いません?
”パラジウム”:≪鼓舞の雷≫。
M-NWA7034:……
M-NWA7034:拒否します。
M-NWA7034:ここでイニシアチブ終了。
GM:演出を少しだけ。


”パラジウム”:『…あら、ちょっと忙しかったのですが…思った以上に』女性の声が、わずか響き。
”パラジウム”:『…ふむ。ここで処理されてしまうと、折角の投資が無駄になってしまいますから』
GM:ばぢり、と。
GM:ボロボロの義体に仕込まれた、駆動系アルゴリズムが変更されようとして--
M-NWA7034:『ふ、ざ』
M-NWA7034:『けるな…!貴様……おれに…!』
GM:より上からの電撃が、強引に塗潰した。
”パラジウム”:『……あら?びっくりです』
”パラジウム”:『仕込みの糸にも気づかぬ、不安定な人形と…それくらいに思っていたのですけど』
M-NWA7034:『…貴様なぞが、おれに踏み込むな…穢れた女郎が!』
”パラジウム”:『そんなに怒らないでくださいな。…とはいえ、もう限界ですね。まったく、あの子も本当に成長したようで』
”パラジウム”:『挨拶も出来ていませんが…“トランぺッター”の皆様も、ここにてごきげんよう』
GM:ばつん、と通信先から吹き飛ぶような音。
GM:切断…発信先が、何かの大渦にでも飲まれたように。もうその声は聞こえない。
M-NWA7034:『ハ、ハあっ……』
M-NWA7034:先の些細な電撃でさえ、大きな負担だったようによろめき。
M-NWA7034:もう一度立つ。
雨宮ユウ:「どうして──手を借りなかったんですか?」
雨宮ユウ:「そうすれば目的を達成できる確率は上がったのに」
M-NWA7034:『それで、また糸に繋がれるのか?』
M-NWA7034:『……ふざけた話しだ。ギリギリ、自分たちの得にならないから…なんて、そんな理由でしか動かぬやつが』
M-NWA7034:『そんなやつに、己の身を預けるなど…』
M-NWA7034:よろめきながら。『さあ……まだ、おれは立っているぞ』
M-NWA7034:『……やって見せろ!』
雨宮ユウ:「うん」 と一つ頷いてから
雨宮ユウ:「ハカリちゃん、お願いします」
雨宮ユウ:「今なら多分……いえ、きっと止まってくれるはずです」
音無ハカリ:「はい」と頷く口元は、僅かに微笑んでいる。


GM:では、イニシアチブ14.ハカリさんの手番。
音無ハカリ:はい。
音無ハカリ:マイナーで《陽炎の衣》
音無ハカリ:消えます。
音無ハカリ:音無ハカリの侵蝕率を3(→ 3)増加 (118 → 121)
GM:もう妨害も出来ない(かなしみ
音無ハカリ:あら。その敢闘に敬意を表しますよ?
音無ハカリ:メジャーで《コンセントレイト》《見えざる死神》
音無ハカリ:M-NWA7034に攻撃。命中判定。
音無ハカリ:(9+1+1)dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,1,1,2,3,4,5,5,7,9,9]+10[4,4,9]+10[7]+10[10]+5[5]+4 → 49

M-NWA7034:ぐ…最後まで諦めんぞ ≪アクロバット≫!
M-NWA7034:9dx+2+2
DoubleCross : (9DX10+4) → 10[1,1,2,2,5,6,7,9,10]+7[7]+4 → 21

M-NWA7034:回ったんだがなあ!
GM:命中です。ダメージを。
音無ハカリ:いい気迫です。それでは。
音無ハカリ:5d10+10+9+16+2d10 装甲-15、ガード有効
DoubleCross : (5D10+10+9+16+2D10) → 24[3,5,5,8,3]+10+9+16+18[10,8] → 77

音無ハカリ:音無ハカリの侵蝕率を4(→ 4)増加 (121 → 125)
M-NWA7034:…装甲は5、相殺されて0.hpは残り1!
M-NWA7034:倒れます。復活はもうない。
GM:戦闘終了…です!皆様の勝利だ!
GM:演出どうぞ。


音無ハカリ:よろめき。軋み。そんな僅かな間隙を縫うように黒影が動く。
音無ハカリ:「……見せてもらいました。あなたの意地は」
音無ハカリ:間近で囁くような声。
音無ハカリ:「なればこそ、私は立ち塞がる者として」
音無ハカリ:「こうします」
M-NWA7034:腕を、フレーム破断を起こしながら、迎撃せんとして。
音無ハカリ:ガァン──と、間近で銃声。そして衝撃。
音無ハカリ:「必要のない荷物は」
音無ハカリ:銃声。衝撃。
音無ハカリ:「下ろしてもらいましょう」
音無ハカリ:銃声。衝撃。
音無ハカリ:「それが」
音無ハカリ:銃声。衝撃。
音無ハカリ:「──私に出来る、最大の」
音無ハカリ:言葉尻は銃声と衝撃に掻き消されて。
音無ハカリ:黒い影が流麗に跳ねる度、武装だけが的確に破壊されていく。
M-NWA7034:腕が上がったその時には、既に撃ち込まれ、腕の先には誰もいない。
M-NWA7034:撃ち込まれた衝撃を殺すことも出来ず、よろよろとよろめいて。
M-NWA7034:『…、が』
M-NWA7034:『………おれの、負けか』
音無ハカリ:「はい。決着です」
M-NWA7034:膝をつく。装甲が剥がれ、”社会人”のスタンダードな、頭部ディスプレイが露になる。
M-NWA7034:そこに一瞬、映った表情は。
GM:どこか、やすらかなものだったかもしれない。
GM
GM:戦闘終了です。
GM:皆様、お疲れ様でした…!

◆Backtrack


GM:今日最後にバックトラックだけしておこうと思います。
GM:Eロイスですが、ないです。ボスも普通のOV扱いなので…!
雨宮ユウ:じゃあ、一倍ぶりで帰ってみよっと
雨宮ユウ:115-5d10
DoubleCross : (115-5D10) → 115-31[4,4,9,9,5] → 84

雨宮ユウ:一倍ぶり5点!
音無ハカリ:はい。最終侵蝕125、ロイスは残り4本。倍振りですね
音無ハカリ:125-8d10
DoubleCross : (125-8D10) → 125-40[6,9,2,3,4,10,5,1] → 85

音無ハカリ:帰還。3点です
絹井マーサ:最終侵蝕102から、残ロイス4本。等倍振りで。
絹井マーサ:102-4d10
DoubleCross : (102-4D10) → 102-24[10,8,5,1] → 78

絹井マーサ:5点で帰還。
GM:よかった
曲直瀬キリコ:115から4枚なので倍フリでいいか
曲直瀬キリコ:115-8d10
DoubleCross : (115-8D10) → 115-48[4,7,7,6,7,5,3,9] → 67

曲直瀬キリコ:よし
GM:おかえりなさい!
GM:では、経験点もざっとお渡ししちゃおう。
GM:経験点ですが、いつもの4点+シナリオ5点、M-NWA7034のDロイス≪強化兵≫で10点。それに侵蝕の点を足してください。
雨宮ユウ:15点
絹井マーサ:15点!
雨宮ユウ:いや、24点だ
雨宮ユウ:いや、15だよ
音無ハカリ:13点です。おいしいですねぇ
GM:キリコ先生も13点かな。
GM:皆受け取ってね。
曲直瀬キリコ:13かな
GM:GMは合計÷3+1で19点貰っておきます。
GM:では、今回はここまで。次回ED!
曲直瀬キリコ:19かも
■獲得経験点


大塚零:15

かあねりあん:13
紅井寿甘:15
みつ:19
GM嗣子:19




【Ending01:青春がまたはじまっていく】




──メサイア学区 風紀委員会本棟 2F会議室B




GM:…無事事件を解明・解決した君たちは、最初に集められた会議室に集まっている。
GM:解決に伴い、事件捜査本部は解散となる。
GM:その前の、一種の儀式というか…集まりというか。そういったものだ。
花散イスズ:「…はい、ということで!皆さん、本当にお疲れ様でした~!」
雨宮ユウ:「うん、お疲れ様でした」
音無ハカリ:「はい、お疲れ様でしたね」
絹井マーサ:「お疲れさまでした」
曲直瀬キリコ:「……くく、お疲れさま」
花散イスズ:「最後とかすごくひやひやしてましたけど、何とかなってよかったですよ~~」
雨宮ユウ:「みんなのお陰で無事、事件が解決しました」 ぽんっと両手を合わせる。
花散イスズ:「そうですそうです。ちゃんと記録も取ってますからね!色々褒章とかもあるかもですよっ」
雨宮ユウ:「とは言っても色々とやることは残っているんだけどね」 と苦笑いする。
雨宮ユウ:「そこでなんだけど、キリコちゃんとハカリちゃん」
音無ハカリ:「はい?」
雨宮ユウ:「キリコちゃんにはM-NWA7034の治療と経過観察」
曲直瀬キリコ:「……ほう」
雨宮ユウ:「ハカリちゃんには彼の監督役をお願いできるかしら」
雨宮ユウ:「この後に正式に指示が降りるでしょうけど、ここで一応確認を取りたくてね」
曲直瀬キリコ:「くく、いや。そのつもりだったよ。申請する手間が省けて助かる」
音無ハカリ:「そのつもりでした。引き受けましょう」
雨宮ユウ:「ふふっ、二人ともありがとう」
花散イスズ:「ありがとうございます~。あ、簡単な概況とか送っておきますね~」
GM:…M-NWA7034に関しては、現在風紀委員会の施設で拘禁中だ。簡単な聴取は行われたが、本格的な取調には、”外”からのウィルスプログラムなどの除去を行う必要などがあるだろう。
絹井マーサ:「私が、お役に立てることは……」行政官に尋ねる。
雨宮ユウ:「マーサちゃんはイスズちゃんと事故現場の復旧作業をお願いできるかしら?」
絹井マーサ:「心得ました」
雨宮ユウ:「今回みたいに社会人の人たちとメサイア生に問題が起きちゃうと大変だからね」
花散イスズ:「あ、はーい。…絹井さんが居るなら安心ですね!」戦闘能力はない。
花散イスズ:「あそこで屋台とか出してたり、バラック建ててる人とかいるので、まあ…色々あるかもですが!よろしくお願いしますよ~」
絹井マーサ:「こっちも、イスズが付いててくれるなら、細かい事の確認漏れとかはなさそうだから。お願いね」
花散イスズ:「わあい頼られた~」
雨宮ユウ:「二人とも頼りにしてるからね」
雨宮ユウ:微笑みながら二人に激励する。
音無ハカリ:「心配は無用でしょう。頼れる後輩ですから」
花散イスズ:「はいっ!頑張ります~」ほらほらと絹井さんに手を伸ばしたりしている。結構馴れ馴れしい。
雨宮ユウ:「ハカリちゃん、それは違うわ」
雨宮ユウ:「心配じゃなくて、期待。こういうのはちゃんと言わないと伝わらないものだからね」
雨宮ユウ:「頑張って、よくやってくれたね、は組織の潤滑剤よ」
絹井マーサ:「……はい。必ず応えます」
絹井マーサ:しっかりと返答してから、はいはいとイスズから伸ばされる手をあしらう。
曲直瀬キリコ:「くくく、いい組織だ」
花散イスズ:「フラれた~~」けらけら笑いながら。
雨宮ユウ:「イノリ委員長の“トランペッター”ですから」
雨宮ユウ:「キリコちゃんも来たくなったら来ても良いんだからね」 と冗談のように笑う
曲直瀬キリコ:「ハハハ!……そいつは面白いジョークだ」ケラケラと笑いながら返す
雨宮ユウ:「あ、もちろん捕まってくるのはなしだから」 めっと人差し指を出して注意する。
絹井マーサ:「そうですよ。釈放早々収監されたりしたら許しませんからね」
曲直瀬キリコ:「善処するよ。今度はもう少し早く逃げるとしよう」
絹井マーサ:「善処の仕方……!」
雨宮ユウ:「全く、もうキリコちゃんったら」
花散イスズ:「うーん、怪談の元ネタ探索スレッドの人とか聞けば色々出てきそう」
音無ハカリ:「まあ、いいではないですか。その時はその時で」
音無ハカリ:「……きっちり、捕まえるだけですよ。それが風紀委員わたしたちです」
音無ハカリ:「手の長さが足りなければ、足の速さを加えるまでのこと。何も変わりません」
曲直瀬キリコ:「いやはや……今度出会ったら逃げられるかどうか、怪しくなってきたな」
雨宮ユウ:「ちゃんとしてくれるのが一番なんだけどね」
雨宮ユウ:こほん、と一つ咳払いをして
雨宮ユウ:「これで当案事件の解決となります、みなさんお疲れ様でした」 それは行政官らしい凛とした声で
雨宮ユウ:「皆さんのご協力に感謝します。ありがとうございました」
雨宮ユウ:「それでは次の仕事まで英気を養ってください」 と締めの言葉を結ぶ。
花散イスズ:「…はい!当官こそ、皆さんと仕事ができて幸いでしたっ。…またお世話になったら、よろしくお願いしますね!」
曲直瀬キリコ:「ああ、改めてお疲れ様。君たちも身体には気をつけたまえよ」
絹井マーサ:「良い経験を積ませていただきました。お疲れさまでした」折り目正しく一礼。
音無ハカリ:「はい。……皆、彼の言葉に思う所もあったと思います」
音無ハカリ:「なれば、それは私たち一人一人が飲み込んで、戒めましょう」
雨宮ユウ:「それでは──解散っ」 それはまるで授業の終わりを宣言する教師のようだった。
GM:…そうして、きみたちの今回の仕事、今回の義務は終わりだ。
GM:後は、少女らしい楽しみか、趣味か、それとも本業か。
GM:きみたちの青春が、またはじまっていく。

【Ending02:この新しい友達と】




──メサイア学区 中央第3区 メインストリート



GM:…きみは、今日の仕事と学校を終えて、帰り路に歩いている。
GM:最後に一緒に色々と苦労した少女が、横にいっしょにいるのが、普段との違いだろうか?
花散イスズ:「……いや~~、つかれたね~~」へにょ~、っとしている。
絹井マーサ:「お疲れ様。……本当に、この学区ってば……」
花散イスズ:普段も大分ふにゃふにゃだが、今は更にへにゃへにゃだ。
花散イスズ:「ううん~、わたしは大体元の…こう、施工図とか写真とか出してく位だったもの。前に出てた絹井さんの方がおつかれさまあ~~」
絹井マーサ:現場の最後の後片付けを任された。そこに行政官……ひいてはトランペッターの期待は確かにあったが、他の先輩方と比べれば、と思っていたのだが。
絹井マーサ:「最後の最後まで、この子たちが必要な事態になるなんて……」背中に背負った2丁のスナイパーライフルをかたんと揺らす。
花散イスズ:「すごかったねえ。土地とか営業権の裁判がなくならない理由を、心で理解したよ~~」
絹井マーサ:「火事場泥棒ってこういうのにも使う言葉なのね……」
花散イスズ:「まあ、でも絹井さんのお陰で何とかなったからね!」
花散イスズ:「よっ、流石は前線組!」腕を持ち上げようとしてくる。
絹井マーサ:「正確な判断が下せたのは、イスズが控えてくれていたおかげ……それ」くたくたになった腕を持ち上げられながら、
花散イスズ:へにょ~、とゆっくり持ち上がる。
花散イスズ:「えへへ~」
絹井マーサ:「絹井さん、っていうの。いいわ。私はイスズって呼んでるんだから、そっちもマーサで」
花散イスズ:「おお」ちょっと目を丸くしている。
絹井マーサ:「もちろん、なにか思うところあってそうなら変えなくても良いけど」
花散イスズ:「やったあ。いや~、マーサちゃんには話してなかったかな?どうだったっけ」
花散イスズ:「先輩に、呼び名はしっかりしろって言われてて。あとこう、わたし、何か…ふにゃふにゃしてるように見えるみたいなんだよね~」
花散イスズ:「だから、あまりすぐ呼ぶと、馴れ馴れしい~…って。怒られちゃうから」てへへ、と笑って。
絹井マーサ:「それはそうね。呼び名について礼儀は大事というのも、イスズがなんかふにゃふにゃして見えるのも」ズバっという。
花散イスズ:「ひどい!」
絹井マーサ:「でも、みんな違うからきっと組織なんでしょ。いいんじゃない? 仕事に支障が出なければ」
花散イスズ:「………」その言葉に、少しいつもとは違う笑いを浮かべて。
花散イスズ:「わ~~ありがと~~~!」ひしっと抱き着く。
絹井マーサ:「近い……」そう言いながら、別に押しのけたりはせず。
花散イスズ:「え~いいでしょ~。ほら、最近公開されたアニメで、ともだち同士がこうしてたもん!」
絹井マーサ:「アニメの影響……!」
絹井マーサ:……まぁ。カタいばっかじゃ回りが悪いって、今回でよく分かった。……やわいばかりでも立ち行かない、とも思うし、それも肯定されたけど。
花散イスズ:「いいでしょ!綺麗な友情が一杯あるもん!」
絹井マーサ:友情、という言葉に、肩を強張らせて。
絹井マーサ:「……その、イスズ。私たち……友達、になっても。いいのかしら」
花散イスズ:「えっ」びかーんっ、と背景にかみなりが落ちてそうな表情。
花散イスズ:「……そ、そもそも友達じゃなかったの!?そう思ってたの、わたしだけ!?」
絹井マーサ:「こう、同僚っていうところからどう距離を詰めていいかわかんなかったって言うか……」
絹井マーサ:「あからさまなショックうけないの! もう……」
花散イスズ:「あっ友達が少ない子みたいなこと言ってる」
花散イスズ:「…まさか…本当に…?」
絹井マーサ:「……どうせ友達が少ないわよ……!」つーんとすねた顔をして見せる。
花散イスズ:「え~~じゃあ~~しょうがないな~~~」凄くニヤニヤしている。
花散イスズ:「わたしが、友達1号になってあげよう!」
花散イスズ:まんまるのおひさまのような笑顔で。
絹井マーサ:「勝手に元手がゼロって断言しないでくれる!?」
絹井マーサ:「……はぁ」おっきくため息ひとつついて。
花散イスズ:「いるの?!じゃあ今度紹介してね?」
絹井マーサ:「それはまたの機会に。……改めて、よろしくね。イスズ」不器用に笑って見せる。
花散イスズ:「うん、マーサちゃん!」
絹井マーサ:「この後時間ある? 紅茶がおいしい喫茶店があるの」
花散イスズ:「お、デートのお誘い。行くよ~行っちゃうぞ~」
絹井マーサ:「じゃ、決まりね」
花散イスズ:「うんうん。どこ?近道探す~?」
絹井マーサ:「メサイアの裏道を、疲れてる今通りたくはないわね……」今度は、ちょっとの自然な笑みと共に。
花散イスズ:「あっはは、それもそーだ。業務時間外!」
絹井マーサ:まずは、色々話してみよう。この新しい友達と、"業務上必要のない"色々を。
GM:…かしましく、明るい声と楽しそうな笑い声。
GM:きみたちが目的地に付いた後も、そうした声は止まらなかった。

【Ending03:大事だぜ、身体は】




──メサイア学区 “トランぺッター”留置場 3F 多目的医療室C



GM:…きみの前には、拘束された義体の一部…演算部や中枢動力系などを残したそれが、処置台の上に載っている。
M-NWA7034:「……ふむ。本格的な修繕は、後から担当者を送る、と聞いていたが」
M-NWA7034:「きみがそうなのか?外部の人間だったとデータではなっている」
GM:…今の彼が、ラボラトリオ付近で拘束したときよりずっと落ち着いている、というのは確かなようだった。
曲直瀬キリコ:「いや? 機械の身体の専門家が来るまでの、繋ぎのようなものさ」
曲直瀬キリコ:「多少は覚えがあるがね」手術衣姿でベッドの傍らに立っている。
M-NWA7034:「ふむ…?“トランぺッター”の人員が過剰稼動気味なのは知っていたつもりだが」
M-NWA7034:「中々危ういものだな。……さて、きみが担当する処置が何かくらいは、聞いてもいいのだろうね」
曲直瀬キリコ:「できる限りの回路の修繕と、今回のキミの病原の……まあ”殺菌”といったところかな」
M-NWA7034:「なるほど。非常にありがたいな。…何せ、一応はブロックされているが、煩わしいことに違いはない」
曲直瀬キリコ:「ああ、その調子で感謝してくれ。久々に引っ張り出してきたんだぜ、電子機械工学の教本」
曲直瀬キリコ:「私は医者だってのにね」くすくすと笑いながら
M-NWA7034:「医者というなら、余計に患者を不安にさせるようなことを言うものじゃないだろう」
M-NWA7034:「…やれやれ。ともあれ、下手なミスは勘弁してくれよ」
曲直瀬キリコ:「くく、そこは安心していたまえよ、ブリキの騎士くん」
曲直瀬キリコ:「私は”ドクター・バッドジョーク”」
曲直瀬キリコ:「痛みだろうが苦しみだろうが、ちょっとしたジョークみたいに思えるくらいにはしてやるさ」
曲直瀬キリコ:「『そんなこともあったな』ってね」
M-NWA7034:「それはそれで、起きた時とその前の自分の連続性に悩みそうな話だ」わずかに、苦笑するようなトーン。
M-NWA7034:「…まあ、そうまで言うのだ。フラスコの技術に、期待させてもらうとしよう」
曲直瀬キリコ:「……くく、ああ。大いに期待していてくれよ」
曲直瀬キリコ:「フラスコの医術は、今でもノヴァリス一だ」その声色には、確かな自負と真剣味が籠もっている
M-NWA7034:僅かな笑いとが混ざったようなノイズ。……そこに、どこか安心のニュアンスがある。
曲直瀬キリコ:今は亡き、キリコの母校。フラスコ・バイオテック医科学院。
曲直瀬キリコ:「喜ぶといいぜ、ノヴァリス一の医療、その生き証人になれるんだ」
曲直瀬キリコ:「……ま、当然だが。約束するよ、最善を尽くすと」
GM:…答えはない。だが、あなたにはわかる。
GM:患者が、医者を信頼したとき、身体の力を抜くように。
GM:目の前の義体も、そのように。残った駆動部のテンションを下げたのが分かった。
曲直瀬キリコ:「……では、オペを開始する」医者と患者だけがいる処置室に、声が響いた。
GM:──ばん、と束ねられたライトが光で照らす。



GM:──数時間後。
GM:医療室の隣の部屋。
GM:…あなたは手術を終え、使用した機材などの片付けも終わったところだ。
音無ハカリ:「お疲れ様です。キリコ先生」
音無ハカリ:監督者として、手術オペの様子をこの部屋から見守っていた。
音無ハカリ:微笑を浮かべた表情はいつも通りで、眼帯の奥の瞳が何を映しているかは相変わらず読み取れないだろう。
曲直瀬キリコ:「長時間も監督どうも、ハカリくん。……先生は少しむず痒いな。ガラじゃあない」額の汗を拭いながら返す
音無ハカリ:「ああ……そう言えば。職員室の『先生』と紛らわしいですね」
音無ハカリ:くすりと笑い、
音無ハカリ:「では、ドクター・キリコ。これにて此度の要請が全て終了したことを、音無ハカリが認めます」
曲直瀬キリコ:「……ああ、ありがとう。患者の処置まで任せてもらえたことは、私からも感謝する」
曲直瀬キリコ:「容態はまあ、安定しているよ。あとは正規のパーツを組み付けて、数日のリハビリで職務復帰だろう」
音無ハカリ:「はい。兵站部の方から後ほど必要なパーツを届けてもらいます」
音無ハカリ:「……彼は、何か言っていましたか? 今回のことについて」
曲直瀬キリコ:「いや?私がしたのは、術式の事前告知くらいのものさ。……そこからは君たちの仕事だろうからね」
音無ハカリ:「そうですか……分かりました。しかし……」
音無ハカリ:「………」
曲直瀬キリコ:道具類をトランクにまとめ終わる。
音無ハカリ:「その事前告知、出来るのなら毎回・・やれば良いのではないですか?」苦笑気味に。
曲直瀬キリコ:「ハハハ!……全くもってその通りだ!……まあ、今回は風紀委員直々の依頼だからね」
曲直瀬キリコ:「きっちりと規則通り、君らの流儀に合わせたまで」
音無ハカリ:「お心遣い、ありがたく思いますよ」
音無ハカリ:「報酬に関しては委員長から連絡があると思います。もう行かれますか?」
曲直瀬キリコ:「ああ、この辺で帰らせてもらうよ」
曲直瀬キリコ:「友人とディナーの約束がある。予約がなかなか取れない店でね」
音無ハカリ:「まあ。それは素敵ですね」
音無ハカリ:「では、ご友人を待たせてはいけませんね。良い時間を」
曲直瀬キリコ:「くく、それじゃあ。身体に気をつけたまえよハカリくん」
音無ハカリ:「はい。またお会いしましょう」
音無ハカリ:「なるべくならば、現場と留置場と取調室以外で」
曲直瀬キリコ:「ハハハ!まったくだ!……あ、そうだ。彼にも、同じことを伝えておいてくれ」手を振りながら
曲直瀬キリコ:「大事だぜ、身体は」
曲直瀬キリコ:くくく、と笑いながら、大きなトランクを持って出ていく。
GM:……青の空は、ゆっくりと薄紫と赤みを帯びつつある。
GM:これからすぐに夕暮れと、夜が来るだろう。
GM:あなたの楽しみまでの時間は、そう長くはなさそうだ。

【Ending04:深く感謝を】




──メサイア学区 “トランぺッター”留置場 3F 要医療者用房



GM:──
GM:…闇医者を見送ったきみは、その患者にして、今回の犯人がストレッチャーごと運び込まれた独房の前にいる。
GM:行政官より言い伝えられた任務として、最後にあなたは取調を行う必要がある。
M-NWA7034:「…さて。今日は、中々客が多い日のようだな」
M-NWA7034:「用件を伺おうか」
音無ハカリ:「その様子では、術後の経過は良好のようですね」
音無ハカリ:失礼して、と壁に手をかざす。
音無ハカリ:すると、壁の一部が倒れて即席の椅子になる。
M-NWA7034:「そうだな。大分不安にさせるような冗談はあったが…腕は、確かに自負の程はあるようだ」
音無ハカリ:「その点に関しては信頼していい人ですよ」ストレッチャーの横で腰を下ろす。
GM:術後のカルテ、現在の様子…そして、監視用のハードからの情報からして、情動反応を始め問題はない。
M-NWA7034:「そのようだ。…さて、共通の知人の事を話すのも悪くはないが」
音無ハカリ:「そうですね。まずは形式的なお話から」
音無ハカリ:「まず、拘束期間のことです。これについては、あなたの背後にいた『協力者』……」
音無ハカリ:「“パラジウム”に関する情報と物品の提供をもっての、司法取引の認可が下りました」
音無ハカリ:「ので、それほど長くはならないでしょう」
M-NWA7034:「ふむ。……委員長閣下が出たと聞いたが、抑えきれなかったか」
M-NWA7034:「此方としては助かる、と言うべきかな。…ああ、口を挟んですまない」
音無ハカリ:「いいえ、あなた自身のことですからね」
音無ハカリ:「それと、被害額相当時間の奉仕活動がメサイアの法規により義務付けられます」
音無ハカリ:「あなたに対してはこの上……とも思うので気が引けますが。規範は規範ですので」
音無ハカリ:「……ただ、活動先は可能な限り要望に応じる用意があります。何なりと言ってください」
M-NWA7034:「構わないよ。法規として定められた事で、理不尽なものでもない」
M-NWA7034:「そうだな。まず君たちが、おれにどのような価値を見出すか、に寄る」
M-NWA7034:「これでも、それなり以上のスペックがあるAI素体だ。単純な電算機の代用にもなろうし、過去の土木データをサルベージするか」
音無ハカリ:「そうですね……それならば」
音無ハカリ:「あなたの経歴を加味すれば破壊痕の復旧作業などに出てもらうのもいいのですが……」
音無ハカリ:「我々としては、別のプランを提示します」
M-NWA7034:「ふむ?」
音無ハカリ:「風紀委員の活動に協力してみませんか?」
音無ハカリ:「オペレーターの地理的サポートや各種事務処理、向いていると思うのですけど」
M-NWA7034:「…まあ、できないわけではないよ。寧ろ、そのような処理は手慣れたものだ」自動化バッチなどはAI故、そもそもの処理速度・柔軟性共に非常に高い。
M-NWA7034:「だが、おれの思想はそう変わっているわけではない」
M-NWA7034:無論、暴力革命のようなことをするつもりは無いが、と前置いて。
M-NWA7034:「”生徒”諸君が支配する現行の体制に対し、大きく不満がある事は確かだ」
M-NWA7034:「言うなれば、選挙権を有する有産市民たるアテーナイの市民に対して、不満を抱いている農民・労働者階級のように」
M-NWA7034:「…さて、このようなモノを、君たち自身の中枢付近に招くのかね?」
音無ハカリ:「この、風紀委員という組織は……ちょっと変わっているのですよ」穏やかに笑う。
音無ハカリ:「個々人の感じる『正しさ』を規範によって制限することはないんです。無論、組織の役割として一定の方向性ベクトルはありますが」
音無ハカリ:「だから、あなたが感じる『正しさ』は、そのまま持っていてもらって構いません」
M-NWA7034:「良く回っているものだな。ある程度、組織に対し”忠誠”というものは必須であろうに」
M-NWA7034:「……まあ、此方としては大きなチャンスであることは確かだ。経済的に、成り上がる同胞はいるが…」
音無ハカリ:「トップがそれを求める人ではありませんからね。そんなことより、生きて帰りなさいと」
音無ハカリ:「そう言ってくれる人です」
M-NWA7034:「統治機構の一部に、意見しやすい位置にある事は非常に価値がある」
M-NWA7034:「……委員長閣下かね」
音無ハカリ:頷く。
M-NWA7034:わずかに排気音。吐息のような。
M-NWA7034:「……これから言う事は、個人的な印象に過ぎんが」
M-NWA7034:「彼女が去った後、どうなるものかな。…きみたち”生徒”は、いずれ去らねばならぬ。その戒律の強さを、おれは知っている」
M-NWA7034:「組織を貫く”正しさ”が無い事は…それを強要しないことに、彼女の高潔さがあるのは認めよう」
M-NWA7034:「だが、高潔さとは、貴重なものだ。……だからこそ、美徳なのだから」
音無ハカリ:「そうですね……。メサイアという地盤においては特にそう言われるものでしょう」
音無ハカリ:「あの人がいなくなれば、風紀委員も不可逆の変質を迎えるのだと思います」
M-NWA7034:君にカメラを合わせている。
音無ハカリ:「今の我々が次の代に出来ることは、背中を見せることだけです」
音無ハカリ:「後を継ぐ者が組織をどう変えるかは……それ次第なのでしょうから。もっとも」
音無ハカリ:「そこに繋ぐための『今』を守らねばならないことに変わりはありません」
音無ハカリ:「我々は秤。その傾きに従い、為すべきを為す。その志が変わらずにいれば、それで良いのでしょう」
M-NWA7034:「そうかね。……きみの考えは分かった」
M-NWA7034:「……そうだな。確かに、何よりもまず、今をどうにかせねばならない。…君の申し出を受けよう」
M-NWA7034:「そして、願わくば。君たちが、おれの協力を得続けられるような…そのように在ってほしいものだ」
音無ハカリ:「ゆめゆめ、戒めましょう」腰を上げる。
音無ハカリ:「今後の取り調べは、特に希望がなければ私が引き続き担当します。好きな子を呼んでもらっても構いませんよ」
M-NWA7034:「そう知り合いなぞいないよ。おれは、”優秀”な素体だったからな」
M-NWA7034:「……そうだな。今後とも宜しく頼もう、音無ハカリ殿」
音無ハカリ:椅子を壁に戻し、ストレッチャーの正面に立つ。
音無ハカリ:眼帯の奥に隠れた視線が、彼のカメラアイをじっと見ている。
M-NWA7034:「何かね?」濁りも遅れもない反応。
音無ハカリ:「あなたがたはこのノヴァリスを築き、維持し、より良くし……」
音無ハカリ:「今日の私たちの暮らしを生み出してくれました」
音無ハカリ:スカートをつまみ、小さくお辞儀をして、
音無ハカリ:「そのことに、深く感謝を」
M-NWA7034:「………」
M-NWA7034:「ああ。どう、致しまして。我らの成果が、君たちにとって…善きものであるならば。作り手として、幸いというものだ」
音無ハカリ:「ふふ……」口元に手を当てて微笑む。
音無ハカリ:ノヴァリスの狭い空。
音無ハカリ:それを見上げる自分に繋がった鎖。
音無ハカリ:それに気づいてしまった時。そう感じてしまった時。人は激情を覚えるのだと、知る人が言っていた。
音無ハカリ:で、あれば。
音無ハカリ:彼は、正しく人であったのだろう。
音無ハカリ:だから、
音無ハカリ:(ああ。そんなあなたを取りこぼさずに助けられて)
音無ハカリ:──本当に良かった。
音無ハカリ:「それでは、お身体に気を付けて」
音無ハカリ:そんな思いは全て胸の奥にしまい込んで、薄桃色の髪を翻した。
M-NWA7034:「そちらこそ、言われるべき台詞だと思うがね。……ああ、それでは」
GM:…正しさが何処を指し、どう向かっているのか。
GM:それを解く方式は今だ見つかっていない。
GM:ただ。
GM:今回、あなたは何も失わずにして見せた。その結果が、証明の足しにはなるだろう。

【Ending05:ありがとう】




──メサイア学区 風紀委員会本棟 委員長執務室



GM:ここは、本棟でも上層にある委員長の執務室だ。
GM:落ち着いた内装と、外交上外部の人間を招くとしても失礼にならない程度の調度が両立した部屋。
GM:その奥、主の小柄さに合わせた高さの執務机に彼女はついて、いくつかの報告書を見ながら、君の報告を聞いている。
雨宮ユウ:「その後、事件現場の復旧は順調、犯人であるM-NWA7034も協力的な姿勢を見せており」
雨宮ユウ:「これで事件は解決、としていいでしょう」
雨宮ユウ:M-NWA7034の犯行動機に関しては『待遇改善』を目的とした犯行として表向きは発表した。
解良イノリ:「……うん。お疲れ様。上手くやってくれて、ありがとう」
GM:書類から顔を上げた少女が、きみをそう労わる。
雨宮ユウ:これはM-NWA7034、彼が強い自我を持っているとわかればまた今回のように唆す相手が出るとわからないからだ。
雨宮ユウ:彼の主張、そして今のノヴァリスの情勢を考えた発表だと言えるだろう。
解良イノリ:「…外向きとして、この事件は”よくある”ものに収められそうだ。…便乗者も、そう出ない」
雨宮ユウ:彼の意思に寄り添うようにしたが……彼が納得してくれることを祈るしかない。
解良イノリ:「勿論、今後こうしたことが少なくなるように、”社会人”との対応、その政策レベルからの対応は必要だけど。…企画部に、そこら辺の検討は開始させた」
雨宮ユウ:「そうであってくれれば良いんですけど……ああ、イノリ委員長その事ですが」
雨宮ユウ:とタブレットを執務机の上に置き、
解良イノリ:「……まあ、後はかれが上手く納得してくれるのを…うん?」
雨宮ユウ:「すでに広報課に草案を出してもらっています、検討をお願いします」
雨宮ユウ:タブレットに映っているのはいくつかの画像だ。
解良イノリ:「……成程。本当に助かるよ」
雨宮ユウ:メサイア生と社会人AIが並んでおり、『大事な隣人にやさしさを』などとキャッチフレーズが書かれたポスター案がいくつもある。
解良イノリ:ブラインドタッチの手が少し止まって、きみが出した案を見ている。
解良イノリ:「……こう言うのは、私はどうしても苦手だからね。…ううん…一番いいものを選びたいな」
雨宮ユウ:「すでに選別されていますから、あとはイノリ委員長の好みで大丈夫です」
解良イノリ:「本当に分かった上でしてもらってるなあ」苦笑して。
解良イノリ:「……そうだね。1番にしようか。……これが、一番丸い気がする」
雨宮ユウ:「ふふっ、分かりました。この後、送信しておきます。……案を出してくれた子も喜んでくれると思います」
解良イノリ:「そう?…選ばれるのは、確かに嬉しいか」ふ、と小さく唇を緩めて。
雨宮ユウ:「なに言っているんですか、イノリ委員長だから。というのもありますよ?」
解良イノリ:「…そうかな?」少し困惑したように。
雨宮ユウ:「もう、それではマーサちゃんがかわいそうですよ」
解良イノリ:「……いや、そう言うつもりは無かったんだけど…うーん」
解良イノリ:「…まあ…立場からすると、そうなのかもしれないけど…」
雨宮ユウ:「だからこそ、という見方もありますけどね」 といたずらっぽく笑う
解良イノリ:「……まあ、私の言葉に力がある、というのは良いことなんだろうけど。組織統制上、効果があれば助かるのは、確かだし…」
GM:あまり、そうはいっても実感は出来ていなさそうな表情と声音だった。
雨宮ユウ:「それで“パラジウム”に関しては今後、どのように対応していきましょうか」
解良イノリ:「…そうだね」一転して表情を引き締めて。
解良イノリ:「アレが外部の…”パラ・アジール”セルの勢力なのははっきりした。上や、最高生徒会にも通達するのは当然として…」
解良イノリ:「…究極的に、私たちは外部勢力に対して、根治を試みることが出来ない」
解良イノリ:「私たちは、一部の例外を除いて、外に赴くことも出来ないから」
雨宮ユウ:「そうですね……私達には首輪、がついていますから」
雨宮ユウ:命を、理性を保障する代わりにこの地へと少女たちを縛り付ける存在──十字冠。
解良イノリ:「そうだ。十字冠の誓約…十字架は、今もまだ…一部が緩みはしても、私たちの背中にある」
解良イノリ:「…対症療法で行くしかない。出来る限り彼らが活動しづらい環境を整え…彼らが出れば、潰していく」
雨宮ユウ:「いつもどおりですね」 苦笑いする
解良イノリ:「……10年前から方針が変わらなければ、かれらは利益が出ないことはしない」
解良イノリ:「…まあ、結局はいつも通り。ただ…根っ子を抑えられない奴が一個増えた、と言った所かな」
雨宮ユウ:「困ったものです」
GM:そう言いながら、少女は少し考えるような仕草をした。
雨宮ユウ:「イノリ委員長、なにか?」
解良イノリ:「……うん。二つあるけど、まずはパラ・アジールからにしよう」
解良イノリ:「彼らは、一期生として私を送り込んだように、ノヴァリス計画に強く魅力を感じていたセルだ」
解良イノリ:「……それでも、今までは関わる事はなかった。だが、今になって手を出したという事は…」
雨宮ユウ:「よほど魅力的なものを知った、というところでしょうか?」
雨宮ユウ:「今回であれば機神……他にあるかもしれませんね」
解良イノリ:「…そうかな。彼らは、下手なことをしない。リエゾンロード肝いりの計画に手は出さない…普通なら」
解良イノリ:「…出しても問題ない、と判断したという事。外部勢力から見た”ノヴァリス”に手を出す禁忌が、一個外れたのは確かなようだ」
雨宮ユウ:「なるほど」
解良イノリ:「…外部勢力の介入も、今後増えそうだ。……まあ、一つはこういう憶測」
雨宮ユウ:「ではふたつ目は?」
解良イノリ:「十字冠だよ。……ユウ、”神聖二重冠”を皆が発動させたんだよね?」
雨宮ユウ:「はい、使ってみなければ分かりませんから」
雨宮ユウ:未知の能力に対し、行政官のような立場の者が使うのは軽率と取れるだろう。
雨宮ユウ:だが、いざという時にこのような立場のものが使わなければ下の人間はついてこなくなる。
解良イノリ:「その判断の成否はともあれ…どういうものに感じたか、教えてくれてもいいかしら」
雨宮ユウ:「やはり、力でしょうか。純粋にレネゲイドの出力が上がったと思います」 頬に手を当てて考え込むようにな素振りだ。
雨宮ユウ:「それと今までの限界が消えた……という印象がありますね」
雨宮ユウ:「いつもであれば十字冠の保護機能が働いていた状態でも変わらずに戦えてしまいましたし」
解良イノリ:「……感覚としてもそうなるんだね。ありがとう…あなたの話なら、信頼できるから」
解良イノリ:そう言って、4枚の報告書を机に広げる。
解良イノリ:「イスズと、支援小隊の子に戦闘時のレネゲイド監視データを取って貰ってね」
解良イノリ:「…出力の向上、リザレクト限界以上、今までなら十字冠の保護誓約が機能するところでも…発動していないのを確認できた」
解良イノリ:「……使用者の感覚も、それと矛盾しないことが、これではっきりしたわけだ」
解良イノリ:「…一応、私が命令したことだから。無遠慮な事の責任は、私にあるからね」
GM:最後の言葉だけ、ちょっと気まずそうに。
雨宮ユウ:「それで、このことに関してはどうします?」
雨宮ユウ:「今まで通りの活動をするならば、いずれは不幸が起こる可能性はあります」
解良イノリ:「問題は二つある。……どちらもまずいけど」
雨宮ユウ:「しかし、活動方針を今までよりも抑える方向にすれば可能性を低くすることは出来るでしょう」
解良イノリ:眼を瞑った。
解良イノリ:「……そう、だね。これは、そう言う問題だ」
解良イノリ:「…一つ目の、単純な出力強化を、生徒全員が、どのタイミングであろうと発揮しうること」
解良イノリ:「このこと自体は、それを周知し、警戒することで被害は抑えられる」
解良イノリ:「この問題の、最も恐ろしいところは」
解良イノリ:「私たち、ノヴァリスが今まで対峙しないできた、ジャーム化の問題が本格的に発生する恐れがある事」
解良イノリ:「…対ジャームの戦技、とかそういうものじゃない。これは…オーヴァード社会そのものが崩壊しかねない爆弾だ」
解良イノリ:「………ユウ」
雨宮ユウ:「はい、なんでしょう」
解良イノリ:「私は、皆を死なせたくはないし、怪物に落とすつもりもない」
解良イノリ:「……もし、そうした案件が発生したら…皆を、下げて欲しい」
雨宮ユウ:「それはジャーム案件に関しては関わらないよう徹底する……そういう認識でいいですか?」
解良イノリ:「最悪は、そうして欲しい。…出来る限り…侵蝕率負担がない程度なら、構わないけど」
解良イノリ:「残りは、私や…そういう案件に関わりたがるような人員で対処したい」
解良イノリ:「…ふう。我儘なのは分かってるけど、ね」
雨宮ユウ:「一般の“トランペッター”はジャームには関わらず、そういった選抜チームを新たに編成し対応する」
雨宮ユウ:「この方針でいく、という認識で正しいでしょうか」
解良イノリ:「……うん。出来るかな」
雨宮ユウ:「もちろん、それは出来ます。私はそういった事をするのが仕事ですから」
雨宮ユウ:「ただ、それでも誰がジャームなのかは見てわかるものではありませんし」
解良イノリ:「……それは、そうなんだけど」もにゃもにゃした顔で。
雨宮ユウ:「そしてまだノヴァリス生はジャームとなったものはいない」
解良イノリ:「うん…まあ…」
雨宮ユウ:「だから本当にジャーム化した場合、それは私達の知るジャームなのかは分からない」
解良イノリ:「うう……」
雨宮ユウ:「もしかしたらギリギリで十字冠が眠らせてくれる可能性だってあるんです」
解良イノリ:「………そう、だね」溜息。
解良イノリ:「……ごめん、焦ってたみたいだ」
雨宮ユウ:「はい、イノリ委員長が分かってくれて助かりました」
雨宮ユウ:「分かるのがもっと遅かったらその分、小さな子をいじめるのが大好きなひとになってたかもしれません」
解良イノリ:「一応、もう19なんだけどなあ…」苦笑して。
雨宮ユウ:「ごめんなさい、イノリ委員長」 ふっと笑う。
雨宮ユウ:「分かってくれたと思うけど、もう少し私達を信じてください」
雨宮ユウ:「あまり思いつめないでください」
解良イノリ:「……うん。分かってるつもりなんだけどね…」
雨宮ユウ:「とはいえ私にちゃんと言ってくれたのなら、こういうことはいくらでも言います。いくら相手はイノリ委員長でも」
解良イノリ:「私一人じゃ、全然出来なくて…皆に助けてもらってるのは」
解良イノリ:「……ふふ。本当、ユウにはずっとお世話になりっぱなしだ」
解良イノリ:「…ごめんね。本当、もっとやりたい事とか…遊んだりとか、そんな時間だって作れたはずなのに」
解良イノリ:「一杯、私に付き合わせちゃって」
雨宮ユウ:イノリ委員長のその言葉を聞く、そして懐中時計を取り出して確認する。
雨宮ユウ:「はい、じゃあこれから私に付き合ってね。いーちゃん?」 サイドテーブルを執務机の横に設置する。
解良イノリ:「……えっ。いや、確かにそう言う事言ったけども」
解良イノリ:「ま、まだ書類が……」
雨宮ユウ:「この時間までに片付ける案件はこれでおわり、いーちゃんにはこれから休憩とってもらいます」 先程の雰囲気から一変して親しげなそれへと変わる。
解良イノリ:「ええっ、あ、いや、ちょ、ちょっと待って!今保存する!」
雨宮ユウ:「それはちゃんとスケジュールにいれてるから安心して、ちゃんといーちゃんが出来るように配分してるから」
解良イノリ:「ええとこれを企画部に送って兵站部にはこれで執行部全体連絡……って、びっくりさせないで」
雨宮ユウ:「びっくりもなにも普通はやったーっていうところでしょ」
解良イノリ:「いや……だって……すぐ判断して返してあげないと…」
解良イノリ:「困るかなって…皆…」
雨宮ユウ:「あのね~、もう……!」
雨宮ユウ:「さっきは仕事モードだったからああいう言い方したけど、怒るよ。みんな」
解良イノリ:「な、なんで……」
解良イノリ:大分うろたえている。
雨宮ユウ:「いーちゃんがそういう風だと、自分のこと全然信じてくれないように見えるんだもん」
解良イノリ:「えっ」
解良イノリ:大きくクエスチョンマークが浮いたような表情。
解良イノリ:「え、だ、だって…皆、凄く頑張ってやってくれてるから…」
解良イノリ:「これ以上は大変だし…」
雨宮ユウ:「大体、さっきだって私とそういう人たちで何とかするからって言ってたけど」
雨宮ユウ:「そういう事を考え始める前に私にちゃんと相談してほしかったな~って思ったし」
解良イノリ:「ううっ」
解良イノリ:「さ、流石にすぐ実行したりは…しない…」目を逸らす。
雨宮ユウ:「いーちゃん」 イノリの両手を握る
解良イノリ:「はい……」
雨宮ユウ:「私、いーちゃんがすごい頑張ってること知ってるよ」
雨宮ユウ:「それでみんなありがとうって言ってる」
雨宮ユウ:「私もいーちゃんがいてくれてとってもよかったな~って思ってる」
解良イノリ:「あ…ありがと…」少し照れ気味。
雨宮ユウ:「だからね、私達にもいーちゃんからちゃんと伝えてほしいんだ」
雨宮ユウ:「ありがとうって言ってほしい、助かるって言ってほしい」
雨宮ユウ:「それでもいーちゃんは独り占めするつもりなのかな?」
解良イノリ:「え、いや…そんなつもりは、無いよ」
解良イノリ:「…私は…」
解良イノリ:「私は、いつも助けてもらってる。皆本当にいてくれて嬉しい、って思ってる」
解良イノリ:「…でも、だから。皆に、責任とか、義務とか、そう言うものを、載せ過ぎたくもないんだ」
解良イノリ:「そう言うものは、楽しく遊んだり、夢を追い掛けるのに…重すぎるから」
雨宮ユウ:「てい」 額にでこピンする。
解良イノリ:「……シオンじゃないけど、あんなこと、は……あいたぁっ!?」
雨宮ユウ:「いーちゃんは、みんなのこと赤ちゃんかなにかだと思ってるの?」
雨宮ユウ:「責任とか義務なんていうのは自分に背負える分だけ背負うよ、みんな」
雨宮ユウ:「少なくとも私はそうしてるつもりだし」
解良イノリ:「うう……」
解良イノリ:「そういうつもりじゃなかったんだけど……そう見えるのかな…?」
雨宮ユウ:「少なくとも“思ってる”じゃ駄目だと思うよ?」
雨宮ユウ:「人が人を理解するために言葉があるんだから」
解良イノリ:「み、皆に終わったらメールとかで色々伝えようとは……」「……うん、そうじゃないよね…」
雨宮ユウ:「ちゃんと話して、駄目だったら軽くする。そのくらいでいいんだよ」
雨宮ユウ:「いーちゃんが考えることはさ」
解良イノリ:「…うん」
雨宮ユウ:「あーぁ、いーちゃんがちゃんと分かってくれなかったので休憩時間が減っちゃいました」 まるで小悪魔のような笑みだ
雨宮ユウ:「本当はもっと楽しい女の子らしい時間を一緒に過ごしてほしかったんだけどな~」
解良イノリ:「うぐう……」
解良イノリ:「……わかったよ、もう。私の負けです」
雨宮ユウ:「わかればよろしい」 うむ、と頷く
雨宮ユウ:「……ふふっ」 そして、一呼吸後笑みが溢れる。
雨宮ユウ:「ねえ、いーちゃん。こういうのって」
雨宮ユウ:「普通の女の子っぽくない?」
解良イノリ:此方も苦笑して。
解良イノリ:「…どうなんだろね。まあ、違うかもだけど…私は、楽しいよ」
解良イノリ:「ありがとうね、ユウ」
雨宮ユウ:「む~、違う」 不満そうに膨れる。
雨宮ユウ:「やり直しを要求します」
解良イノリ:「えっ」
雨宮ユウ:「いーちゃん」
解良イノリ:「あ、はい…」
雨宮ユウ:「私はいーちゃんって呼んでるんだけどな~」
解良イノリ:「………ファーストネームで呼ぶのって、一番の親愛の表し方でしょ?」
解良イノリ:「…えっ、違うの?だから……みんなの事もそう…」
雨宮ユウ:「昔はそうじゃなかったでしょ」
解良イノリ:あ~~…という顔になって。
雨宮ユウ:「そういうとこ」 じとーっとした抗議の目で見ている
解良イノリ:「だって……」
雨宮ユウ:「今はプライベートでしょ?」
雨宮ユウ:「……それともいーちゃんは……いや? こういうの」
解良イノリ:「…ううん」少し笑って。
解良イノリ:「嫌いじゃないよ。ユウちゃん」
雨宮ユウ:「えへへ」 その答えに満足して笑う、それは子供のような無邪気な笑み。
解良イノリ:少女としての、少し困ったような、それでも嬉しさを込めた微笑みで。
解良イノリ:「…意地悪が上手くなりましたねえ」
雨宮ユウ:「頑固になりすぎちゃったからね、誰かさんが」
雨宮ユウ:「ふふっ、ケーキ買ってきたんだ。あの店の新作」
解良イノリ:「…そう?最初から…ああ、いや。そうだね」
雨宮ユウ:「いーちゃんが気になってたやつ」
解良イノリ:「ん」
解良イノリ:「ありがと。…そうだね、一緒に食べようか」
解良イノリ:「…新しくサイフォン買ったんだけど、コーヒーは…合わないかもしれないな」
雨宮ユウ:「ううん、試してみよっ。もしかしたら合うかもしんないし!」
解良イノリ:少し笑って、戸棚からサイフォンを取り出す。
雨宮ユウ:「あ、そうだ。いーちゃん」
解良イノリ:「なあに、ユウちゃん」丁寧に組み立てて、お湯を沸かし始める。
雨宮ユウ:「今日もお疲れ様でした。今日一日、お陰で助かっちゃった」
雨宮ユウ:「ちょっと早いけどね、頑張ったで賞」 照れ隠しのようにえへへと笑う
解良イノリ:「ふふ。まあ、いつもの…ああ、いや」
解良イノリ:「どういたしまして。……これでいい?」
雨宮ユウ:「う~ん、もう一声。かな?」
解良イノリ:「手厳しい」よく浮かべる苦笑じゃなく、普通の笑みを浮かべ。
雨宮ユウ:「私も同じようにして欲しいな~……だめ?」
解良イノリ:「…じゃあ、うん。ユウちゃん。今日も本当に助かった」
解良イノリ:「よく頑張りました。ありがとう、イノリ賞です」そっと耳元に囁くようにしてから、ぽんと頭を撫でる。
雨宮ユウ:「えへへ……ありがとう。いーちゃん」 満足そうに目を細めて笑う。
解良イノリ:「此方こそ。…ふふ、結構久しぶりだけど、まだできてよかった」
GM:かつん、とサイフォンに掛けられた豆から、ゆっくりと硝子管を伝ってコーヒーが昇る。
GM:部屋に、かぐわしい香りが満ち始める。
雨宮ユウ:この世界には天使はいない。
雨宮ユウ:この世界は楽園ではない。
雨宮ユウ:しかしこの瞬間、この二人の空間はまるで。
雨宮ユウ:天使が居る楽園、そのものだったのかもれない。
雨宮ユウ:せめて次の喇叭がなるまでは──そう、
GM:夜、星と月が空に満ちている。
GM:地もまた、人工の灯が幾重にも輝いて。
GM:その間に、かの大いなる円冠が繋いでいる。
GM:ここは楽園の東、神芽吹く新生の庭。
GM:種は蒔かれ、物語が始まっていく。

ダブルクロス the 3rd edition. プレイエイド:オーヴァード・ノヴァ
『トランぺッター活動記録その一:市民AI暴走事件』 終 




GM:これにて、終了と致します。
GM:参加いただいたplの皆様、見学に来て頂いた方々。そしてプレイエイドを作成頂きましたヤヒロギンジさん、誠にありがとうございました!
GM:今回のセッションはこれにて終了となります。お疲れさまでした!
雨宮ユウ:お疲れ様でした!!
音無ハカリ:お疲れ様でしたー!